宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 5月第4週       

2004.5.22(土)

 朝、取材を1件受けてから仙台に戻った。産業カウンセリングの全国研究大会の開会式に出て、くりこま高原駅前のエポカでの「佐藤勇さんへの感謝と励ましの集い」へ。佐藤勇さんの県議会議長時代は、国体やワールドカップなどのイベントの折に友情を深めた経緯がある。昨年の選挙では、現職議長ゆえに地元に帰る時間が制限されたこともあり、落選の憂き目を見た。そんなもろもろの思いから、感謝の気持ちを表わしたいということで、私が発起人代表を務めた。400人近い参加者を得て、盛会だったのはなにより。

 北朝鮮から、家族5人が帰って来た。小泉首相の訪朝で実現したということだが、謝罪すべきは北朝鮮なのに、日本側のほうが「お願いですから」という感じに思えるのは、なぜだろう。罪のない日本人を拉致したという動かぬ証拠がありながら、拉致に伴う事実関係の解明や、家族の帰還などについて、北朝鮮のほうから日本側にいろいろと条件のようなものを付してくる。おかしくないか。

 ベガルタ仙台は、サガン鳥栖相手に、3対1で勝利。引き分けを挟んで5連勝で4位に浮上した。わが阪神タイガースも巨人相手に快勝。スポーツに関しては、今週はいい週末であった。


2004.5.21(金)

 台風の影響が残っていて、東京の朝は走れる天気ではなかった。朝の時間は霞が関勉強会から始まり、毎日新聞社での座談会へと続いた。「知事が問う 日本の選択」というテーマだが、内容は地方財政自立改革について。増田岩手県知事、橋本高知県知事とご一緒。

 昼からは、北海道東北自治協議会、東北7県知事と東北経済連合会との懇談会と続いた。それを終えて、新宿の住友クラブにて第221回北杜会講演。「みやぎが目指すもの」を1時間話した。仙台二高の大先輩である青山史朗さん、山川民夫さんと久し振りにお会いした。お二人は、11年前の知事選挙の際に、東京サイドでご活躍いただいた。失業を免れてこうしていられるのは、こういった方々のおかげである。そんなことも冒頭にご紹介しての講演となった。仙台二高の同期5人ほども含め、50人ぐらいの同窓生にお集まりいただいた。

 そのあとは、栗駒町に新規にミネラル・ウォーターの工場を建設するDHCの職員の方が、工場視察をしてきての帰りということで、その報告を聞きつつのお食事へ。吉田社長と合流するつもりでお待ちしていたが、結局、ご都合でご一緒できなかった。それでも、有益な意見交換をすることができた。


2004.5.20(木)

 昨夜のベガルタ仙台対ヴァンフォーレ甲府戦の結果を確認しないまま寝てしまったので、今朝は気になりつつ起きだした。2対2の引き分け。0対2からの逆転はえらいものだが、そもそも2点も先取されるなとは言いたい。でも、負けなくてよかった。

 7時半からの勉強会があったので、走りはなし。このところ机の上を片付ける暇がなかったので、あっという間に大混乱の様相を呈する。今日も仕事が立て込んで、机上整理がしっかりできる前に執務室を離れる時間となってしまった。

 夜は、全国調理食品工業協同組合で講演。宮城県には会員がいないのだが、静岡県の同業者で20年以上前におつきあいのあった方からの依頼で、講演を引き受けることになった。介護とか年金の話を聞きたいというので、このメンバーにはご興味がないのではないかといぶかりながら、一生懸命やらせてもらった。そのまま上京。


2004.5.18(火)

 少し寝が足りなかったが、なんとか起きて6キロを走った。長袖シャツ姿では、汗をかき過ぎる。そんな陽気にはなってきた。

 朝早くからいろいろ仕事が立て込んだ。仕事の中には、EU15か国の大使館の経済担当者に対するパワーポイントを使っての宮城県の売り込み業務も含まれている。仕事時間中は、バタバタと。そのかわりに、退庁時間は早めにという日であった。

 昨晩は、小沢一郎さんが国民年金に任意加入できる時期に加入していなかったことの「責任」をとって、民主党代表選を降りるという報道に驚かされた。どうなっているんだろうというのが、率直な感想。どうにでもとれる感想であるが、そうとしか表現のしようがない。そういえば、EUの担当者は、一連の事情はさっぱり理解できないとのことだった。


2004.5.17(月)

 天気予報では朝方の雨が心配されたが、走るには何の支障もなかったので、軽く4キロ走った。新緑が目にまぶしいだけでない。においも含めて、いい季節であることを実感する。

 定例の庁議を終えて、新幹線に飛び乗り東京へ。社会保障審議会障害福祉部会に知事会を代表してという形で呼ばれていた。知事会代表ということは、実際の発言ではむずかしいので、個人の立場を相当強調して提言させてもらった。障害者福祉を介護保険に組み入れるということ。今こそ、大きなチャンスという気がする。精神障害者への福祉対策を大きく改善するためには、これしかないというものである。そんなことを、13分20秒の持ち時間で言わせてもらった。

 取材1件を済まして仙台に戻り、いくつか仕事を片付けて、夜は有志の学生に囲まれての車座集会のようなものに参加した。面白い。楽しい。いまどきの学生諸君が、これだけのことを企画して実行することに感動を覚える。30年以上前の学生時代を思い出しながら、できる限り率直に、思いを話させてもらい、数多くの質問に答えた。「かっこいい大人とは」というのがテーマであったが、果して私はその範疇に入れるのかどうか。集会の後、居酒屋での論議にも楽しく付き合って、長い一日を終えた。


2004.5.16(日)

 連敗を脱出して、走りの巡行ペースに戻そうと思っていたのに、早朝は雨降りである。SMCには行かなかった。残念さが半分に、ゆっくり寝ていられる幸福感が半分。まだ義務ベースで走っているところがある。

 午前中に集中して原稿を書いた。昨日書いておいた分もあるので、数えようによっては5本。宿題を早い時間に終えたので、あとはのんびりの日曜日となった。午後からは、テレビ朝日のスクープスペシャル「警察の裏金独走3弾―謝罪に隠された"嘘"」を見た。改めて知る実態。どこまで続くぬかるみぞ。そのあとは、読書、昼寝。  夜のお楽しみは、巨人の大勝、対ロシア女子バレーの完敗を確認するだけになってしまった。そうそういいことだけは続かない。


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