浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  10月第3,4,5週分               

2006.10.31(火)

 今日で10月が終わる。走るほうの記録でいけば、前半好調、後半さっぱりであった。後半で走れたのは、1回4キロだけ。月間走行距離は73キロだった。

 なかなか会う機会がなかった寺島実郎さんと朝食。お互いに忙しい。それだけ、相手が活躍しているということだから、そのことを知るのはうれしい。あれやこれやの近況報告だけであっという間に時間が経ってしまった。

 慶應大学SFCでの授業の日なので、確かに時間があまりない。今日の授業には、全国から無党派・市民派の地方議会議員が10名ほど集合する。だから、いつもより早く大学に着いていなければならない。東京駅で乗ったのが、東海道線の快速で、これは戸塚駅に停車しない。横浜駅で横須賀線に乗り換えたのが間違い。次の東海道線各駅のほうが早く着く。しかも、東戸塚駅で、横須賀線での事故のためにストップしてしまった。どれだけ足止めされるか見当がつかなかったので、東戸塚駅で降りて、タクシーで戸塚駅に向った。戸塚駅にタクシーが着いたところに、私が乗るはずの横須賀線の電車が同時に着いた。こういう間が悪いこともある。生命、身体に被害がなかっただけでもよかったと思うことにしよう。

 こんなアクシデントはあったが、愛知県、長野県からの議員も含め、9人の無党派・市民派議員の方々が大集合する授業は、無事やることができた。お一人はメッセージでの参加で合計9名。お一人5分ずつの「演説」では十分に語り尽くすことは無理である。しかし、さすが議員である。話がうまい。学生からのコメントも、かなり率直である。市民派議員とはどういうものかというのは、雰囲気としてはきっちり伝わったと思う。こんな贅沢な授業は、そうそうは受けられないということを学生諸君はわかっているのかなと思いつつも、私としては満足の「大集合」であった。議員の皆さま、ありがとう。


2006.10.30(月)

 久しぶりに走った。たった4キロだが、15日の空白後であるので、感慨深い。疲れも残らず、淡々と走り終えた。 東京に着いて、両国のホテルでの「さをり織り」の集まりに駆けつける。そこで30分の講演と、城みさをさんとの30分の対談。90歳になってから随分たったはずの城みさをさんだが、耳は遠くなったものの、びっくりするほど元気である。彼女の活躍ぶりを見ていると、年を取るのが怖くなくなる。私の講演はともかく、対談は漫才のようになってしまい、その意味では大いに受けた。

 午後からは、新大手町ビルの日本フィランソロピー協会にて、広井良則千葉大学教授との対談の収録。「地域リハビリテーション」という雑誌での連続対談の企画である。前回は、山本和儀さん、次回は、片山善博鳥取県知事。広井教授は、厚生省昭和61年入省だから、私の16年後輩になる。教授歴では、私の先輩にあたる。社会保障のあり方について、示唆に富む話を聞くことができた。

 夕方からは、岩波書店で「世界」の「浅野史郎の疾走対談」の第7回目のゲスト、宋文洲さんとの対談。中国出身の宋さんの波乱万丈の人生と、常識を打ち破る経営術が面白い。何よりも、語り口が魅力的である。わかりやすいし衝撃的である。「一緒に食事でも」と言い合いながら、なかなか実現しなかったが、こういう対談の場でじっくり話すことができる。振り返ってみたら、今日は対談3連荘であった。  


2006.10.29(日)

 いい天気のおだやかな日曜日である。体調は戻ったが、筋力は衰えている。SMCで6キロ走るのは無理。今日も欠席とした。

 思い立って、妻と広瀬川沿いを散歩。自宅から出て、片平小学校、東北大学、評定川原球場、評定川原橋から大橋までの川沿いを歩く。ここの景色が素晴らしい。あちこちで芋煮会をしている。今日の陽気なら最高の条件である。川が見えるレストランで洒落た昼食を摂って、大橋から中の瀬橋までの川沿いを行くと、これまた芋煮会の開催多数。西公園のところまで来たら、大学女子駅伝の3区ランナーが走ってくるところに出会った。間近で声を掛けて応援。ここでは仏教大学がトップだった。最後は、立命館大学が優勝。

 改めて、仙台の街の美しさに気がついた。広瀬川がいい。百万都市の真ん中を流れているのだが、人工的な堤防の景色がなくて、自然のまま残っているのがとてもいい。10月末にしては、日差しが強く、風ない絶好の散歩日和という条件も良かったのだが、心に残る4キロウォークになった。

 いじめによる自殺、高校の必修科目の未履修問題など、学校をめぐる話題に事欠かない。一言で申せば、まじめにやってもらわなければ困るということ。「真面目」の意味を取り違えてはならない。学校関係者に向かって言っている。自分の仕事に、真剣に、命を懸けるぐらいの熱心さで取り組んでもらいたいということである。そうであったら、こういったことは起きないはずである。 。


2006.10.28(土)

 秋田県横手市のふれあいセンター「かまくら会」というところで、NPO法人横手ひらかNPOセンターが主催する講演会で地域福祉についての話を頼まれていた。理事長の千田謙蔵さんは、元の横手市長。千田さん自ら動いて、熱心に進めている活動であるし、今回の講演会である。その熱心さにも促されて、横手まで来てしまった。熱心な聴衆にも後押しされながら、質疑も入れて2時間ほどあい務めた。風邪気味の体調は、話している間にどこかに飛んでいってしまったような気がする。

