2012.4.7(土) うらら、うららの春の日に
「♪桜の花の咲く頃は、うらら、うららと日はうらら♪」(野口雨情作詞)は、春の歌の中ではとても気に入っている。今朝のNHKラジオ深夜便で流れていたのを夢心地で聴いていた。曲名はずばり「春のうた」ということを改めて知った。今日の岸根公園は「春のうた」そのまま。桜はほぼ満開、花見のグループは百を超えている。うらら、うららの中、原っぱ一周プラス少し散歩して帰る。多分、45分ほど。
やるべきノルマがだんだんたまってきた。今日のところは、自著の著者再校を仕上げて岩波書店に返送。次に、「年金時代」連載の「新言語学序説」の原稿を終わらせた。連載百回目である。タイトルは「百について」ということで、百歳万歳、お百度参り、百年河清を待つなど書いて原稿を埋めた。百回記念にしては、安易に過ぎたかもしれない。そんな反省もそこそこに、ノルマをこなしていく。
自分のノルマは自分でこなしていけばいいのだが、人様のノルマのほうは、気になりながらも、自分ではどうしようもない。現今の政治状況のことを言っている。「やること、一杯あるでしょ」という状況なのに、なかなか前に進まない。消費税増税法案だけではない。多くの政治課題が先送りになっているのは、どうしたことか。そんな中で、ノルマでもないのに、元首相が「個人の立場で」イランの大統領に会いに行く。何を考えての行動なのだろう。民主党として、政権として、なんとか統制できないものか。政権の頼りなさだけが目立ってしまう春の宵。
2012.4.6(金) 「9回裏ツーアウトランナーなし」から
読売テレビの「ミヤネ屋」出演のため大阪へ。政治、時事問題がなかったので、出番は限られていたが、それなりに面白い話題が楽しめた。番組後半は宝塚入学を目指す女性たちを追ったドキュメント。あれだけ努力しても、結局、4回目の挑戦も不合格になった女性の号泣に同情の涙が出る。あのひたむきさ。不合格とはなったが、彼女のこれからの人生の中では、決してムダにはならない。そう信じたい。
帰りの新幹線。新富士駅を通過するのは日没後であり、天気もよくなかったので、富士山を見るのはあきらめていた。それだけに、薄暮の中に富士山の大きな姿を認めた時には、感動した。これだけでも、大阪まで出かけた甲斐があったというもの。
夜は楽天の対オリックス今季第一戦。2対0で楽天リード、それまでオリックス打線を3安打0点に抑えてきたエース田中将大が9回裏ツーアウトランナーなしまできた。あと一人で完封勝利だが、その後の4連打で2点奪われた。結局、延長11回2対2の引き分け。19年前、告示3日前に宮城県知事選挙に出馬を決めた私が、母校の同窓会長だったHさんから言われたことを思い出す。「20対0で負けている試合の9回裏、ツーアウトランナーなしで浅野君は打席に立つようなものだぞ」と、選挙に出ることを思い止まるようにという、先輩の助言である。このケースは、そこからの逆転勝ちとなったのだが、現実にも、今日のようなことが起こる。なんとなんと、野球は恐ろしい。田中投手の心境や如何。
2012.4.5(木) 一日見ぬ間の桜かな
今朝は3時半に目覚めた後、NHKラジオ深夜便を聴いていた。ふだんは4時からの番組は聴かないのだが、今朝はそのまま聴き続けたら、興味深いものにあたった。震災直後の昨年3月24日(2週間後!)から、地元宮城県亘理町で「FMあおぞら」を立ち上げて、以後、今日まで一日も休まず放送を続けている吉田圭さんのインタビュー。放送関係にはまったく素人の主婦が、被災地のローカル情報を届け続けている。その経緯や活動ぶりは、まことに感動的なのであるが、それについてはまた後日書く。
ラジオを聴いていて驚いたのは、吉田さんの話しぶり、声の出し方が、専門のアナウンサー以上に上手なこと。実は、あとで電話で吉田さんに直接伝えたのだが、NHKのラジオ深夜便の某ベテラン女性アナウンサー(実際は、実名で)がつっかえ、つっかえ放送しているのより、ずっと上手である。その彼女が、アナウンサーの経験まったくなしと聞いて驚き、出身は秋田だと聞いてまた驚く。歯切れのいい標準語なのである。寝床で番組を聴きながら、ひとり興奮していた。
