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ジョギング日記 7月第3週分             

2006.7.15(土)

 少しでも走ろうと思ったが、朝は雨。残念という想いと、ほっとするのと、半々である。  首都圏で電車を利用する機会が、ぐんと増えた。まだ慣れないのは、なんでこんなに人間が多いのだろうということ。奇異に思えるのは、いい大人が電車の中で、人目もはばからずマンガの本を読みふけっている風景。マンガを読むなとは言わないが、人前で大の大人がマンガを読むのは、ちと恥ずかしいぜと思ってもらいたい。女性の場合は、電車内でのお化粧。これだって、お化粧するなとは言わないが、人前でやるものではないというたしなみは持って欲しいということである。大股を開いて、電車の座席を二人分独占している若者にも、腹が立つ。こんなことを思う私は、既に、老境に入ったということなのだろうか。

 北朝鮮ミサイル発射問題に関連して。防衛庁長官が、先制攻撃も検討するかの如き発言をしていて、それに識者が批判的な意見を述べている。私も批判的なのは同様であるが、理由がちょっと違うかもしれない。先制攻撃をする前提となる事実、つまり、北朝鮮がミサイル発射態勢を整えているという事実を、日本は独自の情報網で確認することができるのだろうか。アメリカからもたらされる情報を鵜呑みにして、日本が攻撃をするという事態はあっていいのだろうかという大きな疑問があることが一つ。もう一つは、先制攻撃で、一発必中とはならない可能性が高いし、必中したとしても、日本の本土が反撃にさらされることは十分に考えなければならない。その時に、わが方に十分な交戦能力があるのかどうか。それが不十分なまま、先制攻撃をしてしまっていいのかについては、慎重に検証しなければならない。いずれにしても、「先制攻撃の可能性」といった発言を、この時期にしてしまっていいものとは、とても思えない。


2006.7.14(金)

 疲れ気味ということもある。「今日は30度以上になる」の天気予報におびえたということもある。気力が充実しないという言い方がぴったりか。ということで、今朝の走りは中止。

 プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスが連敗街道を走っている。昨シーズンは、10連敗以上を何回かしているので、慣れっこにはなっていたが、今シーズンはこれだけの連敗はなかった。セリーグのほうを見たら、なんと読売ジャイアンツも連敗街道まっしぐら。楽天が巨人並みになったのか、その逆か。楽天の戦力不足は誕生の時から運命づけられているのだが、その何倍も報酬を払っている巨人がこれでは、一体どうしたことだろう。

 その楽天の試合を、久しぶりに、フルキャスト・スタジアム宮城に観戦に行った。今日負ければ9連敗。そして、その9連敗の瞬間をこの目で確認することになってしまった。本塁打を4本も打たれてしまった。カツノリ捕手へのブーイングが楽天ファン側から飛ぶ。確かに、打率と盗塁阻止率の低さは、目を覆うばかりである。なんでそんな選手を起用するのかの疑問が楽天ファンからさえ出ることが問題である。なんとか、実績で跳ね返して欲しい。カツノリ選手のそういう意地をファンも見たいのである。


2006.7.13(木)

少し遅めの出発ではあったが、愛宕大橋を渡るコースに走り出した。堤防には下りずに、道路を走って、宮沢橋を渡り切ったところで3キロの表示が出た。そこからの戻りは、東北大学の正門前を通るコース。ちょっとした上り坂を6分で走るのが、ややつらく思えるほどである。

 ワールドカップの決勝でのジダン選手の「頭突き」問題が議論を巻き起こしている。人種差別につながる発言をイタリアの選手がしたことへの報復だというが、あんな大事な試合の、あんな場面で、退場覚悟の頭突きをやるのだろうか。大事な場面だからこそということもあるのだろう。現役引退の最後の試合でやらざるを得ないほどのことだと身体で示したかったかもしれない。その意味では、「狙い通り」全世界を巻き込む大問題になった。

 ヨーロッパ各国での移民や人種問題の深刻さは、日本で安穏に生活している日本人には、皮膚感覚として感知できない。サッカーの試合では、差別発言で挑発して、試合を有利に進めようという「確信犯」もあるという。差別問題といういよりも、そうなると、スポーツにおけるフェアプレイの問題であろう。ぶつかり合った選手同士が、ピッチで握手して仲直りをすればそれで決着というほどには、単純な問題ではなさそうである。


2006.7.12(水)

