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ジョギング日記 5月第1&2週分           
2009.5.9(土)

 読売テレビの「ウエークアップ」に出演。ご一緒は、片山善博、アレクサンドラ・ハニー、橋本五郎、岩田公雄の各氏。ハニーさんは、アメリカ人で香港在住。日本語、中国語、フランス語ができる。英語もペラペラらしい。ワシントンDCのチェビイ・チェイスにお住まいだったとのこと。新型インフルエンザの日本人感染者が確認されたため、舛添厚生労働大臣の記者会見が生で入ったりして、番組の予定が大きく変わった。京都府綾部町の「限界集落」に兵庫県西宮市から移住した8人家族の話題は、レポートとして秀逸だった。岩田さんが上陸した「軍艦島」の話題もいいレポートだったが、残念ながら、時間がなくて、コメントの機会はなし。出演していても、視聴していても、毎回思うが、辛坊さんのさばきぶりの見事さもあり、いい番組である。

 1990年の四歳女児殺害事件で、当時のDNA鑑定で犯人とされた菅谷利和子受刑者の再審請求即時抗告審で、女児の下着に付着していた体液のDNAが、菅谷受刑者のものと一致しない再鑑定結果が出た。本人の自白しか証拠がないといった事案で、唯一ともいえる「物証」のDNAの一致が否定されるという鑑定結果である。再審があれば、当然、無罪となるべきものだろう。まだまだ未熟な段階のDNA鑑定に頼り過ぎたために、無実の人を監獄に送った。これまでも、同様の冤罪事件は、少なくなかったのではないか。捜査当局とすれば、深刻に反省しなければならないのは当然として、無実の罪を負わされた人の苦しみは、いかばかりだったのかと、考えてしまう。今月から始まる裁判員制度。こういったことも、正すことができるのであろうか。  


2009.5.8(金)

 朝から、雨降りである。雨降りの朝でも、4時台には明るくなっている。TBSテレビ「朝ズバ」出演。補正予算案の衆議院予算委員会での審議入りに関する話題は、私も大いに関心を持っていた。「8時またぎ」では、毎日新聞の岸井成格さんがゲストで加わって、解散問題ともからめ、議論が深まった。

 先日、「首相の蹉跌」清水真人 日本経済新聞社を読んだ。副題は、「ポスト小泉 権力の黄昏」で、帯には、「なぜ自滅を繰り返すのか 「最強の首相」から迷走政治へ」とある。小泉純一郎首相以後の安倍、福田両政権が、なぜに次々と崩壊していったのかを、実証を踏まえ、説得力十分で解き明かしていた。著者の力量に感心しつつ読んだが、この間の絵解きが、とても有益であった。


2009.5.7(木)

 連休が終わって、活動開始。走るほうは、むしろお休み。横浜では、朝からしとしと雨が降っていた。最初の活動は、読売テレビの「ミヤネ屋」から。月2回の出演となったので、2週お休みしていた。久しぶり。ご一緒は、梅沢富美男、安藤和津、岩田公雄の各氏。アメリカで顔の移植手術をした女性、新型インフルエンザ、イタリアのベルルスコーニ首相の離婚騒ぎなど。

 今日から、衆議院予算委員会で補正予算案の審議が始まった。選挙のことがちらつき、野党は与党を攻めるのは当然としても、地に足が着いた審議も忘れてはならない。なにしろ、14兆円の大型補正、当初予算と合計して102兆円の史上最大規模、44兆円の新規国債の発行という、とてつもない予算である。百年に一度の経済危機に対応し、将来の日本の姿を描き出すような、戦略的な予算になっているかどうか。そういったことを確認することこそが、、最も大事な点である。


2009.5.6(水)