いつもどおり、岸根公園へ。公園の桜は、昨日が二分咲きだったのが、一気に五分咲きである。「三日見ぬ間の桜かな」どころではない。これでは、週末には満開だろう。原っぱでは、10人ほどのグループが、花見をしていた。それを横目に見ながら、原っぱを一周プラス少し。21:14+21:05の散歩は、花見も兼ねてである。
午後からは、十愛療育会の理事長を退いて、会長に就任した日浦美智江さんが、新理事長の岸本孝男さんとご一緒にご挨拶に来られた。私はこの社会福祉法人の後援会会長を務めている。「務めている」といっても、後援会の会報に文章を載せるぐらいで、なにもできないのだが、それでもこうやって礼を尽くしてくださる。法人は、重症心身障害者施設の建設で地元の反対にあっている。「25年前に『朋』を開設する時と同じよ」と日浦さん。それなら、地元の方々も、きっと理解して協力してくれるはず。後援会長としても、そう信じたい。
その後すぐに、テレビ朝日の取材。大飯原発再稼動について。女川原発立地の宮城県知事を務めた立場からのコメントを求められた。「再稼動は立地自治体の住民が決める。政治が、民主主義が、地方自治が問われている。そして、今は事実上の脱原発状態であり、それを前提としての経済対策、雇用対策、エネルギー対策を早急に立てる必要がある」という持論を申し上げたが、明朝の「やじうまワイド」では、どのぐらい使われるか。せいぜい、30秒ぐらいにまとめられるのだろう。
2012.4.4(水) もうすぐ新学期
全国各地で暴れまわった嵐が納まって、光輝く春の日を迎えた。岸根公園の桜に嵐の被害なし。被害を受けるほどの花がまだ咲いていないのだから、例年より遅い開花が幸いしたことになる。そんな春の日の散歩は、21:50+21:41.原っぱを一周して、少し付け足す。少しずつでも、散歩の時間を延ばしているところ。なにごとにも、進歩がないとつまらない。
午後からは、慶應大学SFCへ。教員会議に出席。新しい学期が始まることを実感する。久しぶりのキャンパスは、春の日を浴びて美しく輝いている。このキャンパスがあることが、SFCを愛する理由の一つである。自然に恵まれ、落ち着いて勉学に集中するのに、まことに適した環境である。会議の後の懇親会(ビアバースト)は自粛して、欠席した。
2012.4.3(火) 春の嵐
「午後から関東地方に台風並みの低気圧がやってきて荒れ模様」という天気予報なので、散歩は午前中に済ませた。空一面を厚い雲が覆い、今にも降り出しそうな中で岸根公園に出向く。人出はいつもの半分だが、園内の活気は変わらない。「なんとか義務は果たした」という感じも残しながら、21分30秒+21分45秒の散歩を終えた。
予報どおり、午後からは雨降り。風が強い。各地で列車の運休、空の便の混乱など、交通障害が起きている。甲子園球場の選抜高校野球決勝戦も雨天中止になった。仙台はそれほど荒れた天気ではなかったので、楽天対ソフトバンク戦はデイゲームで行われ、楽天が5対0で勝利。楽天の今季初勝利は、テレビ中継できっちり確認させてもらった。塩見の初完封のおまけ付き。めでたい。
枝野経済産業大臣が大飯原発3号機、4号機の再稼動について、現時点では反対と明言した。「日本全国が地元」ということも言っているが、これはかっこよさそうだが、ちょっとひっかかる発言である。大飯原発の再稼動が問題になっているときに、「地元」というのは、立地自治体のことである。目の前に、安全性に確信が持てず、安心感も得られない原発が再稼動しようというときに、地元の住民にとっては、電力の安定供給の必要性などということは関心事ではない。一方、「地元」を全国に広げれば、問題になっている原発から遠ざかるにつれて、そこに住む国民の原発の安全性についての切迫感は薄れ、電力の安定供給の確保のほうに心が動く余地は大きいはずである。今、つきつけられているのは、「○○原発N号機」という個別、具体的な原発の再稼動をどうするかということである。原発一般をどうするかより先に、目の前のこの命題に答えを出さなければならない。GOサインを出すには、地元自治体の同意を得ることが絶対に必要である。あくまでも、「地元」は原発の立地自治体であることにこだわりたい。
