浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  1月第1&2週分        

2009.1.10(土)

 読売テレビの「ウエークアップ」出演。一緒のコメンテーターは、竹中平蔵さん、見城美枝子さん、森本敏さん。それと、読売テレビの岩田公雄さん。定額給付金などをめぐる国会情勢、派遣切り、世界的経済危機の中のアメリカのビッグ3救済問題、中国の労働問題などが話題になった。いつもどおり、辛坊治郎さんの切れ味のいい仕切り方。今年初めての「ウエークアップ」も、気持ちよく終えることができた。

 新幹線の「のぞみ」で移動であるが、昨日の「朝ズバ」での話を思いだす。ある若者が、JRの職員に「のぞみはありませんが、ひかりはあります」と言われて、失いかけていた勇気を取り戻して、見事に立ち直ったということ。駅員さんは、単に、東海道新幹線の列車の切符のことを言っていたのに、若者は「望み」、「光」と受け取った。

 車内に置いてある「ひととき」1月号を手に取って眺めていたら、いつも新横浜から新大阪に向かっていく車内の左側に見える景色の写真が出ている。新横浜を出て10分後に見えてくる景色である。湘南日向岡住宅街の写真で、写真の説明には、「日常生活の場そのものが美しいというところが素晴らしい」とある。私は、以前から、どちらかと言うと、目をそむけたくなるような景色と思って見ていたところである。神奈川県建築コンクールの優秀賞受賞作ということも知ったので、私の審美眼のほうが間違っているのだろう。新幹線でも、いろいろな発見があるということ。

 今日は、雲が多い天気で、新富士駅付近からの大好きな富士山は見られないだろうとあきらめていたが、雪をかぶった富士山の雄姿がばっちり見えた。すごくもうかった気がする。


2009.1.9(金)

 天気予報では、朝方は雪ということだったが、早朝未明に家を出る時には、雨模様だった。TBSテレビ「朝ズバ」でも、雪を予想して、そのための番組構成を用意していたが、空振りだった。そうか、文字通り、カラ降りだったんだ。6時過ぎに、みぞれが観測されて、「これが東京の初雪」と放送された時には、スタジオからは拍手こそ出ないものの、「よかった」という空気が流れたのは、不思議な心理である。いつも天気を伝える根本美緒さんが、インフルエンザでお休み。出てくると、みんなに感染させてしまうので、大事を取ってということなのだろう。お大事に。

 番組でも扱っていたが、国会論戦では、定額給付金と国家公務員の天下りの「渡り」問題が中心である。後者の問題では、法律の趣旨を政令で変えてしまっていいのかという、法令上の問題もあるし、そもそも、渡りのあっせんもあり得るというのは、この時期、いかにもまずいのではないだろうか。


2009.1.9(金)

 天気予報では、朝方は雪ということだったが、未明に家を出る時には、雨模様だった。TBSテレビ「朝ズバ」でも、雪を予想して、そのための番組構成を用意していたが、空振りだった。そうか、文字通り、カラ降りだったんだ。6時過ぎに、みぞれが観測されて、「これが東京の初雪」と放送された時には、スタジオからは拍手こそ出ないものの、「よかった」という空気が流れたのは、不思議な心理である。いつも天気を伝える根本美緒さんが、インフルエンザでお休み。出てくると、みんなに感染させてしまうので、大事を取ってということなのだろう。お大事に。

 番組でも扱っていたが、国会論戦では、定額給付金と国家公務員の天下りの「渡り」問題が中心である。後者の問題では、法律の趣旨を政令で変えてしまっていいのかという、法令上の問題もあるし、そもそも、渡りのあっせんもあり得るというのは、この時期、いかにもまずいのではないだろうか。


2009.1.8(木)

 昨日も書いたが、エルヴィス・プレスリーの74回目の誕生日である。1977年42歳の若さで亡くなって31年も経つというのに、まだまだ新しいファンが誕生しているという偉大な歌手が、74年前の今日、ミシシッピ州東テュペロで誕生した。読売テレビの「ミヤネ屋」に出演中のコマーシャルの時に、司会の宮根さんに、誕生日のことを是非言わせてくれと言っておいた。日本テレビからの丸岡さんのニュースが終わった後は、数秒間、宮根さんとの掛け合いがあるのだが、その時に、突然、「浅野さん、今日は、ある方の誕生日なんだそうですね」と宮根さんが私に振ってきた。びっくりしつつ、喜んで答えたのは、言うまでもない。「高田純二のタクシー」のコーナーで、神戸の中華街に行った高田さんが、お店でエルヴィスのもみあげ付きサングラスを買って喜んでいる場面が登場したのは、まったくの偶然。この場面でコメントしたかった。

