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ジョギング日記  6月第2週分        

2008.6.14(土)

 このところ3連敗していたので、今日はどうしても走らなければならない。「どうしても走りたい」と「ねばならない」が半々ぐらいだろうか。時間の関係もあって、6キロだけ。陽射しがあるので、サングラス装着で走った。

 北九州市立大学での公共政策学会に出席のため、羽田空港、福岡空港経由で小倉へ。そこからモノレールでたどり着いた。横浜の家を出て、東横線で横浜駅に向かっている車内での妻からの電話で、「宮城県北部で大きな地震発生」の第一報に接した。羽田空港のロビーのテレビで、その模様を見たが、結構大きな被害が出ている。

 公共政策学会では、北川正恭前三重県知事、片山義博前鳥取県知事と私での2時間のセッションである。知事会時代から、気の合う仲間だったし、お互いに知事を辞めてからも、一緒になる機会は多かったのだが、三人一緒というのは初めてである。二人とも論客で、話ぶりも人をひきつける面白さである。私は、その間を取り持つにぎやかしのような役割ということだろう。実際、面白かった。200人ほどの聴衆の方々にも、そう感じてもらえただろうと思う。

 横浜の家に戻って、改めて地震のニュースを見たが、土砂崩れや、橋の崩落、道路の破断などの画面を見ると、人身被害があれだけで済んだのが、不思議なぐらいである。宮城県に住む、親戚、知人にも、被害がなかったことを確認して、まずは安心。同じような直下型地震が首都圏で起きたら、一体、どれだけの被害になるのだろうか。丁度、地下鉄副都心線の開通の日であったが、こういう開発を見るにつけ、ここには絶対に地震が起きないということを前提としているのではないかと思えるのだが、一方で、対策も立てておかないといけない。開発は、危険との隣り合わせであることも、忘れてはならないことである。

 セパ交流戦。今日の楽天は、本拠地Kスタ宮城に巨人を迎え撃つはずだったが、地震により中止。地震によりプロ野球の試合が中止になるのは、初めてらしい。新幹線も止まっているし、余震も心配な中、中止の判断は、妥当なものである。


2008.6.13(金)

 13日の金曜日、今年は今日だけ。TBSテレビの「朝ズバ」冒頭でもみのさんが「13日の金曜日」と言っていた。三重県の整形外科での点滴による事故は、点滴の作り置きが原因と見られているが、これが話題になった。昨日、読売テレビの「ミヤネ屋」でも取り上げられていた。秋葉原事件の続報、そしてこの番組で何度も取り上げている後期高齢者医療問題では、今日も与野党の国会議員と7人の「後期高齢者」、それに樋口恵子さん、神津善行さんをゲストに呼んでの討論が、番組の最後にあった。樋口さんとは、昨日の「おはよう一直線」で「ラジオ越し」に、この話題を話している。こういうのも偶然の一つだろう。  


2008.6.12(木)

 5時半からのTBSラジオ「おはよう一直線」に出演。生島ヒロシさんとの掛け合いで、ニュース解説やら、時の話題やらに花を咲かせる。毎回思うことだが、ラジオはテレビの何倍も話せる気がする。そもそも、ゲストは私一人だし、生島さんはどんどん私に話をさせてくれる。画面が出ないだけ、気楽に本音をしゃべれるのも、ラジオの効用だろう。後期高齢者医療制度の問題では、電話出演のゲストが樋口恵子さんだった。昭和58年ごろ、私は厚生省年金局企画課長補佐として年金制度大改正に関わっていたが、当時、樋口さんは「高齢化社会を良くする女性の会」の代表。その会に呼ばれて、女性の年金権をめぐって、論争したものである。「年金ボーヤ」と樋口さんに呼ばれていた私も、還暦を迎えている。樋口さんは後期高齢者である。

