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ジョギング日記  8月第4週分        

2008.8.23(土)

 夏風邪による長い連敗を脱して、走りを再開したのが先週の土曜日。2キロランからの再開だった。それから一週間たった今朝の走りは、10キロ。なにしろ、ぐんと涼しくなったので、走りやすくなった。筋肉が元に戻っていないので、走り慣れた鳥山川コースで、1キロごとにプラス10秒ぐらいでの走りで丁度いい。何のために走っているのですかと尋ねられても、きっちりとは答えられない。何のために生きているのですかと尋ねられて、きっちりと答えられないのと同じようなものだ。走れることの幸せを感じるとは答えられる。生きていることの幸せ? それは、こうして走れることを言うのかもしれない。

 涼しい一日。朝の走り以外は、ずっと家にいて、オリンピックの野球で、メダルなしの結果になるのをリアルタイムで確認して、後は、休み休みではあるが、原稿3本書いて過ごした。いずれも、締め切りは先だが、この後、いつ書く時間が取れるかわからない。早めの執筆で、少し安心した。


2008.8.22(金)

 TBSテレビ「朝ズバ」出演。みのさんは、夏休みから復帰して、今日が二日目である。既に、戻ったばかりの昨日から、テンションの高さ、しゃべりの滑らかさは、以前どおりになっていたが、今朝もそのとおり。そして、今日はみのさんの64回目の誕生日ということで、番組終了直後に、スタジオ内で簡単なお祝いセレモニーがあった。番組は、女子ソフトボールの金メダルの話題でもちきり。リアルタイムで見ていた画面であるが、アメリカを破って優勝の瞬間の映像が流れると、ウルウルしてしまう。スタジオ内の誰もがそうである。解説者の宇津木麗華さんが、最後のアウトを取った瞬間に、ギャーというような声で号泣したのを聞くと、またまた、涙が出てしまう。泣く解説者、笑顔一杯の選手たちという対照も、なかなか面白かった。北京のスタジオには、上野投手をはじめとすメンバー何人かが生出演。いろいろな局で、同じような質問を受けて大変だったろうに、そんな素振りも見せず、真摯に答えていたのが印象的であった。

 そして、男子の野球のほうは、予想的中してしまった。韓国に2対6で完敗。最後のオリンピックは、どの国のチームも同じだが、日本のほうが、思いが足らなかったのだろうか。


2008.8.21(木)

 順調に走っているので、今日は、8キロ走ってみた。体感温度がそれほど高くない。実に久しぶりに、鳥山川方面。横浜労災病院のほうまで走って、4キロ地点。そこから折り返しての8キロである。暑さに加えて、走りこみ不足なので、キロ6分のちんたら走りでも、結構きつさを感じる。もう少し走りこみ、秋にでもなれば、楽に、楽しく走れそうな予感はするが、今は、それへの準備期間である。今日も、48分マイナス12分の36分間、脂肪が燃えて筋肉に変わったはずである。こう考えると、励みになる。

 大阪に移動して、読売テレビ「ミヤネ屋」出演。この番組も、北京オリンピックの話題がほとんどである。フェンシングで銀メダルを取った太田選手がスタジオにやってきた。銀メダルに、手を触れさせてもらった。これは、役得である。太田選手のために、中学、高校と、お弁当を作り続けたお父さん。「それで、お母さんは、何しとったの」と聞く宮根さんに、「居間で寝てました」と答える太田選手に、スタジオ内爆笑。こういう家庭で育った若者が、オリンピックで銀メダルを取った。何とか、就職をさせてくれる企業はないものだろうか。


2008.8.20(水)

 暑い中で、6キロ走った。コース選びを間違えて、途中、太陽がまともに身体にあたるところが、1キロ以上あった。また、上り坂が連続1キロ以上というコースになってしまった。8キロぐらい走ろうともくろんで走り始めたのだが、思わぬ暑さと、思わぬ便意とで、6キロ走に切り替えた。36分マイナス12分の24分間、脂肪が燃えたことを確認しつつ、連続3日目のランニングを終えた。暑さゆえの多量の発汗をのぞいては、身体にまったく異常がないのが、ありがたい。

