浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

　都知事選挙後初めての講演で、北九州市へ。仙台駅から、８：４５発の仙台空港アクセス鉄道を利用して、９：１０仙台空港着。仙台空港アクセス鉄道は、私が宮城県知事時代に企画して進めた事業である。この３月に開業だが、利用するのは初めて。満席状態で、途中駅の杜関の下で降車する大勢の利用客の姿があった。こんな状態なら、営業的にはなんとか順調にいくのではないかと、一安心。

　北九州市での講演は、北九州市民文化大学が主催。「地方から日本を変える」というタイトルで１３：３０―１５：００。久しぶりの講演だったが、すぐにペースが戻った。１５００人の聴衆の平均年齢は６７．８歳とのこと。会員制で、年１０回の講演を聴くための年会費が１７，０００円だから、講演一回あたり１７００円となる。つまりは聴く意欲が満々の聴衆であり、その熱気に押されて最後まで気分良く話ができたのは、とてもありがたかった。こうやって、一つひとつ、元の生活ペースが戻ってくる。

　仙台は雨模様だったが、雨なし。実に久しぶりのジョギングをやることにした。自宅から大橋を渡り、澱橋までの往復４キロ。澱橋のたもとには、毎年この時期に、白木蓮と桜の大木が見事な調和をなして咲き並ぶ。今日あたりが、そのベストタイミング。ラッキーである。桜の満開を東京で見て、そして、今、仙台で見ている。満開の桜の二度見、毎年のことではあるのだが、今年は特に印象深い。

　東京都知事選挙で結果を出せなかった。日記を書かなかったこの１ヶ月ほどのことが、今となってはゆめまぼろしのような気がする。夢幻でない部分が、これからの私の人生行路、そして社会のありようにそれなりの影響をもたらすのだろう。そう思いつつ、現実に戻って、確かな足取りで前を向いて歩いていきたい。

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