2012.1.31(火) 最低保障年金のお粗末
昼前の散歩は、日の光も一杯で、「寒中散歩」の趣きはない。少し汗ばむほどで7分+7分の散歩を終えた。 7万円の最低保障年金の創設を含む年金制度改正案をめぐって、国会でもめている。最低保障年金を導入すると、消費税率をさらに7%引き上げる必要があるという試算があるらしい。その試算を公表しろ、公表しないということが論点である。
民主党としては、最低保障年金の導入は年金一体改革とは別な話だし、先行き60年後のことだから、公表するようなものではないと言っている。試算内容は、マスコミでは報じられているのだから、今更公表はいやだというのもおかしな話である。公表しないために、「隠蔽体質」と野党から攻撃される。そんな口実を与えるだけだ。むしろ、試算の持つ意味はこういうことだと、きっちり説明すればいい。
試算結果を公表しないということは、政治的対応としてお粗末であるが、それだけではない。そもそも、「7万円の最低保障年金」を導入し、その財源は税金でというのは、とんでもない政策である。生活保護でやるべき救貧機能を年金に求めるべきではない。受給対象者確定のための所得調査は事務的に無理。また、保険料をまじめに納付してきた人とのバランスを崩すことになり、保険料負担意欲をなくすことになる。政策として、実質的にも、理論的にも成り立たないお粗末なものと言わざるを得ない。試算結果の公表より先に、この案を引っ込めてもらいたい。
2012.1.30(月) 寒中散歩
昼前の散歩は、日課になってきた。今日も寒い一日だったが、しっかり歩いている分には、寒さは感じない。妻は、何もこんな厳しい寒さの中を散歩しなくてもいいのに、と心配しているが、聞き流している。7分+7分の散歩では、疲れを覚えることはない。筋肉がしっかりとつくまでに、何日かかるかなと考えながら歩いている。
慶応大学の福祉研究会のレポートが、学生からぼちぼちと送られてくる。明日の23時59分が提出期限であるが、今日までに届いたのは三分の一である。締切り間際の明日、どさっと(メールで届くので、「どさっと」ではないが)届くのだろう。
1月24日に、岩波書店で「私の行き当たりばったりの人生」と題した講演をした。その講演をもとにしてブックレットを制作する計画だったが、講演内容をテープ起こししたものが送られてくるのを待たずに、原稿を書き始めた。できの悪い講演だったから、そのままでは恥ずかしくて使えない。頭をまっさらにして書き始めたが、このペースだと1週間で書き上げられそうである。しばらくは、研究会のレポートの採点、評価に時間が取られるので、そうはいかないか。
2012.1.29(日) 福士、スタミナ不足に泣く
散歩再開3日目。日が差していない、風もある中、7分+7分歩いた。始めたら、3日は続けないと、三日坊主にすらなれない。これで、生活のリズムの中に、散歩がきっちり位置づけられたはず。
昼から、大阪国際女子マラソンをテレビ観戦。絶対本命の福士加代子選手は、トップ争いをしていた重友梨佐選手(天満屋)に27キロ付近で置いていかれると、後はズルズルと後退し、失速のまま9位でゴール。福士選手は、4年前の屈辱を晴らし、ロンドンオリンピック出場の切符を手にすべく、満を持しての走りだったが、スタミナ切れで、後半は足が動かなくなった。優勝した重友選手の走りは、国内での初マラソンとは思えないほど見事なもの。2時間23分23秒の好タイムでの優勝だから、これで五輪代表の座は確実だろう。
「カラスの親指」道尾秀介著(講談社文庫)を読む。万里子から早めの誕生日プレゼントとしてもらった3冊の中の一冊である。終盤にどんでん返しがあり、作者得意のマジックに見事に騙されてしまう。久しぶりに読むミステリだが、十分に楽しませてもらった。
2012.1.28(土) 散歩も原稿書きも
朝食前に、ラジオ体操。録音していた伴奏に乗って、ラジオ体操第一とラジオ体操第二をこなす。伴奏は、私の小学校の頃と同じである。ラジオ体操が、こんなにも長い年月を経ても、昔のままで続いていることに改めて感心する。昨日は足元がふらついての体操だったが、今日はしっかりとできた。
