浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 1月第4週&5週            

2006.1.31(火)

 絶対に走ると決めていたわけでもないが、早い時間に起きてしまったものだから、6時10分にはスタートしてしまった。最近としては早い時間である。2.5キロぐらい走ったら、尚絅学院のところに、東北放送のラジオ・カーが停まっているのが目に入った。声を掛けたら、「出演してください」という反応だった。時間調整のため、2キロ弱走って戻ってきたところで、「グッド・モーニング」の鈴木俊光、斎藤光子さん相手に1,2分話しをさせてもらった。ラジオは、こういうことができるから楽しい。

 県社協で仕事をしてから、東京へ。丸の内の日本フィランソロピー協会の会長室で、2件アポイントメントをこなした。

 中野サンプラザに移動して、東京・生活者ネットワークの新春の集いでの講演。1時間は短かったが、聴衆の反応がとてもいいので、気持ちよく話しをさせてもらった。その後の懇親会にも顔を出して、仙台に戻る。


2006.1.30(月)

 五橋、愛宕大橋、広瀬川河畔コース。往路が下り、復路が上りのコースだが、復路は22秒遅いだけ。そのかわり、パルスが150を超えた。気温はどうかわからないが、寒さを感じる朝であった。

 新任の民生委員・児童委員の研修会での開会挨拶の後、社協めぐりへ。大和町、大衡村を訪問。比較的小規模な社協体制の中で、それぞれに悩みつつもがんばっている。同じ時間帯に、村井知事が大和町の船形コロニーを訪問中である。これは日程上の偶然。

 県社協のオフィスに戻って、市町村社協職員の連絡協議会のメンバー4人と懇談。そのまま夜の会へ。こちらも、それぞれに悩みを抱えながらも、前向きに社協活動を進めていこうという人たちである。


2006.1.29(日)

 今月最後のSMCへ。今朝の参加者も多い。ざっと数えて48人。夫の転勤で今日が最後というランナーもいた。日経新聞の篠原支局長とは6キロずっと一緒。体重も減ったようだし、ここでの走りの効果が如実に出ている。東北大学構内を走っていたら、介護保険関係の試験の受験者が集まっていた。ご苦労様。それぞれが寒空の下で、がんばっているということ。

 一日中家にいて、書き下ろし本の原稿を書いていた。今のところ、予定より少しだけ早いペースで進んでいる。  ライブドア、耐震偽装だけではない。東横インのバリアフリー偽装、ヤマハ発動機の中国への武器輸出などなど。組織による不祥事の種は尽きない。


2006.1.28(土)

 新橋のホテル泊まりの朝は、ジョギングとしても初めてのコースとなる。浜離宮、竹芝桟橋を経由して、レインボウ・ブリッジまで。歩行者コースもあると聞いていたレインボウ・ブリッジであるが、オープンは朝10時から夕方の6時まで。それにしても、なかなかにいいコースであった。

 仙台に戻って、昼からは、秋保温泉で、社会福祉協議会の職員組合の旗開きでの講師役を頼まれていた。1時間半、障害福祉との出会い、県社協の統合と船形コロニー解体宣言の意義、市町村社会福祉協議会のあり方について、話をさせてもらった。熱心に聴いてもらうことに勇気をもらいながらの話しであった。四苦八苦して書いている書下ろし原稿で、昨日書いたばかりの部分であったので、言葉が出易かった。


2006.1.27(金)

 劇団四季の「鹿鳴館」にご招待を受けていたので、妻と観劇に東京浜松町の自由劇場へ。三島由紀夫の戯曲の傑作と評価の高いもの。内容はメロドラマだが、台詞の文章の素晴らしさに魅せられるはずという前評判どおりの舞台であった。演出の浅利慶太さんともしばし言葉を交わすことができた。たまには、こういう教養タイムも必要である。


2006.1.26(木)

 朝、起きて新聞を取りにいったら、強風が吹き荒れている。走っても、集中できないほどの風である。気分が乗らないので、中止。

 朝から、社協回り。七ヶ浜町社協、石巻市社協、東松島市社協の順で。後の二つは、自治体合併により、合併した社協である。石巻市の場合、1市6町の合併であるから、それなりに問題はありそうなのだが、今回はそこまではお聞きすることができなかった。  


2006.1.25(水)

 昨晩は、横浜のニュー・グランド・ホテルに宿泊。今朝の走りは、目の前の山下公園から始めて、みなとみらい方面へ。マリンタワー、氷川丸、大桟橋、そして朝焼けを背景にしたベイブリッジ。港の風景を見ながらの走りは、いつもと違う雰囲気で、とても新鮮である。赤レンガ倉庫群、みなとみらいのホテル群のあたりの感じもすこぶるいい。みなとプロムナードというのも、走ってみた。ふだんと違うコースに、わくわくする。特に、横浜のこのコースは魅力一杯である。時間があれば、もっともっと走り続けたかったが、6キロで制限時間が来てしまった。

