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ジョギング日記 2月第2週分          

2009.2.14(土)

 福岡の日航ホテルで目覚めた朝。相当気温が高い。大濠公園を目指して、7時半過ぎに走り出した。なかなかリズムに乗れないので、がんばらないとスピードが出ない。ペースを上げると疲れる。そんなチンタラ走りで10キロ。大濠公園を一周すると、時間が足らなくなるので、途中で切り上げだったのも、ちょっと心残りである。暖かい土曜日の朝ということもあってか、大濠公園には、たくさんの人が集まっていた。中学校の駅伝大会のようなものもあるらしい。

 横浜みなとみらいの日石ホールでラポール藤沢15周年記念事業で基調講演。その後のシンポジウムでは、前厚生労働省老健局長の中村秀一さん、横浜市副市長の阿部さんとご一緒。「しなやかな国 しなやかな地域 そして市民が創る地域福祉」というテーマがいい。


2009.2.13(金)

 13日の金曜日。2月は28日でぴったり4週間だから、3月の13日も金曜日になる。あとは、11月にもう一回13日の金曜日がある。不吉なことがある日らしいが、それを実感したことはない。それでも、こういったように気にはなる。

 TBSテレビ「朝ズバ」出演。今日は、小泉前首相の「怒るというより、笑っちゃう、あきれている」発言が話題の中心である。笑われ、あきれられたのは、麻生首相の発言。「郵政民営化法案には、私は反対だった」というもので、先週の木曜日に国会予算委員会で飛び出し、その翌日の「朝ズバ」で、私は「あれは仰天発言」とコメントした。その日の日記では、「驚きを通り越して、あきれている」と書いた。小泉発言も似たような表現である。

 「小泉前首相のトラの尾ならぬライオンの尾を踏んだ」といった言い方をしている人もあったようだが、そのとおりだろう。郵政民営化に命懸けで取り組んだ小泉前首相を怒らせてしまった。「定額給付金の法案の三分の二での再可決をすべきものなのかどうか」の小泉発言は、「三分の二の議席をもたらしたのは、郵政民営化解散の結果だぞ。それを忘れるなよ」というメッセージであって、採決の際に、実際に造反することを示唆したものではないだろう。小泉発言全体から伝わるメッセージは、「麻生首相では、解散総選挙は戦えない」という麻生降ろし。ここまで言わせてしまった麻生首相の軽率さは、相当高くつく。

 番組が終わった後の反省会で、再びバースデイをお祝いしてもらった。「再び」というのは、先週、スタッフの皆様が、立派なバースデイ・ケーキを用意してお祝いを準備していてくださった。それを知らない私は、反省会に出ずに、まっすぐ次の仕事に出て行ってしまったということである。こういう暖かいスタッフと一緒なので、楽しく番組をやることができる。

 福岡県久留米市で、久留米商工会議所青年部20周年記念式典での講演。福岡では強風が吹いている中での福岡行き。飛行機が着かないかもしれないと心配したが、無事到着。受付手伝い、前座、講演の後、懇親会にも顔を出した。この日、東京では、前厚生労働省事務次官、山口剛彦さんご夫妻を偲ぶ会が開催されている。講演をキャンセルできないので、参加できないのが、とても残念である。


2009.2.12(木)

 30キロ走った次の日。こういう日は、少しでも走ったほうがいい。走れればの話だが、幸いにして、筋肉もどこも痛くない。軽く4キロ。3キロ過ぎから、昨日の後半痛かった腰の筋肉が少し張る感じ。長い距離を走ると、一番弱いところから身体が悲鳴を上げる。ここの筋肉、たぶん、背筋だろうが、少し鍛えなければならない。

 朝のFM番組でのニュース解説では、麻生首相の「郵政民営化法案、自分は反対だった」発言について。これは、妄言の類である。前回の衆議院選挙はなんだったのか。自民党をぶっ壊すと言った元首相の言葉が、ここにきて現実味を帯びてくる。

 読売テレビの「ミヤネ屋」出演。新横浜から新大阪への移動の新幹線車内で、「お休み中のお客様には、大変お耳障りではございますが」で始まる車掌からのアナウンスが、10:32分に入った。右側に素晴らしい姿の富士山が見えてくる、新富士駅通過は10:38ごろですという内容。こういうアナウンスは、めったにない。それぐらい、今日の富士山は、一際美しい姿を見せてくれていた。私は、A席だったので、D席に移動して、富士山を眺めていたのだが、こんなアナウンスがあったのに、まったく興味を示さない乗客もいるのは、富士山大好き人間とすれば、不思議でしょうがない。「あんたたち、日本人なんでしょう」と言いたくなるのだが、これは、まったく、いらぬお世話。

 「ミヤネ屋」の今日の共演者は、飯星景子さんと岩田公雄さん。千葉真一さん(名前が変わったらしいが、失念)の「週刊文春」の記事に対する反論記者会見。前の時津風親方の裁判、弟子が「かわいがり」で死亡した事件である。日本相撲協会が、事件発覚後すぐに、真相解明の調査を自らやるべきだったという思いは、変わらない。自分たちで事実解明と原因分析をしなければ、同じような悲劇が再発する恐れがある。あとは、バレンタインデイにからむお楽しみなど。


