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ジョギング日記  10月第4&5週分       

 

2007.10.31(水)

 慶応大学SFCでの「政策法務論」の授業でのゲストに、「ミスター文部省」の寺脇研さんにおいでいただいた。「ゆとり教育」導入のねらいを語ってもらった。なんとも豪華なゲストであるが、事前に寺脇研さんを知っている学生は三人だけだった。授業後の学生コメントは、それでもなお、ゆとり教育導入に反対のほうが多かった。こういう授業を通じて、問題探求をすることが大事なのであり、結論はそれほど重要ではない。それにしても、なんでだろうという気持ちは残る。

 夜は、豊橋市青年会議所主催の「JCフォーラム2007」へ。北川正恭早稲田大学大学院教授が「舞え!北京の蝶々」という講演。私の出番はその後で、穂積亮次新城市長とともに、北川教授をコーディネーター役にしてパネラーを務めた。講演とパネルディスカッションの間のブレークタイムには、ザ・ニュースペーパーの松下アキラさんが小泉純一郎元首相の真似でコントを演じた。これが抱腹絶倒の絶品。ネタもパフォーマンスも素晴らしく、隣に座った北川氏とともに、「われわれの出番が食われてしまったな」と言い合った。

 その後の懇親会は10時半から。長い一日であった。


2007.10.30(火)

 しばらく走るのは自粛。ハーフマラソン後にどこも支障はないが、この年だから、疲れはあるはず。

 慶応大学SFCでの3コマ連続授業。慶早戦が1勝1敗になって、今日が決勝戦ということになり、本来なら休講になるのだが、ゲストスピーカーをお招きしているので、そんなことはできない。履修者にはあらかじめメールで「休講せず」の案内はしておいた。「地方自治」の授業のゲストは、尼崎市の白井文市長。全国で7人しかいない女性市長の一人である。期待通りの迫力とユーモアとわかりやすさで一杯の話をしてくださった。「慶早戦に行くのを断念して、白井市長の話を聞けてよかった」という趣旨の学生のコメントが多数。私もいろいろ教わった気分である。

 亀田一家の話題が一段落して、守屋前防衛次官問題、福田・小沢会談、鳩山法相のアルカイダとんでも発言と政治がらみの話題、断熱材の偽装というとんでもない話題、もっと大事なニュースが次々と。ボクシングや相撲の話題より、こちらがよほど重要である。


2007.10.29(月)

 昨日のハーフマラソンの痕跡は、足の裏の豆と炎天下でのランニング姿の日焼け跡ぐらい。筋肉痛もない。ということで、宮崎観光ホテル前の大淀川沿いを海に向かって走った。少し走るつもりが、海まで出たいという思いになり、結局3キロ往復の6キロ。さすがに、少し疲れた。

 昨日に続いて、今日も日差しの強い天気である。タクシーをチャーターして、西都市まで。西都原古墳群のコスモスが今を盛りにきれいだという丹野道子さんの助言もあって出かけてみた。確かにきれいだが、日差しが強いのに参ってしまった。平和公園を回り、宮崎県庁にもちょっと寄ってみた。近くで釜揚げうどんを食べてから宮崎空港へ。

 夜は、日本フィランソロピー協会の事務局長の歓迎会が銀座の居酒屋にて。ハーフマラソンで減った体重を、すぐに取り戻しそうである。


2007.10.28(日)

 宮崎県綾町での照葉樹林マラソンに出場のため、宮崎観光ホテルを朝7時に出発。テレビ宮崎の伊比井さんがお出迎え。妻も応援のために同行。参加者が7000人を超えるということで、道路の渋滞が心配されたが、スイスイ着いた。

 開会式でゲストランナーとして紹介され、挨拶をさせられた。混雑で到着が遅れる選手が続出ということで、スタートが30分遅らされた。10時過ぎには、ハーフマラソン出場の東国原知事が到着。早速、大勢の人たちに囲まれて、写真を撮られていた。

