宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 7月第3週    

2003.7.19(土)

 梅雨寒が続く。今朝も、しとしと降る雨のため、走りはやめにした。平成5年の冷夏を思い出す。お米の出来が今から心配である。この時期が、水稲の発育にとって、一番大事である。これだけ、日照不足と低温続きだと、深刻な状況になりかねない。夏は、やはり、うんざりするぐらいに、暑くなければ困る。

 そんな肌寒い一日。いろいろな行事で、休みというわけにはいかない。夜は、スペシャル・オリンピックス日本・宮城がNPO法人になったお祝いの会に出席。スペシャル・オリンピックス日本の理事長である、細川佳代子さんも駆けつけて下さった。2005年2月に長野県で開催予定の冬季国際大会に向けて、宮城県でもトーチラン(聖火リレー)をやって欲しいというお願いをされた。スペシャル・オリンピックの運動が日本を変えると信じている私としては、出きる限りの協力をしたいという気持ちである。


2003.7.17(木)

 全国知事会が開催されている岐阜県高山市泊り。朝、6時15分から走り出して、高山駅方面へ。元秘書課、現在企画部の山内さんと一緒。彼が自信を持ってガイドするのに任せて行ったら、方向間違い。40分走る予定が、結局、1時間以上になった。高山の古い町並みのところまで走ったから、思い残すことはない。

 9時半から、知事会。例年通り、議論が活発に出て、昼食時間に食い込んだ。午後も、白熱の議論が展開され、予定を30分以上オーバー。知事会会長だった土屋知事の辞任に伴い、急遽議長を務めた中沖富山県知事は大変だったと思う。私も含めてだが、議事進行についても、勝手なことを言わせてもらったので、それを仕切るのは容易なことではなかったはず。原因を作った一人の私としては、申し訳ないと思いながらも、「闘う知事会」らしくなって、よかったという気もする。

 今年の知事会は、三位一体改革がメインテーマになることは、初めからわかっていた。しかも、開催県の梶原岐阜県知事は「闘う知事会」を正面から掲げ、「知事会改革元年」とも位置付けていた。マスコミの関心も、いつも以上に高かった。問題は、この成果をどう生かしていくかだろう。

 久しぶりに会う知事、初めて会う知事、そういった出会いも含め、楽しい知事会であった。


2003.7.16(水)

 昨日15キロ走ったせいもある。疲労が残っていたかもしれない。朝は、気力が充実しなかったので、走りはなし。

  8時から、霞ヶ関勉強会。このところ、月に1回のペースでやっているので、再開して早くも、第6回目になる。今朝のスピーカーは、インスパイヤ社長の成毛眞氏。宮城県の政策顧問である。情報の外部化について。つまり、デファクト・スタンダード(事実上の規格)をつくって市場占有率で優位に立った企業は、あっという間に、市場独占できるという話。それと、異業種間のARRANGERの存在が、これからの企業活動においてどれだけ大きいかという話。

  私の理解力を超えるような内容ではあるが、血湧き肉躍る気分にはさせられる。参加した12人の各省若手官僚も、同じ思いであったのではないか。

  そのあとは、宮城県東京事務所にて、パソナの南部靖之代表、サンブリッジのアレン・マイヤー社長の話を、それぞれ1時間近く、立て続けに聞かせてもらった。宮城県の経済産業再生戦略を考える際の、有用な示唆であった。

  午後からは、厚生労働省にて、社会保障審議会医療保険部会に出席。今回が第1回ということで、医療保険制度のあり方という、大変むずかしい課題について、各委員から活発な意見が出された。負けずに、私からも発言をさせていただいた。予定時間を過ぎても審議は終わらない。岐阜県高山市での全国知事会出席のため、新幹線に乗り込まなければならないので、審議途中で退席せざるを得なかった。

  東京から新幹線と高山本線を乗り継いで、夜、高山着。せっかくの夜なので、高山らしいお店で、夕食を楽しんだ。熊本県の潮谷知事、大阪府の太田知事、福島県の佐藤知事も同じお店でお食事だった。


