2010.11.13(土)
昨日も今日も、ほとんど同じような生活。だから、これについては書くことがない。
海上保安庁職員による情報漏えいについての議論が巻き起こっている。その一方において、警視庁の公安関係の内部文書がネット上に流されたということについては、今のところ、それほど騒がれていない。警視庁の事案のほうが、海上保安庁の情報漏えいと比較して、とてつもなく罪深く、わが国の外交への影響もはるかに大きい。情報公開法において、外交と警察関係の文書については、それぞれ、外交の機密保持のため、捜査上の支障をさせないために、他の官庁の文書以上に、非開示にできる範囲が広くなっている。それだけ守られなければならない情報である。海上保安庁職員によって漏洩された情報は、外交に関するものではない。警視庁の文書の漏洩とは、性格がまったく違う。そしてというか、にもかかわらずというか、今回の海上保安庁の情報漏洩で馬渕国交大臣の首を取れという声が野党から聞かれるが、ちょっと違うのではないか。
2010.11.12(金)
排尿したすぐ後に、また排尿したくなる。今日のある時期には、その間が1分ということが続くこともあった。執行猶予がつかない。
こんな状況の時に、ありがたいのは家族の存在である。同情してくれる、励ましてくれる。妻は家の中の徹底的な掃除をはじめ、献身的に協力してくれる。義母は88歳、ふつうなら介護を受ける側に回ってもおかしくない年齢だが、自宅療養を続ける私のために、家事についても、妻の手が回らない時に手伝ってくれる。何よりも、明るい雰囲気を作り出すムードメーカーである。患者である私が、どんなに救われていることか。ありがたいことである。
菅首相をはじめ、各国首脳は外交日程が目白押しである。ソウルでのG20を終えた足で羽田に降り立ち、横浜でのAPECに出席する首脳が多い。肉体的にも、精神的にも、相当タフでないとこなせないだろう。APECが横浜での開催ということで、至るところ警備がすごいらしい。これで横浜の名前が世界に売れることは、喜ばしい。明日の会議、なんとか成果をあげて、無事に済むことを祈っている。
2010.11.11(木)
朝、今まで以上に膀胱炎の痛みが強かったので、田野崎医師に電話で相談をした。田野崎医師からは、尿管が詰まるといったことでなければ、特に治療もできないので、様子をみるということだった。昼ぐらいから、少し楽になったが、まだまだ煩わしさ、苦しさは大いに残る。
午後から、慶応大学SFCの教え子である鈴木浩文君が自宅に挨拶に来た。国家公務員試験に合格して、総務省への入省が決まったという報告である。彼が1年生の時から、私の授業やゼミを履修していたが、その彼が来年は卒業、就職ということに少し驚く。早い時期から国家公務員志望で、そのための勉強もだいぶしていたようである。初心貫徹して、私としてもとてもうれしい。
2010.11.10(水)
またまた膀胱炎のことになってしまうが、難儀な状況が続いている。昨夜は、トイレに20回以上行っただろうか。朝からは、痛みも伴って、悲惨な状態だった。2時に「女性自身」の取材を受けることになっていたが、直前まで調子が悪くて、取材に耐えられるか、とても心配だった。それが、それがである。取材が始まったら、痛みはどこかに飛んでいってしまったようで、まことに快調に1時間の取材を終えることができた。おしっこのことばかり考えているのではなく、こういったことで気が紛れたせいなのかもしれないが、基本的には、水分補給を多量にしていたからではないかと思う。いずれにしても、ありがたいこと。
神戸のプロップステーション理事長の竹中ナミさんは、障害者のことをチャレンジドと呼ぶことにしようと提唱した人である。Challengersではなく、The Challenged である。意味としては、challenged by the God ということで、神様からこの困難、障害を跳ね返してごらんと、挑戦を受けている人ということである。障害者をかわいそうで、何かができない人と見るのではなく、神様から選ばれて挑戦を受けた人と考えることは、障害者観の大きな転換である。今回、私がATLという病気になったことについても、そう考えることはできないだろうか。だとすれば、病気と闘うというだけでなく、なんらかの使命を果たすことが期待されていることになる。そして、今回は、膀胱炎で試されているのだろうか。これは乗り越えるというより、やり過ごすというのが正解であると思うのだが。
