2010.11.30(火)
昨夜は、2週間つけていた導尿管をはずしてから初めての夜だった。結局、22時18分に就寝前の排尿をした後、6時の起床時の排尿までの間に、6回の排尿だった。間隔で一番短いのが、32分、最長は1時間51分。毎回の排尿量は、最小120ccから最大196cc。膀胱が尿を十分にためないうちに尿意を感じての排尿ということもあるが、2回分の排尿量は250ccから360ccなので、そもそも寝ている時間帯の尿量が多い。排尿に伴う痛みはないし、尿ににごりや血尿はない。膀胱の過反応だけが、今のところの課題である。田野崎医師に報告したところ、麻薬の量を減らすことになった。そうか、まだ痛み止めの麻薬をしているんだと、改めて気がつく。今日のシャワーは、尿だめビニールを引き連れてでないので、気分が良かった。
このところ、一日何回か、病棟で散歩している。一周2分半かかっているが、前の入院の時は、2分だったので、かなりゆっくりの歩きである。筋肉を少しでも使わないと、廃用症候群になってしまうのではないかという恐怖感があるので、無理のない程度には散歩は続けようと思う。今日は2周×3回の歩きだった。いまのところ、このフロアでは私以外歩いている人には会っていない。
妻が来ている時に、15分おきの排尿が4回ほど続いた。利尿剤を入れた直後なので、仕方がないでしょうと彼女が言う。大丈夫、すぐに落ち着くからと力づけてくれた。実際、以降は、それほどの頻尿ではなくなった。田野崎医師によれば、頻尿があるということは、膀胱炎が治っていないということになるらしい。ということは、頻尿がおさまれば、膀胱炎も治ったということになるのだろうか。そのように理解している。
2010.11.29(月)
朝は5時10分まで熟睡した。ニッポン放送の「高島ひでたけのあさラジ」を聴きながら、6時15分ごろに起きるというのが、通常の日程なのだが、今朝は6時に採血があって、起床時間が少し早まった。採血の時間は一定していない。今日のように6時のこともあるが、7時近くということもある。朝一番の体重測定では、55.8kg。久しぶりに56kgを下回った。よって、利尿剤の注入はなし。足の甲などにむくみはあるし、顔も丸くなっているので、まだ余分な水分が体内に残っているのだろう。
検査結果を持って、昼前に朝倉医師が来た。気になっていたCRPは5.32と昨日に比べても急上昇である。昼に撮ったCTの結果が、その後、朝倉医師からもたらされたが、こちらは影が大きくなっていない。CRPの値は高いのだから、どこかに炎症があるのだろうが、それが肺であるとは決め付けられない。ともかく、しばらくはステロイド7.5mg/日というのは維持して、今後の様子を見て対処する。といった見解であった。
その朝倉医師に、14時半ごろ、導尿管をはずしてもらった。心配が二つあった。抜く時の痛みは耐えられる程度のものか、抜いた後、頻尿、排尿痛はどうなるだろうか。抜く時の痛みはほとんどなし。「挿入の時の痛さで朝倉先生の無痛伝説は消えたが、今回のことでまた朝倉先生の尊敬が戻ってきた」と感想を述べた。排尿痛はないが、頻尿はある。導尿管を抜いてから二回までの排尿は、間隔が1時間程度あったが、それ以降の排尿は前回から5分というのもあったり、15分、20分、30分間隔である。一回の尿量は、100cc、130cc、140ccといったところで、81ccというのもあった。せめて100cc以上は溜め込んで欲しいと、膀胱様にお願いしたいところである。これでは今晩は眠れないなと腹をくくって、寝に就いた。導尿管を抜いてすぐの現象で、だんだん正常に復するはずという朝倉医師の言葉を信じつつ。
2010.11.28(日)
朝一番の排便が下痢気味。その関係だろうが、軽い腹痛と吐き気あり。身体も熱があるわけでないのに、何となくすっきりしない。そんな身体の状況も影響しているのだろうが、いつまで入院が続くのだろうかと、不安とあせりが募る。身体的にはともかく、精神的にはあまりよくない。これまでは、入院中でも、前向きだったのに、今回はちょっと違う。シャワーを浴びる10過ぎには、ほぼ調子がもどったので、シャワーを浴びながら「前向きに、前向きに」と独り言というか、決意表明をしていた。
昼過ぎに、今日の当番の平本医師が検査結果をもってやってきた。気になっていたCRPの値は、一昨日より少し上がって、4.49。平本医師から田野崎医師に相談した結果、たぶん、肺の炎症だろうということ、急激に値が上がっているわけではないので、現状のままプレドニンの7.5mg/日は維持して、様子を見るということになった。こうなったら、あせらずに、先生に身を任せるしかない。
歯痛にもかかわらず、妻が見舞いに来てくれた。少し気弱になっているので、話をするだけで気持ちが晴れてくる。疲れとストレスで歯痛になったのだろう。それでも来てくれた光子には、感謝するしかない。こちらの膀胱炎、あちらの歯痛、どっちも早く治るといいねと言い合った。
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