2012.4.2(月) サイタサイタ、サクラガサイタ
10時半―12時、神奈川県民ホールでの「社会福祉法人青い鳥」発足記念式典にて記念講演。合併した「青い鳥」と「新生会」の全職員約400名が熱心に聴いてくれた。この中には、新規採用職員が10名ほどいる。仕事始めの日に「この仕事を選んでよかった」と確認してもらえることを期待しつつ、障害福祉の仕事の意義と面白さを熱を込めて語った1時間半。このテーマで語るのは、実に久しぶりだが、話しているうちに昔の調子が戻ってきた。今回、理事長職を去り、会長に就任する飯田進氏に久しぶりにお会いした。89歳の年齢を感じさせないお元気さに、こちらが勇気づけられた。すごい人がいるものである。
サイタサイタ、サクラガサイタ、岸根公園のサクラガサイタ。昼過ぎからの散歩で、岸根公園の桜が咲いたのを確認した。まだ二分咲き程度だが、確かに咲いている。子どもたち(ほとんどが未就学児)が春と戯れているのを見ながら、今日も原っぱを一周し、20:48+21:03の散歩を楽しんだ。
NHKの朝ドラは、今日から新番組「梅ちゃん先生」が始まる。前作「カーネーション」は家族そろって、ほとんど欠かさず見ていた。平均視聴率19%だけでも毎回トップクラス。その数字に我々のようなBS視聴組は含まれていないのだろうから、実際はとても高い視聴率の人気番組だった。その勢いをそのままに、新番組にも期待している。第一回は昭和20年8月15日の終戦の場面から始まった。これからしばらく、戦後の混乱期の話が続く。ヒロインの掘北真希がかわいらしいだけでなく、演技のほうもしっかりしているので、人気は出るだろう。「カーネーション」には実在のモデルがいたが、今回は完全なフィクションらしい。「70年前、日本は戦争したんだよ」、「えーっ、どこと戦争したの」、「アメリカとだよ」、「それでどっちが勝ったのさ」という若者がいる。そういった世代の人たちにも、興味を持って見てもらえたらいい。
2012.4.1(日) 新年度開始
4月になった。新年度の開始。制度が変わり、値段が変わり、学年が変わる。その初日の散歩はいつもどおり。気温が低いのに、岸根公園は昨日と変わらず、春を楽しむたくさんの人でにぎわっている。公園が広いので、これだけ人がいてもごちゃごちゃしていないのがいい。今日もひょうたん原っぱを一周。20分10秒+21分51秒の今日の散歩も楽しいものだった。
昼間は「お勉強」の本を少し読んだだけで、野球観戦にスイッチ。楽天対ロッテの3戦目も2対4で負け。開幕3連敗。田中将大で初戦を落としたのが痛い。雰囲気が悪い。しばらくは、じっと耐えるしかない。
消費税増税法案の閣議決定に「抗議」して、政権連立離脱を「決めた」という国民新党の亀井静香代表の動きが理解できない。5月には石原東京都知事をかついで新党を立ち上げるらしい。石原慎太郎氏は消費税増税容認と理解しているのだが、その人と新党を結成できるものなのだろうか。国民新党はなくなってしまうのだろうか。全然違う感想であるが、そもそも、「新党」というのは、命名したその時から、長続きを想定していないのではないか。だって、結成10年も経って「なんとか新党」というのはしっくりこないでしょ。新自由クラブ、日本新党、新党さきがけ、新党みらい、いずれも短命だった。「新幹線」が50年近く続いているのは、別の話。
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