2010.11.9(火)
今日も膀胱炎に悩まされる一日であった。昨夜は、寝つきには15分おきのトイレ通い、その後、30分おきぐらいにトイレに起きるのを繰り返しながら、朝を迎えた。トイレの神様にこんなにも愛されてしまった。トイレから戻るとすぐに睡眠に復帰できたおかげで、睡眠不足は感じないが、わずらわしさにじっと耐えた。朝から夕方までが大変だった。頻繁に襲ってくる尿意、尿意があっても排尿はわずかなために、排尿時に痛みが生じ、そのまま後を引く。それが、夕方にはだいぶ楽になった。一回の排尿量が多くなったのである。これで、痛みはだいぶなくなった。水分の摂取に努めたことにより、もたらされたのだろう。膀胱炎に良薬なし、ひたすら水飲み、じゃんじゃか流す。こういったものだろうか。
国会の予算委員会で、菅首相が野党からがんがん攻められている。責められているというべきか。内憂外患、大変だろうなと思いながら、ニュースを見ていた。相当神経を図太くしなければ、精神的にも肉低的にも持たないのではないか。
2010.11.8(月)
がんセンターでの外来受診の日。検査項目に異常なし。もっぱら膀胱炎のことについて、田野崎医師の説明を聴く。骨髄移植後によくあることで、ふつうはもっと早い時期に出現する。抗生剤の効果が見られないので、ウイルス性の膀胱炎と思われる。自分の持っているアデノウイルスなどにより引き起こされる。ウイルスが活性化しているのは、服用しているステロイドのせいである。抗生剤は効かないが、そのうち自然に治る。それまで、もっと痛みが出たり、血尿が出たり、尿管が詰まったりということは起こりうる。その時は、その時で対処する。痛みがひどければ、鎮静剤を飲めばいい。水をたくさん飲むこと。ステロイドを明日から10mg/日に減らすので、症状は軽減するかもしれない。ということであった。「これから、もっとひどいことになる可能性はある」ということで、がっくりくるが、あまり心配そうでない感じで言われるので、それほど深刻には受け取らなくていいのかなと思ってしまう。それにしても、頻尿は半端でない。出たと思ったら、またすぐである。おむつをつけている。生まれて初めてではなく、赤ちゃんの時以来だが、紙おむつは初めて。なんでも初めてということはあるものです。なんとか、このおしっこ戦争にも勝利しなくてはならない。
今朝の朝日新聞の社説は「HTLV-1対策 苦しみを次世代に残すな」というものだった。最近、新聞各紙やテレビ番組で、HTLV-1ウイルスやHAM、ATLについて取り上げられることが多い。そして、今回は、なんと社説である。こういう形で、多くの人たちに、この病気のことについて知ってもらうのは、今の時点では、とても有用なことである。そういえば、2、3日前の日経新聞にもATLとHAMについての記事が載っていた。今日の日経新聞の夕刊の「心とからだの通信簿」では、腎盂腎炎の解説記事があったが、これは膀胱炎が引き起こすものである。自分が膀胱炎で苦しんでいるときに、偶然にもという形で記事を目にした。
2010.11.7(日)
昨夜の日本シリーズは、延長15回の6時間近い試合になったので、就寝も12時になった。夜の間は、ほぼ30分おきにトイレに通うことになった。トイレから戻ると、すぐに眠れるので、こまぎれの浅い眠りではあるが、睡眠不足というほどではない。起きてからがさらに大変で、トイレから戻って下手すると5分後に尿意を感じて再びトイレに舞い戻りということもあった。こうなると、尿意あれども排尿なしという状態である。一日おとなしくして、トイレ通いの一日だった。
そんな中、全日本大学駅伝をしっかりとテレビ観戦。早稲田大学の完勝、出雲駅伝に続いて2冠である。来年正月の箱根駅伝で3冠を達成しそうな勢いである。それにしても、選手たちの颯爽と走る姿は、とても素敵である。その陰には、ものすごい量の練習があることがよくわかる。
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