宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  8月第2週      

2004.8.13(金)

 昨日の続き。つまりは、同級会のこと。夜の弱い私としては、いい加減の時間には寝たが、他のメンバーはだいぶ遅くまでご活躍だったようだ。それでも、今朝、お風呂から出たら、女性陣の何人かと会ってしまった。夜は遅いのに、朝も早い。結局、7時過ぎに、メンバー全員と一緒に朝食。これも泊りがけ同級会の良さだろう。しかも、そのあと、走って帰るという私を全員で見送ってくれた。

 「走って帰る」ことにしたが、連続14日間真夏日の日も高くなっているので、暑さが最大の敵。湿度は20%と低いので、その点は楽だった。距離にして17キロちょっと。我が家まで800メートルというところに、今回は欠席だったが、もう一人の同級生がお店を開いていることを今回知ったので、そこに寄ってみた。開店準備中の彼女に、「秋保から走ってきた」と言ったら、驚いたようであった。そこで水を補給してから帰宅。無事「走って帰る」作戦は成功である。

 夕刻、聡子が帰ってきた。早速、聡子お気に入りの「やま鮨」に。


2004.8.12(木)

 昨日書き残したこと。  まず、「うを座」の公演。気仙沼市の小学生、中学生が中心のミュージカル劇団である。つまりは、全員が素人。以前から、観劇を勧められたいたが、今回、やっと実現した。「学芸会レベルより、少しでも上だったらいいな」ぐらいの期待水準で見始めたが、完全に裏切られた。素人の小学生、中学生をよくもここまで鍛え上げたものだと感心する出来映え。演じる一人ひとりが、ともかく達者である。踊りの動きもぴったり、歌も元気一杯でほとんどが合格点、セリフははっきりしていて聴きやすい。

 中身は、童謡がテーマになっているので、親しみやすい。その中でも、「浜辺の歌」が中心テーマである。この歌だけは、聴くだけで涙を誘う。ましてや、子供たちがけなげに真剣に演じる舞台でやられると、涙腺がゆるむ。最後は、「会場のみなさんもご一緒に」と舞台から呼びかけられて、「仰げば尊し」を私も一緒に歌った。この歌も、涙なしには歌えない。ということで、感激の舞台であった。ここまで育て上げた関係者の方々に、大きな拍手を送りたい。

 実は、今晩も、「仰げば尊し」を歌った。歌ったのは、仙台市立木町通り小学校旧6年2組のメンバー16人。3年生、4年生の時の担任であった鈴木利子先生を囲んで、心を込めて歌った。4年に一遍、オリンピック開催年のこの時期に、同級会を持っている。今年は、秋保温泉で泊りがけでの開催。77歳になった鈴木先生は、みんなから「変わっていない、若い若い」と言われる。そういう我々のほうは、中年肥りだったり、髪の毛に変調 を来していたりとさまざま。しかし、50年近くの時空を超えて、集まれば自然にあの頃の男の子、女の子に戻っている。

 東京、秋田、八戸、宇都宮、鹿沼からの参加もあったが、結構仙台在住が多い。4年間クラス替えがなくてずっと一緒ということもあり、我々同級生は、とても仲がいいし、結束が固い。ありがたいことである。再生産ができない貴重な財産。


2004.8.11(水)

 今日で、この仙台地方も、12日間連続真夏日。つまり、最高気温が30℃を超す。早朝ランナーにとっては、最低気温のほうが気になるのだが、21、22℃ぐらい。ランナーにとっては、ありがたいことである。今朝は、いかにも紫外線が強そうな光の具合なので、UVカットのサングラスは必携。そんな中を6キロ。大腸検査のために、2日間走らなかったが、特に何の支障もなく走れた。

 甲子園での高校野球真っ只中である。記憶にあるのは、徳島商業の坂東英二投手の脱三振新記録。下関商業の池永正明投手が左肩を痛めながら決勝戦で投げていた姿は、テレビ中継のリアルタイムで見ていたが、涙が出るほど感動的であった。のちに、西鉄ライオンズに入り、新人で20勝を上げたのも当然と思えるほどの、傑出したピッチャーであった。