2003.7.15(火)

 朝、6時前にTBSのラジオ第8スタジオ入り。生島ヒロシの「おはよう一直線」に出演。ベルリンからも含め、電話での出演は2回ほど間に入ったが、スタジオ出演は久しぶりである。気の合う生島さんとの掛け合いは、ラジオならでは。ついつい口が回り過ぎてしまうのは、ラジオの気楽さか。今朝も、短パン、短シャツのジョギング・スタイルでのスタジオ入りである。服装を気にしないでいいし、しゃべっている時の姿勢や顔も格好つけなくていいので、リラックスできる。

 6時半に生放送を終えて、そのままジョギングへ。皇居を2周した。途中まで、今野秘書と一緒。一緒に走るのは、初めてである。1周目は、28分05秒、2周目が、27分40秒。涼しいから、それほど疲れはない。この時期、多くのランナーが走っている。気になるのは、傍らを自転車が結構なスピードで通り過ぎること。そんなスピードなら、どうか車道を走って欲しい。

 午前中は、某月刊誌による、「知事連合会議旗揚げ!」という「緊急座談会」の収録。増田岩手県知事、堂本千葉県知事、木村和歌山県知事プラス北川正恭前三重県知事。そのあとは、昼食をはさんで「21世紀臨調 第1回知事・市長連合会議」に出席。

 午後は、都道府県会館で、東北開発推進協議会総会、東北新幹線建設促進期成同盟会通常総会に出席。そのあと、東日本ハウスの中村功会長を、今評判の大江戸温泉物語に訪問。中村会長の夢を昨年うかがっていたのだが、それがいよいよ実現した。高齢者がゆっくり遊ぶ場所が都会にはない。若者に媚びないように運営することにしたのに、結果としては、若い人をはじめ、多くのお客様が足を運んでいる。東南アジアからの観光客の人気が高い。現地を見て、話を聞いて、いろいろと示唆を受けるところが大であった。


2003.7.14(月)

 1週間の始まりの日で、張り切って起き出した。さあ走ろうと思って外を見たら、雨降り。走りをあきらめて、比較的ゆったりと、朝の時間を過ごした。

 登庁した後は、いつもの月曜日と同じく、三役会、庁議、そして定例記者会見と日程をこなしていく。記者会見では、経済産業再生戦略、県庁内で出版物購入の不適切事務処理、原子力発電所再開、王城寺原米軍演習などについての質問。終わったら、今週も、12時を回っていた。

 個人情報保護審査会へ条例改正検討の依頼文の手交、第27回アビリンピック宮城県実行委員会の設立総会などなどの行事をこなす合間にも、各部の説明が入る。今晩から上京、その後は岐阜県高山市での全国知事会出席で、しばらく県庁で仕事ができない。そういう事情もあって、仕事が立て続けである。私にも、いささかのあせりがあって、今日は一日中、早口でしゃべりっぱなしだったような気がする。


2003.7.13(日)

 SMCにて6キロ(プラス3キロ)。曇り空なので、気温はそれほど高くない。自分としては少しがんばったペースで走ったが、後遺症はなし。梅雨が明けて、本格的な暑さがやってくれば、こういう訳にはいかない。走った後の体重測定では、結構減っていたが、減った大部分は汗。水を補給すれば、すぐにも戻るものである。

 雨降りでもなし、気温も高くない。わが家の庭で、ホームページ用の写真撮影。なでしこ、紫陽花、桔梗と、みどころのある花が咲いている時期ではある。これらをバックに撮ったが、これはという出来ではない。

 埼玉県の土屋義彦知事が辞任の意向を発表した。今週半ばには、岐阜県高山市で全国知事会がある。会長の土屋知事不在ということになるのだろう。知事会としても、大変に困惑する事態である。三位一体改革について、知事会として明確な意見を申し述べる大事な時期であるから、なおのこと。


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