宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 6月第4週&第5週    

2003.6.30(月)

 6月は今日でおしまい。今朝は、あまり気乗りしないながらも、3キロ走った。これで、6月の総走行距離は、55`ということになった。前半は、自粛、そのあと少し走れたと思ったら、雨降り続き。これだけ少ない走行距離は、今までにあまり記憶にない。

 月曜日の定例行事が続いたあと、あわただしい昼食をはさんで、スケジュールがたてこんでいた。その一つが、仙台東高校に出向いての講演。演題は、なんと、「私の英語学習」である。この高校が、英語教育強化学校に指定されていることもあって、私にこういった出番の要請があったのである。「英語立県」などということを言っている立場からは、要請を断るわけにはいかない。

  ということで、今日の講演になった。全校生徒プラス先生方、それに父兄も何人か出席していたらしい。千人を超える場で、こんなことを話すことは予想していなかった。せいぜい、英語の授業時間の一つをお借りしてというイメージがあったので、とまどってしまった。ともかく、教科書をまるごと暗記すべきこと、単語力が命なので、そのために、さまざまな方法をとるべきこと、そんなことを話しているうちに、時間が来てしまった。

  明日から、4日間にわたる県議会の一般質問が始まる。今日はその準備やらで、帰宅が結構遅くなってしまった。


2003.6.29(日)

 久しぶりに雨降りでない朝。であるからして、久しぶりに走った。SMCに合流すると、朝の行事に間に合わなくなるので、独自に6キロ走った。長い距離を走るまでには、もう少し回を重ねる必要がある。それにしても、気持ちよく走って、その分だけファイティング・ポーズが取れそうな気持ちになった。

 朝の行事は、おかあさん合唱祭である。祝辞を述べて、そのあと4チームほどの合唱を聴かせてもらった。はっきり言って、うまいなあと感心するグループと、もう一息だなと思ってしまうグループと、混在している感じ。それにしても、70近いグループが、こうやって練習を積んで発表する。それを31回も重ねてきている。こういったことも、文化と呼ぶのだろう。

 昼からは、ワールドカップ一周年記念の日韓OB戦が、宮城スタジアムであった。昨日までの雨降りからは予想もされなかったような、素晴らしい天気に恵まれた。関係した人たちの思いが天に通じたとしか思えない。

 試合のほうは、0対2で日本代表が完敗。考えてみれば、このOBの方々が現役の頃は、圧倒的に韓国が強かったのだから、予想された結果かもしれない。それにしても、年齢を考えると、動きはかなり俊敏であって、見ていても結構楽しめた。 


2003.6.28(土)

 朝方、雨の音で目が覚めた。梅雨時ではあるが、これだけのまとまった雨は久しぶりである。これでは、とても走れない。そろそろ走らないと、走るのがいやになってしまうのが恐い。精神的に前向き姿勢がとれなくなってしまうのが心配になる。

 夕方から、ワールドカップ1周年記念シンポジウムがあった。サッカー協会の長沼健最高顧問の講演が興味深かった。宮城スタジアムをはじめ、こういった施設は、図書館、美術館などと同様に、使うことがスポーツの振興、文化の発展につながるのであって、赤字が出るのはむしろ当然という話もあった。そのあと、私もパネラーになったディスカッションがあったが、その場でも、異口同音に、当地でワールドカップを開催したことによる財産を大事に育てていこうということが語られた。

 そのあとは、韓国の水原市、水原高校のサッカー選手たちをお招きしてのレセプション。明日、宮城スタジアムで、対宮城県高校選抜チームとのサッカーの試合がある。ワールドカップの感激を、もう一度味わえれば素晴らしい。

 今日も、阪神が勝って、巨人が負けるという結果に終わった。プロ野球に関してだけ言えば、こんなに幸せでいいのだろうかと思うような日が続く。


2003.6.27(金)

 しばらく日記を書かないと、「どうかしたのか」と思われるかもしれない。だから書くというのは、とってもおかしいと思いながら、この「衆人看視の」日記を書いている。

 このところ、毎朝、朝食会で、日程上どうしても走れない。幸か不幸か、梅雨らしい現象なのだが、雨がしとしと降っている。だからして、走らないことに、罪の意識を感じることがない。

 今日も一日、なんやかや、あわただしい日程をこなしていた。株主総会シーズンということもあって、そちらのほうにも出席した。「内外情勢調査会」での講演も頼まれていたので、昼の時間は「宮城県緊急経済産業再生戦略」について、話をさせてもらっていた。いつも、この時期に、この講演がある。毎回、テーマを変えなかければならないのだが、今回は、むしろこちらからアピールしたいテーマだった。

