宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 12月第5週        

2004.12.31(金)

 2004年最後のジョギングは、降った雪がいったん融けて、夜中にまた凍るという条件下になってしまった。気温も−4℃ぐらいまで下がっているのではないだろうか。足元に注意を集中して、慎重にゆっくりと足を進める。降ったその日に雪かきをしていれば、軽い粉雪なので、あっという間に済んでしまう。先延ばしして、積雪が凍ってしまったら、融けるまでどうにもできない。初期対応がすべて。県政の課題も同じかななどと考えながら、仙台駅方面への走りを続けていた。キロ6分半ぐらいのペースで、往復6キロ。これで、今月の走行距離は、147キロ。2004年の総走行距離は、1899キロ。これだったら、今日あと1キロ走って1900キロにしておけばよかった。

 夜中に目が覚めて、NHKのラジオ深夜便を2時過ぎから聴いていた。旗輝夫さんが生出演していたが、71歳で現役はすごい。江利チエミの「カモノ・マイハウス」が良かった。3時からの「にっぽんの歌こころの歌」を引き続いて聴いたが、これがさらに良かった。なつかしの童謡が、当時の録音版で聴ける。川田正子「みかんの花咲く丘」、古賀さと子「小鹿のバンビ」、小鳩くるみ「証城寺の狸囃子」、近藤圭子「海ほおずきの歌」。伴久美子、安田祥子、安田章子(由紀さおり)も、幼い声で歌っていた。昭和4年の「茶目子の一日」(平井英子にはびっくり。当時、こんな愉快な歌があったことに驚く。

 奈良県の小学生女児誘拐殺害事件の容疑者が逮捕された。なんとも残虐極まりない事件で、被害者の家族をいたぶった態度も異常であり、関係者の怒りを買った。年を越さずに解決を見たのが、なにより良かった。こういった事件の陰には、この何倍もの同種の事件があるはずである。幼女という弱者につけこんでの性的犯罪を起こす予備軍が、地域の中にたくさんいると考えることは、恐ろしいことではあるが、そのことを前提とした対策を講じる必要がある。

 スマトラ沖地震による津波での死者が12万人を越えた。ものすごい数である。アメリカの学者がコメントしているのを聴いていたら、津波は"tsunami"であった。つまり、津波にあたる英語はないということ。言葉がないということは、そもそも、概念がないということだろう。日本では、津波は誰でも知っているが、外国人の中には、津波の何たるかを全く知らない人もいる。そういったことも、今回の記録的な被害者数につながったのかもしれない。

 そんなこんなで、2004年が暮れていく。昨年の大晦日の日記に、「こんな、他人に見せるための日記を何のために書いているのだろうか」と書いていた。この「公開日記」は、きりのいいところでやめようかと思っていたのだが、結局、それから1年続けてしまった。この日記の叙述を引用してなんやかんや言われることさえなければ、さほどの手間暇でもないのだから、続けていこうかなとは思うようになっている。ということで、2005年もジョギングを続けるし、ジョギング日記も続けることになるだろう。

 例年の如く、NHKの「紅白歌合戦」を見ながら、今年も終わることとなる。


2004.12.30(木)

 昨日の雪で、積雪は8センチ。今朝のランニングは当初からあきらめていた。休暇中に長い距離を走る予定だったのだが、この積雪では仕方がない。目覚めはいつもどおり早いのだが、NHKで「てるてる家族」の総集編を見ながら、8時半まで寝床に留まっていた。それにしても、「てるてる家族」はよくできた朝ドラマである。何よりも、見ていて楽しくなるのがいい。子役も素晴らしいし、浅野ゆう子、岸谷五朗の演技が光る。放送当時も、毎朝、興奮して見ていたが、改めて見直して、感激している。

 この休み中にも、最低限終わらせておくべき原稿が複数ある。普通の週末なら、一日に3,4本書くこともあるのだが、こういう連続休暇だと気が緩むのか、1本書くのがやっとである。あとは、テレビを見たり、本を読み散らかしたり。  


2004.12.29(水)

