浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 8月第4週分          

2012.8.25(土)

夏休みらしく    

 散歩36分+ラジオ体操を終えて帰宅。朝シャワーを済ませて、さっぱりしたところで居間に座ると、7時15分。NHKのBSで朝ドラ(再放送)の「ゲゲゲの女房」、引き続き「梅ちゃん先生」を見る。これが一日を始める生活のリズムになっている。朝ドラは、どちらも面白い。「梅ちゃん先生」は、主人公を演じる堀北真希が光っているが、父親建造役の高橋克実の存在も大きい。視聴率が高いのも納得できる。

 当面やるべきことは、やってしまったので、今日ぐらいは、夏休みらしく、好きなことをやっていていいだろう。そんなところに、仙台の河北新報の佐藤純さんから、女性ジャズピアニストのビジー・アデールが演奏するエルヴィスの曲のCDが届いた。早速、聴いてみた。エルヴィスの歌声なしだが、これはこれで味わい深い。録音状態が素晴らしく、音が澄んでいるのも印象に残る。純さんの心遣いがうれしい。肉筆の手紙で、感謝の意を伝えた。

 「好きなこと」のもう一つとして、吉村昭の「漂流」を読む。診察待ちの時間に、少しずつ読み進めていたが、今日で一気に読了。この前に読んだ「アメリカ彦蔵」が面白かったので、引き続き「漂流もの」として手に取った本である。無人島(鳥島)でアホウドリの肉を主食にして12年半も生き延び、帰還した船乗りの壮絶な生きざまを描いている。中学校の頃、「十五少年漂流記」を読んで感激したが、同じ漂流物語として、それをはるかにしのぐ圧倒的感動をもたらす。


2012.8.24(金)

仕事も少々    

 暑い中、散歩を40分余、ラジオ体操もまじめにこなして帰宅。汗だらけの身体を朝シャワーで清める。ここから、一日のスタートである。

 今日のスタートは、大学の秋学期の授業のシラバスを作成すること。秋学期は、「障害福祉研究会」と、授業では「地方自治論」と「政策法務論」を担当する。「障害福祉研究会」のシラバスは1ヶ月以上前に提出済み。今日は、授業2科目のシラバスを作成した。秋学期が終われば定年退職なので、私にとっては、慶應大学での最後の授業になる。そんなことを思いながら、最後のシラバスを大学の学事担当に提出した。

 シラバス作成作業で、夏休み気分から、仕事モードに立ち返った。勢いに乗って、原稿執筆にかかった。月刊「地方自治職員研修」の臨時増刊号への寄稿である。編集部から与えられたテーマは「突破する組織・職員と首長」というもの。何をどう書けばいいのか迷いながらも、なんとか書き上げた。締切は9月27日とだいぶ先である。「内容はともかく、書くのは速いよ。送付も早いよ」ということで、早速、編集部に送付した。

 国会も仕事をしているのかな。衆議院の財政金融委員会には、自民党議員は全員欠席。「選挙制度改革に関する特別委員会」には、野党議員は全員欠席。いろいろ立場や理由はあるのだろうが、野党議員の全員が欠席というのは、いかがなものか。夏休みを取っている場合じゃないだろ。党利党略での駆け引きではなく、しっかり政策論議をして欲しい。


2012.8.23(木)

暑さの中で、それぞれが    

 暑さがおさまる処暑というのに、猛烈な残暑である。そんな中、耳鼻科、歯科での治療に続き、3日連続で医療機関通い。今日は、国立がん研究センター中央病院での外来受診。田野崎先生の診察の前に、採血・採尿を済ませ、肺機能の検査に臨む。肺の炎症予防のために月一回の吸引を終えてから、骨髄移植後の生活指導を受けるために担当の看護師さんと夫婦で面談。盛りだくさんのメニューだった。田野崎先生の診察結果は、異常なし。諸検査の結果も、気になるものはなし。次回は2週間後である。

 竹島問題が日韓関係を緊張状態に置いている中で、野田首相からの親書を韓国側が受け取り拒否をして、返却しようとした。日本政府(外務省)は返却を受け付けない。そこで韓国側は書留で送り返してきたとのこと。「♪♪白やぎさんからお手紙着いた、黒やぎさんたら読まずに食べた」の「やぎさんゆうびん」の歌詞を思い出す。同じ連想をする人がたくさんいるだろうな。童謡の世界ならほほえましいのだが、国と国との関係になると、そうはいかない。日本としては、冷静にスジを通すことに努めるべきだろう。暑さの中で、冷静な対応をするのはむずかしいだろうが、外交は我慢比べであることを忘れずにやってもらいたい。

 暑さの中の夏の高校野球、決勝は春の大会と同じ学校同士の対決というのは、初めてらしい。その初めての試合を制したのは、春の優勝校の大阪桐蔭。青森県の光星学院とすれば、東北初の優勝は逃したが、よくぞここまで戦ったことを称えたい。桐蔭の藤浪晋太郎投手は、決勝戦の最後のボールが152キロで14個目の三振を奪い、2安打完封とは、すごすぎる。    


2012.8.22(水)

歯科治療   

 朝から暑いのは、ここのところ毎日である。汗をかきたくないので、散歩はゆっくり足でいく。岸根公園でのラジオ体操、今日は滋賀県守山市からの中継である。守口市から聴こえてくる掛け声に力をもらって、元気に10分間の体操。散歩は20分+20分。

 午前中、近所の宮沢歯科で3回目の治療。歩いて5分のところにあるのだが、残暑厳しき中では、それだけで暑い、暑い。途中に歯科医院が3軒、内科医院が4軒、眼科、皮膚科、産婦人科に加えて接骨院もある。みんな、それなりの患者が掛かっているのだろう。国民医療費が増えるのも無理はない。

