宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 9月第2週    

2003.9.13(土)

 久し振りに、走るための諸条件が整った朝、おもむろに走り出した。定番コースである国道48号線を西へ向ったが、考えてみたら、このコースは1ヶ月以上も走っていなかった。なんとか二桁キロは走ってみようという気持ちだったが、3キロぐらい走ったところで、「こども病院まで走ろう」という想いにとりつかれた。この18日には、こども病院に隣接するマクドナルド・ハウスの開所式があることを思い出したこともある。48分半かかって、こども病院にたどり着いた。これまであった工事用のフェンスは取り外されていて、病院の全容が見渡せる。予定どおりに完成し、11月11日の開院を迎える体制が整ったことを、この目とこの足で確認した。

 こども病院を越してしばらく行ったところから引き返した。往復18`。以前は、復路のほうが時間がかからなかったのだが、久し振りの長距離走の今朝はそうはいかない。往路より1分19秒長くかかった。つまりは、スタミナ切れということ。

 阪神タイガースの優勝は、今日もお預け。楽しみは先延ばしでもいい。ベガルタ仙台は、鹿島アントラーズ相手に引き分け。堂々の引き分けであり、次の試合に期待を持たせてくれた。

 やる、見るのスポーツ三昧の休日であったが、原稿だってちゃんと書いている。つまりは、充実した休日の過ごし方ということ。


2003.9.12(金)

 朝、7時半からの朝食勉強会があったが、4キロだけ走ってみた。6月―8月の走行距離半減が9月に持ち越してはならないという気持ちも、ほんの少しある。走ってみれば、そんな思惑とはまったく関係なく、気持ちすっきり、身体すっきり。

 午前中の日程は比較的余裕あり。久し振りにほっとするひととき。昼の時間は、苦竹の陸上自衛隊に赴いて、東北方面隊の奥村総監などと昼食をともにしながら、懇談。見学もさせてもらった。先般の7.26地震における自衛隊のご協力に感謝を申し上げた。県内の災害派遣においては、自衛隊は大きな力になっていただいている。災害派遣に備えて、平常時からしっかりとした準備態勢を整えていることに、感銘を受けた。

 その災害に関して、7.26地震への見舞金を県職員組合から受領した。驚くほどの多額である。先日、職員組合とは、県の緊急経済産業再生戦略の財源としての給与削減を巡って、交渉の場で対決をしたばかりである。何となく、面映い気がするが、それはそれとして、今日の見舞金は、大変にありがたいこととして、受領させてもらった。  


2003.9.11(木)

 朝食抜き。朝、10時過ぎまで仕事をして、一旦帰宅。午後からの大腸検査に向けて、腸内洗浄剤を飲む「難行苦行」に着手する。決していい味とは言えない液体を、2時間かけて2リットル飲まなければ検査ができない。昨日からの空腹との戦いに続く、試練の第2弾である。しかも、今朝の朝刊では、その腸内洗浄剤を飲んで腸の破裂を起こし、過去に6人が亡くなっているというニュースが掲載されていた。

 ともあれ、2時ごろから、いつもの病院にて、例年どおり胃カメラ検査と大腸検査を続けて受けた。精神安定剤を投与されているので、胃カメラの途中ぐらいから夢心地になり、気が付いてみたら検査終了という状況だった。検査結果は、担当医師から、その場で撮ったばかりの写真を見せてもらいながら、直接うかがわせてもらう。結果は、異常なし。  


2003.9.10(水)

 朝、6:15源吾茶屋前集合で、プロスキーヤーの三浦雄一郎さんと「ジョギング」。三浦さんは、今年の5月、70歳でエベレスト登頂に成功した。息子さんとの同時登頂もすごいが、70歳というのは、これまでの最年長記録を一気に5歳破る記録である。昨日、三浦さんのエベレスト登頂報告会が仙台市内であって、その場で歓迎スピーチをやったことが、今朝の「ジョギング」につながった。膝を痛めている三浦さんは、速歩きしかできないということで、1キロ8分ぐらいのペースでおつきあいした。ゆっくりペースは、それなりに楽しいということを知ったのが、今朝の副産物であった。

 今年度3回目、しかもこの2週間で3回目になる「ふるさと懇談会、知事さんあのね」が加美町であった。加美町は、今年の4月に県内第一号の合併をしたところ。先週の土曜日には、開町式に出席したばかりである。住民の方々が元気一杯であることを確認させてもらったのが、収穫である。ただ、地元の農家レストランの方々が、心をこめて準備してくださった昼食を摂ることができなかったことが、とても残念であった。明日、定例の大腸検査を受診するので、今日は、朝から特別食しか食べられない。おいしいごちそうを横目で見ながらのお昼であった。


2003.9.8(月)

 庁議終了後の各種本部会議が5つもあった。いずれも重要なものである。すべて、本部長として議長を務めることになる。大忙しである。

 定例記者会見は、このところ長引くことが多いが、今日も1時間。昼の12時半までかかってしまった。SARS対応の医療機関、市町村への権限移譲、県警捜査報償費問題など。報償費問題は、金曜日に監査委員の監査結果の報告がなされたばかりである。質問があると、ついつい気持ちが高ぶってしまう。

 夕方は、緊急経済産業再生戦略の財源としての職員給与削減問題で、三者共闘という職員組合との交渉があった。総務部長との間では、2度にわたり交渉をしているが、知事交渉は今日が初めて。入り口論、基本論であるが、組合側は堂々の論陣を張る。率直な発言に感銘を覚えるほどであった。私も負けずに基本論を申し上げた。今日のところは、お互い言いっぱなしのような具合になったが、誠意をもって対応していきたいと思う。


2003.9.7(日)

 朝の目覚めに、雨音が聞こえる。久し振りにSMCで走ろうと思っていたのに、あいにくである。一応起きて外に出てみたら、走れない雨ではない。ということで、霧雨の中、集合場所の源吾茶屋に向った。ところが、仲間の姿が全然見えない。そのまま引き返してしまった。これ以上濡れると体調に差し障りがあるかもしれないという判断もあり、22分40秒(4キロ)走って本日は終了。相変わらずの間の悪さで、残念である。

 昨日の最高気温31℃と打って変わって、日中でも20℃前後の涼しさである。その涼しさの中で、家にこもって原稿の書きだめをするという、相変わらずの貧乏性的な休日の過ごし方であった。


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