2012.5.12(土) 集団ラジオ体操
今朝の散歩では、6時半少し前に岸根公園に着いた。みなさんと一緒にラジオ体操第一、ラジオ体操第二を体験。集団での体操を楽しくやらせてもらった。中央広場に置かれたラジカセからラジオ放送が流されているが、全員がその周りに集まっているわけではない。中央広場のはじっこのほうに集まっている人たち、ひょうたん原っぱに散らばって体操している人たちがいる。与党として一つにまとまらない集団を想起させるが、この人たちは、別に主義主張があって、別集団を作っているわけではなさそうだ。
ひょうたん原っぱを歩いていると、新緑の匂いがする。「♪あざやかなみどりよ あかるいみどりよ 鳥居をつつみ わら屋をかくし かをる かをる 若葉がかをる♪」(「若葉」松永みやお作詞)あざやかなみどりの中を、紅葉のような赤い顔をした老年(ステロイドの影響で、顔の赤みが消えない私のこと)が歩いている。20分13秒+19分13秒。
昼からは、「シローと夢トーク」のDJ部分の番組制作にとりかかった。来月はBOY、地名、TIME、BLUEというテーマで特集を組む。その選曲、使用CDの収集、曲の試聴を経て、番組シートを作るという作業に手間隙かかる。二回目の収録の際に、録音機が不具合になり中止。今日の作業はここまでとした。
その後、楽天対オリックスの試合をスカパーで観戦。3対2の辛勝。このところ、1対0、7対6、3対2、そして今日の2対1と、一点差で4連勝。勝率5割達成。そして、星野監督は千一勝を達成。明日の新聞もテレビも、必ず「仙一の千一勝」というフレーズを使うはず。ともかく、めでたい。
2012.5.11(金) まがまがしいカラス
素晴らしい青空が広がる五月らしい朝。すがすがしい空気の中での散歩は気持ちがいい。住宅街を歩くと、お庭の花がきれいに咲き誇っているのが目に入る。せっかくのいい気分を邪魔するのが、カラスである。ごみ集積場で生ごみをあさっているのが憎たらしい。カーカーの鳴き声も優雅さとはほど遠い。栄養が行き届いているのか、図体も大きい。真っ黒な羽の色はまがまがしい。童謡はなんでも歌うが、「七つの子」だけはいやだ。「♪烏なぜ啼くの 烏は山に 可愛い七つの子があるからよ♪」(野口雨情作詞) カラスに邪魔されながらも、基本的には気分よく、約40分の散歩を楽しんだ。
午後からは、「毎日フォーラム」の取材。最近の政治状況について、特に、税と社会保障の一体改革の進め方をどう見るか。私の闘病のことも、本谷編集長の関心事らしく、闘病と大震災復興との関連にこだわっての話を求められた。取材を受けると、ついつい、こちらから別な話を仕掛けてしまう。「暇な私は話好き」ということもある。それもあって、毎回、取材時間が長引く。今日も2時間以上になってしまった。
合間を縫って、来週の授業のレジュメを完成。前回の授業に関しての質問に詳しく回答したこともあり、4ページにわたる長尺もののレジュメになる。「暇な私はレジュメ好き」なのかもしれない。
2012.5.10(木) 一天にわかにかきくもり
国立がん研究センター中央病院で、2週間に一度の外来受診。血液検査、尿検査の結果は、いつもどおり異常なし。自覚症状としての異常は、胸の発疹である。前回受診以降、セレスタミンの服用を一日2錠に減らしたら、胸の発疹が増えた。「減らしたから発疹が増えた」と思い込んで、一日3錠に増やしたが、発疹は治まらない。今日の受診で田野崎先生に相談したら、「むしろ、セレスタミンのせいで発疹が悪化したのかもしれない」ということになり、今日から服用を一日2錠に戻す。「発疹はGVHDによるもの」と思い込んでいたのだが、GVHDの予防のために服用していたステロイド(セレスタミン)が発疹を引き起こしていたとなると、話は真逆である。顔に発疹、赤み、むくみがあるが、これもステロイド原因説のほうに説得力がある。なかなかむずかしいところである。
がんセンターから帰宅して、しばらくしたら、雷ゴロゴロ、一天にわかにかきくもり(「一点」又は「一転」という説もあるが、「一天」が正しいらしい)、すごい雨が降ってきた。さらに雹(ひょう)も降ってきた。雹よりは小さいから霰(あられ)だろうが、窓にこつんこつんとあたる。少し前には、近県で大型のたつまきが大きな被害をもたらしたので、ひょっとしたら横浜にもたつまきが来襲しないかと心配していた。暖気と寒気がぶつかりあっての自然異変だが、この程度のざんざん降りで済んでくれてよかった。帰宅してからの雨で助かった。それにしても、天変地異とまでは言わないが、このところ、日本中の天気がおかしくないか。
