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ジョギング日記 8月第3週分         

2008.8.16(土)

 20連敗の後、今朝は走った。8月になって初めてである。日が射していて、暑い。日陰のコースを1キロだけ行って戻ってくる。20連敗の後だから、さすがに慎重を期さなければならない。2キロだけの走りであるが、走れることの喜びはある。全く唐突であるが、走れない野口みずき選手の無念さを思う。

 仙台の紅陽グランドホテルで、仙台第二高等学校第18期卒業生の同期会。同じホテルで、同種の会が何ヶ所か開催されている。我々もそうだが、オリンピック開催の年、つまり4年に一回という開催なのだろう。全員還暦を迎えているメンバーが、今回は70人。81歳の稲瀬正夫先生、70歳の渡辺剛吉先生もご参加。体育担当だった渡辺先生の若さ、元気さに驚く。45年前に戻って、「しっかり走れ!」の気合が掛けられそうな気がしてくる。髪の毛が減ったり、白くなったりしているが、みんな高校時代の面影を残している。ほとんどがリタイアして第二の人生に入っている。糖尿病だ、心臓病だという面々はいるが、みんな元気である。また、4年後も、この元気さで顔を合わせたい。


2008.8.15(金)

 TBSテレビ「朝ズバ」出演。番組は、北京オリンピック一色とは言わないが、「八時またぎ」は、完全にオリンピックの話題のみであった。開会前は、中国でのオリンピック開催にやや批判がましい空気もあったが、始まってみれば、日本人選手の活躍に、日本国中が沸いてしまっている。それに対応するのが、テレビの使命でもあるし、宿命でもある。

 北島康介選手の平泳ぎでの連続二冠の快挙。二百メートルの決勝での金メダルシーンは、何度見たことだろう。何度見ても、うれしいし、感激するのだから、テレビが繰り返すのは当然かもしれない。金メダルの陰には、男子柔道100キロ級での鈴木桂治選手の緒戦敗退のショックがある。どうも、今回のオリンピックを通じて、柔道がJUDOになってしまって、見ていても面白くないという思いがする。日本人選手が勝てないからの負け惜しみではなくて、柔道が変質してしまったことが悲しい。

 オリンピック一色の日本ではあるが、今日が8月15日、終戦記念日であることも、きっちりと心に刻まなければならない。そんなことを番組でもコメントする場面があったが、63回目ともなると、実感を持ってこの日を迎えられる人が少なくなっている。その意味では、車の中で聴いたTBSラジオの「大沢悠里のゆうゆうワイド」での日野原重明さん、秋山ちえ子さんの戦争の思い出話が、とても貴重なものに思えた。有名人でなくともいい。戦争の語り部からの聞き取りを、今のうちにしておかなければならないだろう。


2008.8.14(木)

 高知龍馬空港から伊丹空港に移動。何度か利用したことがある路線であるが、プロペラ機であり、比較的低空を飛ぶ。高知空港で着陸地に事故を起こした型の飛行機で、不安が全くないと言えば嘘になるが、快適な空の旅ではあった。

 伊丹空港から読売テレビへ。「ミヤネ屋」出演のためであるが、いつもよりずいぶんと早く到着してしまった。丁度、北島康介選手の二百M平泳ぎの決勝のLIVE中継の時間帯であった。局のスタッフの人たちと一緒に観戦。「予定通り」という感じでの圧勝。ゴールした北島選手が、熱狂的に喜ぶそぶりでなかったのが、印象的であった。やはり、世界新を逃したのが、「めでたさも中ぐらいなり」ということだったのだろうか。それにしても、すごい快挙である。オリンピックでの二冠を二回連続してなどという選手は、この後も出ることはないだろう。それぐらいの快挙だが、その裏には、ものすごい練習量と精神力と人間力があったのだろう。それを考えると、北島選手、あんたはえらい、ホントにえらいと何度でも言いたくなる。

