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ジョギング日記  1月第2週分        

2008.1.12(土)

 京都のホテルで目覚めた朝。京都に泊まった時は、この町を走ることを何よりの楽しみとしていた私である。非情にも、外は雨。天気予報どおりである。せっかくジョギング用品を運んできたのに、むなしく持ち帰るだけ。

 昼過ぎには、杉並区の企画講座で「愉快なおやじ塾」主催の講演。これが、なんと、エルヴィス・プレスリーについてというものである。条件的には、ノーと言ってもいいのだが、エルヴィスについて話せるのは、権利ベースである。年末に区民報に企画紹介を載せたら、50人定員をオーバーする応募があったとのこと。「おやじ塾」主催なのに、抽選で選ばれた50人中、30人が女性とも伺っていた。少人数の聴衆であるので、会場とのやりとりも、ごくごく自然である。全員がエルヴィス・ファン、そして浅野ファンも何人か。話も大受けだったし、存分にエルヴィスのことを語れたし、満足の会であった。

 その後、立教大学に赴いて、旧友石川治江さんが講師の大学院の授業での特別講師を務めた。このところ、何年か続いている。これも、楽しく語ることができた。その後の打ち上げ食事会も含めて、愉快な時間を過ごすことができた。


2008.1.11(金)

 TBSテレビ「朝ズバ」に出演。石川遼選手のプロ転向の明るい話題もあったが、殺人などの血生臭い事件報道も多い。明るい話題だけではニュースにならないだろうが、なんとか、今年は前向きなニュースに多く触れたいものである。

 夕方は、奈良市にある帝塚山大学での特別講義。「いま我々が生きている時代とは−世界そして日本―」という、寺島実郎さんが監修しているリレー講座で全10回。最初と最後の回が寺島さん担当で、私はラスト前。100人ほどの受講生の大半は社会人である。熱心な聴講ぶりに乗せられて、熱弁を振るったが、大学の講義というよりは、ついつい講演調になってしまう。


2008.1.10(木)

 横浜の家から、8キロ走。国道1号の同じコースだが、いつもより、1キロで13秒ほど遅いペース。体重が少し増えたせいだろうか。同じコースで、1キロごとのチェックポイントを決めて走るから、こういうことがわかる。

 読売テレビの「ミヤネ屋」出演は、今年の初回である。新幹線移動の新富士駅付近から眺める富士山は、裾野の部分が霞んでいるので、雪をかぶった部分だけが中空に浮いて見える。新幹線からの富士山も、今年初めて。

  番組は、冒頭から1時間、ゴルフの石川遼選手のプロ転向についての記者会見の模様をカバーしていた。毎回思うことだし、スタジオの面々も同じ感想だが、16歳でこういう受け答えができる石川選手に絶賛、感嘆。今日の記者会見には、親子で出ていたが、どうしても別な親子のことを思い浮かべ、比較してしまう。いい年をしたプロ野球選手の試合後コメントでも、「応援よろしくお願いします」という陳腐なものが多いこととも、比べてしまう。今日が、大阪府知事選挙の告示日であるので、番組でもこの話題。候補者のことを扱うのは、避けたのだろう。「知事はどんな仕事しているの」といった内容。私に振られることが多かった。


2008.1.9(水)

 昨夜遅かったのと、疲れ気味のこともあり、今朝の走りは自粛した。

 慶応大学SFCは、2時限の「政策法務論」が今学期の最終授業。レポートの出題内容についてのグループワークをやってもらった。講義とグループワークの組み合わせが、学生には結構好評であったのは、私とすれば意外。1年生も多く含む履修生が、結構むずかしい課題をこなしているのも、予想外。さてさて、レポートの内容がどうなるか、こちらは興味津々。

 アメリカ大統領選挙、ニューハンプシャー州の民主党予備選挙では、ヒラリー・クリントン候補がオバマ候補を抑えて第一位。昨日の私の授業では、H君が「オバマの演説はすごい」と絶賛していたが、まさに二人の接戦ということになった。テレビのニュースの中で、ヒラリー・クリントン候補をヒラリー候補と呼んでいるところがある。だったら、バラク・オバマ候補もバラク候補と呼べよと言いたくなる。それにしても、こんなレースが11月まで続くのだから、すごいことである。日本では、大阪府知事選挙が明日告示である。


2008.1.8(火)

 気力充実せず、やめようかと思ったが、横浜の家からなんとか4キロだけ走った。走ってみれば、「走ってよかった、気持ちいい」となるものである。

 慶応大学SFCでの、今年最初の授業。3コマとも、「明けましておめでとう」で始めてみた。こうやって、若い人たちを相手に、授業ができていることが、私にとっても、もっともめでたいことだという気がする。

 授業を終えて、新橋2ビートへ。1月8日と言えば、エルヴィス・プレスリーの誕生日。生きていれば73歳である。その聖誕祭をお店でやる。2007年「日本のプレスリーコンテスト」で優勝したケニー七条さんがゲスト歌手としてエルヴィス・ナンバーを歌う。お店の「エルヴィス・プレスリー・ファン・クラブ」75名の会長が私なのだが、これまで主要な会合に一度も顔を出したことがなかった。今回は、これまでの汚名挽回である。小さい店がエルヴィス・ファンで満員。甲府からは堀内勢津子さんも参加。なきエルヴィスと同年代であるが、その元気さは特筆ものである。ケニーさんのステージの合間には、何人か(なんと私も)エルヴィス・ナンバーを歌うから、さらに盛り上がった。


2008.1.7(月)

 仙台の家から、国道旧48号線コースを10キロ。広瀬川沿いの1キロ計測では、往路5分51秒、復路5分45秒。全体としては、いつもよりゆっくりめの走りだった。これだけ走ると体重も減る。実際は、汗と呼気による水分での減少であり、水を摂取すればすぐ元に戻る。

 昼前の新幹線で仙台から大宮経由で上尾市へ。ここの商工会議所主催の講演会が、今年の語り始めである。100人収容の部屋に100人の参加者だったが、むしろこういう状況のほうが、話すほうも聴くほうも集中する。先月14日以来、しばらくぶりの講演だったが、ちゃんと頭も口も回ってくれた。

 夜は、全国社会福祉協議会ホールで、旧厚生省関係者の新年会。なつかしい顔、顔、顔。指折り数えれば、相当の年齢の方々がとてもお若い姿でいらっしゃるのに、とても感銘を受けた。「そういう浅野さんも若い」と言われてしまった。


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