政治資金規正法違反事件の裁判で小沢一郎氏を無罪にした東京地裁判決に対して、検察役の指定弁護士が、昨日、控訴を決定した。小沢氏側は、無罪判決で晴れ間が見えたと思っただろうが、「一天にわかにかきくもり」という事態になってしまった。さあさあ、おのおの方、どうする、どうする。面白がってはいけないが、簡単には決着のつかない問題である。
アマゾンで本を購入していると、「こういう本もおすすめです」というメールがアマゾンから送られてくる。今日の「おすすめ」のトップに、「運命を生きる―闘病が開けた人生の扉(岩波ブックレット)」が入っていた。私にすすめてどうするのだろう。なお、拙著は昨日発売である。
2012.5.9(水) ひさしぶりの電車通勤
このところの慶應大学SFCへの通勤は、行き帰りともタクシー利用だったが、今日は行き帰りとも、電車利用。ラッシュの時間帯でないので、ずっと坐っていける。今日の授業は「未来構想ワークショップ」だけである。履修者はほとんどが一年生。11のグループに分かれて、それぞれ個別の研究課題を与えられ、関係機関の取材も含めてグループワークとして研究成果を得る。課題もむずかしいし、どうやって研究を進めていいかも、五里霧中の様子。こういう研究、それもグループワークでというのは生まれて初めてという学生がほとんどだが、みんな嬉々として取り組んでいる。今日は、取材先のアポイントの取り方、取材の仕方について、練習をしてみた。さっとできるグループと、とまどい、つまづくグループとある。取材はむずかしい、一筋縄ではいかないなという印象を持ったことだろう。それでいい。さてさて、今日の練習を踏まえて、学生たちが次にどういう工夫をしてくるか、楽しみである。
キャンパスから帰宅してすぐに、河北新報の取材。知事時代に県庁を担当していた矢野蒋さん、元柏和幸さんのお二人でいらした。河北新報社は、東日本大震災からの復興と東北の新たな発展を目指して東北再生委員会を設置し、「東北再生への提言」をまとめた。東北6県の連帯を強化し、自立的な復興をリードする広域行政組織「東北再生共同体」の創設が目玉である。今日の取材は、そのことについて。私も大いに問題意識を持っている課題であり、委員の一人になったつもりで、いろいろ語らせてもらった。
拙著「運命を生きる―闘病が開けた人生の扉」(岩波ブックレット)が今日発売。取材に来られたお二人に贈呈させてもらった。表紙裏に署名させてもらったが、その日付が本の発売日というのは、それなりに意味がありそうだ。
2012.5.8(火) SFCキャンパスにて
慶應大学SFCキャンパスに9時半到着。10時から、フジテレビの取材。ATL闘病について。企画、取材は細貝沙羅さんで、彼女はSFCの私のゼミの卒業生である。彼女にとっても、3年ぶりのなつかしいキャンパスで「恩師」に取材するのだから、心高鳴る思いだったろう。私にとっても、「教え子」からの取材は大歓迎である。「政策協働論」の授業の様子もさらっと撮り、鴨池をバックにインタビュー。夕方のFNNスーパーニュースで月末に放送される予定。
午後からの4時限、5時限の「障害福祉研究会」には、曽根直樹さんがゲストで来ていただいた。障害福祉の昔からの仲間である。とてもいい講義をしていただいた。まとまっているし、聞かせどころも承知している。「浅野さんの前で講義するのは、めちゃめちゃ緊張します」とは本人の弁。なんのなんの、落ち着いて、わかりやすい話を展開しているのに、こちらが感服した。学生諸君も、学ぶところが多かったようである。
6時からは、大学院の授業。修士課程の学生の研究成果の中間報告を聴く。こちらのほうが、大いに勉強になった。キャンパスを出たのが8時過ぎ。今日は、ずいぶん長くキャンパスに滞在していたことになる。
2012.5.7(月) 玄秀盛さんと会食