 片平の自宅から、大橋を渡り、仙台二高前を通って澱橋を渡り、中島丁方面で反転の往復6キロコース。気温はそれほどでもないが、湿度が高いので汗がしたたり落ちる。

 NHKの朝のニュースで、障害者自立支援法により、地域で暮らす障害者の生活が厳しくなっている状況の紹介があった。障害者にとっての一割の応益負担の重みということである。先日の「クローズアップ現代」の報道でも同様であるが、NHKは障害者自立支援法の負の面を強調している。障害者自立支援法には、確かに、問題はある。しかし、一歩前進であることもまちがいない。財源の問題をどうするかは、小手先の議論からは出てこない。介護保険に障害者を取り込み、負担の裾野を広くして、「障害者問題は、みんなの問題」ということを名実ともに実現して、財源問題は解決するのではないかというのが、私の見方であり、作戦である。

 北朝鮮のテポドン問題で、いろいろなニュースが陰に回ってしまった。秋田の小1男児殺害事件、奈良家族3人放火殺人事件、高2エレベーター死亡事件、広島小1女児殺害事件、山口母子殺害事件公判など、ごく最近の事件なのに、あっという間に過去のものになろうとしている。ライブドア事件、村上ファンド事件、平塚5遺体事件の岡本千鶴子被告などは、連日、テレビのワイドショーに登場していたのに、今はほとんど報道なし。だからどうだということはない。これが世間というもの、テレビ報道というものというのは、今に始まったことではない。


2006.7.11(火)

 昨夜遅かったので、走りは自粛。

 テポドン発射問題から、北朝鮮制裁についての議論が国際舞台で展開されている。日本が思うほどの痛切感は、他の国にはない。中国、ロシアには、北朝鮮に気を遣う事情もある。だから、日本が期待するような形で国連安保理での制裁決議に持ち込めるかどうかは、不確かである。それが外交というものだろう。このような事態の中で、小泉首相が中国、韓国の首脳と直接話し合いができないという状況は、どう考えてもおかしい。米国との関係を緊密にするのもいいが、それと同じような熱意で、中韓というアジアの隣国と密接な関係を取り結んでいなければ、我が国の国益に大いに影響する。日本がアジアのメンバーであるということを、絶対に忘れてはならない。


2006.7.10(月)

 早朝、ワールドカップサッカーの決勝戦、フランス対イタリアをテレビ観戦してしまったので、寝不足気味である。走ることも叶わなかったが、人がやるサッカーを見るよりは、自分で走るほうが正解かもしれない。

 宮城県社会福祉協議会で仕事をしてから、東京へ。ラジオニッポンで民主党参議院議院の浅尾慶一郎さんの「さわやかトークカフェ」という番組に出演。浅尾さんは、とてもシャープでフレッシュで感じがいい。私としても、番組のゲストとしての聞かれ役だけでなく、聞き役のほうにも回りたい。ラジオ大好き人間のこの願いも、ひょっとしたら実現するかもしれない。

 大手町の日本フィランソロピー協会での打ち合わせ。そこから三井物産に移動して、ボランティア紹介週間の行事である「やってみよう、私にもできること」の企画で、「今こそ、ボランティアのすすめ〜一人ひとりの行動で創り上げる社会」の講師を務める。脚本家の小山内美江子さんとご一緒。二人では、ちょっと時間が短い気もしたが、こういう機会ではこの程度が限度かもしれない。三井物産として、本格的にCSRに取り組む気概が感じられた。懇親会にも顔を出して、21:32発の最終の新幹線で仙台に戻る。

 ワールドカップも終了した。北朝鮮のミサイル発射問題など、日本外交の正念場の事態が待ち構えている。しっかりと目を見開いて、事の推移を見定めなければならない。


2006.7.9(日)

 昨夜は、思ったより就寝時間が遅かった。したがって、早い時間から走ること叶わず。名古屋の金山ワシントンプラザホテルを出たのが7時過ぎだった。名古屋城までの往復12キロコースを走るのは、この時点で無理。方針変更して、熱田神宮往復コース6キロに。天気予報では大雨も心配されたが、降りそで降らない空模様の中、大汗をかいて走り切った。

 名古屋駅から東京駅経由で仙台に戻る。家で一休みして、県民会館でのプラハ交響楽団の演奏を聴きにでかけた。ドボルザークの「新世界より」のゆったりメロディーでは寝なかったが、ベートーベンのピアノ協奏曲「皇帝」では、途中、ほんのちょっと寝てしまった。


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