浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記
  2009年6月の入院で休載していたジョギング日記が
  2010年6月から再開されました。
  
〜再開6月の日記は、GVHD(移植したことで起きる免疫反応)による肺炎で5月から再入院した
   入院中の日々から始まります〜

2010.6.5(土)

 昨日一日、菅新首相の誕生のドラマをテレビで追っていた。参議院選挙の結果がどうであれ、長期に政権をになってもらいたい。その中で、小沢一郎氏が「9月の代表選挙では、こうはいかないぞ」というような決意表明を行ったというのは、なんとも不快である。

 体調は、なんとなく眠いのを除けば、順調である。午後、夕方になると、少し元気度があがる。

 週末にもかかわらず、採血して検査している。結果としては、肝機能の数値も高値ではあるが、安定している。ステロイドを一日20mgに減らして3日間。これで悪化していないので、両医師とも安心してこの方向で進めようということなのだろう。


2010.6.4(金)

 朝一番でやることが体重計量であるが、今日は51.3kg。少し減った。

 朝、食事後、なんとなく眠い。ベッドの上でうつらうつらして、10時からシャワーというのが、このところの日程である。シャワーを終わったあたりで調子が出てきて、読書にかかっていく。14時ごろになると、妻が来るので、それから3時間ほどは、彼女との対話の時間になり、読書は休みである。

 夕食の時にも、朝倉医師が来て、なんとなくニヤニヤしながら話をしてくる。肩まで叩いていった。何か意味があるのだろうか。


2010.6.3(木)

 今朝の計量は51.4kg。まだ減っている。腹も減っている。昨日の夕食から小盛りを普通盛りに切り替えた。

 今日も、朝倉医師、田野崎医師が複数回来訪。ステロイドを今日から20mgにすることが、おっかなびっくりのところがあるからだろうか。方向としては、回復に向かっていることはまちがいないとのこと。このままで、あと1週間、10日で退院ということになるのだろうか。

 角田光代、唯野恵の短編集を読み終えて、今日からは、沢木耕太郎の「凍」を読み始めた。全体としては、なんとなく元気がない中で、できるだけ歩くように心がけている。そういえば、今日の骨密度診断では、同年齢の106%ということで、正常の結果が出た。骨粗しょう症なんて冗談じゃない。いくらかでも筋肉を鍛えておこう。


2010.6.2(水)

 朝、6時過ぎに起きて、用便をしてすぐに体重を計る。今朝は、51.7キロという低水準である。ここまでいくと、なにかあるのではないかと思うほどの減り方、スピードである。

 朝倉医師と田野崎医師が2回ずつやってきて、「どうですか」と聞いていく。そんなふうに思われる状態なのかどうか、よくわからない。方向としては、快方に向かっているということなので、そんなに心配することではないのではないか。ステロイドの量を、3日ごとに10mg減らしていっていて、今日までは30mgで、明日からは20mgになる。これでどうなるのかが、心配なのだろう。肝臓の値が悪くなっているのも、ひとつの注目点。

 今日から、肺だけをターゲットのステロイド吸引が一日2回で始まった。

 夜は、楽天対阪神戦をだらだらと21時半ごろまでパソコンチェックをして、3対7で逆転負けを確認して就寝。


2010.6.1(火)

 体重が着実に減っている。今朝は、52.4キロ。減り方のスピードが速い。入院時の最低体重を割ってしまった。食事は、ちゃんと摂っているのに。

 同じような一日が過ぎていく。午後から、洗濯のために妻が毎日来てくれる。3時間ぐらいかけての洗濯なので、その間、一緒である。

 朝倉医師がアメリカでの1ヶ月の研修を終えて戻ってきた。その朝倉医師、田野崎医師が入れ替わりやってきて、説明があった。結論として、私が理解したのは、GVHDによる肺炎は、今回の治療では快方に向かっているが、今後とも、何度も出ては消えを続けるのではいかということである。なにしろ、ケースが少ないので、こうすればこうなるといった絵柄が描けないのだろう。こちらとすれば、長い付き合いになるのかなと予感しながら、その都度対応していくということだろうと思う。


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