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ジョギング日記 6月第3週分         

2008.6.21(土)

 大阪で目覚めた朝。外は雨降りではない。早い目覚めで、時間は確保できる。昨日は走らなかった。と、いろいろ考えて、5キロだけ走った。大川沿いのコースを試してみたが、本格的には次の機会に。

 読売テレビの「ウエークアップ」出演。今日の話題は、岩手・宮城内陸地震が中心。日本の職人のシリーズで、脳外科手術のための精密ハサミを作る東京谷中の高山さんのルポがよかった。先端の医療器械である。それを作ることの目的意識、使命感がすごい。感銘を受けた。こういうのを扱う「ウエークアップ」という番組も素敵だ。身内ほめということになるのだろうか。

 番組を終えて、札幌へ。札幌いちご会主催の講演会に出演。「おもちゃからはじける心と体のリハビリ〜おもちゃで障がい者、高齢者の楽しみ見つける術〜」というのがタイトル。私、小林るつ子さん、小山内美智子さんの三人の講演の予定だったが、小山内さんは入院中のため、ビデオでの出演。 講演の前に、小山内さんのお見舞いに行った。悪性リンパ腫ということで、抗がん剤での治療が主となる。ところが、肺炎になってしまって、しばらくは治療ができない。入院中には、障害者自立支援法が適用にならず、ヘルパーの派遣は自費でやるしかない。両手が使えない脳性まひの小山内さんは、一日たりとも、ヘルパーなしでは生きていけない。「役所とけんかするのは、やめた」と言いながら、実は、とても怒っている。病室には、息子の大地君が付き添っていた。

  講演会のほうは、120ぐらいの小規模なもの。私と小林さんがそれぞれ40分ほど話した後に、二人で対談をした。それが掛け合い漫才のようになって、会場は爆笑の渦だった。「楽しくなければリハビリでない」というのが、今回の講演会のテーマだったから、その意味では、趣旨にぴったりと私は思っている。


2008.6.20(金)

 TBSテレビ「朝ズバ」出演。未成年者が自動販売機でタバコを購入できないようにするシステムであるタスポについて、生活保護の通院補助の基準変更について、司会者の見解と私の問題意識のズレが顕著だった。まあ、よくあることではある。一週一度コメンテーター役として関わっているだけではあるが、番組がよくなること、視聴率が上がることには、それなり以上の関心はある。「よくあること」では、済まないのかもしれない。

 吉祥寺での仕事があり、自宅から渋谷経由で吉祥寺駅へ。井の頭線を久しぶりに利用した。窓から見える沿線のアジサイがあまりに見事なのに、思わず感嘆の声を上げそうになった。一ヶ所や二ヶ所ではない。何十ヶ所と言っていいだろう。量も見事、咲き具合も色合いも見事。梅雨の真っ最中ならではのアジサイの乱舞に、心が躍った。


2008.6.19(木)

 新横浜駅から菊名駅に回る初めての周回コースで7キロ。同じコースでは飽きがくる。なにしろ、今日走ったことで、今年2月末以来の6連勝である。スピードを気にせずにマイペースで走れば、汗は相当かくが、つらくはない。

 横浜駅そごうの資生堂で髪をカット。その後、多摩大学多摩キャンパス001教室で、「現代世界解析講座―いま、世界潮流と日本のあり方を考える」で講義。社会人も出席する講義である。在学生(一年生)は必修ということだが、教室の後ろのほうに坐る。前方に坐る社会人の熱心な聴講態度に乗せられて熱弁を振るったが、面白おかしくを意識し過ぎて、格調の高くない講義になってしまったかもしれない。

 太宰治の没後60年の「桜桃忌」のニュースが流れていた。私も、高校生、大学生の頃に、彼の作品を読み耽ったものである。「人間失格」、「斜陽」の長編もいいが、「女学生」などの短編も素晴らしい。その中の描写が、女学生そのものが書いているような文章だったのに感銘を受けたのを思い出す。一度はかぶれる作家である。還暦を過ぎて、もう一度、読み返したくなった。


