浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  4月第1&2週分        

2008.4.10(木)

 今日の横浜は朝から雨。そのことを「朝ズバ」の根本美緒さんの天気予報で確かめて、7時半まで寝ていた。

 読売テレビの「ミヤネ屋」出演で行った大阪も、雨降りである。番組のほうは、初めて梅沢富美男さんとご一緒。ゲストにアントニオ猪木さんが来た。あらかじめ、「浅野さんも猪木さんに気合入れて欲しいですか」と聞かれていたが、「遠慮しておきます」と答えておいた。猪木さんが、宮根さんの頬を張り飛ばすのが、気合を入れるということだったが、それを見て、「ノー」と言っておいてよかったと思った。一緒に来ていたレスラーは、2メートル20センチの人。本物は、すごい。  


2008.4.9(水)

 雨の晴れ間のような朝。白楽駅から妙蓮寺駅方面に行く周回コースで6キロ。コースの途中の見事な桜は、だいぶ色あせてしまった。

 慶応大学SFCでの2時限は「未来構想ワークショップ」。主として新入生が対象の授業である。100名の履修制限をかけていたが、78名の出席者。これも丁度いいサイズに収まった。実践をやらせる授業で、新入生には、荷が重いかもしれないが、自分の能力、経験、知識のなさを体験させるための授業と位置づけている。昨年は、私自身、この種の授業は初めてで、とまどった覚えがある。その反省に立って、今回はしっかりやりたい。

 白川方明副総裁の総裁昇格人事は国会で承認されたが、渡辺博史前財務官の副総裁就任には、民主党が同意せず、副総裁の一つは空席のままになった。ここまで来るのにもすったもんだがあった。政府が稚拙なのか、民主党が闇雲なのか。いずれ、責任のなすりあいになるだろう。今日の党首討論では、この件もあり、福田首相が小沢民主党代表相手にプッツンしたというか、「権力の乱用」という言葉を野党党首にぶつけるという異様な展開であった。どっちもどっち、というような党首討論では困ったものである。


2008.4.8(火)

 横浜は、朝からすごい雨降り。風も強いので、嵐といってもいいほど。今日から、慶応大学SFCでの春学期の授業が始まる。そんな日にこの天気とは、出鼻をくじかれる。湘南台の駅では、バスには長い列、それを避けてタクシー乗り場に行っても、長い列。20分ほど待って、やっと乗れた。

 3時限の「政策協働論」は、100人前後の履修希望者で、丁度いいサイズである。4時限の「地方分権と福祉政策」の研究会は、昨年度の履修者が36人と多かった。卒業生が抜けても、継続履修者と新規履修希望者で、かなり膨れ上がったが、全員受け入れることにした。5時限の「マスコミ像の解剖」の研究会は、58名の出席者。35名ぐらいまで履修者を絞らなければならない。心苦しいが、仕方がない。第一回目の授業は、いろいろやることがあるので、3コマ連続は結構しんどい。授業終了後、湘南台駅近くの居酒屋で、今学期の初会合。10人以上の学生で盛り上がった。  


2008.4.7(月)

 白楽駅から妙蓮寺駅へ、水道道をちょっと通って、綱島街道から国道1号線に出る周回コースを6キロ。綱島街道では、大きな桜の木から花吹雪が降ってくるのを受けながらの走りだった。「散る桜 残る桜も 散る桜」という好きな句を思い浮かべながら。桜は、さっと散ってしまうからこそ、その美しさが際立つ。

 慶応大学SFCへ。大学は新学期モードである。4月は出発の時期。60歳になっても、この時期のワクワクする感じは変わらない。湘南台駅からのバス、生協での昼食、いずれも学生であふれかえっていて、熱気を感じる。

 夕方は、宇都宮市に赴き、「高志会」での講演。私的な勉強会が何十年も続いているのは、世話役の方々の地道な努力のたまもの。頭が下がる。


2008.4.6(日)

 最近、走り出す時間が遅い。今朝も、走り出したのは7時過ぎ。短パン、長シャツで走っても、寒さは感じないが、手袋なしの手が冷たかった。鳥山川方面にどこまで走るか、決めずにいたが、結果的には往復14キロ。日曜日ということもあり、私と同じように堤防を走ったり、散歩している人が多くいた。

 昼から、横浜駅のそごう9階で横浜銀行主催の講演。団塊の世代の地域デビューについてだが、ふだん、1時間半で話すことを53分で話すのは、ちょっととまどいがある。聴衆は400人ほどだったろうか。ほとんだが、団塊の世代又はその前後の世代。

 夕方は、久しぶりに、日本テレビで「バンキシャ」に出演。盛りだくさんの内容なので、コメントはとても短めである。年金記録、歌舞伎町の危険度合い、ごみの分別回収マナーなど。  


