浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  2月第3週分        

2008.2.16(土)

 岡山のホテルをゆっくり出発して、大津へ。体調さえ万全なら、この岡山駅前から、後楽園方面、旭川沿いを走るのだが、今回は見送り。そもそも、今回のツアーでは、シューズを持参していない。

 大津では、滋賀県の自治労関係の方を中心とした会合で、地方自治に関する話をした。熱心な集まりである。「何かをしなければ」という焦燥感に押されて、自発的に始めた勉強会の3回目ということらしい。前座20分、講演90分、質疑応答30分という感じで、みっちりお付き合いした。体調よりも、声の調子が良くない。

 会場からすぐの大津プリンスホテルに移動して、「アメニティ・フォーラム」に合流。毎年、この時期に開催されるこのフォーラムには、皆勤賞である。全国から1500人集まる規模、二泊三日のフォーラムはびっしり日程が詰まっていて、夜も深夜過ぎまで議論が続く熱気、国会議員、首長、学者、厚生労働省のトップなど行政関係、そして障害者問題の当事者、今回の講師陣も100名ほどだし、自分が入っているのでいいにくいが、その質の高さ。実質的にも、この場での議論が契機となって、障害福祉の施策が練られ、改められていく。すごいフォーラムに育ったものである。今日の私の出番は、夕方、はたよしこさんと二人のアウトサイダー芸術家を呼んでのセッションで、コーディネーターとしてのもの。アール・ブリュット(生の芸術)と呼ばれる、障害者の手になる芸術について、議論を展開した。19時過ぎからは、懇親会。なつかしい顔がたくさん見えた。体調のこともあり、早めに引き上げた。


2008.2.15(金)

 TBSテレビの「朝ズバ」出演。風邪の影響を心配していたが、声はともかく、体調はなんのことはない。番組では、鳩山法務大臣の「志布志事件は冤罪ではない」発言をめぐって、みのさんも、私を含むコメンテーター陣も、「それはないでしょ」、「釈明の仕方もわけわからない」、「「同種の不適切発言が多過ぎる」と総スカン。札幌市の食堂経営者が、何十年にもわたり、知的障害者の雇用の中で、給料ゼロ、奴隷的労働の強制、年金横領と、悪行の限りを尽くした状況のニュースに、唖然とした。見守るべき団体も、見逃していたというのは、専門家集団の仕事としては失格である。こういう告発ニュースも必要だし、一方で、「とっておきの音楽祭」や、スペシャルオリンピックスなど、前向きの取り組みについても、この番組で取り上げてくれるといいなと思う。

 いったん家に戻って、近所の医院で診察。もっと早く来るべきだったが、結果としては、単なる風邪。薬もいただいたし、抗生物質の点滴もやってもらったので、回復は早いだろう。

 午後からは、再び、名古屋に出向いて、十六銀行の顧客の方々への講演。女性は一人という超男性優位の聴衆だし、名古屋での会だから、反応はあきらめていたのだが、結構乗ってもらい、発声の苦しさを乗り越えることができた思いである。

 名古屋から岡山に移動して、駅前のホテルで、医師の方々の少人数の集まりでの講演。食事をしながらの話だし、こういうのを講演と呼ぶべきではないのだが、参加者の適宜の質問に答えていくという方式も、新鮮な刺激である。医師の方々ということに甘えて、講演前ににんにく注射をしてもらった。これで、明日は元気が回復できるはず。


2008.2.14(木)

 世の中は、聖バレンタインデイらしいが、こちらは、たまたま日程ががら空きの一日で、一日寝ていられた。そもそも、義理チョコとかいうやつは、誰が考えて、誰がはやらせたのだろう。チョコレート業界の商魂に、乗せられるほうも乗せられるほうである。義理でいただくチョコレートなど、あまりうれしくない。メタボリック症候群を目の敵にしている厚生労働省として、これを取り締まる何らかのアクションがあってもいい。もちろん、そんなことはできるはずもないが。

 「寝るのも仕事」とまじめに寝ていたが、その割には、この風邪はおさまってくれない。走るほうは、これで7連敗になるが、まだまだ連敗街道は続きそうである。


2008.2.13(水)

 朝、二水会で、講演。クラブの名称は、アメリカはワシントンDC市内を流れるポトマック川にちなんだもので、大使館やマスコミ勤務でワシントンに在勤経験のある人たちの集まりである。特色は、本人だけでなく、ご夫人もメンバーであること。実際に、今朝も10人以上の夫人が出席。地方自治と民主主義、選挙との関係など話したが、外国勤務の長い人たちには、少し遠い話題だったろうか。風邪が声にまで影響してきて、自分でももどかしいほどに、声がまともに出ない。こういう状態での講演はつらい。聴かされているほうは、もっとつらいのかもしれない。

 午後からは、名古屋でトラック協会の名古屋第4支部での講演。昨日は、浜松で同様の協会での話だった。今日の話では、まず、道路特定財源の暫定税率の問題に触れてみた。聴衆の中で、女性は2名だけ。男性ばかりの場で、しかも、反応が少ないことで有名な名古屋での講演。風邪で熱もあるし、声の調子もまったくダメ。何重苦の中での講演だったが、なんとかやり遂げた。

