浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 3月第4週            

2006.3.25(土)

 調子が良かったら長い距離を走ってみようかということで、6時44分に出発。気温は低いが日差しは柔らかいいい日和である。西に向かって走ると山形県境の雪をかぶった山々がくっきりと見える。うぐいすの声。春の訪れを五感が受け止める。そんなふうにして走ることの幸せは、何ものにも代えがたい。と思っているうちに、子ども病院まで着いてしまった。ここで丁度10キロ。復路は若干の下りと追い風であるので、往路より短い時間で戻って来れた。久しぶりの2時間走を、足も痛くならずに終えることができたのは自信になる。

 そして、世の中は春。球春も到来である。楽天イーグルスは日本ハムファイターズとの開幕戦を札幌ドームで迎えた。私はテレビ観戦。心を込めて応援したが、1対3で敗戦。開幕投手となった一場は結構よく投げたし、救援の新人青山は2回を無得点に抑えた。しかし、負けは負け。これぐらいの点差の負けでよかったと一瞬思ったが、それは昨シーズンのぼろ負けの後遺症からくる敗北主義である。明日は、是非とも勝って欲しい。


2006.3.24(金)

 福岡の朝。さすがに仙台と比べて暖かい。今年初めて短パン・長シャツ姿で走った。ニューオータニ・ホテルから大濠公園を目指したが、なぜかみつからない。そのまま、5キロ地点まで走り続けて戻り道。今度はみつかって、濠を四分の一周ほどした。福岡に来て大濠公園を走らないわけにはいかないではないか。今回も気持ち良い走りを10キロ。

 今日の講演は飯塚市にて。筑豊に足を運ぶのは初めてのような気がする。昨日は100名を超える聴衆が、今日は31名。それでも気分よく話をすることができた。「分権時代の地域のあり方〜道州制の行方」などというタイトルでの話を、興味をつなぎながら1時間半聞かせるのは、簡単なことではない。毎回、話すこちらが鍛えられる。

 帰り来た仙台も暖かい。いよいよ明日からプロ野球開幕である。「球春」とはよく言った。野球とともに春の到来である。がんばれ楽天イーグルス。

 県警捜査報償費の特別監査の結果が、「クロでもシロでもない」というものとの報道があった。「シロでもない」などと言い切ってしまう監査を、一体どう受け止めたらいいのだろうか。そういう結果になったことを、県警は「ホッとした」と受け止めるようではどうしようもない。「シロでもない」と言われてしまうのは、普通の組織からすれば痛恨事であることになぜ気がつかないのだろうか。


2006.3.23(木)

 朝6:04の新幹線で東京へ。スターフライヤー航空で羽田空港から北九州空港まで飛んで、そこから福岡市へ。本来は、仙台空港から福岡空港まで飛ぶはずだったのだが、JALにストライキの可能性があったので、昨日のうちに予定変更していた。予想通りストライキは回避されたが、仕方がない。

 福岡市では西日本政経懇話会での講演。「分権時代の地域のあり方〜道州制の行方」という演題で1時間半話をした。北九州空港への飛行機の到着が少し遅れて、会場到着が予定通り12時半ぴったり。「博多だけに、はかったようにぴったりだ」と感激してしまった。講演のほうは、はかったようにうまく話せたかどうかは自信がない。

 時間があったので、昨年開館して人気沸騰している九州国立博物館に行ってみた。「中国美の十字路」という特別展をやっていたが、これがまた素晴らしい。目の保養をさせてもらった。  


2006.3.22(水)

 一夜明けて、新聞・テレビは、WBCで王ジャパンが世界一となったことを大々的に報道している。画面を見るたびに、記事を読むたびに、感激が蘇ってくる。王監督、イチローが傑出しているが、メンバーのまとまりもすごい。これからのことが、いくつか気になる。「このメンバーは最高」とイチローが繰り返したのは、「シアトル・マリナーズのメンバーは最低」ということの裏返しで、メジャーリーグでのシーズン中に、王ジャパンのメンバーと比べてイチローは失望感を味わうのではないか。あれだけ慕われた王監督を相手に戦うパリーグのソフトバンク以外のチームの王ジャパンメンバーは、シーズン中の対戦で、王監督率いるソフトバンクに遠慮してしまわないか。上原にしてやられた李(イ・スンヨプ)はチームメートとしてうまくやっていけるだろうか。特に、イチローの今シーズンが心配ではあるが、彼のことだから、シアトル・マリナーズでもベストは尽くすだろう。ともあれ、韓国戦2連敗、米国戦での大誤審など、印象深い出来事を残して、WBCは日本にとって最高の結果を迎えた。

