2010.6.30(水)
朝の散歩は片道7分半の計15分。サッカーのテレビ観戦のおかげで、今朝の起床はいつもより45分遅れの6時45分だった。散歩の時間も遅れることになり、小学生の登校時間にあたってしまった。子どもはいろいろな感染症を持っているので、一緒の場面を作らないようにと妻が心配していたことを思い出した。それにしても、久しぶりに小学生の姿を見た。みんな元気でかわいい。2,3人でぺちゃくちゃおしゃべりしながら歩く子どもと、一人きりで歩いている子ども。この元気な子どもたちが、これからどんな風に育っていくのだろうか。
年金制度について、菅政権が基本原則をまとめた。まだ具体策にまでは至っていないが、制度の一元化、最低限の年金の保障といった方向性は打ち出している。
今から30年ほど前、私が厚生省で年金問題に関わる仕事をしていた時から、同じような問題提起はされていた。それから30年経っても実現していないわけだが、大きな理由は、年金制度が過去からの積み重ねの上に構築されていることである。白地に絵を描くようなわけにはいかない。それと、被用者以外の対象者の所得把握が困難であることも、日本の年金制度をむずかしいものにしている。国民年金は、事実上、加入するしないが自由の任意加入制度になっていることもあって、損得で年金問題が論じられ傾向があること、加入期間が不足して無年金になる人が多いこと、そういった問題を引き起こしている。
こういった経緯があるのが日本の年金制度である。つまりは、問題解決にあたっても、一筋縄ではいかない、極めて難しい課題であることを認識しておく必要がある。そのことを踏まえた上での、現実的な論議が求められる。時間をかけて、国民各層を巻き込んでの議論を粘り強く、冷静に続ける必要がある。与野党で対立するような課題であってはならないだろう。
2010.6.29(火)
参議院議員選挙の真っ只中である。各国の財政危機をなんとか乗り越えなければならないという切羽詰った状況下でのG20が終了した。そんな中で、わが国のマスコミが大きく扱っているニュースは、大相撲の不祥事とワールドカップでの日本代表の動向である。こんなことでいいのだろうかと思いつつ、テレビのワイドショーで報じられるニュースを見ている。
G20サミットは、本来はもっと夢のある未来を描くためのものなのかもしれないが、今回のカナダでの会合では、各国の財政赤字をどうしようかという後ろ向きの事案が中心であった。2013年には、先進国の財政赤字を半分にするという宣言を発して、G20は閉幕した。日本だけは、2013年までの半減など、とても無理であるので、この宣言の例外扱いとされた。そのことは、深刻であると同時に、とても恥ずかしい。もちろん、景気の浮揚と財政健全化という、二律背反にも見える二つの課題を達成しなければ、どうにもならないという状況は、日本だけでなく、先進国共通ではある。
消費税を含む増税論議をしなければならないという方向性を決めて、菅首相はG20に臨んだ。デフレが続いている中で、財政再建による歳出削減と増税策をとるのは現実的でない。しかし、いずれそうしなければならない。切羽詰った状況である。そういった中で参議院選挙が行われる。選ぶ側の国民としても、ワールドカップに目を奪われている場合ではないだろう。
といった正論を書きつつ、夜は、そのワールドカップでの日本対パラグワイ戦をテレビの前で一喜一憂しながら見た。PK戦での敗退という、なんだかはぐらかされたような結末だったが、日本代表はよくやったという満足感は残る。
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