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ジョギング日記 4月第4週分          

2009.4.25(土)

 昨日購入したランナー用GPSトレーナー、GARMIN社製の「ForeAthlete 405」を使って走ってみたかったのだが、朝の出発が早いために、実現できなかった。腕時計の形状をしてこの器械は、以前、同じ原理の同じメーカーの物を使っていたが、故障してしまった。GPS機能を持つというのは、通信衛星からの電波を受けて、位置確認ができるということ。走って移動すれば、リアルタイムでのスピード(キロ何分)と走行距離が表示される。使えるのが、一日延ばしになってしまった。

 昼過ぎから、広島市での広島市民大学での講演。12時45分の開場なのに、12時30分には大勢の人たちが詰めかけている。大半が女性、それも年配の方が多い。1500人の会場が満員に近い。こういう場面での講演は、一番話しやすい。地方自治の話だが、熱心に聴いてもらえた。

 講演終了後、京都に移動して、宇津崎光代さん宅へ。今年の日本フィランソロピー協会の「企業フィランソロピー大賞」の特別賞を受賞した方である。「住育」という概念を掲げて、ミセスリビングという会社を立ち上げ、主婦の目から見た間取りのあり方を考えた住宅設計を手がけている。すぐ隣に住む長女の一家も合流して、手作りの料理での夕食をごちそうになった。広くはない空間であるからこその暖かい雰囲気、台所、浴室、トイレが一直線に並ぶ間取りである。家族がどこにいても、その息遣いがわかる様式であることが実感できる。間取りによって、家族内の習慣、性格、人間関係まで変わる。だからこそ、「住育」という言葉が使われるのだろう。そんなことが、ジワジワと理解できてくる。


2009.4.24(金)

 TBSテレビ「朝ズバ」出演。先週も感じたが、4時半に自宅を出る頃には、うっすらた明るくなっている。高速道路に上がると、遠くのビルまで見えてくる。日の出は4時台になった。番組では、草なぎ剛さんの泥酔逮捕劇のニュースが何度も繰り返された。自民党、民主党での「世襲候補」制限の議論でコメントしたが、どうもピントのはずれた議論である。選挙では二代目、三代目はあっても、「世襲」ではない。有権者が選択するという契機があるから、決して、自動的に引き継がれる世襲ではない。問題は、よほど金持ち、よほど知名度がある、よほどやる気がある、よほど変わり者とか、「よっぽど」というのがつかないと当選どころか候補者にもなれないというハードルの高さである。二代目は、その点、地盤、看板があるし、「門前の小僧」で親から学んでいる分もある。ハードルが低いと感じる契機があるだけの話。全体として、選挙に出るためのハードルを下げることこそ、必要なことである。公立病院の病床削減の話題もあったが、解決のための決定打がなかなかない。

 昼、久しぶりに、東京駅丸の内の日本工業倶楽部にて「十八日会」に出席。元厚生事務次官の近藤純五郎さんとご一緒になった。今日の講師は、歴史家の秦郁彦さん。各省の歴代事務次官などの大先輩の居並ぶところに、若輩者が同席するのは、それだけで緊張する。

 夜は、久しぶりに厚生省昭和45年入省の同期会が、駒場エミナースにて。出席は9人。江利川毅君が現在も厚生労働省の事務次官として現役である。それぞれ、第二、第三の職場で元気にがんばっている。大きな手術後の人もいたが、健康状態は皆さん良好。私からは、「東京マラソン、完走したぜ」と健康自慢のようなものも披露した。

 会合の合間に時間があったので、丸の内の丸善にて、何冊か新刊書を購入。そのうち、「外務省ハレンチ物語」佐藤優著(徳間書店)と「現職警官「裏金」内部告発」仙波敏郎著(講談社)を読んだ。外務省、愛媛県警の信じられないほどの腐敗ぶりが、内部にいた者ならではの生々しい迫力で報告されている。吐き気が出るほどのひどさ。こんなものを書かれた組織は、一体、どうやってこれからやっていけるのだろうか。県警のほうは、私も自分ごととして関わった件であるので、仙波さんの言っていることのうち、裏金づくりのほうについては、いちいちうなずける。それにしても、ひどい。


2009.4.23(木)

 テレビ朝日「スーパーモーニング」にゲスト出演。昨日、森田健作千葉県知事の所信表明演説が、千葉県議会であった。これを受けてのもの。選挙のありようが、知事のありようを決定づけるという、私の持論からすれば、自民党東京第二支部の支部長を辞めないままでの「完全無所属」での選挙という、もやもや状況は、これから知事としてやっていく中で、なんらかの影響を与えずにはいられないだろう。東国原宮崎県知事、橋下徹大阪府知事の活躍をマスコミ、ひょっとして本人も意識しているかもしれないが、目立つということをあまり意識しないほうがいいような気がする。そんなことをコメントさせてもらった。スタジオで、久しぶりに鳥越俊太郎さん、吉永みち子さんにお会いできたことが、うれしかった。

