浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  9月第4週分        

2008.9.30(火)

 昨夜、遅かったせいもあり、走るのは断念。昨日までの今月の走行距離は192キロ。前日までもうちょっとがんばっておけば、久しぶりの200キロ達成だったのに。

 慶應大学SFCの秋学期の授業が、私に関しては、今日から始まる。研究室に入って、学生食堂で昼飯を摂って、キャンパスを歩っているうちに、リズムというか、大学のペースを思い出した。3時限の「地方自治論」は100人の履修制限をかけていたが、それを15人ほどオーバーしただけなので、履修希望者は全員受け入れることにした。一回目の授業から、熱心に聴いてくれる学生に勇気をもらう。4時限の「地方分権と福祉政策」の研究会には、42人がやってきた。先学期が37人だったが、これも全員受け入れることにした。こんな大所帯で、どうやって運営していったらいいのだろう。5時限の「マスコミ像の解剖」の研究会には、80人近くが詰めかけた。先学期からの継続履修者が24人なので、新規には13人しか受け入れられない。多くの意欲ある学生に、お断りをしなければならないのが、心苦しい。

 5時限が6時に終わって教室を出たら、いつものメンバーが「待ち伏せ」していた。まっすぐ帰宅するつもりが、結局、10人ほどでの飲み会になってしまった。こうやって、一日目からペースが戻ってきたのは、いいことなのだろう。


2008.9.29(月)

 天気予報では雨、実際に今にも降りだしそうな朝の天気の中で、走り出した。振り出したところから戻ろうというつもりで、鳥山川方面に走り、3キロ地点で反転。そのうち、やみだしたので、家の前を通り過ぎて、そこからさらに妙蓮寺、菊名方面に2キロ走り、合計10キロ。こういう走り方は、初めてのような気がする。初めてと言えば、今シーズン初めて、長袖シャツを着て走った。急に気温が下がったからだが、この格好で丁度いいぐらいだった。  


2008.9.28(日)

 今日も涼しい朝。久しぶりに、国道1号線を川崎方面に走り出した。ゆっくりペースで10キロ。ほとんど汗をかかないで、走りきる。これで、今月は180キロちょっといった。

 富山県の南砺市の社会福祉大会で講演。8町村が合併して、平成16年に南砺市ができた。砺波市の南という意味での市の名前らしい。講演を終えて、時間があったので、会場のある旧井波町にある瑞泉寺にご案内いただいた。浄土真宗の由緒あるあるお寺で、立派な門と大きな屋根の本寺の姿に驚いた。木彫が有名で、町の中のあちこちに木彫の店がある。こういう歴史的なたたずまいは、これからもしっかり残していきたいものである。


2008.9.27(土)

 6:50発で、三ツ沢方面に10キロ。往路は上りが続くが、なんとなく、走りやすい。朝から日がかんかんに照った中で走ったのを思い出しながら、ぐっと涼しくなった空気の中を走った。10キロ走り終えても、ほとんど汗をかいていない。シャツが汗でぐしゃぐしゃになったのは、ほんの数日前のことだったのに。季節の変わり目を感じる瞬間である。

 神田で、UPOCダイバシティ2008「障がい者と共に生きる」という催しがあり、そこで基調講演。いつも1時間半で話しているのが、今日は1時間。そしたら、直前に、質疑の時間を15分入れて欲しいと言われて、オーケーした。1時間の講演を終わった後の質疑かと思ったら、1時間の中でやってくれということ。つまり、講演は45分に短縮。ただでさえ早口なのを、さらに速くなってしまった。聴覚障害の方もたくさんいらっしゃっていた。要約筆記、手話通訳の方々には、大変な思いをさせてしまったようである。


2008.9.26(金)

 TBSテレビ「朝ズバ」出演。小泉元首相の引退表明に関する話題が多かった。「辞め方は小泉さんらしい、世襲は小泉さんらしくない」と誰でも言うようなコメントをしておいた。もともと、首相を辞めたら、議員も辞めると言っていたのだから、「突然の」とか、「意外」、「驚いた」という表現はあたらない。そういえば、福田康夫、安倍晋三の政権投げ出し首相経験者も含め、森喜朗、羽田孜、海部俊樹さんたちは、今度の総選挙は、どうするのだろう。

 茗荷谷の茗渓会館で、パルシステム生活協同組合連合会主催の会で「地域社会の現状と福祉、その再生に果たす生活協同組合の役割」という講演。パルシステムは、昔は、首都圏コープという生協だったことを思い出した。20年も前に、厚生省で生協を所管する社会局生活課長をした時からの付き合いである。そんななつかしさも感じながら、話した。前座と質疑応答も入れると、ほぼ3時間、しゃべりっぱなしだった。


2008.9.25(木)

 朝の走りは、三連敗だった。今朝は、久しぶりだから、短い距離にしようと思って走り出したが、遅いペースだったからか、意外と調子に乗って、三ツ沢公園までの10キロを走ってしまった。真夏の暑さは過ぎ去って、走りやすい気温になったせいもあり、ほとんど疲れを感じない。