 11時、ハーフマラソンがスタート。出場者が1200人以上で、狭い道では長い列ができて、最後尾に位置取りをした私や東国原知事たちの集団がスタートラインに達したのは、号砲が鳴ってから2分ほど経った頃。走り始めて3キロほどは、前が詰まっていてかなりのゆっくりペース。5キロを超えたところから、上り坂が始まったが、予想していた急な勾配ではない。上り坂と呼ぶほどのものでもない。ペースを抑える必要もない。でも、このあたりから、東国原知事が、遅いペースの私を置いて、走り去っていった。

 坂が全然苦にならなかったので、私のペースはどんどん上がって、始めが遅かったせいもあり、前を行く選手を1キロで数十人ずつ抜いていくのが気持ちいい。最後の5キロぐらいからつらいのは、どのレースでも同じ。それでも、最悪でもキロ5分28秒と、それほどペースが落ちずにゴール。1時間52分31秒。東国原知事は、18キロ地点で膝痛のためリタイヤしたことは、ゴールしてから知った。

 レース後もまったく快調。前田綾町長のご案内で、照葉大つり橋へ。世界一の照葉樹林を一望のもとに収めながら、レース後の余韻を楽しむ幸せを何にたとえたらいいものか。


2007.10.27(土)

 板橋センターホテルで目覚めた朝。昨日のメンバーの有志と一緒に荒川べりをジョギングする予定だったが、雨模様で断念。朝食は、その荒川近くのグループホーム「さやえんどう」にて。重度障害を持った5人が暮らしているグループホームは、ハード面でもソフト面でも、かなり充実している。

 その後、板橋・肢体不自由児父母の会50周年で講演。会長の永島さんのご子息も「さやえんどう」の入居者である。例によって、講演前に前座をしたが、条件が整わず、珍しくほとんど聴かれなかった。したがって、受けることもなかった。こういうことも、たまにはある。

 板橋を後にして、羽田空港経由で宮崎へ。空港からまっすぐ、仙台二高の同級生菊地昭典クンが作った「オハイエ」の宮崎市での上映会へ。毎年、6月の第1日曜日に開かれている「とっておきの音楽祭」の記録映画である。昼の部の上映後と、夜の部の上映前に短い講演。短くやるつもりが、最初21分もしゃべってしまったので、次の講演は10分ちょっとにした。その後は、妻と丹野道子さん、真衣さん親子らと宮崎市内の地鶏の店で地鶏料理。明日ハーフマラソンが控えているので、飲むのも食べるのも抑え気味だった。


2007.10.26(金)

 TBSテレビ「朝ズバ」出演。その後、Allan Coreyに会った。彼とは、1972年〜74年に、私が人事院在外研修生としてイリノイ大学院に留学していた時にアパートを一緒に借りていた。彼は、高卒後、稚内の米軍航空基地にいたことがある。イリノイ大学のキャンパス近くの居酒屋でビールを飲んでいた私に、片言の日本語で話しかけてきたのがきっかけだった。

 実に33年ぶりの再会である。当時の彼は色男で、モテモテ。酒もタバコも女性も浴びるほどという生活ぶりだった。42歳の時に、酔っ払い運転でつかまり、銃の不法所持もあってあやうく刑務所入りになった。それを契機にタバコをやめ、酒をやめ、公認会計士の資格を取り、7歳年上の連れ子二人の離婚暦ある女性と結婚したとのこと。小学校の先生をやっている妻は置いて、日本へは一人旅でやってきた。体重が25キロも増えた彼、私は10キロやせた。あいにく、昼しか時間が空いていなくて、酒を飲み交わす時間がなかった。そもそも彼はアルコールはやめているから、同じこと。人生における出会いと別れを感じながら、2日後にボストンに戻る彼と別れた。

 夜は、板橋区役所の松浦福祉部長のお声がけで集められた「浅野塾」なる会合での話に、区役所近くの会館に出向いた。70人ほどを前にして、6時半から8時半までしゃべりっぱなし。その後、1時間弱、懇親会にも顔を出して、近くのホテルに泊まった。皆さんの反応が良くて、2時間話しても苦にならないほどであった。


