宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 4月第1週
2002.4.6

 中5日の休養を置いて、久しぶりに走ってみた。恐る恐るである。右足の状況に細心の注意を払いながら、キロ6分以上のペースでゆっくりゆっくりと走った。足の調子がなんともないので、片道15分走った。戻ってくる道では、少し筋肉に負荷がかかっているのを感じた。走り終わって、6日前とは違うあたりに少し痛みを感じた。明日も走るかどうかは、明日起きてみて決める。つばきマラソンまで2週間。練習をすべきか、休むべきか、悩むところ。

 今日のハイライトは、何と言っても、ベガルタ仙台。あの鹿島アントラーズに2対0で勝ってしまった。これで開幕以来、負けなしの5連勝。地元から鹿島スタジアムに駆けつけたサポーターが4千とか5千とか。バスを連ねて応援に行った甲斐があったねと、NHKの録画中継の画面で勝利を喜ぶサポーターに向かって、思わず声をかけた。

  それにしても、すごい。「神がかり的」というと、実力でないみたいだが、なにしろ相手は昨年のJリーグチャンピオン。いわば、新入幕力士が横綱を破ったようなものである。すごい、すごい。今日2得点のマルコス選手、あんたはエライ。清水監督、あんたもエライ。そして、サポーターの皆さん、あんた方もエライ。

 「神がかり的」と言えば、わが阪神タイガース。今日も勝った。7連勝。なにしろ、投手陣が驚くほどいい。星野監督、あんたはエライ。どうかシーズン最後にも、この言葉を言わせて欲しい。

 ということで、桜も満開だし、素晴らしい土曜日になった。


2002.4.5

 テレビ朝日の「やじうまワイド」に出演。5時50分に始まる生番組なので、スタジオ入りは5時前。朝早いのは得意とはいっても、通常より1時間早いスタートである。さすがに、ちょっと眠い。

 この時間帯は、ふだんは走っているので、番組を通しで見たことはない。2時間以上の長丁場ではあったが、コメントをする場面はあまり多くはない。一人の視聴者として見たら、結構面白い番組ではあった。たまたま、わが阪神タイガースが5連勝をした翌日なので、その辺のコメントができたのは、思わぬ収穫だった。的確な評論家であるわが妻が、どんなコメントをするか。気になるところである。

 仕事のほうは、国会議員会館に出向いて、本県選出の議員の皆様に新年度のごあいさつをして回った。国会会期中で議員ご本人はお忙しく、結局、5人の方々にしか直接お会いできなかった。秘書の方々とお目にかかった時に、何人もの方から、「今朝の番組見ました」とお声がかかった。単純に計算すると、驚くべき視聴率になる。

  昼は、仙台空港との直行便の誘致のために、タイ大使館にて大使、タイ国際航空日本地区総支配人などと面談。素敵なたたずまいの大使館で、逆に、タイ料理をごちそうになってしまった。今度は、本場でタイ料理を食したい。

 そのあと、国土交通省にて航空、港湾、道路関係の部署にお願いやらごあいさつ。引き続き、日本製紙、日本郵船の本社に赴いて、港湾利用関係についてごあいさつをさせてもらった。仙台に戻って、今回の人事異動で秘書課に配属された職員の歓迎会に出席。結構長い一日ではあった。


2002.4.4

 夜中に雨が降ったが、満開の桜への影響はなかったようでなにより。今日もいい天気である。

 そのいい天気の中で、宮城大学の入学式があった。今年で6回目。道すがら、「ああ、このいいコースを気に入って、ついつい走り過ぎてしまったんだな」と反省していた私。入学式は30分で終了。ちょっとあっけない感じだが、簡素でいいのかもしれない。新入生には、「キャンパス、立地条件、教授陣、実学の伝統などなど、とてもいい大学に入学した幸運を感じながら、がんばって欲しい」と祝辞を述べさせてもらった。

