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ジョギング日記 9月第3週分                

2006.9.16(金)

 唐津市の老舗旅館、洋々館で目覚めた朝。目覚めたのは、すごい雷の音が聞こえてのことである。昨夜、唐津市の職員の方、何人かと「明朝、晴れていたら、一緒に走りましょう」と言っておいたが、すごい雨である。とても、とても走れる天候ではなく、あきらめがついた。

 昨夜の食事の時に、古川康佐賀県知事が熱っぽく唐津くんちの話をしていたので、「チャレンジド・フォーラム。inさが」の始まる前の時間に、曳山会館で14台の「やま」を間近でみて、8分間の祭りの様子のビデオを見ていたら、ジーンときてしまった。これが祭り、地域への誇り、コミュニティそのものという感じがした。これだけでも、唐津に来た甲斐があった。「チャレンジド・フォーラム」のセッションも、古川知事のコーディネーターで、意義のある議論を展開することができた。

 唐津から福岡市に移動して、全国オンブズマン連絡会議での講演。頭の整理もまったくしないままで話を始めてしまったので、あっち行ったり、こっち行ったりの1時間になってしまった。それでも、言いたいことのエッセンスは伝えることができたかもしれない。何よりも、聴衆の方がたの熱心さと、反応のよさに助けられた。

 福岡空港から羽田へ。台風が追いかけてきた。うまい具合に台風より一足先に福岡空港を脱出できたということになる。


2006.9.15(金)

 セントレア・ホテルで目覚めた朝。昨日は9時過ぎには就寝だから、5時45分に起きても、8時間はたっぷり寝たことになる。寝過ぎの朝は、夢を見ることが多いが、今朝は、久しぶりに入学試験の夢だった。試験が迫っているのに、何の準備もしていないという悪夢。現実の生活になんらかの関連があるのだろうか。

 中部国際空港の滑走路を走るわけにいかないので、空港の周辺を走った。海に浮かぶ空港だから、走り続ければ自然に海に出る。沖に大きな貨物船が停泊している景色を見ながらの6キロ。

 中部国際空港から福岡空港経由で佐賀市での内外情勢調査会の講演へ。内外情勢調査会佐賀県支部長の古川康知事に講師紹介をやってもらった。講演を終えて、佐賀駅から唐津駅まではローカル線で1時間ちょっと。こういうのに一人で乗って移動していると、旅をしているという感覚にひたれる。とは言いながら、列車の中でパソコンを叩いているというのでは、旅情から遠ざかってしまうと知りながらも、ちょっとだけそんな「業務」をしていた。

 唐津では、明日の「チャレンジド・フォーラム。inさが」でもご一緒する古川知事と夕食を共にする。


2006.9.13(水)

 雨降りが予想されたが、降りそうで降らない状態。短い距離でも走っておこうと思い立って、大橋を渡り二高前を通って澱橋から戻ってくるコース4キロ。復路が35秒多くかかったのは、復路が上り坂だから。このコースは、緑一杯である。目が休まる、心が休まるという感じで走り終えた。素晴らしい自然に感謝。

 午後から、宮城県社会福祉協議会の評議員会。忙しい中、20名以上の評議員の方がたが本人出席をしてくださるのは、とてもありがたいことである。ご意見も的を得たものばかりであって、心強い。

 米大リーグ、ニューヨークヤンキースの松井秀喜外野手が、怪我から復帰したばかりの試合で、四打数四安打。すごいの一語。NHKのニュースではトップ扱いだったのは、少しやり過ぎという気がしたが、その気持ちはわかる。なんだか勇気を与えられるニュースであった。


2006.9.12(火)

 霧雨模様の朝だったが、本降りになるまでは走ろうと五橋方面へ。霧雨のままだったので、6キロ走り通した。片平の自宅を出て、隣の公園でストレッチをしてから、東北大学正門、五橋、旧愛宕橋を渡って広瀬川の河畔に出る。往路はずっと下り坂。仙台の町が、広瀬川の流れとともに北西から南東に下っているから、このコースを走るとこうなる。往路18分、復路19分35秒。復路では、3キロ以上走った負荷と、上り坂の負荷の両方がかかる。霧雨のせいもあるが、涼しくて走るのが楽である。そういえば、今年は、あまり暑い想いをしないうちに秋が深まっていく。

 宮城県社会福祉協議会に出勤してから、東京へ。参議院議員政策秘書研修での講師、地域創造ネットワークジャパンの理事会、日本フィランソロピー協会の「まちかどのフィランソロピスト表彰式」と三つの行事をこなして、日帰りで仙台に戻る。参議院での研修では、2時間半休みなしの講演という自己新記録を果たした。やってみたら、意外と大変でなかったが、聴いているほうがむしろ大変だったろうと反省した。


2006.9.11(月)

 東京駅7:36発で仙台に戻り、宮城県社会福祉協議会へ。総務課の佐藤愛さんに、「昨日の番組でオシキリモエさんの隣に坐ってましたね。すごいですね」と言われて、何のことやらピンと来なかった。佐藤さんによれば、オシキリさんというのは、日本のトップモデルなのだそうだ。すごい人気なのだそうだ。そんなこと全然知らないオジサンには、猫に小判であった。

 愛子さまが、皇太子さま、雅子さまとご一緒に、相撲見物していた映像が、昨日、今日とテレビに何回も登場していた。愛子さまが熱心に相撲を見ている様子がほほえましい。6日に男児を出産なさったばかりの紀子さまは、今日が40歳の誕生日。誕生日を病室で迎えることも、一生一度のことだからとのご本人のコメントがあった。皇室が注目されている。ふつうの女性にとって、出産は私事であるが、皇室ではそうはいかない。それはそれで大変なことなのだろう。一人の人間、一人の女性として、というわけにはいかない運命だとしても、その胸中を思いやる気持ちは、こちら側にもなければならないのではないか。

 そして、今日はニューヨーク。貿易センタービルの同時多発テロから五周年。救助に奔走した消防士の間に、粉塵による健康被害が出ている。9.11の被害は、まだ終わっていない。これへの対処が、新たな戦争というのは、どう考えてもおかしい。人間はもっと理性的になれないものだろうか。


2006.9.10(日)

 SMCで、朝日新聞の取材。毎週土曜日発行の「be」で「好きっ」という欄があるらしいが、そこで私の趣味としてのジョギングが取り上げられる。大橋の上での撮影は、何度か行ったり来たり。湿度が高いので汗だくでの走りだった。

 昼過ぎまで自宅だったので、原稿書きと講演記録のチェック。講演記録のチェックは、結構骨が折れる。1時間半、早口で自分がしゃべったことが文字になったものを「校正」する。しゃべり言葉と書き言葉は、根本的に違う。自分がしゃべったことを、ほぼそのままの形で活字になったものを読むのは、それだけでつらく恥ずかしい。聞き取れない内容を原稿起こししてくださった方のご労苦も考えながら、ともかくやり遂げた。

 昼過ぎから東京に出て、フジテレビの「スタメン」という番組に初出場。夜10時開始だから、私にとっては眠い時間である。爆笑問題の太田光さんのキャラクターが味がある。阿川佐和子さんも爽やかで素敵だった。結構コメントの場面が多かったので、ゲストとしては、面白かった。


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