 今日も休日である。GWといっても、どこへもでかけない身には、長過ぎる休日である。せめては、家の周りを走るだけ。「ランニングコストはゼロ」と笑いをとっていたが、今日も身に付けるGPSタイマーは○万円だから、ランニングコストも安くはない。スタート前にGPS機能を使って通信衛星をつかまえる動作から始める。今朝は、通信衛星を8個つかまえている。精度は8m。晴れの日は5mだったから、やはり、雲の状態は反映するのだろう。精度5mでも8mでも、らせん状の歩道橋を走る際の距離は、正確にはつかめないということ。今日は、GPSタイマーを初めて使うコースだった。走り終わって、「今日の履歴」を呼び出してみる。35分32秒07で6.21キロ走った。ペースは、キロ5分44秒。消費カロリーは328キロカロリーと表示されている。まだまだ、一杯機能があるのだが、今のところ、ほんの少ししか使いこなせていない。

 GWも今日まで。連休は、どこへ行っても人で一杯。高速道路は超渋滞。家族サービスに追われたお父様、お母様は、明日から、仕事に戻ることになる。「連休中の疲れを癒すために、その後の仕事の時間が用意されている」というのは、高校時代に読まされたロバート・リンドのエッセイの一節である。超貧乏性の私としては、暇というのが、一番の苦手である。明日から、仕事が始まるというのが、今から心待ちである。

 明日からは、国会も再開する。14兆円の補正予算案の審議が始まる。どうも、先に金額ありで、各省からしゃにむに施策を募集したという中身だというにおいがする。その証拠みたいなものとして、46にも及ぶ基金の創設。農林水産省だけで、23もあるとか。農水省の本予算は、2兆円ほどなのに、これらの基金で7000億円。単年度で使い切れないことを見越して、基金にしたと疑われてしまう。こういったことも、審議の中で、きっちり明らかにしてもらいたい。


2009.5.5(火)

 こどもの日。休日はまだまだ続く。長い距離を走る気力が湧いてこないので、GPSタイマーの機能を楽しみながらの6キロだけ。「連休中は、晴れが続く」との天気予報は、はずれて、昼過ぎからは、横浜の空から雨が降ってきた。

 こどもの日の新聞には、14歳までのこどもの人口が、1714万人で、昨年比11万人減。人口比は13.4%で、これは35年連続の減少ということが載っていた。私が2歳の頃、1950年には、この率は、35.4%だったというから、なんと大きな様変わりか。同じ期間に、65歳以上人口は、4.9%から22.5%に大きく増えている。世の中の景色が違って見えるのは当然だろう。少子高齢化というが、結婚できない、子どもを生めない、子どもを育てられないとしている現在の日本の状況がある。これらを、一つひとつつぶしていかなければならない。


2009.5.4(月)

 連休中だからといって、長い距離を走る予定はない。長い距離といえば、20キロ以上のことをいう。今朝の12キロ走は、長いとはいえない。まだ、GPSタイマーのお試し期間である。スピード表示について、機械のボタンをひとつ押すと新しい画面が出ることを発見。その画面で見ると、今日の走りでは、往路はキロ5分51秒―52秒と、ずっと安定していた。復路では、向かい風もあり、スピードがぐっと落ちたが、その時は、キロ5分57秒。なるほど、これは、スタートからのスピードの通算表示なのである。ラップのボタンを押すと、それ以降のスピードが表示される。これだと、今、どのぐらいのスピードで走っているかが、リアルタイムでわかる。ちなみに、ラスト2キロのところでラップのボタンを押して、その2キロの最終地点でのスピードを見たら、キロ5分33秒だった。最後の1キロは下り坂なので、こんなスピードになる。GPSタイマーは、結構有用だし、面白い。こんな機械で遊んでいるうちに、楽しく12キロ走ったが、さすがに、少し疲れた。今日の走りで消費したのは、776キロカロリー。こんな表示も出る優れものである。

 用事があって、横浜みなとみらいにでかけた。開港150周年が行われている場所ではなかったのだが、結構な人出である。子連れが多い。私たちアラ環コンビは、お呼びでないようである。いい天気。海が近くにある横浜の風は、爽やかである。