 新幹線からは、雪におおわれた富士山の姿がくっきりと見えた。大宮を過ぎたあたりでも、まだはっきり見えるのは、珍しい。今日一日、いいことがありそうな、もうかったような心持ちになる。

 仙台に帰って、社協と東北大学で仕事。夜は、久しぶりに連句の集いに、妻とともに参加。今宵の参加は、6人。久しぶりだからということでもないのだが、言葉が出てこない。それでも、形だけは私の分の3句を詠んで、半歌仙18句の六分の一のノルマは果たした。


2006.1.24(火)

 昨日の雪で、道が凍って危ないという理由で、今朝も走らず。

 社協で一仕事の後、昼から東京へ。社会保障研究会で講演。聴衆には、厚生年金基金や健康保険組合の常務理事の方々が多かった。厚生省、厚生年金基金連合会時代に一緒に仕事をした人も数人。新宿厚生年金会館での講演を終えて、横浜へ。新宿湘南ライナーに初めて乗った。新宿・横浜間が30分で行ける。この前のりんかい線など、次々と新線ができて、交通上の便利さが格段に上がる。一方で、地方の公共交通は瀕死の状態。この落差を考えると、「便利だ、便利だ」と喜んでばかりはいられない。

 6時半から、横浜の神奈川県民サポートセンターで、「洗心洞塾大学」で特別講義。前衆議院議員の佐藤謙一郎さんが主宰する研究会で、何年か前にも一度出させてもらった。200人以上集まっていたのには、驚き。1時間半話したが、熱心な聴衆の雰囲気もあって、気持ち良く話せたので、時間が足らないほどだった。

 今日も、新聞、テレビ、国会は、ライブドア、堀江「容疑者」の話題でもちきり。それがうるさいというのではない。ここで、一人ひとりが、この問題が自分たちに何を突きつけているのかを、真面目に考えることも必要だと思う。私にとっては、「まっとうさ」と「浮薄」、「ほんもの」と「まがいもの」といった対比が一番大きい。湘南ライナーで横浜に向かう車内から、夕焼けの中に浮かぶ富士山の姿を見ながら、なぜか、「まっとうにやらなきゃ、だめだな」という言葉が浮かんできた。


2006.1.23(月)

 今朝のジョギングは、これまた前夜のうちから、「中止勧告」が妻から出されていた。新聞を取りに表に出たら、雪がかなり激しく降っている。気温も低そうである。勧告がなくとも、走る気分にはなれない。

 朝、9時半のお約束で、社協の会長室に東北更正保護協会の菊地伸治副理事長が来訪。「引き続き、理事長に就任してください」という要請であることはわかっていた。知事を辞めたことだし、この際、理事長職も退任させてもらうとお断りするつもりであった。昨日の「福祉セミナー」の触法・虞犯の障害者に関するパネル・ディスカッションを聴いて、考えが変わった。こちらから頼んででも、理事長にして欲しいという想いをお伝えした。菊地さんも驚き、喜び、私も満足。こういう偶然というか、運命というのは、たまにあるものである。

 夜、ある人との食事の場に、マスコミ関係の何人かから、「堀江社長逮捕についてのコメントを」という連絡が入った。堀江さんとは、プロ野球球団の誘致の際だけの関わりだし、逮捕されたということに、ことさらのコメントはないので、控えさせてもらった。それにしても、早い展開である。「時代の寵児から容疑者へ」といった、明日の新聞の見出しが目に浮かんでくる。


2006.1.22(日)

 先週はお休みしてしまったSMCに。家から3分で行けるのは、気が楽である。寒さにもかかわらず、43人が参加していた。いつもは3,4人でのグループ走になるのに、今朝は10人以上の集団になった。こうやって大勢で走るのも、楽しいものである。

 「福祉セミナー」は2日目。午前中は、触法・虞犯の障害者をどう処遇するかという課題であった。前民主党衆議院議員で、秘書給与詐取で1年数ヶ月服役の経験がある山本譲司さんの体験はショッキングである。彼の著書「獄窓記」が話題になったが読んでいなかったのを恥じる。旧知の副島洋明弁護士。田島良昭氏によれば、「日本一変わっている弁護士」とのことであるが、いい意味で変わっているということだろう。刑務所から出てくる知的障害者、精神障害者をどう受け止めるか、刑務所の前で待っていてあげるのが福祉の役割でないかという言葉が印象的であった。田島良昭さんは、「障害者自立支援法の成立で一山越えたと思っていたら、もう一つこの問題の山があった。乗り越えたい」という決意表明をしていた。今まで見えなかった大きな山だったという気がする。私にとっても、何らかの関わりを持つべき課題に思えた。


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