宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  1月第5週     

2004.1.31(土)

 昨日は走るのをやめた。このところ走り続けていたので、疲れがたまっていたから。今朝は、朝が早いので走れなかった。明日も、走れる条件ではない。ということで、3日連続の「走らず」になる。最後はこんな感じになったが、それでも、1月は19日走り、月間走行距離は177キロとなった。

 今朝が早いのは、朝の便で札幌に向かうから。旧知の小山内美智子さんに頼まれて、札幌でのシンポジュウムに参加する。障害児教育に関してのもので、このテーマは私にとっても関心が深いものであったので、引き受けた。

 その前に、宮城県を含む15県のPCB無害化処理を、室蘭市に建設予定の施設で引き受けてもらうための要請を行った。室蘭市に赴いて、新宮市長とお目にかかってお願いした。今月の15日に、北海道東京事務所で富山県の中沖知事、新潟県の平山知事とともに、北海道の高橋はるみ知事に同様の要請をしたのに続いてのものである。今日は、室蘭市議会の正副議長、各会派の会長にお集まりいただいたところで、宮城県での状況をご説明しながら、お願いをさせていただいた。

 その後、札幌に行って、夕方からのシンポジュウムへ。6時から8時半までという時間帯であったが、熱心な聴衆200人ほどに集まっていただいた。パネリストとして参加の浦安市の西田さんは、重症の娘さんを学区の小学校、中学校に通わせている。次は普通高校へ進学させられたらと語っていた。荒野さんの自閉症の息子さんは、札幌で学区の小学校に通っている。宮城県からは、岩沼西小学校の高津校長に出てもらって、障害児を自然な形で受け入れている状況をお話いただいた。

 久し振りの札幌は、厳寒の中。道路には雪が降り積もり、町中が白く化粧している。この時期の北海道が大好きである。時間が限られていたので、今回は、まことに珍しいことであるが、すすきのには行けなかった。これが、少々の心残り。


2004.1.27(火)

 東京での走り。「冷えますよ」とホテルの人に言われての出発だったが、なんのなんの、仙台の朝と比べれば楽なもの。今回も国道246号線を渋谷方面に針路を取った。「青山通り」が、途中から「玉川通り」に名を変える。渋谷を越えて池尻、三宿まで。渋谷も久しく足を踏み入れていなかった。40年近く前には、夜な夜な徘徊していた街である。懐かしさというよりは、恥多き思い出の地なのだが、早朝に中年ランナーとして走っていると、そんなことは忘れてしまって、ただ気分の良さだけを味わっている。往復16キロ。久し振りの快適ランであった。

 午前中は、岩手県東京事務所で「知事・市町長の懇談会」。会の名前はまだない。有志メンバーが、三位一体改革について行動を起こすための集まりと理解している。まとめ役は増田岩手県知事。そもそも、「三位一体改革」などと言い出したのは我々ではない。この用語では、国民に真意が伝わらないので、「地方財政自立改革」という用語を使ったらどうだろうか。そういう提案を私からして、なんとなく皆さんの同意が得られた。こういうところから始めることも、結構大事なことではある。いろいろな会合でしょっちゅうご一緒するニセコ町長の逢坂さん、厚生省で私の同僚だった磐田市長の鈴木さん、建設省時代から知っていた長岡市長の森さんなど、旧知のメンバーが多い。その他、大変に元気で魅力的な市長さん方もご出席。なかなか面白そうな集まりである。

 岸和田市での児童虐待。実の長男を餓死寸前にまで追い込む父親がいるなんて、信じられない。「ごめんなさい、やめてください」という哀願の声がよその家にまで聞こえていたとか。どんなことがあっても、親だけは守ってくれると信頼しているから、すべての子どもは安心して暮らすことができる。その信頼すべき実の親から鬼のような仕打ちを受けていた子どもは、どんな気持で毎日を送っていたのだろう。生き地獄だと言っても過言ではない。


2004.1.26(月)

 天気予報では、マイナス4℃ということだったが、走ることにした。6時17分、既に世の中は明るくなっている。寒さということでは冬の真っ只中だが、夜明けが早まりつつあるからは、確実に春が近づいていることを感じる。山肌には、先日の雪が張り付いている。「雪のように白い肌」というが、ほんとに雪のように白かったら恐ろしい。雪の白さとはそんなもんだ、なんていうことを考えながら、走っていた。

 午前中は、いつもの月曜日らしく、庁議やら定例記者会見やらで過ごした。記者会見は40分もかかってしまった。午後からは、来年度予算の知事査定を6時まで休みなしで続行。体力、気力、そして知力を総動員しないと乗り切れない季節である。


2004.1.25(日)

 天気予報では最低気温がマイナス5℃と言っていたし、道路には雪が残っているし、走る条件としてはいまいちであったが、SMCにでかけた。外に出てみたら、寒さはそれほどでもなかったということもある。実際には、気温はどれぐらいだったのだろう。滑りそうなところでは恐る恐る。こういう走りも、たまには楽しい。気持ちのいい汗をかいて、風呂に飛び込む気持のよさは、何にもたとえられない。

 「宿題」は昨日の土曜日には全然できなかったので、今日の午前中に集中して片付けた。12時10分スタートの大阪女子マラソンをテレビ観戦したかったから。アテネオリンピック出場を目指して、有力選手が出揃ったレースである。結局、30`付近で抜け出した坂本直子選手がぶっちぎりで優勝。2時間25分29秒の記録はちょっと物足らないが、見ていて面白いレースだった。もう一人の尚子さん、このぐらいのタイムでの優勝なら、代表の目がまだ残っている。私とすれば、名古屋大会でがんばってもらいたいと願っているのだが。


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