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ジョギング日記 4月第2週分          

2009.4.11(土)

 東北楽天ゴールデンイーグルスが今年で5シーズン目を迎えた。5周年記念に夫妻で試合に招待されたので、久しぶりにクリネックススタジアム宮城へ。試合は、長谷部の好投にもかかわらず、4番以下がノーヒットで負けてしまったが、久しぶりの観戦は楽しかった。終了後の式典では、三木谷会長、野村監督の挨拶もあった。その時に配られた「原点ノート―「東北の夢」ボールパーク誕生までの150日」という冊子が素晴らしい。大変な状況の中で、「狭い、汚い、古い」と酷評されていた県営宮城球場を短い日数で「ボールパーク」に変えた軌跡が記してある。読んで思わず感激の涙を禁じえなかった。すごいことである。奇跡である。5シーズン目で優勝しても、奇跡とは言わせないほどに、今シーズンは強さを前面に出した楽天の試合ぶり。目が離せない。  


2009.4.10(金)

 朝からいい天気である。紫外線も強そう。朝早く出発する日程なので、6キロしか走れない。その6キロを少し速めのペースで走ってみた。感覚としては、キロ5分半ぐらいか。最初の1キロのペースが速いと、その後も、そのペースで持続できる。これが、6キロでなく、42キロ続けられれば、フルマラソンのタイムは大幅に伸びるのだが、そうはいかない。

 三重県津市にでかけて、三重県議会が主催する「第5回全国自治体議会改革推進シンポジウム」に参加。「分権時代の自治体議会の在り方」というのがテーマで、私は、「二元代表制における自治体議会の役割」という基調講演と、「議会基本条例の意義と課題」のパネルディスカッションのコーディネーターの役目だった。全国各地の地方議会の議員を中心に500人近くの人たちが参集していることに驚く。そして、三重県議会の先進性にも関心する。確かに、地方議会は大きく変わろうとしていることを実感させられる機会であった。


2009.4.9(木)

 毎週金曜日が、「朝ズバ」の出演日であるが、今週は、マスターズゴルフ中継で、番組がない。その代わりということもないのだろうが、今日の「8時またぎ」に出演。家を出るのが6時半だから、いつもより2時間も遅いから、楽ではある。国の直轄事業負担金について、12知事と3大臣の協議会が昨日あった。そのことへのコメントと、群馬県渋川市の老人施設「たまゆら」の火事でお年寄りが亡くなった事件についてのコメント。いつも以上の早口で語ったが、なかなか十分には伝えきれないもどかしさはある。

 新幹線で大阪に移動して、大阪帝国ホテルで「ウィルビーフォーラムin大阪」に出演。残間里江子さんが、今年はじめに、「クラブ・ウィルビー」を立ち上げた。豊かで成熟した「大人文化」を育てようという趣旨の活動である。今日のフォーラムは「動こう、日本の大人たち」というタイトルで、歌手の中尾ミエさんを交えての鼎談。コーディネーターの残間さんが、とても上手に話を引き出してくれるので、こちらは自然体で勝手にしゃべるだけでいい。中尾さんの自然体の生き方と活動が面白い。それを伝える話しぶりも面白い。最後には、「かわいいBABY」ならぬ、「かわいいBA―BA」を歌ってくださった。おいでいただいたウィルビーメンバーのノリもよく、楽しい時間だった。

 楽天は、2対1で今日も勝った。その球場に行っている週刊朝日の記者から、楽天の快進撃についての電話取材を受けた。こういう取材なら、大歓迎である。なんぼでもしゃべりたくなる。


2009.4.8(水)

 今日で5日連続の走りになり、やや疲れが出ている。走り出しても、ノリがよくない。4キロで切り上げ。三日見ぬ間の桜かな。鳥山川の桜がどうなったか、気にはなったが、そこまではたどり着けなかった。

  今日から授業開始。3時限の「未来構想ワークショップ」が、今学期の最初の授業である。主に新一年生を対象の授業で、グループワークにより、課題に挑戦させるというもの。100人の履修制限をかけていたが、履修願いを提出したのが、87名だった。来週の二回目の授業では、これの8掛けだろう。丁度いいぐらいのサイズかもしれない。こうやって学生の姿を見ていると、やる気が出てくる。時は春。新学期の良さは、季節も人間も新鮮であるということだと思う。