  浪商の豪腕尾崎行雄の甲子園での投げっぷりは、リアルタイムでは見ていない。三沢高校太田幸二、松山商業井上明両投手の決勝戦での投げ合い。延長18回で引き分け、再試合となったゲームだが、これはリアルタイムで見ていた。17回だったか、18回裏、三沢の攻撃、2アウト満塁で3ボール後に井上投手の投じた球、私の目では、明らかなボール。押し出しサヨナラで三沢高校の優勝だったはずなのだが、判定はストライク。翌日の再試合では、松山商業が勝って優勝。昭和44年夏の大会だった。そんな試合も印象に残っている。思い出せばきりがない。こういった選手たちも、既にプロ野球での活躍を経て、引退してしまっている。見ていた自分も、随分と馬齢を重ねたものだという感慨にとらわれてしまう。

  気仙沼市を拠点として活動している「うを座」のミュージカルを見て感動した話、ベガルタ仙台がモンテディオ山形との対戦でまたもや引き分けに終わってがっかりした話、これらについての感想は、明日に回す。


2004.8.10(火)

 難行苦行の一日半がやっと終わった。我が家の目の前、厚生病院で、胃カメラ、内視鏡による大腸検査が完全に終わったのが今日の4時近くである。 検査結果は、どちらも完璧異常なし。12時半から始まった検査そのものは、精神安定剤のおかげで、何が行われたかわからないうちに、終わってしまう。終了時間が遅いのは、その後クスリの影響が切れるのを待つ時間があるからである。「難行苦行」は、前日の検査食。そして、大腸の中を空っぽにするために当日飲む2リットル。これが難行苦行の最たるものである。そのあとは、当然の如く排便を繰り返す。暑さ真っ盛りの中のこれはつらい。目黒院長がいるので安心だし、検査にあたる医師陣の腕も確か。ありがたいことである。

 ともあれ、結果オーライで、今年の分の検査を終えることができた。厚生病院での定期人間ドックの他に、この検査を受けている。別なところでPET検査も受診した。早期発見体制は万全である。生活習慣病予防としては、ほぼ毎日のジョギング。以前にも書いた気がするが、「健康のためなら死んでもいい」というほどに、健康保持に一生懸命である。人間それぞれに寿命はあるし、運命もあるが、一度しかない人生であるから、「ああしておけばよかった」というような思いだけはしたくない。その一心で、半ばは楽しみながらやっている。

 今日から夏休み。というわけで、その第1日目は、それなりに意義のあるものであった。阪神は逆転負け。昨日のベガルタ仙台、ロスタイムで2点差に追いつくという神懸り的な戦いぶりを阪神にも期待したのだが、そうはいかなかった。そうそう、わが東北高校は13対0で甲子園の初戦を神懸りではなく、順当勝ち。主戦投手のダルビッシュ君の前評判が高いだけに、かえって心配な面があるが、行くところまで行って欲しい。


2004.8.9(月)

 朝食は、おかゆと味噌汁のみ。昼も同じ。夕食は、スープのみ。これが、明日の大腸検査のための特別食メニューである。毎年のことなので、慣れてはいるが、空腹感は結構つらい。

 という事情もあり、今朝の走りは自粛した。走れば、空腹感がさらに増すことになるから。定例記者会見を終えて、日帰り上京。中央教育審議会で教育委員会制度について意見を陳述したあと、全国知事会の三位一体改革研究会へ。8月18日、19日の全国知事会に向けて、議論をしておくもの。終了したら、会議室の外にマスコミ各社が待っていたが、「ノーコメント」で通した。結構、神経質にならざるを得ない問題である。

 空腹を抱えて就寝ということになる。


2004.8.8(日)

 SMCでいつもどおりの走り。湿度が高いので、発汗がすごい。今日まで仙台七夕。七夕が過ぎれば朝夕は涼しくなると言われているから、朝の時間にこんなに暑いのは今日までということだろうか。それはそれで、ちょっと寂しい。

 比較的のんびりとした日曜日。昨夜の北京でのサッカーアジアカップ決勝戦のことなどが出ている新聞記事をじっくり読む余裕があった。日本代表の完勝は、大人のチームを思わせる戦いぶりであった。テレビでの生中継を手に汗握りながら見ている時には、さほど感じなかったが、中国サポーターからの日本チームへのブーイングは相変らずすごかったようだ。こういうのも、慣れの問題であろうとは思う。自分たちの行動が、世界中から見られているということに慣れてくれば、中国サポーターの行動様式も変わっていかざるを得ない。そう思って見れば、こちら側も大人の対応で臨むのが賢明であろう。  


以前のジョギング日記はこちらから



TOP][NEWS][日記][メルマガ][記事][連載][プロフィール][著作][夢ネットワーク][リンク

(c)浅野史郎・夢ネットワーク mailto:yumenet@asanoshiro.org