 今日から年末正月休み。最低気温−1.7℃。長い距離を走るチャンスなのだが、自粛して6キロに止めた。仙台駅方面へ。最短距離と思われるコースを行ったら、18分30秒(3キロ)で駅の直前まで到達した。いつもと違った靴を履いて走ってみた。具合があまり良くない。やはり、ナイキ・エアマックスが私の足には合っているということか。

 最高気温2℃。細かい雪が降っている。家の中で暖かくしているのにピッタリの日。"The Complete Script of Elvis-- The Definitive Collection Revised"という全8巻のDVDの第7巻を感動しながら見ていた。死後27年経っても、エルヴィス・プレスリーの魅力が我々を引きつけてやまないのは、エンタテイナーとしての部分だけではない。神を信じて、精神の高みに辿り着こうと苦闘した姿があるからこそということが、よくわかる。そういった意味では、1巻が1時間42分のこのDVD集は、実によくできている。エルヴィスの実写を織り交ぜながら、彼を知る多くの人たちの証言で構成されている。こういった映像をじっくり見られるのも、休日であるからこそ。ありがたいことである。


2004.12.28(火)

 朝は、昨日に引き続いてだが、「気持ちが走るモードでない」という状態。どこか具合が悪いわけではないが、こういう時は、おとなしく休んでいるのがいい。

 今日で、2004年の仕事納め。明日から6連休になるから、単なるカレンダーだけのことでもない節目ではある。恒例により、職員を前にしての「仕事納めの訓示」。これが、あまり得意ではないのだが、義務と思い定めて一年を振り返っての話をする。15分で終わった。

 夜は、若手ミュージシャンの清貴クンの「FM仙台」の番組にゲスト出演。清貴クン22歳は、仙台二高の後輩。みやぎ夢大使にもなってもらっている。ゲストでありながら、べらべらしゃべりまくってしまい、生番組をガラス越しに見ている清貴ファンからは顰蹙を買ったようである。仙台出身の若きミュージシャンが、こんなふうに活躍しているのがとてもうれし過ぎたからの所業なので、許して欲しい。


2004.12.27(月)

 朝の出勤がちょっとだけ早い設定だったので、今朝は走るのを休んだ。身体的に言っても、そろそろ休憩をとってもいいタイミングではあった。

 走ることといえば、仙台育英高校の駅伝メンバーが、男女そろって、県庁に報告にやってきた。昨日の今日である。日程表の上では、21か件も入っている中への飛び入りではあるが、こんなうれしいことはない。大歓迎である。男子の優勝タイムは、驚異的なもの。渡辺高夫監督の裏話を聞いてさらにびっくり。大会直前まで、メンバーのうちの2人は、とても走れないような負傷をしていて、その間、水泳をやらせていたとのこと。スタートラインに立てないのではないかと、監督は本気で心配したのだそうだ。10日前ぐらいから、やっと走れるようになった選手が、区間第一位になるというのを、一体なんと形容したらいいのだろうか。

 今年の執務も、あと1日を残すのみ。最後まで、いろいろと懸案が積み重なっている。来年に残すこともたくさんある。


2004.12.26(日)

 SMCは、2004年最後となった。先日お誘いした方が、新入会員として加わってくれた。10年前までトライアスロンをやっていたという人なので、何の問題もなく一緒に走ることができた。

 今日は、全国高校駅伝。仙台育英が、男女とも出場する。10時15分から、NHKテレビの前にかじりついての応援。まずは、女子。昨年8位で、あまり大きな期待はしていなかったが、最後に追い上げて6位入賞。上出来である。そして、男子。前評判が高過ぎたので、かえって心配になったが、前評判どおり、堂々の優勝。しかも、昨年、2時間2分07秒の驚くべき大会新記録で優勝したあとに、渡辺監督が「神の領域」と言っていた2時間1分台が出た。3区以降の4人が、すべて区間賞というのも驚きである。すごい、すごい、と言うしかない。年末にきて、またまたうれしいニュースである。

 聡子の20歳の誕生日と、前倒しの成人式のお祝いを兼ねてのお食事会。両方のおばあちゃんも一緒で、にぎやかな集まりであった。食事会の前、つまり、着替える前に、着物姿の聡子を囲んで写真を撮りまくった。


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