 帰宅してから、鳥山川方面に走りに出た。出発は11時ごろ。こういう時間帯に走るのは、極めて珍しい。川沿いには、早朝とは違った人たちの姿。子連れの母親、老夫婦の散歩など。天気はいい、陽気も丁度いい。こういう中で走るのは、気持ちいい。12キロ。前半、少し飛ばし気味だったので、復路はスローペース。

 3月22日の東京マラソンの記録証が送られてきた。タイムがグロスで4時間17分11秒。ネットでは4:15:24となっている。スタート地点まで1分47秒かかったということ。これを勘案すると、5キロごとのスプリットタイムが、29:07、29:48、29:35、30:09、30:17、30:33、31:27,30:55である。35―40キロが30−35キロのタイムよりよくなっている。マラソン男子では、22789人中7616位、60〜64歳では、1006人中300位である。それにしても、こういった記録証を作ってくれるなんて、なんと親切な大会運営なのだろうと、改めて感心する。

 夕方のニュースは、NHKも含めて、SMAPの草なぎ剛さんが、公然わいせつで逮捕された「事件」の報道で大騒ぎ。人気者としてのストレスもあってのことだろうか。いつ裸になったか、わからなくなるまでお酒を飲むというのは、尋常ではない。総務省の地デジ広報を含む各種コマーシャルを降ろされるなど、飲み過ぎの代償は、あまりにも大きい。


2009.4.21(火)

 走る気力が、いつもほど湧いてこない。こういう時は、コースを変えてみる。いつもと、ちょっとだけ目先を変えたコースで走ったら、結構、楽しく走れた。距離も短めで、5キロ。

 慶応大学SFCでの授業、連続3コマ。6時に終わった時には、さすがに、少し疲れ気味。キャンパスには、先週に引き続いて、雨が降り注いでいる。仙台での楽天対ロッテ戦も、雨で流れた。田中マー君が投げる日で、完投勝利を期待していたのに、あてがはずれた。

 最高裁で、和歌山カレー事件の林真須美被告の死刑判決が確定した。状況証拠だけで、動機も明らかになっていない。それでも「合理的な疑いを差し挟む余地のない程度に証明されている」と判示しての判決である。裁判員制度は一審だけだが、それで裁かれたらどういう結果になっていただろう。林被告側は、再審請求をするらしいが、今ひとつ、すっきりいかない事件だった気がする。4人の命が奪われたという事実だけは、動かしようがないのだが。


2009.4.19(日)

 「これを履けば、驚くほど速く走れる」という謳い文句に惹かれて購入したシューズを履いて走るのは、4回目ぐらいだろうか。往路を少し飛ばし気味で行ってみたら、確かに、18分でたどり着いたのは、今までで最高ぐらい遠い地点だった。復路は、その反動。チンタラ走りになって、最後の1キロを飛ばしたにもかかわらず、往路より遅いタイムだった。まあ、魔法のシューズなんてものは、ないのだろうなと実感した次第。

 レオパレス関係の講演で、名古屋へ。新幹線の行きでは、眠ってしまい、帰りには、本を読んでいて気がつかず、富士山を見損なった。なんだか、とても損した気持ち。富士山に申し訳ない思い。名古屋駅を降りて、タクシーで移動していたら、車の後を「本人」という旗をつけた自転車が走っている。よくみたら、河村たかしさん。そうだ、名古屋市長選挙の真っ最中に居合わせた。少し走ったら、今度は、細川昌彦候補の選挙事務所の前に人が集まっているところを通り過ぎた。中央での自民・民主のせめぎあいがあるが、それとはあまり関係なく、個人同士の人気投票になるだろう。

 講演会は忙しかった。11時15分に会場のレオパレスホテル名古屋に着いて、早めの昼食。色紙を20枚書いて、11時30分には前座。12時から1時半まで、150人ほどのこじんまりした聴衆を前に講演をして、残りの色紙10枚を書いてから名古屋駅へ。2時10分の新幹線にピッタリ間に合った。どちらかというと、こういうバタバタが大好きである。

 夕方は、日本テレビ「バンキシャ」に出演。久しぶり。今年初めてのはず。相変わらず、コメントする時間は限られている。オリンピックの東京招致、不況下での好調ビジネスについて、ほんの短いコメント。


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