2009.2.11(水)

 来月の東京マラソンの前に、30キロを一回は走っておかなければない。なかなか機会がなかったが、それが今日だった。鶴見川を河口方面に走る。いつもの20キロコースだが、往路の11キロから向こうは、未知の領域。川沿いなので、信号もなく、道に迷う心配もない。15キロ地点で反転。

  30キロ走れば、所用3時間以上。自宅に戻るのは、10時近くになって、家族が心配する。どこかで電話しようと思ったが、公衆電話が見当たらない。川沿いを少し外れてみても、みつからない。思い余って、「携帯電話貸してください」と見ず知らずの人に2回頼んだが、二人とも答は「ノー」。結局、新横浜駅近くの公衆電話から連絡したのは、「あと、30分」というところだった。

  残り6キロぐらいから、右腰の筋肉が痛い。普段使っていない筋肉の疲労だろう。それ以外は、痛いところがない。残り4キロ地点ぐらいでは、腰の筋肉の痛みもあり、ヘロヘロ状態だったが、残り2キロで息を吹き返し、最後の1キロは5分35秒だった。なんとか30キロ走れたのはよかったが、フルマラソンはこれプラス12キロ。30キロでヘロヘロになっていては、その後12キロ走れるか、とても不安にもなった。

  午後からは、慶応大学SFCの教室を使って、福祉ゼミの学生有志による「オハイエ!」の上映会。毎年、6月の第一日曜日に仙台で開催される「とっておきの音楽祭」のドキュメンタリー。企画、会場設営、フィルム制作主体との交渉、チケット販売など、学生が全部やった。準備期間が短かったので、いったい、どれだけチケットが捌けたのか、当日、何人来てくれるのか、大いに心配だった。ふたを開けたら、200人以上の方々においでいただき、一安心。私が25分のミニ講演、その前に30分の前座をやらせてもらった。上映が終わって、お見送りをする時に、多くの人から、「いい映画でした」、「自分のところでも上映会をやりたい」という声を掛けていただいた。片付けも全部済ませて、関わった学生を一席ねぎらってお開き。


2009.2.10(火)

 昨夜の余韻もある。7時半には自宅を出るという時間の制約もある。ということで、今日は走らなかった。羽田から高知へ。四国生産性本部のお招きで、高知市で講演。「地方から変わる日本」といったタイトルではあるが、日本の政治、経済がどうなるのか、経営で気をつけなければならないのは何かについて、話させてもらった。50人ほどの聴衆のうち、女性はお一人だけ。あとは、背広にネクタイの方々ばかり。こういう中で話すのは、最も不得意とするところだが、前座で場がほぐれていたこともあり、まあまあの雰囲気で話すことができた。話し終わって、すぐさま辞去の日帰り。せっかくの高知市であるので、ゆっくりしたいのだが、仕方がない。  


2009.2.9(月)

 仙台で目覚めた朝。ウエアが十分でないし、寒いのも心配。どうしようかと迷ったが、結局、走ることに下。ウエアのうち、下が七分の長さのパンツしかない。確かに、気温は低いが、走り始めたら、寒さはほとんど感じなくなる。大橋を渡り、仙台二高の前を過ぎて、澱橋を渡り尚絅女学院のところで左折、中島丁では、共学化で宮城第一女子高改め宮城第一高校の前を駆け抜けて八幡町、そこから反転して広瀬町の元の家の近くを通り、西公園通りを経て戻るという6キロ。汗をほとんどかいていないのは、やはり、気温が低いせいだろう。

 仙台から立川市へ。ミサワホーム多摩主催の講演を終えて、自宅に急ぐ。一日遅れの誕生パーティーで慶応大学SFCで教える二つの研究会の学生が集まってくる。6時からなのに、5時過ぎに着いた時には、6,7人が既に到着していた。結局、35人以上がやってきてのパーティーが始まった。食べ物持ち込みなので、結果的には、たくさん余ってしまった。狭い自宅に入りきれるか心配だったが、満員状態でのパーティーというのも、かえって楽しいものである。


2009.2.8(日)

 61回目の誕生日である。特に、何の感慨もないが、ここまで健康でやってこれたことは、とても幸運なことであったという思いはある。誰にということはないが、感謝したい。61歳最初の走りは、いつものコース。8キロでやめると富士山が見られないので、10キロ走ったら、願いどおり、富士山を眺めることができた。61歳初めての富士山である。

 新幹線の熊谷駅から車で30分の群馬県千代田町での教養文化講座で講演。「教養文化」と聞くと、「そんな期待には応えられません」とプレッシャーがかかる。年配の人が多い250人の聴衆の方々には、それなりに喜んでもらえただろうか。大谷町長、教育長にもお会いした。地方自治の現場では、どこでも苦労があることを実感させられた。

 風がものすごく強い日。大宮で新幹線を乗り換えて、仙台に向かったが、その新幹線が、風の影響で1時間も遅れてしまった。仙台で、ごくごく内輪の誕生会に顔を出した。一週間前に降った雪が、歩道の隅にまだ残っている。風のせいもあって、かなり寒い。


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