浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記   4月第1週分        
2013.4.6(土)

「当たり」か、失敗か  

 NHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」が、最初の1週間を終えた。なかなか面白い。ヒロインの能年玲奈の自然な演技、ヴェテラン宮本信子の枯れた味、そして小泉今日子の存在感が光る。女性助演陣も個性派ぞろい。渡辺えり、木野花、美保純、片桐はいり。このあと、薬師丸ひろ子もカリスマ女優役で出るらしい。何が飛び出すか驚き一杯の宮藤官九郎の脚本だから、面白いのは想定内。景色の美しさも見どころ。岩手弁の台詞に字幕スーパーが出るのに笑ってしまった。期待いっぱいである。朝ドラ前作の「純と愛」は、我が家の視聴率はゼロ。途中で見るのをやめた。失敗作である。「あまちゃん」は、視聴率は前作をはるかに上回るだろう。今回の朝ドラは、「当たり」である。

 午後から、季刊「がん治療新時代」第3号の「がんを明るく生きる」というコーナーの取材。これまでのゲストは、第1回がタレントの山田邦子さん、第2回がジャズトランぺッターの大野俊三さん。いずれも、がん患者経験者である。もっぱら取材にあたった民輪めぐみさんは、聞き出し上手。ついつい乗せられてしまう。取材者に当たりはずれがある。こういう取材だと楽しい。今日は「当たり」だった。書き手の江六前一郎さんが、どんな内容にしてくれるか。それを見るのも、楽しみである。

 黒田東彦日銀総裁の打ち出した大胆な政策に、株式市場が反応した。買い注文が殺到というところ。円安も進んだ。「質・量ともに次元の違う金融緩和」は、今回は「当たり」である。この「当たり」が、今後とも続くかどうか、これはわからない。


2013.4.5(金)

神奈川大学往復  

 午前中、神奈川大学へ。私の日程の関係で延び延びになっていた「就任式」に出席。新任の方々は、4月1日に就任式を終えている。今日は私一人のために、伊藤文保理事長、小林孝吉事務局長、石積勝学長、出口裕明副学長、三浦大介法学部長などがご参集いただいての就任式である。頼まれもしないのに、私のほうから、就任にあたっての決意表明をさせてもらった。在任中に、神奈川大学の発展のために、できる限りの尽力をしたいと申し上げた。

 昼食を摂りにいったん自宅に戻り、午後から研究室にて授業のSAと面談。大学まで歩いて10分余だからこそ、こんなことができる。小嶋峻君と鈴木勇二君の両名は、「地方自治論」のSA第一号である。そもそも、神奈川大学でSAを採用するのは、今学期が初めてなのだから、彼らは大学第一号のSAでもある。4月10日の初授業の教室に、授業開始30分前に来てもらう。やる気まんまんのSAとともに、立派な授業になるよう、がんばっていきたい。

 自宅の本棚に、未読の本が16冊並んでいる。学術書よりも、小説のたぐいが多い。こんなに多くの未読書に囲まれているのは、実に珍しい。事情があって、アマゾンからの購入を続けた結果である。これだけを読み終わるのは、いつのことだろう。


2013.4.4(木)

本日も異常なし  

 定期外来受診で築地のがんセンターへ。3週間に1回となった最初の受診である。検査結果は、異常なし。「順調です」と田野崎隆二先生から心強いお言葉。今後とも、慎重運転に徹し、3週間後の受診でも「順調です」と言われるようにしよう。

 待ち合いの廊下で、Yさんにお会いする。昨年、慢性骨髄性白血病が骨髄移植後8年を経て再発したことを聞いた。今日伺ったら、回復したとのこと。肝機能が低下しているらしいが、元気そうでなにより。白血病の発症が私より7年前で、いわば「先輩患者」(Yさんの言)である。先輩が元気でいてくれることは、なによりの安心材料である。Yさん、どうぞお大事に。

 北朝鮮が動き出している。新型の長距離弾ミサイル「KN08」らしい機体を日本海側に移動を始めた。北朝鮮の軍参謀部報道官は「核攻撃作戦が最終的に検討、批准された状態にあることを正式に米国に通告する」と表明した。米国も我が国も、冷静に対応すると言明しているが、北朝鮮の挑発的態度はかなり気になってしまう。


2013.4.3(水)

ダルヴィッシュの「不完全試合」  

 アメリカ大リーグ、テキサス・レンジャーズのダルヴィッシュ有投手が、ヒューストン・アストロズ戦で9回2アウトまでパーフェクトピッチング。最後のバッターにセンター前ヒットを打たれ、完全試合を逃した。BSの生中継でその場面をライブで見ていた私。「やられた!」と思わず声が出る。ダルヴィッシュは苦笑い。ここは笑うしかないだろう。完全試合をやってしまうより、最後の一人にやられたというほうが、印象が強い。アメリカ球界で、いつまでも忘れられない投手として記憶に残るだろう。何年後かの国民栄誉賞が見えてきた。

 日本維新の会の石原慎太郎代表は、国会議員団役員会で「参議院選挙の争点は憲法改正問題だ」と発言した。与党の一角公明党は、憲法改正には慎重姿勢である。また、維新の会は、参議院議員選挙で、自公両党の過半数阻止を掲げる一方で、参議院でも改憲勢力の3分の2以上の議席獲得を目指すという。自民党との連携がなければできない相談である。こういうのは国民にとって、理解がむずかしい。維新の会よ、どこへ行こうとしているのと尋ねたくなる。


2013.4.2(火)

醍醐寺の桜  

 京都と目覚めた朝。雨降りの天気予報がはずれて、曇りがちだが暖かい日。桜が満開の京都から、このまま帰るのはもったいない。新幹線に備え付けの雑誌で紹介されていた醍醐寺の桜を見にでかける。ソメイヨシノも、しだれ桜も満開。素晴らしい。光子と一緒に来られなかったのが、とても残念だった。

 長嶋茂雄氏と松井秀喜氏が、同時に国民栄誉賞を受賞する。長嶋氏の受賞は当然としても、松井氏は早過ぎるのではないかということが、我が家でも話題になった。どちらがソメイヨシノか、しだれ桜かだが、「華がある」ということでは、長嶋氏である。


2013.4.1(月)

ばんば夫妻との会食  

 「ミヤネ屋」出演で、大阪へ。月曜日は芸能関係の話題が多い。今日も、上原さくらの離婚騒動、中島知子の復帰をめぐる情報がメインである。離婚調停について、マインドコントロールとは、といったことを、ほんの少しコメントするぐらいしか出番がない。宮根さんから、「ところで浅野さんは、宮城県知事時代にエルヴィス・プレスリーの曲しか流さないという番組のDJを長くやっていたんですよね」と急に振られてびっくり。これは、ビートルズのメンバーの署名入りのアルバム(「サージャント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド」)に高い値がついたという話題から発したもの。自分には関係ない話題でも、突然の指名があるので、気が抜けない。

 番組を終えて、京都へ。ばんばひろふみ夫妻と会食。光子も参加予定だったが、都合が悪くなり来られない。本人も残念だったが、ゲストのばんば夫妻もがっかり。そんな中で、あちこち、話がはずんだ。まずは、私の病気の話ばんばさんとは、仕事の共通点もないのに、何故かとても気が合う。話していて、お互いに疲れないのがいいんだよねという不思議な関係である。「70歳のばんばさんのコンサートに、顔出すからね」と約束して、楽しい会食はお開き。


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