浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 9月第3週分          

2011.9.17(土)

発疹との闘い    

 身体中の発疹と一進一退の闘いが継続中。そもそも、発疹の原因が、いまだに特定できていない。GVHDという見方には、田野崎医師は首をかしげている。皮膚科の先生は、真菌(カビ)によるものではないという。アレルギー、アトピー、毛嚢炎(もうのうえん)、じんましん、あせも、しっしん、かぶれ、虫さされでもないらしい。ステロイドを含むOHA軟膏を塗ると、発疹が治まるので、GVHDではないだろうかと仮定して、そのような治療を続けている。「一進一退」というのは、もぐらたたきのように、患部が移動するからである。両腕から始まって、胸に移り、背中、腹、太ももと移動して、現在は、また腕に戻ってきた。かゆいが、掻くとますます患部が広がり、治りが悪くなるので、極力掻くのを我慢している。「極力」我慢というのは、我慢できずに、つい掻いてしまうからである。鼻の周りにもできているので、なるべく、めがねをかけないようにしている。なかなかの難敵である。

 そういう事情なので、散歩中も、めがねをかけない。景色がはっきり見えないので、ちょっと心細い。そんな状態で今朝も散歩したが、途中で陽が差してきたので、早めに引き返す。臨機応変の散歩を心がけている。

 和光市の司法研修所での1ヵ月半の研修を終えて、聡子が自宅に帰ってきた。試験、試験で大変だったようだが、一人前の法曹人になるための研修だから、厳しいのは仕方がない。この後、弁護士事務所での研修の続きと、裁判所での民事研修を済ませて、卒業試験に臨む。弁護士になるのも、大変だなと、そんな厳しい研修を受けないで公務員になった私としては、同情もするが、うらやましさも半分。


2011.9.16(金)

野田政権、スタートのつまづき    

 夏去らず、暑さ居座る。彼岸までは、意地でも暑さを続けるぞという天の意志だろうか。今朝も蒸し暑い。その蒸し暑さの中を42分の散歩。暑さのせいで、結構消耗する。早く涼しさがやってきて欲しい。

 昨日が「シローと夢トーク」の放送日だったこと、甲府市の堀内勢津子さんからのメールが届くまで、気がつかなかった。「今回の選曲は、全曲、流石 ELVIS !! 感謝 感動 有難う 生きていて よかった」と喜んでくださる堀内さんは70歳超の熱血リスナー。品川区の菅原知代子さんからは「"ムーディーブルー"、"心の痛手"がよかった」と感想が寄せられた。パソコンからリアルタイムで番組を聴いているリスナーが2人はいるというのは、番組のDJとしては心強い。次回29日の放送は、聞き逃さないようにしたい。

 朝刊の記事で、「国語世論調査」の結果が紹介されていた。「姑息」、「雨模様」、「号泣」は、誤用の人の割合のほうが高い。私が気になっていた「すべからく」の誤用も39%(正解41%)である。誤用は、「全からく」という字を念頭に置いているからだろう。「すべて、みな」と誤用される。「須からく」つまり、「必須」という意味だから、「すべからく・・・であるべし」と使われるのが正しい。相当教養のありそうな人でも誤用するので、前から気になっていた。自分も誤用常習犯なのに、他人の場合は気になってしょうがない。

 今日で閉会の臨時国会が、今月30日まで延長される。臨時国会をたった4日間で済ます、予算委員会も開かないなんてことが、野党の猛反発を受けることは十分予想がついた。おとといの日記にも、「予算委員会を開催しないのは、情けない」と書いた。どうせ、延長することになるのなら、最初からそうすればよかったのに。幸先のいいスタートだったはずの野田政権が、鉢呂大臣の辞任、そして、国会延長と、早くもつまづいてしまった。


2011.9.15(木)

外来受診から電車で帰ったよ    

 暑い日が続く。そんな中、築地のがんセンターで外来受診。採血、検尿、胸部レントゲン撮影、放射線科受診、皮膚科受診を済ませて、幹細胞移植科の田野崎医師の診察に至る。検査結果も診察内容も、異常なし。前回正常上限を超えていたCRP(炎症反応)の数値も0.04(正常上限0.1)と下がり、安心した。1週間前には惨状を極めていた全身の発疹は、ほとんど影を潜めている。不思議なことに、田野崎先生の診察を受ける前になると、発疹が治まるのである。発疹のほうで、田野崎先生を怖がっているとしか思えない。

 がんセンターからの帰りは、初めて電車を使った。暑くて、タクシーのほうが楽ではあるが、なにごとも進歩することが大事。こんな小さなことでも、一つの実績である。今はそういう時期とわきまえている。

 夕方、日本テレビ「真相報道バンキシャ!」のキャスターの原聡子さんが、打ち合わせに来訪。18日(日)のこの番組に出演予定なので、放送予定の内容の説明を受けた。思い返せば、宮城県知事を2005年11月に辞めて、最初に出たテレビ番組が「バンキシャ」だった。2006年1月8日のこと。その意味では、特別の思いがある番組である。最後に出演したのが、2009年4月19日である。今回は、2年5ヶ月ぶりの出演である。司会の福澤朗さんは替わっていない。再会が楽しみである。番組にまた出られることも、うれしいことである。


