浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 7月第1〜2週分              

2006.7.8(土)

 出発前に3キロだけ、白楽から菊名方面を走って、新横浜駅から名古屋へ。新幹線で石川牧子さんとばったり出会う。席が前後。こんな偶然が、新幹線では何度かある。彼女も名古屋で講演があるとのこと。

 名古屋での用務は、名古屋女性会館にて、シンポジウム「政治を市民の手に!〜ひとりからはじまる」で基調講演などをするというもの。参加者は150人ぐらい。13:00−14:30「脱政党の時代に」という講演を、例によって、13:00前の前座15分も含めてやらせてもらった。14:40−16:00はパネル・ディスカッション「私たちに何ができるか」でのパネラー。他のパネラーは、小川まみ(三重県桑名市議会議員)、小池みつ子(愛知県長久手町議会議員)、今大地はるみ(福井県敦賀市議会議員)、寺町知正(岐阜県山県市議会議員)、高瀬かおる(岐阜市民・「む・しネット」プロジェクト・チーフ)の各氏。コーディネーターは、寺町みどり(「む・しネット」事務局)さんが務めた。「む・しネット」の「む・し」は、無党派・市民派議員の略らしい。寺町みどりさんには、「市民派議員になるための本」、「市民派政治を実現するための本」(上野千鶴子、ごとう尚子共編著)の著書がある。前者は、送っていただいて読んでいた。とても面白い。後者は、今日、会場で買い求めた。

  17:00からは、第二回「M&T企画/選挙講座」が始まる。こちらの参加者は30人ほど。17:05−18:05「浅野史郎〜わたしの選挙」ということで話をする。M&Tというのは、みどり、ともまさの寺町夫妻のこと。Mからは「市民型選挙の基本/選挙に当選する人・しない人」、Tからは「各地の選挙を見て」という、それぞれ30分ほどの解説。その後、各地の地方議会議員選挙に出て、当選した人、しなかった人が9人出て、一人3分ずつ「私の勝因・敗因」を語るコーナー。3分という時間制限が厳格に守られていること、ほとんどの人がその時間内に言いたいことを的確に述べていることに感心させられた。この語りを聞いての参加者全員によるディスカッションもあって、終了したのは20時過ぎであった。

  そこからホテルに移動して食事。参加者は20人ほど。時間は21時を過ぎていた。なんと厳しいスケジュールなのだろう。それにきっちりとお付き合いした私もえらい。これを企画した人もえらい。ちゃんと実行した人たちもえらい。ほんとにエライ会合であった。


2006.7.7(金)

 全国的に七夕。特に願いごともない。一年一回の出会いもない。本来の七夕は8月だという気持ちもある。

 昨日に続いて、福祉フォーラム。9:30から11:30までのパネルディスカッションの司会を務める。東京大学名誉教授の大森先生、厚生労働省地域福祉課の篠原課長、当宮城県社会福祉協議会の八巻部長がパネラーである。社会福祉協議会に期待するものという議論を展開してもらった。司会をしていたので、自画自賛になるのだが、なかなか聴き応えのあるセッションになった。

 会場をすぐに後にして、山形市へ。山形市社会福祉大会での基調講演をするために、1時に山形市の会場に出向かなければならない。その前に、ぜひとも庄司屋さんでおそばも食べたい。無理なスケジュールかとも思ったが、ちゃんと板そばを食べてから会場入りすることができた。会場では、出番前に、夢のようなさくらんぼを賞味させてもらった。「ダイアナ・グレース」とかいった名前がついた皇室献上品なのだそうだ。大玉で、甘くて、途方もなく美味である。これだけでも来た甲斐があった。

 講演を終えて、山形駅から東京へ。田中克人さんの著書「心の駅伝―安倍晋三君への手紙」の出版記念パーティーが霞が関ビルの東海クラブであるのに出席のための上京である。なぜか、世話人の一人として挨拶をさせられてしまった。乾杯の音頭は、田中さんのご母堂が宮城県から出ていらして務めるという。このご挨拶が絶品。今年百歳になられるという方が、矍鑠として、お綺麗で出られるというだけで大変な見ものであるのに、ご挨拶の中身がユーモアあり、含蓄ありで、心から感動してしまった。きんさん、ぎんさん亡き後、彼女が次のスターになり得ると確信した。


2006.7.6(木)

 第二回の社協福祉フォーラム。主催者であるから、いろいろやることがある。今回は、全編社会福祉協議会のあり方に関してのものである。私は、午後から1時間の基調講演と、明日のパネルディスかションでコーディネーターを務める。

 夜の懇親会で、県外から参加の方がたとお話をすることができた。沖縄県社協、神奈川県社協、相模原市社協、山梨県社協、徳島県の市社協からも参加があった。いずれも、社会福祉協議会をどうしていくのかという危機感を感じて、わざわざ仙台にまで足を運んでくれたということなのだろう。  


2006.7.5(水)

 ワールドカップ・サッカーのイタリア対ドイツの試合をラジオで半分寝ながら聴いていた。延長戦の最後のところでイタリアが立て続けに得点して、2対0でドイツを下した。「イタリアすごいな、開催地ドイツがっくり来たろうな」と思いながら起きだしたら、テレビのニュースはとんでもないことを伝えている。北朝鮮が(この時点では)3発のミサイルを日本海に発射したとのこと。一体、この国は何を考えているのだろう。人間でいえば、言うことを聞かない悪たれ坊主と一緒。国家としての態をなしていない。とは言いながらも、ミサイル、テポドンを保有していることは事実であるので、単なる悪たれ坊主とも言い切れない。国際社会として、毅然たる態度で断固臨むべきであると思う。