2008.6.18(水)

 今日も走った。これで5連勝。いつもより、だいぶ、ゆっくりめ。計ってっていないが、いつもがキロ6分とすると、今朝はキロ6分15秒ぐらいか。これだと楽に走れるが、8キロ走る最後のほうは、結構汗だくで大変。こんなに発汗しているのに、走った後計量で体重があまり減っていないのが不思議。夜に飲むビール350cc×2のせいかな。

 慶應大学SFCの2時限「未来構想ワークショップ」は、今日から、グループワークの成果の発表である。道路特定財源問題について、国会議員にインタビューをするというグループの発表がトップバッターである。予想を上回る出来で、安心した。履修者がほとんど一年生であり、経験や知識がゼロに近いところから始めた課題を、ここまで持っていっているのには、ちょっぴり感動。私の期待水準が低いのだろうか。  


2008.6.17(火)

 県道17号線から国道1号線を三ツ沢方面に4キロ行ったところから反転の8キロ。気温はあまり高くないのだが、発汗が半端でないぐらい。それでも、復路のほうが30秒ほど速いのは、往路が上り坂が多かったせいだろう。このぐらいの走りでも、結構疲れが残る季節にはなってきた。要するに、大量の汗をかく頃ということ。

 慶應大学SFCで、3時限から5時限まで連続の日。5時限の「マスコミ像の解剖」の研究会では、今日が、グループワークの第一回目の発表である。テレビの報道番組の比較をする班がトップバッター。四川の大地震と後期高齢者医療制度を俎上に乗せて、NHK、日本テレビ、テレビ朝日のニュースを比較するというもの。番組のビデオもうまく使って、かなり水準の高い発表であった。これがトップバッターであるから、この後出てくるグループは、これ以上の水準のものになるだろう。ここまで立派な発表は期待していなかったので、その意味では、とてもうれしい。


2008.6.16(月)

 大阪の帝国ホテルで目覚めた朝。昨夜は、早めの就寝だったので、6時には走りに出発できた。ごくごくゆっくりペースで93分。15キロも走っていないかもしれないが、記録上はそうする。この季節の大阪としては、涼しい天気に助けられて走りやすい。

 関西テレビの「痛快エブリデイ」に出演。「男がしゃべりでなぜ悪い」というコーナーであるが、番組自体が終了する予定で、今回が最後の出演になる。レギュラーメンバーの大平サブローさんもランナーである。帝国ホテルの前を流れる大川沿いのコースがいいということを、彼から聞いた。今度の機会には、ぜひ走ってみたい。

 番組を終えて、姫路文化センターで姫路市教育委員会主催の「家庭教養講座」全5回の第2回目の講師を務める。5回で3000円の受講料を払って聴く講座であるから、参加者の意識も高いようだ。大半が主婦層である。私の演題は、「人の道を踏み外す人が増えているのはなぜ」というもの。主催者から依頼の演題だが、なかなかこの演題どおりにはならないが、前座などサービス精神が評価されたのか、相当に受けは良かった。「痛快エブリデイ」に出演されていたのを11時過ぎまで見ていたのに、もうこちらに来られているのですね」と言う方も多かった。


2008.6.15(日)

 日曜日の走りは、時間的に余裕がある。出発が7時近くでも10キロ、1時間走れる。今朝は、鳥山川方面へ。もっと長い距離を走れるコースだが、今日のところは、5キロ地点で反転。堤防は、太陽を遮るものがない。これから陽射しが強い夏になる。夏のコースとしては適当ではないので、もう少しで走れなくなる。復路のほうが30秒ほど遅かった。

 岩手・宮城内陸地震の続報が入ってくる。映像の力は大きい。山容が変わるほどの地震のすさまじさが、はっきりと見て取れる。人的被害が、これぐらいで収まり、家屋の倒壊が少なかったのが不思議に思えるほどの大きな地震である。  


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