 定額給付金が、案の定、国会審議でもめている。麻生首相も、前言を翻して、「私も喜んでもらいます。どんどん使います」と言ってしまえばいいのに。首相の言葉は重いとはいうが、誤りを正すにはばかることなかれということもある。まあ、それも、無理だろうなとは知りつつ、言いたくなる。


2009.1.7(水)

 5時半過ぎに目覚めて、ベッドの中からTBSテレビ「朝ズバ」を少し見てから起きだして、身支度、用便、ストレッチ、紅茶摂取して、走り出すのが日課なのだが、走りを自粛しているので、そのまま7時ごろまでベッドに滞在している。身体は楽で、もうかったような気がするが、何か、忘れ物をした気持ちにもなる。10日(土)ぐらいには、走りを再開できるだろう。左足は、順調に回復している。

 慶応大学SFCで、「政策法務論」の授業。今学期のこの授業も、来週で終了である。後期高齢者医療制度、裁判員制度、労働者派遣法改正など、時事問題を扱い、学生のグループディスカッションを何回もやってもらった。自分の頭で考え、討論する経験とともに、新聞を毎日読む習慣を学生につけたかったが、短期間ではどれだけ成果があがったか。

 1月8日が、エルヴィス・プレスリーの誕生日。ミシシッピ州テュペロで1935年に生まれた。1977年にテネシー州メンフィスのグレイスランドにて、42歳で亡くなったが、生きていれば、明日で74歳である。その前夜祭は、私が30年以上通っている新橋の2BEATで「エルヴィスの曲しかかけない、エルヴィスの曲の話しかしない」という私のDJの公開録音。2時間で20曲ほどかけた。1曲ごとに、曲の内容、背景などを解説する「シローと夢トーク」スタイルで、宮城県知事時代に仙台のコミュニティFM「ラジオ3」で7年間やっていた番組での調子を思い出した。楽しい2時間、聴いてくれたお客様も喜んでもらっただろうか。この録音が、いずれ、CDになるらしい。3,4枚は売れるといいな。


2009.1.6(火)

 慶応大学SFCでの、今年最初の授業である。しばらく、「お仕事」から遠ざかっていた。電車を乗り継いで、バスに乗ってキャンパスに向かう。こういう日常性は、生活のリズムになる。いつもの火曜日と同じだが、授業をするにつれ、リズムが戻ってくる。3時限と4時限は、珍しく、時間より早く終わってしまった。

 昨日から始まった通常国会での審議が始まった。まずは、第二次補正予算案の審議。定額給付金の部分を分離せよという民主党の主張があるから、そう簡単には審議は進まない。総務省の坂本政務官という人が、「派遣村の人たちは、まじめに働く人たちなのか」といった発言をしたが、これも雇用問題が論点となる国会の火種である。本人は、辞任の意向がないようであるが、それで済むかどうか。テレビに出ている人の中にも、同じようなことを考えている人がいるようであるが、実態を知らない人たちである。どんな仕事でもいいから、やりたいという人ばかりである。こういった認識の違いも、問題をおかしくしている。


2009.1.5(月)

 昨日の10キロは、やはり、左足上部の筋肉の痛みには、よくなかった。今朝は、大事をとって、休養。2,3日は休むつもり。

 夕方から、新年会のはしご。まず、日暮里のホテルで、連合の新年会。首相、小沢民主党代表など、各党の党首がご挨拶。全員が、今年中にある総選挙を意識した内容であった。非正規社員を連合の中にどう取り組むか、連合にとっても、取り組むべき課題は大きい。

 次に、虎ノ門で、旧厚生省のOB、OG会。異例なことであるが、会の初めには、忌まわしい事件の犠牲になった山口剛彦元次官ご夫妻などに黙祷を捧げた。その後の江利川毅厚生労働省事務次官の挨拶も、「おめでとうございます」とは無縁の淡々としたものであった。そんな雰囲気ではあったが、昔、一緒に仕事をした先輩や仲間と久しぶりに顔を合わせて、いろいろお話できることは、とてもありがたい。皆さん、見た目がとてもお若いのに驚くやら、勇気付けられるやら。

