浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  8月第5週分          

2012.8.31(金)

長い一日   

 8月最後の日、長い一日だった。4時起きで、4時半に車に乗り込み、TBSへ。5時半から「朝ズバ」出演。司会のみのもんたさんは、ロンドンのパラリンピック取材の帰り道で不在。金曜コメンテーターの与良正男さん、吉川美代子さんとご一緒。女性陣で、高畑百合子、岡安弥生、米田やすみの三人は、病気休場前からのメンバー。「よくお帰りになられた」、「また会えてうれしい」、「元気になったのですね」と大歓迎を受けたのがうれしい。5時半から8時半までのフル出場は、3年3ヶ月ぶり。番組名物の試食は、ガリガリ君ポタージュ味とさんま。さんまを完食したのに驚かれた。そんなこともあり、3時間はあっという間に過ぎた。こういう場面が好きなんだと改めて思う。「反省会」も出席して、3年3ヶ月前を思い出した。スタッフの皆様にも、暖かく迎えていただいて、うれしかった。

 番組を終えて、帰宅。一息だけついて、歯医者さんへ。挿し歯を入れるのに、1時間かかった。歯医者さんの仕事は、力仕事である。宮沢先生は、私よりは年長だが、こんな力仕事がまだできる。すごいもんだなと思いながら、ずーっと口を開けっ放しでいた。

 歯医者から戻って、昼食を摂り、ほんの一息ついて、慶應大学三田校舎へ。慶應義塾全国議員連盟の総会に出席し、講演を1時間半。慶應義塾出身で地方議会の議員になっている人は相当の数にのぼるが、そのうちの70名余が会員で、諸活動を行っている。今日の出席は、15人ほどだったが、私の講演はともかく、とてもまじめで熱心な会である。終了後の懇親会にも出させてもらって、楽しい時間を過ごした。  ということで、久しぶりに長い一日。今日は、早く寝よう。


2012.8.30(木)

4年前の夏は   

 今朝も、県立武道館の前で、弓道大会参加の高校生が待機している。それを横目に見て、岸根公園でのラジオ体操に向かって、坂を上るじいさん(私のこと)は、いつもどおり、紫外線防止の帽子をかぶって、えっちらおっちら歩いている。ラジオ体操もいつもどおり。そして、朝から暑いのも連続何日か。そんな中で、ほぼ毎日の散歩を続けているのだから、相当に元気だ。こんなふうにして、8月も終わろうとしている。

 病気になる前の8月は、どんな生活だったのだろうか。2008年8月の手帳を開けてみた。講演が11回、ほとんどが地方での開催で移動も大変だ。ちなみに、講演は前月7月が14回、翌月9月が16回。テレビ出演が10回、内訳は、毎週木曜日の「ミヤネ屋」(大阪読売テレビ)、毎週金曜日の「朝ズバ」(TBSテレビ)と単発の「ウエークアップ」(読売テレビ)。その合間に、3泊4日の韓国旅行。ジョギングは、夏風邪のため、「20連敗」となり、月間走行距離はその年最低の50キロ。ちなみに、夏風邪も回復した翌月9月は、192キロとその年最高の月間走行距離を記録した。今から考えると、とんでもない日程であるが、当時は、暑さの中、平気で日程をこなしていた。

 明朝は、「朝ズバ」出演。5時半からのフル出演は、2009年5月29日以来となる。明日は、4時起き。今晩は、早く寝る。  


2012.8.29(水)

左耳開通   

 岸根公園に入ってすぐの坂の途中に、このところ毎日、弓道大会に参加する高校生が待機している。県立武道館で試合があるのだろう。開場時間までだいぶあるのに、6時半には、100人近い男子高校生が、グループごとに集まっている。昨日は女子高生が待機していた。武道スタイルの服装が凛々しい。オリンピック種目にはないが、弓道をやっている高校生がこれだけいるのが、頼もしい。こちらも、オリンピック種目にないラジオ体操と散歩に精を出す。

 午前中、横浜労災病院の耳鼻科受診。前回(8月21日)の受診以降、点耳薬リンデロンを、毎日、両耳に注入していた。炎症を抑える効果と耳垢を取りやすくするためである。朝晩の「寝耳に水」を光子にやってもらっていた。その効果あり。左耳の鼓膜にべったりついていた耳垢がすっかり取れた。「全部取れました。聴こえるようになったでしょ」と竹村栄毅先生。今日も「痛い、痛い」を4回繰り返したが、痛い思いをしただけの甲斐があった。「先生、取れたての耳垢見せてもらえますか」と頼んで見せてもらった耳垢は、思ったほど多量ではなかった。

 竹村先生は名医である。連日「寝耳に水」をやってくれた光子にも感謝。左耳の聴こえが完全に回復しただけで、世の中の音が、こんなによく聴こえるようになったのに驚いた。テレビの音声、エアコン稼動の音がはっきり聴こえる。右耳だけで聴いていたCDには、ステレオ感が蘇った。ありがたい、ありがたい。

 午後からは、SFCの研究科委員会に出席。行き帰りの電車の車内放送がうるさい。駅での案内放送も耳障り。聴こえが悪いままのほうがよかったとは思わないが。世の中が、いらざる騒音だらけということに、改めて気がついた。