 宮城県芸術選奨の表彰式にも出席した。表彰だけでなく、そのあと、受賞者との懇談もあるので、拘束時間は2時間。でも、この2時間は、貴重な機会である。宮城県の文化芸術の発展のために、これからもがんばってもらいたい方々と、親しくお話できることは、大きな喜びでもある。

 今日のプロ野球結果も、喜ばしいものであった。巨人が大敗し、阪神が大勝。私にとっては、言うことないような状況である。今夜も、枕を高くして寝られる。


2003.6.24(火)

 県議会が今日開会。朝は、小雨の中、6キロ走った。こういう日は、無心で走ることによって、身体と精神に前向きの姿勢ができあがってくる。だからこそ、よっぽどでなければ、走ることにしている。

 今議会の最大の懸案は、田島良昭さんの副知事案件である。前回の議会で否決された案件を、あえてもう一度提案することにした。「唐突であり、説明不足」ということもあって、前回の議会では、この案件に十分な支持を得ることができなかった。このことを率直に反省して、今回は、なぜ田島さんを副知事に選任するのかについて、しっかりと説明をさせてもらった上で、改めて議会としての判断をしてもらうことにした。

 ということで、今日は、私が議会内の各会派に出向いて、ご説明をさせてもらった。人事案件であるので、手続き的なことでご批判を受けることはあってはならない。そんな思いで、素直に、率直に、考えを表明することができたことは、私としては、とりあえずのところ、満足を感じている。


2003.6.23(月)

 正式登庁は、1週間ぶりになる。三役会、庁議、そして、数々のブリーフィング。定例記者会見。そのあとは、市内のホテルで、別途記者会見。こちらは、楽しい記者会見で、年末に、2年前の「オペラ座の怪人」に続いての劇団四季の公演を県民会館で行うということについてであった。劇団四季の浅利慶太代表から、詳しく趣旨についての説明もしてもらった。「キャッツ」は、実は、私は見たことがないものだから、今から楽しみである。前回公演の、11万4千人を超える動員はきっとできると思う。

 午後からは、北海道大学の山口二郎先生が来られて、竹の内の産業廃棄物処理場問題のケーススタディを基にして、宮城県の行政のあり方を検証していただいた結果の報告があった。これにも、マスコミの取材があった。その後は、連合宮城の会長などが来られて、「宮城県緊急経済産業再生戦略」に関連して、県庁職員の給与を5%削減する方針を白紙撤回することを求める要望書を提出された。マスコミ取材はここでも行われた。数えるまでもないが、1日に4回のマスコミ取材は、珍しいことではある。

 夕方は、石巻にでかけて、「内外情勢調査会」で講演した。毎年今頃の恒例である。今年は、「再生戦略」について話をさせてもらった。そんなこんなで、ほとんど休む間もない一日の日程であった。


2003.6.22(日)

 久しぶりにSMCにての走りだった。梅雨どきとは思えない青空の下、暑さに慣れていないので心配したが、ふだんと変わらない走りができた。やはり、仲間と一緒に走るのは楽しいものである。

 午後からは、イズミティにて、宝塚雪組公演を観劇した。雪組トップの朝海ひかるさんが仙台市の出身であり、先日、「県政だより」で対談をさせていただいたというご縁もある。私にとっては、生涯2度目となる宝塚であった。

  前半の劇の部分はともかく、後半のいかにも宝塚らしいショーは、心から楽しめるものであった。ひいき目ではなく、大勢の中でも、朝海さんの存在感が光っていた。ご両親は、昨日の昼夜、今日の昼夜、そして明後日の名取市民会館での公演と、すべてご覧になるとのこと。ご両親の前での晴れ姿は、さぞや誇らしいことだろう、そしてご覧になっているご両親の感激もいかばかりかということを考えていたら、私のほうが感激してしまった。

  今日は夏至である。「百万人のキャンドル・ナイト」ということで、今日の20時から22時までの2時間、みんなでいっせいに電気を消しましょうというキャンペーンである。私も賛同者の一人であるので、この時間、我が家の居間の電気を消した。

  わが阪神タイガースの対巨人戦。昨日は、ワッハッハの大勝、今日は、やれやれの辛勝。これで、ゲーム差は11となった。夏の高校野球で甲子園を明け渡す「死のロード」では、5連敗、10連敗はあり得る。「あの強いタイガースはどこに行ったのだろう」と言われるときは、きっと来る。だからこそ、今のうちに貯金をせっせとしておかなければならない。


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