昼前に、再開2回目の散歩、7分+7分の14分。気温は低いはずなのだが、歩いているうちに汗ばんでくる。昼食を済ませて、ちょっとだけ昼寝のつもりが、1時間ほど寝てしまった。散歩の疲れが残っているのだろう。
昼寝の後、原稿書き。夕食後は、何もしないのがならいだったが、原稿書きを続ける。結局、「ガバナンス」と「年金時代」の3月号原稿を書き上げてしまった。締切りは、それぞれ2月6日と2月10日のところ、早めに送る。「内容はともかく、書くのは早いよ」の実践である。散歩も、原稿書きもやる、まじめな一日の過ごし方。
2012.1.27(金)
久しぶりの散歩 早朝、6時20分から24分まで、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」に電話出演。前回出演は去年の12月30日。今年初めての出演である。なにしろ、時間が短くて、何も話せないままに終わってしまう。
その後、NHKラジオ第一にダイヤルを合わせて、ラジオ体操を聴く。聴くだけでなく、ラジオに合わせて体操をする。あんな軽い体操で、足がふらつく。筋肉が弱っているのと、バランス感覚が失われているのを自覚する。
昼前に、散歩へ。昨年の12月7日以来である。この間、体調不良と寒さで、散歩を控えていた。久しぶりの散歩は、6分+6分の12分。日差しがあって、暖かい中の散歩は、ただただ気持ちがいい。
午後からは、NHKの記者の取材。報道するタイミングの問題があって、今日のところは、事前取材といったところ。ATLに関する内容なので、取材とは離れて、同席した妻も一緒になって、いろいろ話すことがあった。聞き上手の記者が相手だと、話がはずむ。
2012.1.26(木)
お酒をちょっぴり 築地のがんセンターで外来受診の日。採血・採尿に始まって、胸部レントゲン撮影、眼科受診を終えて、田野崎先生の診察に回った。検査結果は、特に異常なし。レントゲン所見では、「ふつうのお医者さんなら、これで異常なしと見るだろうね」というのが田野崎先生の見立てである。肺炎はほぼ治まりつつあるということ。再燃しないように、ステロイドの服用(プレドニゾロンを9mg/日)は続けることとされた。風邪を引くのが怖いというのは、前回のご指導と同じ。それ以外は、ふつうの生活でいいとのこと。「先生、お酒は飲んでもいいんですよね」と訊ねる私。「構いません。血糖値が上がるのには注意して」と田野崎先生。夜、ちょっぴりだけ、お酒を飲んだ。
2012.1.25(水)
落ち込んでばかりいられない 昨日の日記は、自虐的過ぎたかもしれない。今日になって、講演会の参加者からメールが送られてきたが、お世辞もあるのだろうが、「いい講演だった」という感想が多く、「そうか、そう受け取ってくださる方もいるんだ」と、少し心が落ち着いた。これ以上自虐的になるのはやめようと思うが、反省としては、「根拠なき成功への慢心」というのは、慎むべきであるということ。
昨日は、国会開会日で、野田首相の施政方針演説があったが、この演説については、厳しい評価が多かった。麻生首相、福田首相の施政方針演説を引用して、「自民党政権でも同じことを言っていた」ということを強調した部分は、自民党を逆なでし、依怙地な対応を引き出す効果しか生まない。決して格調高いものでもない。そんな批判を受けても、野田首相は(私と違って)落ち込んでいる余裕はないだろうが、やはり正々堂々たる物言いが欲しかった。
午前中に、「ガバナンス」から依頼のあった「(震災)復興のガバナンス」6,500字の原稿を書き上げた。書き始めてから、途中にいろいろやることが入って、なかなか書き終えられなかったのだが、これでほっとした。いつもどおり、「内容はともかく、早いのが取り柄」と締切りの2月10日より2週間前に原稿をお届けさせてもらった。
2012.1.24(火) 講演会
今日は、あまり書きたくない気分。 夕方、岩波書店アネックスの小ホールで、私の講演会があった。この講演内容をベースにして、岩波書店からブックレットを出すことにしており、今日がその機会だった。