 横浜に戻って、慶応大学SFCの私の研究会に所属する学生による「還暦祝い」。二つの研究会合同での開催なので、30人以上が参加した。妻もご招待を受けて参加。体調が体調だけに、せっかくのパーティーなのに、おとなしくしているしかない。声がまともに出ないのだから、会話がつらい。それにしても、学生たちの心遣いに心から感謝である。こういうことをやってもらえるのだから、60歳になることも、まんざら悪くはない。二次会は、我が家だったが、私はちょっとだけ顔を出して、後は、寝ていた。これじゃまるで、「今年六十のおじいさん」だなあ。


2008.2.13(水)

 朝、二水会で、講演。クラブの名称は、アメリカはワシントンDC市内を流れるポトマック川にちなんだもので、大使館やマスコミ勤務でワシントンに在勤経験のある人たちの集まりである。特色は、本人だけでなく、ご夫人もメンバーであること。実際に、今朝も10人以上の夫人が出席。地方自治と民主主義、選挙との関係など話したが、外国勤務の長い人たちには、少し遠い話題だったろうか。風邪が声にまで影響してきて、自分でももどかしいほどに、声がまともに出ない。こういう状態での講演はつらい。聴かされているほうは、もっとつらいのかもしれない。

 午後からは、名古屋でトラック協会の名古屋第4支部での講演。昨日は、浜松で同様の協会での話だった。今日の話では、まず、道路特定財源の暫定税率の問題に触れてみた。聴衆の中で、女性は2名だけ。男性ばかりの場で、しかも、反応が少ないことで有名な名古屋での講演。風邪で熱もあるし、声の調子もまったくダメ。何重苦の中での講演だったが、なんとかやり遂げた。

 横浜に戻って、慶応大学SFCの私の研究会に所属する学生による「還暦祝い」。二つの研究会合同での開催なので、30人以上が参加した。妻もご招待を受けて参加。体調が体調だけに、せっかくのパーティーなのに、おとなしくしているしかない。声がまともに出ないのだから、会話がつらい。それにしても、学生たちの心遣いに心から感謝である。こういうことをやってもらえるのだから、60歳になることも、まんざら悪くはない。二次会は、我が家だったが、私はちょっとだけ顔を出して、後は、寝ていた。これじゃまるで、「今年六十のおじいさん」だなあ。


2008.2.12(火)

 浜松市でのトラック協会中遠支部主催の講演。浜松市に行くには、新幹線のこだま利用ということになる。各駅停車はともかく、ほぼ各駅で通過待ちである。急ぐ旅ではないし、車内は空いているので、ゆったりのんびり過ごす時間、空間と考えれば、貴重なものである。風邪がなかなか抜けないが、話している間は、元気がみなぎっている。

 韓国ソウル市の南大門が焼き落ちた事件で、69歳の男性が容疑者として逮捕された。土地の権利にからむ当局の対応に不満で火をつけたという動機に、驚く。こんなことで、人類の貴重な財産である文化財が失われる。愚劣極まりない。一方で、沖縄での米兵による中学生暴行事件。これも愚劣。米軍再編という大事なことを抱えている米国が、こんなことを許しておいて、日本人にどんな反響があるのか。まじめに考えているのだろうか。


2008.2.11(月)

 建国記念の日で祝日である。大阪のホテルで目覚めた朝で、時間的余裕もあるのだが、風邪気味であるので、自重して走らないことにした。先月も後半が風邪で走れなかった。どうもうまくいかないが、無理してはならないと自分に言い聞かせている。  関西テレビの「痛快!エブリデイ」という朝の番組に初出演。関西ならではの番組と言えるだろう。しゃべくりの達人ばかりが集まって、ワイワイ、ガヤガヤ。「とてもなじめません」といいながら、後半は、しゃしゃり出てしゃべってしまった。

 昼食をはさんで、午後からは、読売テレビの「ミヤネ屋」に出演。こういう掛け持ちは珍しい。定例の木曜日に出られないことが多いので、今月は、月曜日出演に替えてもらった。

 どちらの番組でも、橋下大阪府知事が、NHKの失礼な態度に不快感を示して、「以後はNHKに出ない」と言ったということが話題になった。「出してもらっている」か、「出てあげてる」か、どっちの感覚でテレビに出演するかということが、分かれ目なのだろう。「出させてもらっている」という感覚でいったほうが、結局は、うまくいくのではないだろうか。もちろん、怒るべき時には怒ることも大事ではあるが。


2008.2.10(日)

 横浜から新幹線こだまで静岡へ。三連休の真っ只中ということもあってか、新幹線の車中は、家族連れなどの客が多い。グリーン車は、団体が入っていて、席を確保できなかった。曇り勝ちではあったが、富士山が美しい全容を見せていた。

 静岡県川根本町で講演。静岡駅から車で1時間と聞いていたが、昨日の雪で山越えができないので、別ルートで行くことになった。所要1時間40分ということで、昼飯の時間が確保できない。車中で握り飯ということになった。こういうことも、たまにはある。高齢化率39%の町である。講演を聴きに来られる方も、ほとんどが高齢者。反応が若干遅れ気味ではあるが、気持ち良く話をすることができた。

 風邪気味である。風邪など引いている余裕はない。幸いに、熱があるとか、寝込むような状態ではないが、早く直さなければならない。


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