2009.5.3(日)

 憲法記念日。日曜日と重なっているが、この振り替え休日は、6日(水)になる。昔のルールでは、そういうことはなかったような気がするが、休日を少しでも多くしようという魂胆が世の中にあるのだろう。

 いつもより遅め、7時10分発で、鳥山川方面へ。GPSタイマーの機能チェックの意味合いもある。昨日と同じコースを走ったのに、キロ表示の地点が違う。曇り空で、通信衛星からの電波がまっすぐ届かないからだろうか。知識に乏しい身であり、勝手な解釈をしている。長い距離を走る条件が、十分でないので、6キロでとどめた。美しい季節の中では、何キロ走っても、走っただけの幸せを感じる。

 どこへもでかけないゴールデン・ウイーク。自宅で、本を読んだり、プロ野球のネット中継を見たり、テレビを見たり、お金のかからない過ごし方である。19:30からのNHK「ダーウィンが来た」は、ほぼ毎週見ているが、今週は、シママングースの生態。子どものマングースが、大人の弟子入りをして、えさのとり方などを学ぶ。毎週のことであるが、こんな映像、よくも撮ったなと感心するものばかり。とても深くて面白かった。

 22時過ぎからは、教育テレビで生存権の問題を扱った特別番組。派遣村の村長の湯浅誠さんと、経済評論家の内橋克人さんの対談を中心にまとめていた。両者の深い話が、心に残る。妻は、毎週日曜日の朝の楽しみとして、教育テレビの園芸番組と日曜美術館を見ている。さすがNHK。これだけでも、視聴料を払う価値がある。


2009.5.2(土)

 5月になって初めての走り。GPSタイマーの働き具合を調べるために、住宅街のコースを走ってみた。距離表示に関しては、確かな精度のようである。キロ5分56秒。3日休んだ後だったからか、ふくらはぎが硬くなった。凄くいい天気。紫外線も、相当に強いだろう。ますます、顔が黒くなり、シミが増える。

 昼から、妻とともに、浜松町の自由劇場に、劇団四季の「春のめざめ」を見に行く。今日から始まる話題のミュージカルである。出演者が若い。原作は19世紀のドイツ。ストーリーは古いが、音楽はロック。バンドはステージの上で演奏する。いろいろな意味で、斬新な作品である。若者たちの歌と踊りは、若々しく、力強い。ただ、ストーリーの展開に、やや無理がある。若者たちの大人たちへの怒りに、すなおに共感しにくい感じはある。

 帰りに、芝離宮恩賜庭園へ。駅から1分、入場料150円で、庭園の美しさを気軽に楽しめる。天気は良過ぎるぐらい。またまた、日に焼ける。

 デイゲームで、楽天はオリックスに7対3で快勝。これで4連勝、貯金はチーム最多タイの6。これだけで、十分、幸せな気分になれる。


2009.5.1(金)

 5月になった。桜のピンクから、新緑の緑の季節である。TBSテレビ「朝ズバ」でみのもんたさんが、「ヨイショ」と押し回しするボードのバックの色も、ピンクから緑に変わった。番組は、新型インフルエンザの話題で一杯。性格な情報と知識が必要な時期である。テレビを通じて、これだけ懇切丁寧に伝えれば、見ている方々にとっても、有益であろう。危機ではあるが、あわてず、騒がず、慎重に、やるべきことをやる。個人も、会社も、自治体も、それに尽きる。

 番組後は、日程が入っていない。帰宅して一息ついてから、横浜駅地下の有隣堂書店で、新刊を中心に本を買い込む。連休中は、どこに行くとて、予定もない。少し、勉強しようかと、殊勝なことを考えた。

 夜は、楽天が永井の好投と猛打があり、11対2でオリックスに勝利。三連勝。二位に2ゲーム差で単独トップである。「春の椿事」とすれば、まだ、春が続いているということだろう。


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