 横浜の家に戻って、またまた星野ジャパンの対台湾戦をテレビ観戦してしまう。オリンピックの魔力から逃れられない。6対1になったところで、日本チームの勝利を確信して、試合終了前だが寝てしまった。翌日は3時45分起きの日だから、仕方がない。


2008.8.13(水)

 午後から、高知市での夏期大学へ。高知市の文化振興事業団が実施している事業で、なんと、昭和26年から始まって、今回が第56回目である。今年は10回の講義であるが、以前は15日間だったとのこと。3000円の受講料を払って、1800人の受講生が集まっている。会場の高知市文化プラザ「カルポート」には、6時半からの開講なのに5時半には百人以上の人たちが開館を待って並んでいる。中には、3時半から来ている人もいて、びっくりである。そんな熱心な方々の期待に応えられたかどうか。一回あたり300円という有料であることも無関係ではないだろうが、熱心な受講態度には、感銘を受けてしまった。

 当日は、よさこい祭りの最終日の花火大会とかち合っていた。それに、オリンピックの熱狂である。そんなライバルがある中では、900人余も集まっていただいたのは、うれしいことである。講演が終わって、阿部館長さんお勧めの居酒屋で、おいしいかつをの刺身をつまみながらの一杯に、高知に来たことを実感した。


2008.8.12(火)

 6時20分にホテルを出発して、仁川空港へ。韓国旅行最終日に、初めて雨である。乗ってしまえば、帰りは2時間ちょっとで仙台空港に着いてしまう。仙台空港ロビーで、簡単に解団式を行った。どなたも体調を崩すことなく、事故もなく、元気で戻ってこれたことがなによりである。

 お盆の時期であるから、空港からまっすぐ東昌寺に向かい、お墓参り。それを済ませて、仙台駅から横浜に戻ってきた。戻ってきた横浜も暑い暑い。


2008.8.11(月)

 韓国旅行3日目。専用バスで江原道へ。宮城県議会と江原道議会が友好関係を結んでいる縁で、宮城県知事時代の10年ほど前に、一度来たことがある。今回は、当時とは全然違う場所へ。冬のソナタのロケ地で知られる南怡島である。このドラマを見ることがほとんどなかった私であるが、それなりに楽しめるところであった。昼食は、春川(江原道の首都)名物のタッカルビ(鶏カルビ)。

 夕方には、今回の旅行企画の大元である韓国観光公社を訪ねて、呉志哲社長を表敬訪問。公社のあるビルの目の前の清渓川を散策した。これは、現大統領の李明博氏がソウル市長時代に、暗渠であった川を甦らせたところとし有名である。上を通る高速道路をなくしたこともすごい。5.8キロにわたって、市民が楽しめる憩いの場所になっている。我々が行った時も、市民が清流に足を入れて、涼しげにしている様子が見られた。人口1000万人を超す大都会で、こんなことができるとは驚きである。

 韓国旅行も今晩が最後の夜。おいしい焼肉を食べながらのさよならパーティー。12人プラス添乗員の小さなグループの和気藹々さがなによりだった。現地ガイドの沈さんの案内も見事なものだった。


2008.8.10(日)

 韓国旅行二日目。韓流ドラマ「チャングムの誓い」のロケ地にもなった水原華城見学。世界遺産に指定しているところだが、4年前に一度来たことがある。その頃は、工事中であったが、工事が終わった今回は、感じがだいぶ違う。それにしても、暑い、暑い。日陰にいないと、頭がクラクラする。

 韓国民族村を訪問し、石焼ビビンバとチヂミの昼食。昔の韓国の農家生活の様子が見られる。暑い中で、農民ショーと綱渡りショーを見た。見るほうも暑いが、やるほうはもっと暑いだろう。ソウルに移動して、世界遺産:昌徳宮・宗廟を見学。ここも暑い。夜は、ナンタ(「乱打」と書くらしい)の公演を鑑賞。お料理の様子を、セリフのほとんどない喜劇仕立てにしたショーだが、包丁などを打楽器にした演奏の素晴らしさに、一行は酔い痴れた。


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