宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  1月第4  

2003.1.25(土)

 昨夜も雪が降り積もった。これでは走れない。ということで、今朝は、ぬくぬくと布団の中に7時過ぎまでもぐっていた。これはこれで幸福なことであるが、なにか罪深いことをしているような気にもなる。多分、雪で走れない、宮城県内のランナーは、同じような心持ちだろう。「県政だより」の「助走」という随想の原稿を今日書いたが、タイトルは「走る楽しみ」。その楽しみが奪われている。

 ところで、その原稿。週末にしか書かないのだが、明日の日曜日は全く使えない。書くなら、今日の午前中ぐらいしかない。「助走」、メルマガ、週初めの幹部会のメモのほかに、「夢ネットワーク」の原稿の直しもある。特に、毎週のメルマガは、何を書くかのトピックを決めるのに、大いに頭を悩ます。月刊の「年金時代」に連載している「新・言語学序説」というエッセイは、年末に書き溜めておいたので、今日は書かなくてもいい。ともかくも、書くべきものは全部書いた。

 夜は、東京六大学校友会なるものに出席した。昨年の第1回は欠席だったので、今回は是非にということで、昨年の幹事、早稲田大学OBの鈴木誠一さんにメールで何度もお誘いを受けていた。どんな会かわからずに、ともかく出席してみたら、これが楽しかった。昨年は、東京大学OBは、4人しか出席しなかったとのことだが、今回は11名。そのうち、県庁職員が私を含めて3人。大所帯の早稲田大学62名には及びもつかないが、来年は出席者を倍増させたい。

 学校ごとに応援歌を歌ったり、和気藹々のいい会であった。幹事役の法政大学OBの方々、ご苦労様でした。来年ご担当の慶應大学の方々、よろしくお願いします。              


2003.1.24(金)

 大雪が降った次の朝である。当然ながら、今朝は走れない。この分では、当分走れないだろう。「大雪」といっても、積雪20センチ。札幌での生活を経験した身から言えば、こんなもの大雪でもなんでもない。昨日の県内は、交通事情がかなり混乱したが、一夜明けて、復旧した。

 来年度予算編成の知事査定は、今日で一応終了。厳しい財政状況の中であるので、思うに任せない部分は多いが、新しい施策もいくつか打ち出している。知恵の勝負である。県庁職員の意気込みは、こういう状況下でも、決して落ちていない。                


2003.1.23(木)

 今日も走るのはなし。「今日も走るのやめた」と妻に言うと、「えらい、えらい」とほめられる。前にも書いたが、どうなっているのだろう。寝不足気味と、気温が低いことが、やめる理由といえば理由だが、割りきれなさが残る。

 天気予報どおり、低気圧の襲来による、久し振りの大雪が仙台地方を見舞った。昼間は一日中庁舎内にいたので、世の中がこんな積雪状態になっているとは思わなかった。結構すごい雪である。

 そんな雪の中、夜は、中国の吉林省の代表団の皆様を歓迎するレセプションに出向いた。吉林省と宮城県が姉妹県省の関係を締結して、今年で15年になる。そのことを記念しての式典に出席のために、一行は来県された。団長は、県で言えば副議長にあたる副主任の劉女史である。化学の研究者から、副省長に転じた方である。両県省の関係が、ますます緊密なものになることを、この機会に心から念じている。              


2003.1.21(火)

 昨日、日記を書かなかったので、まずはその分から。

 夜、宮城県福祉事業団の田島良昭理事長のお祝いの会があった。田島さんが、アジアの国際障害者年10年を記念して、内閣総理大臣から表彰を受けたことを祝う会である。障害福祉の仲間、つまりは、田島さんと私の共通の友人達であるが、全国各地から駆けつけてきた。福岡県から高松鶴吉さん、熊本県から阿部るり子さん、島根県から室崎富恵さん、福井県から松永正昭さん、東京から加藤孝さん、市毛研一郎さん、小林るつ子さん、埼玉県から佐藤進さん、横浜市から日浦美智江さん、北海道から小林繁市さん。

  おかげで、会は大いに盛り上がった。壇上で、田島さんの息子さんからの手紙を嫁さんが代読したが、そこのところで、田島夫妻は涙、涙。田島さんの挨拶で、奥さんが涙、涙。奥さん自身の挨拶では、途中で絶句する場面もあって、会場はもらい泣き。とてもいい会だったと、呼びかけ人代表としては、自画自賛。

  今朝は、明るくなってから走り始めて、快調に6K。寒さは全く感じない。快い汗をかきながら走り終えた。布団の中で、走るのやめようかと思った瞬間もあったが、やっぱり走ってよかったという気持ちになる。冬の走りの清々しさは、季節のいい頃の走りとは違った味わいがある。  夜は、市長会、部長会と宴席が続いた。飲食の量は2倍まではいかないが、少しばかり摂取過多である。こういうことをやっていると、どうしても体重が増えてしまう。

  風邪がはやっているが、なんとか罹患からは免れている。十分な栄養、十分な休養、十分な保温と、適度な緊張感さえあれば、風邪なんてひくはずないと信じている。


2003.1.19(日)

 SMCの仲間60人ほどと、冬の道を一緒に走った。先週の河北新報の夕刊に、メンバーの守信夫さんが書いたSMCの元旦初走りのレポートが話題になった。2日の塩竃神社参拝走についてもレポートが掲載されていた。

 東北大学の構内を抜けるところで、学生らしき集団に出会った。仙台二高前にも集まっている。そうか、今日は大学センター試験の2日目である。我々の頃にはなかった制度で、どうも、なじめない。それにしても、受験シーズンであることに、改めて気が付いた。40年近く前の、自分自身の受験生の頃をおぼろげに思い出しながら、「どちらも、こちらも、ともかくがんばってね」と、心の中で声を掛けながら、中年男は走っていた。


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