 往路の車窓から眺めた秋田の山々は、紅葉が見事である。田沢湖付近の景色は、絵に描いたように美しい。日帰りの講演旅行であるので、あっけないものであるが、せめて途中の景色を楽しまなければ、あまりに空しい。

 新幹線の中では原稿書きというのが、習い性となってしまったが、今日は珍しく、川上弘美の「光ってみえるもの、あれは」(中公文庫)を読んでいた。久しぶりの川上節。16歳の少年を主人公にした小説であるが、いつもながら、いい感性だな、いい文章だなと感心してしまった。

 日の暮れるのが早いので、寂しい。プロ野球の日本シリーズも終わってしまって寂しい。季節はこうやって移ろっていく。そんなことを感じるのが、やはり寂しい。でも、暑くなく、寒くなく、いい季節である。早く走りたいなという気分になってきた。


2006.10.26(木)

 熱は下がったが、風邪は完全には抜けないということなのだろうか。なんとなく、元気が出ない。しばらく、大事をとることが必要。

 宮城県社会福祉協議会で執務後、東京で講演と対談。浜松町のマクドナルドで、時間調整をした。レジに「33th aniversary」という文字が書いてある。「マクドナルド開店33周年記念」ということなのだろうが、驚いてしまう。正しくは「33rd」である。誰か気付いて注意しないのだろうか。吉野家でなく、アメリカ由来のマクドナルドでこういう間違いがあり、今に至るまで直してないというのは、どう考えても驚くべきことである。このお店だけのことなのか、他の店でも同じ間違いが堂々と表示してあるのかは、確かめていない。

 仙台の自宅に帰ったら、日本ハムが中日を相手に、日本シリーズを制したばかりのところだった。それにしても、新庄選手はなんとラッキーなのだろう。札幌ドームで優勝を決めるなんて、すごいドラマである。9回のセンターの守りでは涙が止まらなかったというのだが、センターフライが揚がったら、涙で見えなくて落球してしまったのだろうか。日本ハム・ファイターズそして北海道の皆さん、おめでとうございます。


2006.10.25(水)

 「ジョギング日記」なるものを書いていたことも忘れてしまうほど、長いこと書かないでいた。そもそも、ジョギングを休んでいるのだから、「ジョギング日記」を書けるはずがない。ジョギングを休んでいたのは、体調不良だったから。久しぶりに、発熱を伴う風邪を引いて、仕事以外の時間はほとんど休養にあい務めていた。

 風邪を引く直前に、ちょっと調子が悪くなって、周りに「日程が詰まっているから、風邪なんかで休んでいられない。その緊張感があれば、風邪など引かないのだ」と不遜な言葉を洩らしたのが、風邪の神様の不興を買ったのだろう。ウンウンうなるような具合の悪さまではいかなかったが、ガンガン飛ばすような元気さは影を潜めた。

 今朝は、慶應大学SFCで福祉政策の研究プロジェクト。今回の外部ゲストは横浜市立中村養護学校の松崎紀一校長。卒業生が通う場所として、横浜市栄区桂台の「朋」があり、春学期の第一回めのゲストには、その設置で中心的な役割を担った日浦美智江さんにおいでいただいた。学生7名が見学に行ったところでもある。松崎さんには、中村養護学校で、医療ケアを必要とするような重度重複障害のある生徒を一人ひとり大切に教育していく様子をビデオとパワーポイントで視覚的にもわかりやすく説明いただいた。毎回こんなに素晴らしい授業なのに、出席者が10名いかないのは、なんとももったいない。

 ひさしぶりに仙台に戻って、夜は、佐藤豊さんの会合で講演と豊さんとの対談を青年文化センターで。


2006.10.15(日)

 昨夜の段階から、疲れ気味であるのを意識していた。今朝は、睡眠十分ではあったが、あえて走るのは自制して、明日以降に期待することにした。起きてみたら、天気は最高で、ちょっぴり「もったいない」という気分になった。

 一昨日に続いて、仙台から下りの東北新幹線に乗り込んで、八戸経由おいらせ町へ。仙台駅のプラットフォームで列車の到着を待ちながら、「文芸春秋」を取り出して読んだのがまちがいだった。定時の10:13になったのに、列車が入ってこない。「遅れているのかな」と思ったら、アナウンスが「はやて号発車します」と言っている。なんと、番線を間違えていた。幸い、同じプラットフォームだったので、乗り込むことができたので、冷や汗かきながらも間に合った。こういう「思い込み」で、最終列車を乗り逃がしたこともあった。思い込みはいけない。

 乗り逃しがなかったので、無事、八戸駅に到着。そこで今日の講演会の主催者「あかしや寮」の方の車に乗り込んで、おいらせ町民交流センターへ。13:00−15:00「障害者の社会参加と自立支援法」の講演と質疑応答。一休みして、八戸駅まで送ってもらう。予定の新幹線より一本早いのに乗れたので、仙台の自宅に18時前に戻ることができた。これで今週の日曜日もおしまい。充実した生活と言うべきか、追いまくられの生活と言うべきか。


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