 夜は、新橋の2BEATへ。この店のエルヴィス・プレスリー・ファンクラブの会長を務めている。8月16日の31回目の命日から4日遅れであるが、それを記念しての「エルヴィス・デイ」の企画が今日である。店のホームページを頼りに、生まれて初めて2BEATにやってきたお客様が半分ぐらい。14名のエルヴィス・ファンで、お店は大いに盛り上がった。一人ひとりに、エルヴィスとの出会い、一番好きなエルヴィスの曲、人生におけるエルヴィスの位置づけのようなものを、インタビュー形式で聞き出して、ところどころに、ダイスケ君24歳のエルヴィスの歌を入れる。下手を知りつつ、私も歌ってしまった。大変に盛り上がった夜で、お客様からは、毎月エルヴィス・デイを開催して欲しいと言われてしまった。3ヶ月に一回ぐらいは、やろうかなという気になった。


2008.8.19(火)

 「復帰後」初めての6キロ走。暑さのせいもあり、6キロで十分という感じ。身体にたまり始めた脂肪が、この程度の走りでも、燃焼して筋肉に変わっているのだなと思えば、暑さで流れる汗のひとしずくも、いとおしい。オリンピックに出るという目標はないが、脂肪を燃やして筋肉に変えるという目標はある。漫然と走るよりも、目標があったほうがいい。ちょっとさぼるとせり出し始める下腹を眺めながら、改めて、そう思う。流れ出た汗と呼気に含まれる水分による要因がほとんどであるが、走後の体重は、昨日より500グラム減っていた。こういうのが、励みになる。

 午後から、日吉の慶應義塾大学へ。今日が、オープンキャンパス、つまり、慶應大学に興味がある高校生が、一日、キャンパスを回って、この大学がホントにいいところか、自分に合った学風か、教授陣はどうか、といったことを確かめる日である。その最後の部分、教授陣はどうかの部分で、今年も模擬授業をやらされた。高校生相手に「政治の出番」などという模擬授業を、たった45分でやるのは、私にとっては、難行苦行である。100人ほどは集まっていただろうか。高校生にしては老けているなと思ったら、保護者が何人か紛れ込んでいた。むしろ、その保護者に向けて話したような気がする。高校生の何人かでも、これをきっかけにSFCを目指してくれればいいのだが、その反対の効果だったら、どうしようという心配もしてしまう。


2008.8.18(月)

 昨日は、突然、秋が来たかのように涼しい一日だった。今朝も、気温は低い。走るには最適と思ったが、7時前に走り出した頃には、真夏の太陽が照りつけていた。そんな中で、4キロ。走った後の体重測定では、通常より1キロ近く増えていた。走っていない時期も、食べる、飲むは通常どおりだったことの結果が出ている。

 オリンピック。星野ジャパンは、1対0という僅少差でカナダにやっと勝った。「絶対金メダル」と言っていても、下手すれば、予選突破もあぶない。そして、中国で110メートルハードルで、金メダルまちがいなしとして、国民的英雄視されていた劉翔選手が、一歩も走らずに棄権。こんなこともある。野口、土佐両選手のアクシデント。金メダルを取ってあたりまえと言われた選手が、そのとおり金メダルを取ることが、いかに大変か。平泳ぎの北島選手、女子レスリングの伊調、吉田選手など。


2008.8.17(日)

 仙台での朝。自分は走らずに、オリンピックの女子マラソンのテレビ中継を見ていた。土佐礼子選手が、走り始めて早い段階で、足の故障で苦しそうな走りになった。中村友梨香選手も遅れだして、結局は13位。世界最高タイムを持つ、イギリスのラドクリフ選手も振るわず。優勝したのは、20キロ地点でスパートした、ルーマニアのトメスク選手だった。前半の超スローペースをあんな早い時点で抜け出す勇気はすごい。逆に、牽制し合って、こんな飛び出しを許してしまった残りの集団の勇気のなさも、どうしたことだろう。野口みずき選手は参加すらできなかったし、高橋尚子選手は選考にすら洩れた。マラソンのむずかしさを実感するレースであった。

 父の命日が明日である。一日早い墓参りを済ませて、横浜へ。久しぶりの雨降りの横浜は、これまでの猛暑が嘘のよう。


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