 読売テレビの「ミヤネ屋」出演。例によって、今度の麻生新内閣を何と名付けますかというフリップが回ってきた。私は、「なにも」と書いた。だってそうでしょ。始めから、任期は超短いものになるのがわかっている内閣なのだから、何かをしようとしても、時間がない。何もない、何も内閣にならざるを得ないではないか。


2008.9.24(水)

 朝、5時半から、今日の内視鏡での大腸検査のために、腸内清掃の薬を飲み始める。2時間で2リットル。以前より、飲みやすい味になったとはいえ、2リットルはきつい。仙台厚生病院での検査は、10時受付で、10時40分頃から開始。大腸検査→胃カメラの順番で、例年と順番が逆である。精神安定剤の注入を受けて、数秒後には、ぐっすり寝入ってしまうのは、いつもどおり。気がついたら、11時半過ぎで、検査はすべて終わっていた。検査結果は、胃も腸も、まったく異常なし。これで、今後一年間、安心していられる。

 麻生新内閣が発足。18人中11人が世襲議員というのも、すごい。お友達内閣とか、いろいろ言われているが、短命であることはまちがいない。そんな短期間に、なんらかの成果を期待するほうが筋違い。支持率がどうなるか。いつものご祝儀相場としての高い支持率は期待できるのか。いずれにしても、これから、政治の季節を迎えることになる。ふわふわした、感覚だけの人気、不人気で論じるのではなく、地に足が着いた見方が、国民の側に求められる。 。


2008.9.23(火)

 札幌から仙台へ。明日が、毎年恒例の胃カメラと内視鏡検診の日なので、今日一日は、「検査食」である。朝食におかゆと味噌汁、昼食におかゆとすまし汁、夕食はポテトスープだけ。空腹でめまいがするほど。夜は、さらに下剤を飲む。

 昼間、空腹で肉体的、知的労働をする元気がないので、インターネットの動画配信で、西武対楽天戦を見ていた。西武ライオンズは、この試合に勝てば、パリーグ優勝が決まる。本拠地での胴上げである。8回の裏に、西武が4番後藤の満塁走者一掃の二塁打などで5点を取って、7対5と逆転。大久保コーチは、優勝を確信して涙ぐんでいる。ところが、9回表、今度は、フェルナンデスの満塁ホームランなどで楽天が5点のお返し。10対7と再逆転して、西武の優勝はお預け。ぬか喜びに終わった。

 野球の世界では、こういうことはしょっちゅうある。政界はどうか。麻生新総理のもとで、内閣の布陣が決まりつつある。名前を挙げられている人も、ぬか喜びにならないように。それよりも、解散総選挙の後に、大逆転のシナリオが待っているかもしれない。


2008.9.22(月)

 朝、少しだけでも走ろうと思って、ランニングスタイルに着替えたところで、雨が降ってきてしまった。今日走らないと、三連敗になることがわかっていたが、天気には勝てない。

 北海道の余市町の商工会議所のお招きで講演。新千歳空港からエアポートライナーで小樽まで。札幌までは、このところ、何度か行っているが、小樽は実に久しぶり。手稲、銭函、朝里というなつかしい地名がよみがえってくる。銭函、朝里あたりでは、列車のすぐ近くに日本海が見える。小樽から余市までは、車で移動。余市も何年ぶりだろうか。冷房のあまり効かない会場で熱弁を振るって、汗だくになってしまった。

 自民党総裁選挙で、予想どおり、麻生太郎氏が当選。票数で言えば、圧倒的な勝利である。昔なら、これで自動的に内閣総理大臣だが、今回は、そうはいかない。24日には、首班指名で首相には選ばれるが、すぐに解散総選挙。これで現在の与党が勝利して、ほんものの総理大臣になれる。ねじれ国会は解消せず、衆議院三分の二の多数も得られない。可能性としては、このまま下野ということもある。そういう意味では、歴史的な自民党総裁選挙と言うべきものだろう。


2008.9.21(日)

 鳥山川方面へ、20キロ走。往路は順調で、前回同じコースを走った時と比べて、1キロで5秒遅れぐらいのペース。復路を1,2キロ行ったあたりで、ペースを落とした。一度落としたら、結局、最後までそのペースのまま。ラスト3キロぐらいは、キロ7分近くまで落ちてしまって、復路が往路より4分40秒オーバーで終了。やはり、完全復調とまではいっていないことを実感してしまったが、20キロ走ったことには満足。6月4日以来である。その後の計量では、今年の最低体重タイ。汗と呼気で減っただけだから、すぐに戻るはず。

 愛知県日進市で講演。地方自治とか、民主主義といった話題だったが、こんな硬い話でも熱心に聴いていただいた。999円の有料での聴衆ということもあるはず。名古屋市と豊田市に挟まれた人口8万人の市。大きな企業があるわけでもないのに、住民税だけで、地方交付税の不交付団体になっている。受付して、前座して、講演して、お見送りして、懇親会にも出てというフルサービスだったが、夕食は自宅でという日程だった。


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