人災あり、天災あり、雨も多かったゴールデン・ウイークが終わり、今日からは世の中も、仕事モードに戻る。今朝もいい天気。岸根公園では、集団ラジオ体操に大勢集まっている。日曜、祝日だけでなく、平日もやっているんだ。ひょうたん原っぱだけで、71人の老老男女が元気一杯ラジオ体操をしている。私は体操には加わらず、ひたすら原っぱ一周。紫外線対策ですっぽり頭部を覆う帽子、腕にはランナー仕様のウオッチ(アマゾン経由、定価5500円を3980円で購入)、いずれも今日が初使用である。それなりに道具を備えて散歩に向かう。20分22秒+18分29秒(ラップ付きのウオッチでの計測だから正確)。
夜は、玄秀盛さんと横浜中華街で会食。妻も一緒。玄さんとは、HTLV-1感染者という共通の数奇な運命で結びついている。何よりも、玄さんの歩んできた波乱万丈の半生がすごい。HTLV-1感染を知ったことから、180度人生を変えて、新宿歌舞伎町駆け込み寺をたった一人で始めて、10年間で2万人の相談に対応してきた話、著書でもテレビ報道でも十分知っていたが、こてこての関西弁で玄さんの口から聞くと臨場感がある。面白すぎる新規プロジェクトの話も書きたいが、今日はやめておく。
明日は忙しい一日なので、日記は書けない。続報は、明後日以降の日記で。
2012.5.7(月)
玄秀盛さんと会食 人災あり、天災あり、雨も多かったゴールデン・ウイークが終わり、今日からは世の中も、仕事モードに戻る。今朝もいい天気。岸根公園では、集団ラジオ体操に大勢集まっている。日曜、祝日だけでなく、平日もやっているんだ。ひょうたん原っぱだけで、71人の老老男女が元気一杯ラジオ体操をしている。私は体操には加わらず、ひたすら原っぱ一周。紫外線対策ですっぽり頭部を覆う帽子、腕にはランナー仕様のウオッチ(アマゾン経由、定価5500円を3980円で購入)、いずれも今日が初使用である。それなりに道具を備えて散歩に向かう。20分22秒+18分29秒(ラップ付きのウオッチでの計測だから正確)。
夜は、玄秀盛さんと横浜中華街で会食。妻も一緒。玄さんとは、HTLV-1感染者という共通の数奇な運命で結びついている。何よりも、玄さんの歩んできた波乱万丈の半生がすごい。HTLV-1感染を知ったことから、180度人生を変えて、新宿歌舞伎町駆け込み寺をたった一人で始めて、10年間で2万人の相談に対応してきた話、著書でもテレビ報道でも十分知っていたが、こてこての関西弁で玄さんの口から聞くと臨場感がある。面白すぎる新規プロジェクトの話も書きたいが、今日はやめておく。
明日は忙しい一日なので、日記は書けない。続報は、明後日以降の日記で。
2012.5.6(日)
背くらべ 早朝散歩に出る時間が少し遅れた。岸根公園の中央広場に着いたら、ラジオ体操の第二体操が終わるところ。体操に集まっている人を数えたら、中央広場に64人、ひょうたん原っぱに見える範囲で41人。ラジオ体操は集団だからできる。一人ではなかなか続けられない。「しばらく休んでたわね」「孫が来てたから出られなかったのよ」「腰が痛くてね」(女性同士の会話)。こういう仲間がいるから、集団ラジオ体操が楽しいのだろう。五月の爽やかな朝。体調がいいから出てこられる。参加費なし。体操を終えたところで、あちこちから「ありがとうございました」の声があがる。誰に対しての感謝の言葉かわからないが、「ありがとう」という気持ちはわかるな。私も、「ありがとうございました」と心の中で言いながら、20分28秒+19分28秒の散歩を終えた。
散歩しながら、「背くらべ」(中山晋平作曲、海野厚作詞)の歌詞を思い浮かべていた。「♪柱のきずはおととしの 五月五日の背くらべ ちまき食べ食べ兄さんが 計ってくれた背のたけ きのうくらべりゃなんのこと やっと羽織の紐のたけ♪」 二番は「遠いお山の背くらべ」で、「一はやっぱり富士の山」というのがいい。柱にきずつけるのだから、持ち家なのだろう。五月五日には、ちまきを食べるもの。背くらべを兄さんがするのだから、ここは三人兄弟か。端午の節句には男の子は羽織を着る。伸び盛りの少年なのだろう、2年間で20センチ以上も背が伸びた。短い歌詞でも、こんなことがわかる。童謡はいい。実にいい。季節感がある。60年経った今でも、こんなふうに歌えるのがいい。古きよき日本の姿を伝える。日本の誇るべき文化である。今の学校で、童謡をもっと教えて欲しい。ラジオやテレビでも流してくれないか。
以前のジョギング日記はこちらから
|