  教員会議、その後は、新しく教員で来られた方の歓迎会。大学院の第一回の集まりもあって、長い一日ではあった。

 楽天は、今日はソフトバンク相手に完敗。春の椿事だったと野村監督の試合後のコメント。本心ではないだろう。明日以降も勝ちに行くはず。


2009.4.7(火)

 今朝の走りは、住宅街のほうへ足を延ばした。入り込んだ公園で、うぐいすの声を聞いた。近くの説明板によると、うぐいすは茶褐色のくすんだ色をしていて、「うぐいす色」というのは、実は、めじろの色だとのこと。谷渡りなど、いい音色で鳴くのは、繁殖期だけで、今頃の歌はまだ下手くそ。でも、今日の鳴き方は、上手の部類だった。うぐいすの糞は、美白効果があるが、実際にそんな触れ込みで売っている薬は、うぐいすでない別な鳥の糞らしい。走っていると、そんな情報も入ってくる。少し賢くなりながらの7キロ。

 慶応大学SFCの授業開始は明日から。今日は、メンターガイダンス。新入生に対して、メンター(指導者)として、キャンパスライフについてのオリエンテーションを行う。私に割り当てられたのは、17名。自己紹介をやってもらったが、ジャグリングの世界大会での優勝者がいて、目の前でパフォーマンスをやってもらった。彼だけでなく、ユニークな学生が多くて、楽しみである。楽しく、意義のある学生生活を送って欲しい。  


2009.4.6(月)

 短パン・長シャツで今日も走る。三日連続で鳥山川方面。昨日よりさらに1キロ先まで行って戻る12キロ走。桜が満開。「梅にうぐいす」と言うが、今年初めてのうぐいすの声を、桜の木のあたりで聞いた。復路、歩道橋を渡る時に、異様な集団とかち合ってしまって、走れない。男性は黒っぽい背広姿、女性は紺色のリクルートルック。会社の新入社員の集団だろう。異様と思ったのは、服装が統一されていること。会社が同じだからといって、服装まで他人に合わせる必要はない。研修にでもでかける途中なのだろうが、会社とすれば、服装だけでなく、考え方まで統一しようという研修ではないかと勘ぐってしまう。

 風もなく、暖かいいい天気である。妻と近所の岸根公園まで花見に。ジョギングでは毎日のように通過するところだが、中まで入ったのはこれが初めて。ピンクの染井吉野だけでなく、色の濃い桜もとても美しく咲きそろっていて、素晴らしい眺めである。なんだか、もうかったような気分である。

 新聞、テレビは、北朝鮮のミサイル発射のニュースで一杯。すぐ隣に、ミサイルを射ち込む能力を持った国があることを実感する。能力に意欲が伴えば、攻撃はあり得る。大変な脅威であることを前提に、わが国としても対処していかなければならないということだろう。


2009.4.5(日)

 曇ってはいるが、暖かい朝。短パン・長シャツ姿、つまり、ウインドブレーカーなしの格好で走り出した。これで丁度いい気候。鳥山川の花見ランニングは、昨日と同じ。もう少し足を延ばして、鶴見川の桜も見に行って、5キロで反転の10キロ走。そろそろ、日焼けが心配のシーズンである。既にして、真っ黒な顔をしているのに、これ以上日焼けしたら、どうなるのだろう。

 北朝鮮が、予定通り、人工衛星を打ち上げた。迎える日本では、迎撃の準備もしていたが、そういったことを必要とする状況にはならなかった。打ち上げは成功という北朝鮮からの発表があった。これで、北朝鮮にとっては、新しいポジションを獲得したことになるのだろうか。国際的な協調の場で、こういった勝手放題の行為に歯止めをかけていかなければならない。そういった外交手腕が、わが国に必要とされる。

 今日も楽天が日本ハム相手に延長戦で勝利。これで三連勝。春の椿事と言うなかれ。これは、どうも本物の強さのようだ。  


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