 今日の歯科治療は、はずれた差し歯に仮歯を入れたり、左奥歯を支える骨が下がったために空いた空間の処置である。1時間以上かかりきり。昨日の耳の治療の痛さが10とすれば、今日の歯の治療では1である。宮沢先生の技術が優れているせいもあるだろう。そんな先生に1時間以上も治療してもらって、治療費はたった2,000円。窓口で払った自己負担は600円である。あえて「たった」と書いたが、技術料が安すぎるのではないだろうか。患者としてはありがたいが、歯医者さんにとってみれば、どうなんだろう。しかも、乱立する歯科医院。他人事ながら、経営が大変だろうなと心配してしまう。

 仙台のラジオ3から録音機とCDが戻ってきた。FMラジオ3で「シローと夢トーク」を再開して1年以上経つ。「エルヴィス・プレスリーの曲しかかけない、エルヴィス・プレスリーの曲の話しかしない」というコンセプトでDJを務めてきた。DJの語りの部分だけ我が家の「特設スタジオ」(狭い書斎のこと)で、番組4,5回分まとめて録音し、その録音機をラジオ3に送ると、そのDJの語りに曲を入れ込んで、28分の番組に編集してくれる。毎週水曜日の18時半から放送されるが、同時刻にネットで聴ける。今日、久しぶりに聴いてみたが、見事に番組としてできあがっているのを確認した。実は、9月一杯で番組は終了する。今日戻ってきた録音機で、残り3回分の収録を済ませて、録音機とCDを送り出した。録音機が横浜と仙台を行ったり来たりするが、それも今回で終了である。


2012.8.21(火)

耳の治療   

 横浜労災病院耳鼻科で耳の治療。定例の治療を7月20日に受け、次の予約は9月14日に入っていた。8月6日ごろ、右耳の聴こえが悪くなり、しばらく様子を見ていたが、改善しなかったので、8月15日に予約なしで外来受診をした。この時の治療で右耳の聞こえが回復したので、喜んだのも束の間、帰りのタクシーの中で、左耳の聴こえが治療前の右耳と同じぐらいに悪化しているのに気がついた。そこで、前回受診から6日しか経っていない今日、予約なしの再受診となったのである。

 担当は、前回と同じく竹村部長先生。左耳の炎症が悪化していて、外耳だけでなく内耳にも耳垢がべっとりくっついているとのこと。顕微鏡で見て、吸出し器械で吸い取るのだが、「なかなかとれないな」と先生もあきらめの様子。半分だけ取って、残りは次回(8月29日)ということになった。無理して耳垢吸出しをしなかったので、今日は「痛い、痛い、痛い」と3回小さな声で訴えただけ。それでも半分は取れたので、聴こえは半分だけ戻った(ような気がする)。病気治療の際に、放射線が耳をかすめて照射されてから、ほぼ3年経っているが、その影響としての耳の炎症がまだ続いている。なかなかしぶとい放射線の影響である。なにしろ、2000万マイクロシーベルトだからな。仕方がない。


2012.8.20(月)

書評   

 朝から暑い。岸根公園に入ると聴こえてくる蝉の声が、暑さをさらに暑くする。「ミーンミンミン」でなく、濁点だらけの「ジージージー」の声は、さらにその上をいく。配偶者がみつからずにあせっている「8日目の蝉」なのだろうか。そんな暑さの中で、ラジオ体操をしてから散歩の復路に向かう。正味33分余の散歩だった。

 「エルヴィスを知るための3冊の本」の書評を書く前に、ネットでフジテレビの「お台場政経塾」を見てしまった。私が出演していた番組であるが、放映当日には見られなかった。100人の若者に賛成・反対を問うもので、私が出演したテーマの「東京オリンピックの招致」と片山義博さんが出演した「40歳定年制」が120分ものになっていた。収録時にも、面白いと思ったのだが、今回、編集された番組で見ても、そのとおり。次回は「自転車の免許制」がテーマらしいが、これも面白いものになりそう。この調子では、番組はレギュラー化されるだろう。

 番外のテレビ視聴のために、書評にとりかかるのが遅くなったが、なんとか書き上げた。987字という短い原稿で、エルヴィスを知るための3冊を紹介するのは、至難の業である。


2012.8.19(日)

父の命日に    

 夜中に何度もトイレに起きる。トイレの後、すぐに熟睡に戻るのだが、睡眠が分断される。今日もそうだった。二度寝、三度寝で、つい寝過ごした。散歩に出るのが遅くなったが、岸根公園でのラジオ体操には、なんとか間に合った。いつもどおり体操をし、いつもどおり帰ってくる。いつも以上の蝉の声、いつも以上の発汗の中での散歩は33分余。帰り道にコンビニで、缶ビール6本調達。

 昼の時間は、エルヴィス関係の本を読む。「エルヴィスを知る3冊の本」という書評を書くための準備である。一冊は読み終えて、文章にもしてみたが、一冊分で結構な字数を費やしてしまう。987字という指定なので、それぞれの本の紹介にあてるのは、ごくごく短い。2冊目の途中までで、今日の作業は終了。明日は書き上げる予定。

 昨日が、父親の命日。昭和56年、享年65歳だった。ATLという病いを得た時の私は61歳。早過ぎると言われた父の寿命よりも、さらに早く命を落とすのはいやだと思ったが、なんとか、64歳までは辿り着いた。それにしても、65歳でこの世を去った父の無念を思う。そんなことを考えながら、仏壇の前で手を合わせた。


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