2008.4.5(土)

 起きたのが7時半。走るつもりはなかったのだが、思い直して、鳥山川方面への6キロ。気温が高い。つい、習慣で手袋をして走ったが、途中ではずした。桜は満開だし、春爛漫の中の走りである。

 何もない日程の土曜日だったので、大学関係の準備を少々。午後からは、楽天の試合をインタネットの動画配信で見始めたら、最後まで見てしまった。結果は、田中マー君が先発で、西武相手に2対4で負け。昨日もそうだが、うまくやれば勝てた試合だった。

 今朝の朝日新聞の社説は、「捜査報償費―不正を認めて出直す時だ」という題で、宮城県警が裏金の実態をすべて語り、謝罪することが必要だと主張している。「捜査報償費の文書開示を命じる、先日の仙台地裁の判決も画期的だったが、この社説も画期的と言えるだろう。これだけ明確に警察がやるべきことを示しているのだから。この問題に直接関わった者として、いささかの感慨がある。


2008.4.4(金)

 TBSテレビの「朝ズバ」出演。横須賀でのタクシー運転手殺人の米兵逮捕でのコメントなど、出番が多かった。ふだんは口を出さないスポーツコーナーだが、楽天7連勝のところでは言わせてもらった。春の椿事と言われようが、うれしくて仕方がない。

 昼から、厚木市にあるアンリツでCSRについて講演。戸田社長をはじめ、社員の方が熱心に聴いてくださった。メーカーとしての長い歴史がわかる展示を見せていただいて、感激。競争が激しい業界で、生き残りを賭けて、地道な努力をしている姿が印象的である。

 小田急線の車内から見る沿線の桜が素晴らしい。日本にこの季節、桜があってよかったと、しみじみ思う。


2008.4.3(木)

 少し疲れ気味だったので、走りは4キロにとどめた。国道1号線コースだったので、花見とは無縁。

 読売テレビ「ミヤネ屋」出演のため、大阪へ。今週から、日本テレビで冒頭の1時間だけだが、放送が始まった。これで、実質的に全国放送になった。北朝鮮情勢、横須賀での米兵による運転手殺人事件、思いやり予算など、コメントがむずかしい話題が多かった。番組中に、楽天の7連勝を知って、機嫌は上々。

 東京に戻って、TBSラジオで番組収録。朝ズバで一緒の岡村仁美アナウンサーにゲストとして誘われた。ラジオ大好き人間としては、ずーっとしゃべりっぱなしだったのは、当然である。


2008.4.2(水)

 最近の日の出は、5時半ごろだから、7時前に走り始める頃は、日もすっかり昇っている。結構紫外線も強いらしい。既にして真っ黒で、シミだらけの顔がますますひどくなる季節の到来である。そんな中で、今日も鳥山川方面に8キロ。川沿いの桜は満開である。走りながらの花見も悪くない。

 午後から慶応大学SFCへ。キャンパスは、新入生であふれていて、活気がある。久しぶりの風景である。サークルへの勧誘の上級生から、声を掛けられている。教員会議、その後、この4月から新任の教員の歓迎会。「ビアバースト」と呼ばれている。何人かの新任教員の方と話したが、いずれも華麗な経歴を持ち、立派な業績を上げている方ばかりである。  


2008.4.1(火)

 平成20年度、新年度の始まりである。今日から始まる制度がある。制度改正がある。その中で、劇的なのが、道路特定財源の暫定税率の廃止。蔵出し税だから、ガソリンスタンドにある3月中に入れた在庫がある限りは、値下げはできないのだが、実際には、値下げせざるを得ない。今朝の走りの時に通ったESSOの六角橋スタンドでは、「レギュラー130円」と表示されていた。6キロというのは、下がった25円10銭分のガソリンで、軽自動車が走れるだけの距離なのだろうか。今日は、その分だけ自分の足で走った。

 朝日新聞の北海道支局の記者から、聴覚障害者を装って障害年金を不正受給していた事件についてのコメントを求められた。横浜の自宅での取材であったが、今日の仕事はこれだけ。後は、自宅に籠もりきり。大学の授業の準備や原稿書き。その合間に、インターネットの動画配信で楽天対ロッテ戦を観戦。フェルナンデスの怒りの3ランホーマーで7対4の快勝。これで5連勝。生きているのが楽しくなるような快挙である。

 ガソリンスタンドの映像が氾濫する、今日のテレビのニュース。ガソリン値段が下がった喜びと、財政欠陥の不安。感じる主体が違うので、比較はむずかしいのだが、ここから民主主義が深まりそうな期待もある。そんなことを書いた原稿、どの新聞に載るのだろうか。


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