2007.10.25(木)

 短パン・短シャツで走るには、少し肌寒さを感じさせるような秋の冷気である。走り始めてしまえば、数百メートルで身体は温まる。そこから後は、秋の青空の下、気持ちのいい走りを楽しむだけ。横浜の家から、最近のお気に入りコースになった国道1号線方面に6キロ。

 午後から、福島県二本松市で、福島県法人会連合会青年部会の研修会での講演へ。1時間半の講演を長く感じる時と短く感じる時があるのだが、今日は長く感じるほうだった。思っていたよりも、いろいろ話せたという意味で、講演としては失敗ではない。講演の前後には、前座と懇親会。どちらも目一杯務めて、横浜に帰還。

 ワールドシリーズで、レッドソックスが先勝。日本シリーズが日程的に後ということもあるが、アメリカの野球のほうに興味が移るのも、なんとなく変な気持ちではある。


2007.10.24(水)

 身体が休養を欲しているようである。四日連続走っているので、今日が休みどき。  慶応大学SFCで「政策法務論」の授業。青空が広がるいい天気で、暑いぐらいである。緑が多いキャンパスの秋は、とても気持ちがいい。

 秋田県での比内地鶏の偽装食品で、渦中の社長が記者会見。偽装も悪いが、ここまで姿をくらましていたのは、もっと悪い。それにしても、赤福の賞味期限改竄問題など、嘘つき食品の事件が続いている。北海道のホワイトチョコレート「白い恋人」は、おみやげトップの座を転がり落ちた。まだまだ続きそうな気がする。経営者は「偽装はばれる、ばれたら一気に名声が落ちる」ということに気がついてもよさそうなのだが。


2007.10.23(火)

 横浜の家から、国道1号線コース。途中で追い抜いたお兄さんが、後から追ってくる。追ってこられると、こちらのスピードが上がるのが人情。というわけで、いつもより速いペースで7キロ走。

 慶応大学SFCで、13時から18時までの3コマ連続授業の日である。3時限の「地方自治」は、「無党派・市民派議員全員集合」ということで、平塚市、横浜市、大磯町、敦賀市、江東区の現職、前職の議員5人にゲスト出演いただいた。学生には、わかりやすくて、刺激的な機会であったようだ。夕方は、「福祉ゼミ」のコンパを湘南台駅近くの居酒屋で。21名出席の盛況であった。若い人たちと話すのも、だんだん慣れてきた。


2007.10.22(月)

 8キロ走を終えて、風呂に入る前の計量で、今年の最低体重を記録。ほんの少しアルコール摂取を減らし、馬鹿食いをやめただけで、体重は落ち着くものである。

 午後から東京へ。日本テレビで「太田総理」の収録。政治資金の管理についての太田光総理のマニフェストをめぐっての議論。現職国会議員同士の言い合いを静かに眺めていた。放送は、今週金曜日。太田光氏のパワーとひらめきに感心させられる。彼の一風変わったユーモアのセンスも、魅力的である。


2007.10.21(日)

 9月2日以来となるSMCへ。地下鉄工事のため、源吾茶屋前の西公園は景色を大きく変えている。いちょうの木の下には、銀杏がたくさん落ちている。空は抜けるように青い秋のもの。そういう季節になってきた。そんな美しい季節、美しい自然の中で、楽しい仲間たちと走る。気分がいい。

 午後から、東北大学の医学祭で講演。聴衆が少ないのが気になったが、それだけ熱心な人たちが集まった。福祉の話をというのが、実行委員の学生さんのリクエストだったが、医学祭を意識して、プラス医療改革についても時間をとった。欲張った内容で、混乱したが、何とか思いは伝えた。

 防衛省の守屋前事務次官の接待疑惑。5年間に140回のゴルフ。尋常でない。兵器を扱う役所のトップが、業者とこれほど深く付き合うことの意味は、誰が考えてもわかる。役職に酔ったとしか言いようがない。これは後を引く、大きな問題である。個人の不始末ではあるが、もっと根の深い構造的な問題として扱われるべきものである。


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