宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記

2002.5.11(土)

 昨夜遅かったことプラス疲れがたまっていることもあり、今日も走りはやめることにした。上京時の定例に近いことになったが、寺島実郎三井物産戦略研究所長との朝食意見交換会。なにも大げさなものではない。世間話のようなものだが、当代最高の論客である彼と話していると、いろいろなことを教えられる。知的刺激を受けるといってもいい。

 取材対応のあと、1時からは内幸町のプレスセンター・ホールでの「えにしを結ぶ会」に出席。正確には、「ことしもまた、新たな縁を結ぶ会!」である。朝日新聞の論説委員だった大熊由紀子さんとの縁に連なる人達の会であり、昨年から始まった。

 私は、「ほんとうの福祉改革」というシンポジウムに参加。厚生労働省の堤修三老健局長、長野県北信地域障害者生活支援センター長の福岡寿さんと一緒である。もう一つ「ほんとうの医療改革」というシンポジウムやら、さまざまなえにしを共有する人達のスピーチやら、内容の濃い集まりだった。

 古川貞二郎内閣官房副長官、吉原健二厚生年金事業振興団理事長などの厚生省OBのほかに、現役の厚生労働省、環境省の局長が4人。知事では、堂本暁子千葉県知事、福田昭栃木県知事。そのほか、なつかしい顔に何人も会うことができた。残念ながら、途中で帰らなければならなかったが、いろいろな意味で有益な会合だった。こういう縁の中心にいる大熊由紀子さんの存在は、とても大きいことに改めて気が付く。そして、こうやって、世の中も変わっていくのだろうという予感も感じた。

2002.5.10(金)

 連休中の初夏の暑さはどこに行ったのか、梅雨どきのような天候で、気温が低い。体調が本調子でないのは、気温の激変のせいである。他にも、この天候不順で風邪気味の人達も多かろう。そんなこともあり、今朝の走りは中止。ふだんなら起きている時間、生島ヒロシさんの「おはよう一直線」を半分夢心地で聴いていた。番組で生島さんがしゃべっていることが、夢の中に出てくるという、不思議な経験をした。

 4つぐらい仕事をこなしてから上京。宮城県に工場誘致を決めた会社の社長にお会いして御礼を申し上げることも、今回の大事な任務だった。そのあと、総務省に赴いて、先月宮城県で開催した「地域からIT戦略を考える知事会議」で採択した国への提言を関係局長などに届けた。東京事務所で取材対応などしたあと、省庁勉強会。毎回のことだが、いろいろ教えられることの多い、私にとっては貴重な機会である。

 夜も結構更けてから、花の銀座で、二年前に一緒にアメリカはメンフィスにエルヴィス・プレスリーの墓参りツアーに行った仲間との「同級会」に駆けつけた。今回は、私の番組「シローと夢トーク」にリクエストを送ってくれている女性3人との会合。エルヴィス談義に花が咲き、時間の経つのを忘れた。したがって、この日記の執筆も深夜になってしまった。


2002.5.9(木)

 忙しい一日だった。朝は、8時から仕事開始。いつもの「ゼロよりまし」ということで、3Kだけ走った。

 仕事が始まってからは、全く休みなく、働きどおしであった。それぞれ、結構頭を使い、エネルギーを要する労働が続く。昨年から始めた、各課長からのヒヤリング、正式には、創造的目標達成事業についての意見交換である。一つの課に30分。今日は6課ぐらいやっただろうか。覚えられないぐらいである。

 大急ぎで仕事を終えて、松島へ。第25回日本カナダ経済人会議の夕食会に出席。錚々たるメンバーの日加の経済人が集まっていた。こういう会議が当地で開催されることは、大変意義のあることである。先日、カナダのEMS会社であるセレスティカの関連会社の通信システム製造工場が、宮城県で操業を開始した。本県とカナダとの経済関係も広がりつつある。そういう中で、ロバート・ライト駐日カナダ大使から、東京でゆっくりお会いしたいというご招待をいただいた。早い時期に実現したいものである。


2002.5.8(水)