 慶應大学での今学期最後の授業をし、教授会にも出てからキャンパスを後にした。この後、レポートの採点という難事業は控えているが、「やれやれ」という感じ、ほっとした想いはある。

 岩波書店「世界」の「疾走対談」の4回目は、長野県の村で地域医療に没頭する色平哲郎さんがお相手。知的興奮に満ちた対談を終えて、最終の新幹線で仙台に戻る。  


2006.7.4(火)

 慶應大学SFCの「政治参加論」は、今日が今学期の最終授業である。「(今度こそ)ディスカッション」ということで、地方議会、選挙、福祉について、コメント票に意見を書いていた学生をあらかじめ指名しておいて、発表してもらった。これも、ホントの意味では「ディスカッション」ではない。ただ、大教室で、「これについて意見ありませんか」と発言を促してどれだけの反応があるか、自信がなかったので、この方式にした。学生は、緊張しながらも、自分の意見を述べて、それを聴いた他の学生には、おおむね好評であった。

 4時限の「組織における危機管理」の研究プロジェクトも最終授業。来学期も、同じタイトルで研究を続けるので、それにつながるような話を私からした上で、学生の反応を聞いた。私自身、この問題について、経験とか高い識見があるわけではない。学生とともに、切り開いていく分野だと思っている。その意味では、挑戦的な授業であるとは思っている。来学期、どれだけの学生が戻ってくるか。  


2006.7.3(月)

 走り出す前のひととき、朝日新聞の一面に目を奪われる。昨日の滋賀県知事選挙で、現職の國松善次知事が、嘉田由紀子さんに敗れるというニュースである。知事仲間として、國松さんとは、毎年二月に琵琶湖のほとり大津プリンスホテルで開催される「アメニティ・フォーラムinしが」でご一緒したり、ごく親しい仲である。県政においても失政のようなものは、全くない。真面目で堅実なお人柄で、多くの方の信頼を得ていた。その方が、まさかの敗戦。原因は、新幹線の新駅建設反対という一つの争点に絞られたこと。そして、現職、大多数の政党からの推薦という「勝利の方程式」への県民の反発であろう。結果的に自民党との相乗りの形になった地元の民主党の対応は、言い訳はいろいろあろうが、大きな批判材料である。民主党全体にとっても、このダメージは大きい。

 朝日新聞の同じ一面の一番下が「天声人語」。犯罪捜査報償費問題について、誰しも抱く疑問についてきっちり書いてある。ことは公金つまり税金の使い方の問題である。国費である捜査費の執行額が5年前の三分の一に激減した理由を問われ、国家公安委員長が国会答弁で「ベテラン捜査員が退職したから。DNAを使う方法など、捜査方法が変わったから」と説明している。天声人語では「わかったような、わからないような」と評しているが、こういう説明をこどもだまし、荒唐無稽という。「捜査員が退職したから」ということを国会で明言するのなら、各県警での実態を調べて、要因分析をした結果でなければならない。そんな調査があるなら、その資料も提出すべきである。警察組織のトップに、こんなこどもだましのような答弁をさせながら、この組織はいつまで真相を隠し続けるつもりなのだろうか。

 9面には、障害者自立支援法について私が書いた「時流自論」が掲載されている。2ヶ月に一回というペースは、ゆったりしているようだが、リズムに乗りにくいということでは、一カ月に一回のほうがやりやすい。

 雨は降らないが、比較的涼しい梅雨空の下、あまり面倒なことは考えずに、6キロの距離をゆっくり、着実に走る。汗が滴り落ち、いやな想いも一緒に流れていく気持ちに一瞬はひたることができる。走ることの効用の一つである。


2006.7.2(日)

 ワールドカップの準々決勝の2試合、イングランド対ポルトガル、ブラジル対フランスをテレビ観戦してしまった。なにしろ、深夜12時からと朝4時からである。実際は、ところどころ眠ってしまった。ところどころ観ていたのが本当かもしれない。それでも6時半過ぎに「こどもの城」を出て、代々木方面まで往復7キロを走ってしまった。

 その「こどもの城」で、玩具福祉学会の第6回総会の記念講演を10時から11時20分まで。それを終えて、仙台へ。戻ってきた仙台は、小雨まじりで肌寒いほどであった。東京の蒸し暑さとは、ちょっと違う。


2006.7.1(土)

 今日から7月。タバコ代が値上げになるらしいが、非喫煙者には関係ない出来事である。むしろ、月間走行距離の起算が今日からという意識である。その走行距離だが、今朝は、7キロ。ホテル・グランパシフィック・メリディアンを6:26に発して、お台場を青海埠頭まで往復ということだが、初めてのコースだし、歩道が広くて景色も変わっていることもあり、結構楽しく走ることができた。

 9時スタジオ入りで、フジテレビの「ワッツ・ニッポン」に出演。番組は9:55から。ほんの一週間前に「朝日ニュースター」の番組でご一緒した猪瀬直樹さんと並んでのコメンテーターである。小泉総理の訪米で、やたらエルヴィス・プレスリーの話題ばかりが取り上げられていることが、少々気になるというコメントもやらせてもらった。私も2000年8月に訪問した「聖地」メンフィスのグレースランドではしゃぎまわる小泉首相。エルヴィスファンにとっては、こういう状況でのエルヴィス利用は、ちょっとね、という感じをぬぐえない。

 夜は、青山の「こどもの城」にて、少人数のパーティー。趣旨は、私が知事を辞めて、福祉の世界に戻ってきたことの歓迎会のようなもの。しばらくぶりで会うメンバーもいて、楽しい集いであった。


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