 日比谷公園に陣取っていた派遣村の人たちの数が500人を超えた。今朝までは、厚生労働省の講堂に寝泊りしていたが、今日からは千代田区内の小学校などに分散していった。いずれも、極めて整然とした動きだったことに、ある意味では、驚く。それにしても、早く仕事と住まいがみつかることを願うばかりである。


2009.1.4(日)

 左足上部の筋肉痛を抱えながらの走りの二日目。キロ7分ペースで恐る恐る走るのは、昨日と同じ。歩道の小石が一つ一つ見える遅さ。歩くのに毛が生えたぐらいのペース。1キロ過ぎぐらいから、痛みが戻ってきたが、構わず、遅いペースで走り続けて、結局は、10キロを走り終えた。左足の筋肉の痛みは、一定以上にはならず、なんとか走り続けられる程度。遅いペースなので、身体はとても楽。痛みさえなければ、どこまでも走れそうな気がする。これが「怪我の功名」というのだろうか。足が治っても、時々は、このペースで走ってみようと思った。

 永田寿康・元民主党衆議院議員が自殺。偽メール事件で議員辞職した後、相当精神的に参っていたらしい。39歳。まだまだ未来があるのに、才能もあるのに、痛ましい。もったいない。

 横浜は、風もなく穏やかな晴天である。天気につられて、野毛山の成田山横浜分院に初詣。願をかけたお札をもらってきた。妻は本厄、私は後厄である。これで今年も無病息災でいければ、ありがたい。


2009.1.3(土)

 箱根駅伝に刺激されたということもあるが、今朝は、6連敗の後、久しぶりの走りにでかけた。左足上部の筋肉の痛みは、ほとんど感じない状態まで回復している。軽い肉離れ状態なのかなと自己診断している。この筋肉を使わない走りならば、痛みは復活しないだろうという読みもあった。筋肉を使わない走りというのは、キロ7分半ほどということが、実際、今朝の走りで試してみた。2,3回、ピリッとくることがあったが、痛みまでは感じずに4キロ走を終えた。こういった恐る恐る走りを、明日もやってみようと思う。まったく疲れを感じないのが、ゆっくり走りのいい点かもしれない。

 箱根駅伝の復路を、テレビにかじりついて見ていた。18秒差ぐらいだったら、早稲田大学は東洋大学を軽く逆転できるだろうし、その後は、独走態勢に入るだろうと予測していた。なんと、なんと、東洋大学が押し切ってしまった。部員のわいせつ不祥事で、出場さえ危ぶまれ、監督不在の中での初優勝というのは、すごいことである。


2009.1.2(金)

 二泊した温泉を出て、横浜に帰る。旅館を出るまでの間は、箱根駅伝のテレビ中継を見る。以前は、SFCの恒例行事として、仙台駅前を出発して、塩釜神社までの往復34キロに参加していた。30人ぐらいの仲間と走りながら、ラジオの実況中継を聴いていたのを思い出す。箱根駅伝では、東洋大学の一年生、柏原選手の驚くべき区間新記録での山登りで、東洋大学が往路優勝したのを、携帯電話のワンセグテレビでかろうじて確認してから新幹線へ。

 仙台も、横浜も、おだやかな新年の天気である。今年一年、世の中も、こういうふうに穏やかに推移してくれればいいのだが。一日遅れで、年賀状を拝見。近況も何も書いていないで、ただ「おめでとう」だけの年賀状を見ると、「年に一回なんだから、もう少し自分の情報を教えてよ」と大声で言いたくなるのは、毎年のことである。


2009.1.1(木)

 2009年の年明けは、今年も、仙台市の秋保温泉で迎えた。知事時代には、SMCの大崎八幡神社までの初走りで始まったのだが、このところは、走ることもなく、温泉で、ごくごくおとなしい元旦を迎えている。年の初めだからといって、特に、心に期するものはない。健康で、元気に暮らせればそれでいい。

 朝と夕と、温泉にゆっくり漬かり、ご馳走を食べながら、ゆったりと日を過ごす。毎年のことだが、これでは体重も増えるのは当然である。減らしにかかるのは、3日以降。自宅にいないので、年賀状を見られないのが、ちょっと残念。


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