 午後からは、読売テレビ「ミヤネ屋」出演のため、大阪へ。タバコ一箱1000円という話題があった。私は、税収が上がるかどうかはともかく、これで禁煙する人が増えれば、環境浄化、医療費節減にもなっていいんじゃないかというようなコメントをした。早速、そういったコメントに対する文句が、メールで届いていた。それだけ、関心を持ってもらっているというのは、悪いことではない。


2008.6.11(水)

 身体的に絶好調という状態でないこともあり、今日の走りも自粛。明日も明後日も、日程上、走れないので、3連敗は確実。今月の走行距離は、100キロもクリアできないかもしれない。

 参議院で、福田首相の問責決議が通ってしまった。「伝家の宝刀」という決議を、こういう場面で抜くのがいいのかどうか。現内閣への国民の不満が沸騰点に達していて、それを受けてのものという納得感(こんな言葉あるのかな)もないし、「えーっ、びっくりした」という意外感もない。国会終盤での決議というのも、迫力が感じられない。「形ばかりの」という印象がぬぐえない。問責決議を出しておいて、党首討論はやらないというのも、おかしな話である。国会という言論の府での、白熱の論戦がほとんど行われないままに、問責決議で審議拒否に突入というのも、もったいない感で一杯になる。


2008.6.10(火)

 このところ走れていないという危機感もあり、今朝は走ってみた。たった4キロだが、走った後の充実感はある。慶應大学SFCへの通勤の電車の中でも、その充実感は継続している。気分も高揚、前向き指向が自然と出てくる。こういう効果があるから、走るのがやめられない。

 慶應大学SFCでの授業では、3時限の「政策協働論」に浅尾慶一郎参議院議員、4時限の「地方分権と福祉政策」に発達障害のお子さんを普通学級に通わせているお母さんお二人、5時限の「マスコミ像の解剖」に読売テレビ解説委員の岩田公雄さんと、ゲスト出演が続いた。5時限終了後は、岩田さんを囲んでの課外授業まで。私にとっても、すこぶる勉強になる一日だった。


2008.6.9(月)

 朝早い用事があったので、今朝の走りはなし。体調が快調の手前の副会長という感じもあった。天気だって、あまりよくない。

 午後、妻と仙台へ。久しぶりの仙台は、緑で一杯。定禅寺通りのケヤキ並木は、緑のトンネル。東京ほど人も車も多くなく、それでいて街には活気がある。自然に恵まれた丁度いい規模の都市であることを、改めて認識した。やるべき用務は果たして、横浜に戻る。

 秋葉原での無差別通り魔殺人の続報が入ってくる。魔がさしたという衝動的殺人ではなくて、計画的な犯罪である。犯人は、派遣社員という不安定な労働環境の中で、憎しみと孤独、絶望感を沸騰点にまで高めてしまったのだろうか。同じような状況にあって、犯罪に走らない人のほうが圧倒的に多いとはいっても、格差社会の中で、同じように絶望感を抱いている人たちが、何万人もいることも事実。個人的な問題と社会的な要因。その両方から事実に迫っていくことが必要だろう。


2008.6.8(日)

 オームタガーデンホテルで目覚めた朝。走るかどうか、昨夜まで迷っていた。なにしろ、7:48大牟田駅発で出発なので、時間がない。しかし、このところ3日間走っていないし、せっかくジョギングシューズ持参できている。5時半起き、6時発で、24分間だけ走った。大牟田市は、石炭の町で、最盛期は20万人の人口を誇ったところだけあって、道幅の広い道があちこち走っている。歩道も広くて走りやすい。短い距離ではあったが、走ってよかった。

 交通機関を乗り継いで、横浜みなとみらいのパシフィコ横浜での日本社会福祉会全国大会へ。二日間の最後の行事となる記念講演で「これからの福祉における地域のありかた」という話をさせてもらった。1200名入る会場は一杯。こうなると張り切ってしまう。反応のよさもあって、気持ちよく話を終えた。

 真昼間の秋葉原で通り魔のような殺人。不可解な事件が頻発する。なんとかしなければならないのだが、どうすればいいのかわからない。「困ったことだ」だけでは済まない。


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