 県社協で午後から理事会。熱心なご意見があって、予定の2時間を40分ほど超過した。一昨日の評議員会に続いて、これはいい傾向である。


2006.3.21(火)

 春分の日の祝日であるが、今日は長野県三水村というところにでかけた。実際は、合併して飯綱町になったので、三水村はなくなっている。三水村社会福祉協議会は一足遅れて合併をするということで、今日は三水村社協としての解散式である。その記念講演を頼まれていた。新幹線を乗り継ぎ、長野では信越線に乗り継いでたどりついたが、講演が終われば会場を辞去するという日程なので、もったいないという気はする。しかし、こうやって熱心な活動をしている現場に来ることは、それなりに意義のあることではある。

 WBCの決勝で、日本がキューバを10対6で破って初代世界一に。実は、講演があってテレビ中継は見損なった。イチロー選手のがんばりよう、だからこその喜びようが印象に残る。それにしても、ほとんど死にかけていたのが蘇っての劇的な優勝には、野球ファンならずとも大興奮であろう。本当に良かった。王ジャパン、ご苦労さま、おめでとう。  


2006.3.20(月)

 京都から仙台に戻る。9:50伊丹空港発なので、朝走っている時間はない。昨日は雪だった京都なのに、今朝はとてもいい天気なのが悔しい。御所がすぐ近くなのだから、短い時間でも走ればよかった。

 午後から県社協の評議委員会。2時から5時までたっぷりかかった。議論が活発であるというのはいいことではある。

 愛媛県警のウィニーからの情報流出の詳細が新聞で報道されていた。宮城県警の犯罪捜査報償費の予算執行状況を確認したいという知事からの要請を「協力者名は見せられない」ということで許さなかったのが県警の対応であった。よその県警のことではあるが、「捜査上の支障になるので、この資料は見せられない」という拒否を何度も受けた私としては、今回の情報流出に比べれば、捜査上の支障でもなんでもないだろうという情報がいくつも頭に浮かぶ。それにしても、とんでもない失態を愛媛県警は犯したものである。


2006.3.19(日)

 朝早くでかけるので、SMCには参加できなかった。8時15分のノンストップ新幹線で東京へ。今日も「はやて」の座席は取れずに、「こまち」になった。座席は狭いし、車体は揺れるので、「はやて」と同じ料金はひどいではないかと毎回思う。白石蔵王駅を出たところで、大きな虹が見えたので、今日のところは許してやるという気にはなった。

 東京での仕事は、スペシャル・オリンピックス日本の総会への出席。この場で私の理事就任が承認された。10年ほど前から関わったスペシャル・オリンピックスである。いろいろ教えてもらうことが多かった。この辺で恩返しをしなければならないということでお引き受けをしたが、どこまで役目を果たせるものやらわからない。スペシャル・オリンピックスの活動を最初から応援し続けて、2005長野冬季世界大会、それを応援する「500万人トーチラン」を見事に成功させた細川佳代子理事長がこの総会で辞任して、名誉会長に退く。後任の理事長には、副理事長だった三井嬉子さんが就任する。細川さんの退任挨拶にはジーンときてしまった。

 総会を終えて京都へ。車内でWBCの対韓国戦を手持ちのパソコンからインターネットでチェックし続けた。インターネットの速度が遅く、トンネルに入ると接続が切れてしまう。京都駅で降りても試合は終わらず、6対0で日本勝利を確認できたのは、京都駅からのタクシーの中だった。日本はすごい。そしてパソコンもすごい。

 明朝は早いので走れないということで、京都での走りは今日の夕方と決めていた。ブライトンホテルを16:22に出て、北北西に進路をとり、きぬかけの道を嵐山のほうまで走り続けた。立命館大学、竜安寺、仁和寺を過ぎてからは未知のコース。これがいい。途中で雪が降ってきたが、走りの楽しさには影響なし。ただし、街に戻ってから、小路を気まぐれに走っているうちに道に迷ってしまったのは余計だった。16キロ。

 夜は、京都テレビの「どうする京都21」に先月に引き続き生出演。梶原前岐阜県知事、村尾前三重県総務部長などがご一緒。いつもユニークな発言の堀場製作所創業者である堀場雅夫さんらと番組終了後一杯やるのが定番となった。


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