 今朝も、ひやひやと降る雨のため、走りは中止。これで、だいぶ身体も休むことができた。体重が増えつつあるので、明日あたりには、そろそろ再開しなければならない。

 各地方県事務所からのヒヤリングも、3箇所目となる。今日は、迫地方県事務所。朝10時から4時半まで、みっちり意見交換。産業振興事務所、家畜保健衛生所、食肉検査所、保健福祉事務所、土木事務所、教育事務所との意見交換のあと、若手職員との車座集会が1時間半。寒い一日だったが、教育事務所の話など、これまであまりなじみのなかった仕事の話も聞かせてもらい、気持ちは熱くさせてもらった。

 仙台に戻って、毎週水曜日の「シローと夢トーク」の収録。収録のあとの、焼鳥屋さんでの一杯を含め、ほっとするひとときである。


2002.5.7(火)

 連休明け。連休中走り過ぎたという反省もあり、今朝は自粛。ちょうど疲れが出ている時期だから、積極的な休養も必要である。

 月曜日の定例記者会見がスライドして、今日になった。記者さんのほうも、連休で調子が出ないのだろうか、予想していた質問が出なくて、なんとなく拍子抜けしてしまった。それでも、韓国産生かき混入に関する調査の進捗状況について、有事立法についてなど、大事な質問はちゃんとあって、それらに対しては、私もちゃんと答えておいた。

 夕方から、久しぶりの雨降り。このところ、県内の水不足が心配だったので、これは恵みの雨である。この調子では明朝も雨で、走るのは無理かもしれない。


2002.5.6(月)

 今日もまた、走るための条件が整ってしまったので、子ども病院建設地までの1時間半走をした。右の太股裏の筋肉に違和感が出そうになったが、走っているうちに解消した。これで、連休中の走行距離が59Kになった。案の定、妻からはお小言。「そんなに走ってどうするの」。どうするわけでもないが、なにせお金もかけずに楽しめるものだから・・・。

 走っているだけではない。今日も、原稿3本やら、会合への自筆のメッセージやら、いろいろやるべきことはこなしている。その意味では、結構充実した連休ではあった。そういえば、去年のこの時期は、ローマ県との姉妹県の締結準備のために、ローマにでかけていたことを思い出した。仕事はしていたが、「ローマの休日」。4日間連続して、泊まったホテルの近くの広い公園の中を走ったものだった。

 連休明けには、国会方面では、法案審議に全力をあげてもらわなければならないのだが、そうもいかないだろう。政治とお金がらみで、鈴木宗男議員の疑惑追及、辞職勧告などをはじめとして、スキャンダルのオンパレードということになること間違いない。

  今朝の日本経済新聞の「風見鶏」欄で、編集委員の田勢康弘さんが、「後より晴るる野路の村雨」(太田道灌)の歌を引用しつつ、スキャンダルはやがてボディブローとなって内閣の衰弱を誘うと書いている。それが、小泉構造改革の歩みを鈍らせ、国際社会における日本の評価をさらに下げるという悪循環につながることを心配する文章である。それもそうだが、スキャンダルを黙って見過ごすことも許されない。悩ましい事態である。


2002.5.5(日)

 5月5日は子供の日。子供のころ、どんなふうに子どもの日を過ごしていたか、思い出せない。少なくとも、間の4日が自動的に休みということはなかったし、土曜日もお休みではなかったから、飛び石連休と称していたのではなかったか。

 子どもの日は、大人だって休みである。いずれにしても、今日は日曜日で休み。そういえば、休日が日曜日と重なったら翌日が振替え休日なんていう「制度」は、私が子どものころにはなかった。今日のようなことになると、「日曜日と重なって損したな」と思ったものである。

 日曜日なので、大人はいつもどおりSMCで走ることにした。連休の真中だから、参加者はガタ減りかと思ったら、さにあらず。いつもとあまり変わらない45人ほどのメンバーが、素晴らしい五月晴れの下、子どものように嬉々として走りを楽しんだ。昨日の2時間走のあとではあったが、疲れは残っておらず、いつもどおり走れた。

 昼は、妻と一緒に、名取市の知人宅でのタケノコを食べる会に行ってきた。採れたてのタケノコが、さしみになったり、ゆでたり、煮たり、タケノコごはんになったり。夏のような陽気の中で、旬のタケノコを満喫した。今晩あたりは、かぐや姫の夢でも見そう。


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