浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

2010.6.12（土）

　朝は6時過ぎに起きて、用便後すぐに体重測定。５２．４キロ。歯磨きをして、骨粗しょう症の薬を飲む。着替えて散歩へ。朝食前と夕食後の２回の散歩を日課としたい。歩いていても、まだフワフワ感がある。筋肉がしっかりつくには、どれだけの時間がかかるのだろうか。

　毎食前に血糖値測定とインシュリン注射があるのだが、忘れそうになる。実際、昼食を半分食べたところで、やっと気がついた。夕食の時も、妻に注意されて気がついたという具合で、まだルーティンになっていない。

　毎食後の薬内服、11時のイトリゾール液の服用、9時・21時のプログラフの内服、午前と夜のステロイド噴霧の吸引と、薬関係も忘れずこなさなければならないが、今のところ順調。吸引の後のうがいを忘れないように意識しないといけない。

　楽天対ヤクルト戦を珍しくNHKで中継したのをしっかり見た。今回スカパーを申し込んだ。これで、楽天戦の全試合中継が見られる。

　退院。10時前に病院を出る。1ヶ月と６日の入院だった。

　自宅に帰って、まず実感したのは、階段を昇るのが大変なこと。水平移動のための筋肉は鍛えていたが、垂直移動の筋肉は相当に弱っている。 　夜は、久しぶりの湯船。身を沈めていると、自宅に戻った実感がある。体調十分。

　体重51.6kgと、この辺で安定。食欲はある。ただ、昨日の田野崎医師の話でも、ステロイドを服用している間は、糖尿病移行への心配はあるので、食い過ぎ、甘いものは避けるべきであることは、正しく理解した。こういう状況で糖尿病まで引き受けてしまったら、それこそおおごとである。免疫状態は、赤ちゃん並み。いろいろ注意すべきことはある。

　今日も一日少し眠いところはあったが、上々の調子であった。食欲も十分。病棟内を2周×5回ほど歩いた。退院したら、もっときっちり歩いて、筋肉を取り戻そうと秘かに思っている。

　毎日新聞の生活面での連載第一回で私のことが取り上げられた。4月末のインタビューが元になっているし、先日の朝日新聞に掲載された情報とかなりだぶっている。滋賀の田中頌叔父がネットの毎日新聞でチェックしたものをメールで送っていた。

　朝倉医師、田野崎医師が入れ替わりやってきて、これからのことなど、話してくれる。ステロイドを一日２０mg服用しているが、これをもう一段減らすかについては、もうちょっと様子を見ようということで、しばらくこのままでいくということになりそうである。

　週末の退院に向けて、最後のチェックである。肺のCTの評価によれば、MACではなく、GVHDであろうということで、それも快方に向かっている。ほとんど問題なくなっているということである。まずは、安心。

　顔、肩、胸に、ポツン、ポツンと赤い斑点が見える。たぶん、GVHDであろうということで、薬を塗った。これにより、ステロイドを減らすのを少し待つことになるだろう。

　4時半過ぎには目覚めて、その後、５時からの生島ヒロシを聴き始めるというのが、このところの決まりのようになっている。TBSラジオの電波があまりよくないが、なんとか聴けるレベルではある。

　夕方、妻がまだいるところに、田野崎、朝倉両医師がやってきた。基本的には、ステロイドの量を減らしても、GVHDもよくなっているので、今週で退院という運びになるということ。入院以来の両医師の対応ぶりを見ていると、今回のことは、相当の危機感を持っていたのではないかという気がしてきた。患者本人には、あまり危機感はなく能天気なのだが、医師団はそうではなかったということなのだろうか。今度、確かめてみよう。

　夜は、楽天対巨人をBSでじっくり見ていた。息詰まる投手戦が、１０回裏、小笠原の犠牲フライがさよならになった。楽天が負けはしたが、いい試合だった。

　菅新政権の党側の人事が決まった。明日、正式に新内閣は発足する。小沢一郎氏の怨念みたいなものが、すごく気になる。私とすれば、気に入らないということである。なんとかならないものか。

　入院して何回目かの日曜日である。来週の日曜日は退院しているだろうとは思うのだが。入院がいやだというわけではないが、そろそろ飽きた。特別な治療というより、経過を見ているという状況だから、退院は時間の問題である。

　午前中は、なんだか眠かった。本を読んだり、CD聴いたり、のんびり過ごした。午後から、皆勤賞の妻が来て、いつもどおり洗濯をしてくれる。これが２時間半ぐらいかかる。 テレビでは、楽天対巨人の中継をやっている。試合終了間際に放送が終わり、その後、パソコン中継で１０対４で勝ったことを確認した。ホームラン６本の楽天球団新記録での快勝で３連勝。とても気分がいい。

　折に触れ、病棟内を歩いている。ここ１１A病棟から１１B病棟まで回るのを、一回2周する。これを一日４回は繰り返している。こんなことだけで、筋肉がつくとは思えないが、少なくとも、衰えを最小限にすることはできるだろう。

　腹が減ってしょうがない。夜は、正規の食事をしっかり取ったあとに、カップヌードルのLIGHTを追加してしまった。

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