講演会だから、聴衆が必要である。メールアドレスを承知している仲間に声を掛けたら、70人ほどにおいでいただいた。そんな仲間に久しぶりに会えることを楽しみにしていた。旧知の仲間に聴いてもらうのだから、楽な気持ちで、そこそこの話はできるはずと思い込んで始めた講演だったが、これが見事に失敗。講演のタイトルが「私の行き当たりばったりの人生」というものだから、これを聴き応えのある話にまとめるのには、そもそも無理がある。
今回の闘病の経験から、人生について、生きることについて考えるという筋立てだったが、話は与太話のようなものになり、まとまりがない。感動がない。深みがない。反省することばかりである。事前に時間は十分にあったのに、準備不足だった。そもそも、台本を作らず臨んだのが失敗の元。「自然体で流れに任せて話したほうがいい話ができる」と思い込んだのがいけない。講演の中では、「闘病に必ず勝つ」というところで引用した言葉であるが、「根拠なき成功への確信」が裏目に出た。
講演を終えて帰宅したら、主催者である岩波書店の山本賢さんから、メールが入っていた。「心が震えるものがあった。感慨ひとしおだった」というものだったので、少し救われた。そもそもが、ブックレットにする準備としての講演なのだから、ブックレットにする段階で、今回の反省も含めて、書き直し、書き足せばいいのだと気を取り直した。
忙しいところ、遠くからおいでいただいた人たち。二時間も詰まらない話を聴かされるのは、苦痛だったろう。せっかく久しぶりに会ったのに、その友人、仲間と、親しく話す場面も持てなかった。今日おいでいただいた一人ひとりの顔を思い浮かべつつ、申し訳ないという思いで一杯になる。
久しぶりに落ち込んでいる私。
2012.1.23(月)
フィランソロピー協会20周年記念フォーラム 午後から、日本フィランソロピー協会の20周年記念フォーラムに出席。協会の会長として、開会の挨拶をするべきところ、「感冒罹患厳戒警報発令中」のゆえをもって、失礼して省略させてもらった。4時45分から6時までのシンポジウムでのコーディネーターだけ務めた。堀田力さわやか福祉財団理事長、木全ミツ女子教育奨励会理事長、木川眞ヤマトホールディングス株式会社社長、矢崎和彦株式会社フェリシモ社長、櫻庭英悦農水省審議官といった魅力的な顔ぶれが、東日本大震災の支援活動について語る。警戒警報発令中ではあるが、ぜひとも、コーディネーターをやらせてもらいたいシンポジウムである。時間的な制約はあったが、皆さんからとても示唆に富んだお話を聞かせていただいた。日ごろからの活動の実績があるからこそ被災地支援ができること、支援活動は支援する側に誇りをもたらすこと、まさにフィランソロピーの精神が土台にあることを確認した。
夜になって、冷えてきた。今晩は横浜でも雪になり、1,2cmの積雪があるかもしれない。
2012.1.22(日)
「一体改革」のまやかし 日曜日のならいとて、いつもよりゆっくり起きる。フジテレビ「新報道2001」は寝たまま見る。税と社会保障の一体改革がらみで、年金制度について自宅で取材を受けたものが、番組でちょっとだけ使われていた。30分話したのだが、実際に使われたのは30秒分だけなのは、いつものこと。スタジオで出演していた岡田克也「一体改革」担当大臣が、年金制度の抜本改革は今回やらないと明言していたが、だったら、今回の改革を「一体改革」と称するのは、おかしいのではないか。消費税増税をするのに、社会保障改革がダシに使われている。社会保障改革と一緒にすれば、消費税増税が通りやすいという安易なやり方に思えてならない。消費税増税の必要性は、無理に社会保障改革とからめないで、正々堂々と、正攻法で世の中に訴えればいい。そうしないと、後から舌を噛むよ。
原稿書きをちょっとだけやっただけで、午後からは都道府県対抗男子駅伝のテレビ中継を見ていた。日曜日なんだから、これでいい。わが宮城県チームは、一区で最下位だったが、最後は20位台まで順位を押し上げた。応援するチームが優勝にからまないと、見ていても、手に汗を握る場面がない。
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