2011.9.14(水)

臨時国会開会    

 仙台から横浜に戻る。暑い、暑い。季節が逆戻りした。仙台とは最高気温で3℃ぐらいしか違わないのだが、その差だけで暑さの感じが違う。いつになったら、涼しい秋が到来するのだろう。

 夕方のニュースで、臨時国会の施政方針演説に対する代表質問の模様を扱っていた。谷垣禎一自民党総裁が質問し、野田佳彦総理大臣が答弁する。これを昼寝しながら聴いていたのだが、どっちが谷垣氏で、どっちが野田氏なのか、よくわからない。二人の声が似ている。どちらも原稿を読み上げる形でのやりとりなので、しゃべり方の特徴も埋没している。画面なしで聴くだけだと、区別がつかない。聴こえが戻った耳で聴いているのだから、聴き取りはしっかりしているつもりだから、「二人の声は似ている」という大発見は、聴き違いではないと思うのだが。それにしても、この国会では予算委員会開かないのは、合点がいかない。民主党の平野博文国会対策委員長の「内閣は不完全、十分な答弁できない」という発言がある。そんなことで予算委員会開けないなんて、情けない。おかしい。


2011.9.13(火)

久しぶりの仙台    

 突然思い立って、妻とともに仙台へ。2年半ぶりに新幹線に乗った。しばらくぶりの仙台は、整然とした町並みで、行き交う車の数もさほど多くなく、落ち着いている。改めて、いい町だなと実感した。お墓参りを済ませ、母と二人の姉と義兄の正孝さん、計6人で昼を一緒にした。仙台時代に何度も通って、そのたびに趣向を凝らしたお料理と食器を楽しませてもらった「梅小路」を久しぶりで使った。昼は初めてであるが、夜の会席同様の質、量ともに素晴らしい内容のお料理で大満足。私でも食べきれないほどだったが、91歳の母が見事に完食したのには驚いた。それだけ素晴らしいお料理だったということもあるが、母も元気ということの証明である。私の回復ぶりを見てもらって、母も姉も、安心したようである。

 夜は、急遽集まってもらった何人かの友人と会食。ここでも、私の回復ぶりを喜んでもらった。昔話に花が咲いて、笑いが止まらない場面も。楽しい話とおいしいごちそうで、胸が一杯、腹も一杯。


2011.9.12(月)

枝野氏が鉢呂経済産業大臣の後任に内定    

 岸根公園に入ってすぐの上り坂に、どんぐりがたくさん落ちている。野田政権発足記念の大盤振る舞いのような、おびただしい数のどんぐりである。(♪どじょうが出てきてこんにちは) 岸根公園内のお池にまで届いたかどうかはわからない。陽が強い中で、ひょうたん原っぱを歩く。周回コースのほとんどは、木陰になっているのだが、ところどころ、むきだしの太陽に照らされる。紫外線を避けたい今の私としては、UVカットのシャツを着用しているのだが、これだけの防備では足らないかもしれない。

 辞任した鉢呂吉雄経済産業大臣の後任に、枝野幸男氏が内定した。適任だろう。少なくとも、鉢呂氏よりも適任である。だとしたら、どうしてはじめから枝野氏を経済産業大臣にしなかったのだろう。適材適所よりも、八方気遣い人事だったからと、言わざるを得ないのではないか。これ以上は、閣僚の「途中降板」がないことを祈るしかない。


2011.9.11(日)

久々のテレビ出演    

 今日は、東日本大震災から半年目にあたる。新聞、テレビの報道では、軒並み特集を組んでいる。その中のひとつ、フジテレビの「新・報道2001」に出演した。ゲストは、細野豪志環境大臣と平野達男復興担当大臣。昨日、鉢呂吉雄経済産業大臣が「失言」で辞職したばかりというからではないだろうが、お二人の発言は慎重である。慎重である一方において、明確でわかりやすい。実直な仕事師という雰囲気が漂っていた。私は、コメンテーターの立場だから、気楽ではある。まだ生えそろわない頭髪が、テレビにどう映し出されるのかも気にはなったが、久しぶりのスタジオ出演を、それなりに楽しませていただいた。真面目なニュース報道番組の現場、スタジオの緊張感あふれる雰囲気は、好きである。須田哲夫さん、吉田めぐみさんの気配り十分の司会ぶり、解説の平井文夫さんのおだやかでわかりやすい解説ぶりも好感が持てる。

 今日は、大相撲秋場所の初日。チケットがかなり売れ残っているらしい。上位陣が外国人力士だらけなのは、相撲の国際化で喜ぶべきなのだろうが、やはり日本人観客の一人としては寂しい。なでしこジャパンは、全員が日本人だから、応援にそれだけ力が入る。別に、国粋主義とか愛国心とか持ち出さなくとも、自然にそうなる。今晩の中国との対戦結果が出る前の記述であるが、圧倒的に中国チームを応援するアウェイ雰囲気が支配する中、主力を休ませての戦力で、なでしこジャパンはどう戦うのだろうか。


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