浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 1月第5週分          
2013.1.31(木)

久しぶりのSFCにて  

 9:30から18時過ぎまで、「2012年度秋学期修士課程最終発表会」に審査員として出席のため久しぶりにSFCキャンパスへ。富士山が見えた。

 13人の大学院生が、研究成果の発表20分、審査員からの質疑10分という日程で、次々と登場する。修士課程の集大成としての研究成果の発表である。これに合格すれば修士修了となる。膨大な研究成果を20分で発表するのだから、よほど効率的にやらないと時間内に終わらない。緊張の中にも張り切っての発表は、聴いているほうとしてもエクサイティングである。ほとんどすべての発表者に対して質問を投げかけた。せっかく審査員として出席しているのだから、何か貢献しなければならないという義務感もある。興味深い研究も多くて、集中して聴かせてもらっている。明日も引き続き発表会がある。  


2013.1.30(水)

頼もしい高校生  

 今日も暖かさに誘われて散歩へ。岸根公園には、元気に遊ぶ回る子どもたちの歓声が響く。横浜の最高気温は13℃、三月中旬並みである。岸根公園の桜が、明日にでも開花しそうな陽気である。次に来る寒波までの間、せいぜい好天気を楽しもう。

 夕方に、高校生4人が来宅。塚田燿太君を代表とする「Teen for 3.11」のメンバーである。「10代による10代のための10代ならではの復興支援団体」として活動している。バスを貸し切って、40人の会員が気仙沼に出かけるという、昨年の2回の実績に続いて、今年も何回か気仙沼行きを予定している。その際の具体的活動について、私の助言が欲しいということでの訪問である。私としては、思いつき的なアドバイスしかできないが、高校生のがんばりに何とか応えていきたい。頼もしい高校生たちである。

 衆議院で安倍晋三首相の所信表明演説に代表質問が始まった。民主党の海江田万里代表は、アベノミクスに質問を集中した。「族議員による利益誘導政治、弱肉強食社会を生む新自由主義的な経済政策」など、予想の範囲内の批判である。日本維新の会の代表質問に立ったのは、平沼赳夫・国会議員団代表である。本来なら、党代表の石原慎太郎衆議院議員が代表質問に立つべきではないのか。平沼氏からは「我が党の石原代表は憲法改正ではなく、新憲法の制定を提起しているがどうか」という質問があった。石原氏自身が代表質問に立って、こういう質問をするほうが迫力はあるはずである。代表質問に立たない党代表というのは、わかりにくい図式である。


2013.1.29(火)

所信表明演説  

 昨日、国会が開会し、安倍晋三首相の所信表明演説があった。所要時間19分と短いもので、内容的にも常識的なものである。「安倍色」が影を潜め、「まるで経済演説」と評されるほどに、演説の中心は経済再生への思いだった。「ともかく無難に」という新政権にとっては、演説で憲法改正や教育改革にまで踏み込む必要はない。参議院選挙までは派手な動きはせず、ひたすら政権の安定を目指す。火種になるような動きはしたくないという本音そのままの演説といったところ。野党側も、これでは正面切って攻めづらい。本格的に攻めるのは、少し先のことになるだろう。

 昼過ぎ、暖かい日差しに誘われて、散歩にでかける。


2013.1.28(月)

東大クラス会  

 16時から厚生労働省で「造血幹細胞移植委員会」に出席。今回は関係団体からのヒアリングということで、「全国骨髄バンク推進連絡協議会」、「血液情報広場・つばさ」、「さい帯血国際患者支援の会」の三団体からの発表があった。いずれも法律(「移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律」、略称「造血幹細胞移植法」)ができたことを高く評価しつつ、法律が患者・ドナーの保護を徹底することを期待する内容だった。「つばさ」の橋本明子理事長は、白血病で息子さんを亡くしたことを乗り越えて、骨髄バンクの設立に奔走した。それから20年、新たに成立した法律に「国は・・・」という箇所がいくつもあることに感動したことと言いつつ、涙を流しての説明であった。橋本さんとすれば、「やっとここまできた」という想いだったのだろう。聴いている私も感動してしまう。

 18時に委員会が終了して、銀座の交詢ビルに駆けつける。ここの倶楽部食堂で東大駒場時代のクラス会が18時から開会している。狭い会場に20人の同級生。私が誘った木谷正道君は、44年ぶりの参加だった。私は病気回復して初めての参加だったので、皆から「元気になって良かったな」と声をかけてもらった。それぞれ近況報告に立ったが、ほとんどが現役で仕事をしている。見た目は44年前とあまり変わっていない。特に、真っ黒な髪の毛ふさふさの平川修君などは40代に見える。自分の髪の毛に手をやりながら、ちょっぴりくやしかったりして。楽しい一夜であった。毎回幹事役を務める内田晴康君に感謝したい。


2013.1.27(日)

日曜日の過ごし方  

 10時から11時半まで、BS NHKプレミアムで「おしん」の再放送6回分を見る。毎回、毎回、気が滅入るほどの暗い話が続く。小林綾子演じるおしんの健気な可愛さが救いである。昼からは、フジテレビで大阪国際女子マラソンを見る。福士加代子と渋井陽子の一騎打ちを期待していたが、渋井は早々と脱落。残り1キロまでトップでいた福士も失速して、ガメラシュミルコ(ウクライナ)に抜かれ2位。渋井は8位に沈んだ。二人とも、世界選手権代表の座は遠のいた。マラソン終了後、こちらはゆっくりペースの散歩、失速なし。岸根公園は子どもたちで一杯。元気な歓声が公園に溢れている。日曜日に3週続けて同じことをやっている私。

 アルジェリア人質事件の衝撃が残る中で、北朝鮮では3回目の核実験の準備が整って、数週間以内に強行する可能性が高くなっている。テロの暴発はもう許さないと世界中が思っている中で、国家規模での暴発が起きようとしている。各国の一致団結、協力体制をもって、北朝鮮の暴走を阻止しなければならない。このことでは、我が国も主導的立場をとることが求められる。国際情勢も緊迫する中で、明後日には国会が開会する。論議されるのは、国内問題にとどまらない。外交、防衛問題も真剣に議論されざるべからず。


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