 今朝の新聞は、武部農水大臣の辞任要求と、土井たか子社民党党首の責任問題の記事で一杯。このところ、マスコミで、政府要人の辞めろ辞めないの話題が出ない日がない。状況から仕方がないのだろうが、これだけ続くとまことに奇異な風景である。事情を知らない外国の人が見たら、一体日本という国の国会とか政府はどうなっているのだろうかととまどうのではないか。ともあれ、早く落ち着いた政策論議ができる雰囲気に戻らなければならない。


2002.4.3

 仙台地方は、今日が正式に桜が満開。こんな時期に満開とは、私の記憶にはない。木蓮の白い花と、桜のピンクと、同時期に咲いている。春が突然やってきたという感じである。花見の会を予定しているが、その時まで花がもつかどうか心配になってくる。

  「シローと夢トーク」の生放送と1回分の録音があった。エルヴィス・プレスリーの曲しかかけないこの番組、すこしづつだが聴いている人が増えているらしいことがうれしい。毎週水曜日の夜七時から、FM76.2MHz.。生では、仙台市青葉区でしか聴けないのが残念だが、放送日は違っても、県内いろいろなところでも聴けるようになった。

 阪神タイガースが今日も勝って4連勝。ベガルタ仙台と、どっちが先に負けるかなどと冗談で言っていたが、冗談でもなくなってきた。


2002.4.2

 新年度2日目。仕事の方は比較的時間的余裕のある一日であった。本来なら月曜日にある幹部会、庁議、記者会見が一日ずれて、今日になった。庁議のメンバーもかなり変わった。この新しいメンバーで今年度も、大いに前向きの仕事をやっていこう。記者会見では、今年度の心構えのようなものを聞かれたので、そんなことを答えた。

 河北新報の新入社員14名が来訪。研修の一環だそうで、早速知事に質問をして、それを新聞にするのだそうだ。なかなかいい質問もあって、頼もしい。

 走れない代わりにやっている腹筋運動のせいで、筋肉が少し痛い。なにごとも加減しないでいきなりやるのが、私の悪い癖。

 イスラエルとパレスチナが、宣戦布告なき泥沼の戦闘に入りつつある。他の国も人ごとではない。この地域が安定しないことには、世界の平和は望めない。憎しみが憎しみを呼ぶという、全く悪い図式になっているのが気がかりである。


2002.4.1

 筋肉疲労の大事をとって、今日から3日間は走らないことにした。その代わりにでもないが、今朝は腹筋100回。それにしても、今日はいい天気。こういう季節の中で走るためにこそ、今日まで走ってきたのだという気がする。残念。

 4月1日は、官庁にとって、もう一つの正月元旦である。新年度の始まり。年中行事が続く。辞令交付。こういう機会にしか本音の期待を伝えることができないので、セレモニーではあるが、公務員としてのあるべき姿について、訓示まがいをさせてもらう。

 今年の新入庁者は67名。29.3倍の競争率を突破して宮城県庁職員として採用された。実に、幸運なことである。リストラされない、ボーナス減額されない、退職金が保証されているという幸運ではない。自己実現、やりがい、ということで可能性が大きく開けているという意味で、幸運だと思う。そんなことを、挨拶で言わせてもらった。

 横浜市長選挙で、新人の中田宏さんが当選。相手は有力政党の推薦、主力団体の推薦をことごとく取りつけている現職。政党の推薦もしっかり取っている。結果的には、これが現職にとっての敗因。強過ぎる弱みである。

 考えてみて欲しい。ベガルタ仙台の開幕4連勝。巨人相手の阪神タイガースの2連勝。そして、横浜市長選挙での中田氏の当選。いずれも、劣勢を伝えられている陣営が堂々の勝利である。40年来の阪神ファンとして、ベガルタ仙台の有力スポンサーの一人として、とてもうれしい。あとは、この勢いが、「サポーター」の支援を得て、どこまで展開していけるかである。


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