 参議院で、野田首相の問責決議が可決された。公明党は採決の場を欠席、自民党は賛成。中小野党7会派提出の問責決議案では、「三党合意による消費税増税反対」を理由にしている。「三党j」の一つ自民党が、そういった内容の決議に賛成するとは、自己矛盾である。理念も理屈もなし、党利党略以外のなにものでもない。国民の声が聴こえないのだろうか。名医にかかって、耳の通りをよくしてもらったらいい。


2012.8.28(火)

幼稚な国会   

 朝の行動は、昨日とほぼ同様。散歩とラジオ体操。帰りにコンビニに寄って、350ccの缶ビール6缶購入。レジで、「20歳以上です」という確認表示が出る。それに「ハイ」と押して、無事購入できる。お上からのお達しがしっかり守られていることに、感心するやら、苦笑するやら。「俺が二十歳以下に見えるか?!」と言うのも野暮。決まりは決まりなのです。

 購入した缶ビール6缶は、銘柄がすべて違う。値段も違う。値段と味に相関関係があるか、そもそもどれが一番旨いか。そんなことを確認しながら飲むのも、一興である。結果は、関係方面への配慮もあり、公表しないつもり。

 国会では、民主党提出の「衆議院選挙制度改革法案」を与党の賛成多数で可決。自民党など野党は、採決時には欠席である。参議院では通るはずがないことを承知の上で、法案を提出する民主党もおかしい。「反対する自民党が悪い」と国民にアピールするつもりなのだろうが、それは無理。今国会では「0増5減」の法案だけを提出するのが、「大人の対応」ではなかったのか。この問題に限らず、今朝の朝日新聞の社説の見出し「幼稚さにあぜんとする」という評に同感。特例公債法案を通さない、参議院での野田首相問責決議案提出という自民党の「作戦」もそうだが、党利党略でも考え抜かれた末の作戦なら仕方がない。こんな「作戦」が、国民の同感を得られるものとは考えられない。「幼稚さ」と断じられるゆえんである。実に嘆かわしい。


2012.8.27(月)

「ミヤネ屋」出演    

 散歩の途次の岸根公園では、アブラゼミの演奏は最終楽章を迎え、うるさいだけのソロ演奏から、ハーモニーに昇華している。今日は素敵な合奏を聴いた。相当に上手、セミプロ級である。私のほうも、ラジオ体操の前に、ひょうたん原っぱ一周をこなし、素敵な散歩を終えた。こういうのは、セミプロ級とは言わない。

 大阪の読売テレビで「ミヤネ屋」出演。ご一緒するコメンテーターは、デーブ・スペクターと春川正明のお二人。今日の話題は、「24時間テレビ」、清流日本一、三重県の宮川での鮎釣り、鮎料理、維新の会の「衆議院議員定数の半減」公約、国会の動きなどで、私がコメントできるのは、維新の会の公約と国会の動きぐらい。宮根さんの奔放なようで、気遣いの司会ぶりを横目で眺めながら、結構、楽しませてもらった。

 大阪までの新幹線での往復は、読書の時間として丁度いい。今日も吉村昭作品を読んでいた。目が疲れたら、窓外の景色を眺める。さらに疲れたら、列車の振動を子守唄に居眠りをする。往復とも、富士山がほとんど見えなかったのは残念だったが、次回を楽しみにしよう。それにしても、新幹線の車内の冷房がきつすぎる。寒くなって、毛布を使わせてもらったが、「節電は一体どこに行ったんだ!」と言いたい。「ミヤネ屋」出演は、一日仕事になってしまうが、これも生活のリズムとして、楽しむことにしよう。


2012.8.26(日)

残暑厳しき折柄    

 ほぼ毎日、岸根公園でのラジオ体操に参加している。メンバーは大体固定しているし、体操をする場所も決まっている。私の定位置のすぐ後ろには、ペチャクチャおばさんたちがいる。何度か、「あんた方、もう少しまじめに体操に取り組めよな」という顔をして、にらんだりしたが、まったく効き目なし。3日前から、「ペチャクチャ」が聴こえないところまで定位置を移動して、やっと自分の体操に集中できるようになった。新しい定位置から目に入る人たちは、きわめて熱心に体操をしている。女性たちは、みんな、ペチャクチャおばさんたちのように太っておらず、惚れ惚れするようなスタイルで、動きも若々しい。最初から、ここを定位置にしておけばよかった。そんなことを考えながら、36分の散歩を終える。

 ノルマが一段落したので、たまっている「雑用」を片付ける。「こんな報告書ができました。ご一読いただき、是非意見交換をさせてください」といって、送られてきた「報告書」が手元にある。障害福祉関係のものである。読み出したが、締切りがない「仕事」なので、切迫感がない。夏休みモードもあって、緊張感が薄い。読んでいるうちに、何度か睡魔に襲われる。なんとか読み終えたが、これで「意見交換」ができるかどうか、自信がない。

 夏休みであっても、国政関係には緊張ムードがある。竹島、尖閣列島、北方領土の領土問題に端を発する外交問題。「解散はいつだ」をめぐる政局のごたごた、維新の会の動きに触発されての既成政党のあせり、原発再稼動に関する世論の動向などなど。夏休みの宿題なら締切りがあるが、締切りがない議論なので、いつまでも続く。「決められない政治が悪い」といっても、相手がある話だし、そうもいかない。暑さの中、イライラが募る。「残暑お見舞い申し上げます」というしかない。


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