浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 5月第2週分          
2013.5.11(土)

逆転劇 

 天気予報の雨降りを先取りして、今朝の散歩は自粛した。体調十分、日程オーケー、雨も降らずというのに自粛。「なんとなく、やる気なし」での自粛である。こういう日は、無理して決行しない。病気前のジョギング老人(私のこと)時代もそうなのだが、こうやって心の声に素直に従うことが、長続きの秘訣である。

 天気予報どおり、9時過ぎから横浜地方は雨降りである。千葉県も雨降りで、QVCマリン球場での楽天対ロッテの試合は中止になった。昨夜の楽天の逆転劇は、スカパーで見ていて、興奮し熱狂したので、今日もいい試合になるだろうと期待していた。なにしろ、昨夜の試合は、1点差の9回二死無走者から、連打、四球で満塁の好機に、2番藤田一也が走者一掃のセンター越え二塁打で楽天が逆転。これで6連勝。「今日で7連勝」と目論んでいた試合が中止となったのが残念だという次第。

 逆転劇といえば、昨夜の巨人と戦ったDeNAの大逆転がすごい。7点差で迎えた7回に、連続本塁打を含む7連打で一挙6点、9回裏には多村仁志の3ランで逆転サヨナラ勝ちを納めた。12対10。こんな試合は、1年に何回もない。

 YAHOOのニューストピックスに「民主党公開大反省会を生中継」というのが載っていたので、その生中継にアクセスしてみた。そもそも、ほんとうの反省会をするなら、公開などしなくていい。外の目を気にせずに、心底反省するための内部議論こそが必要である。案の定、長妻昭、枝野幸男、菅直人の3人が並んで司会者の(厳しくない)質問に答える形の「反省会」は、まるで反省会になっていない。言い訳のオンパレード。そんな言い訳をするのが悪いというのではない。こんな仕掛けを「反省会」と銘打って公開でやるようでは、民主党による与野党逆転劇は、むずかしい。


2013.5.10(金)

分権研究会での議論 

 ラジオ体操は6時半から始まるが、最初は「ラジオ体操の歌」が流れる。この時間と体操終了後が、参加者同士の雑談の時間。私の2メートル前で、5人の女性たちの会話が始まる。「あなたの大きいわねえ。うらやましい」、「私に少し頂戴よ」、「私だって、若い時はボインだったのよ」。もう若くない女性だからか、おおらかな会話である。

 午後から、日比谷公園内の市政会館で、「分権型政策制度研究センター」の研究会に出席。病後初めての出席だから、4年ぶりである。新藤宗幸委員長はじめ、委員の皆様に暖かく迎えていただいた。今日のテーマは道州制。出席委員のほぼ全員が、道州制の導入には反対ないしは大いに疑問という意見である。そもそも、検討の対象である「道州制案」の中身が明らかでないので、議論のしようがないところがある。久しぶりに、議論に加わって、楽しい時間であった。


2013.5.9(木)

ラジオ・デイ 

 朝のラジオは楽しい。昨日の4時頃(だと思う)、半分寝惚けて聴いていたラジオから、「サマータイム」が流れてきた。さすが黒人歌手は、この手の曲は情感たっぷりに歌うもんだなと感心して聴いていた。DJの解説にびっくり。「歌は森進一さんでした」だって。英語の発音も含めて、まるで黒人の歌そのもの。歌のうまさだけでなく、そのことにも感動した。森進一という歌手は、やはり、ただ者ではない。

 今朝も、4時前から、NHKの「ラジオ深夜便」を聴いていた。4時からの「明日への言葉」のゲストは小児科医の細谷亮太さん。私とは同年で旧知の仲。尊敬してやまない医師である。40年以上、小児がん治療の最前線で、子どもたちの命と真剣に向き合ってきた。淡々と語る話が、実に感動的。細谷喨々の俳号で、中学生の頃から続けている俳句は玄人の域である。番組で披露された数句も、味わい深い佳品である。俳句を詠むことで、つらい思いが救われたと語る。「すごいな、素敵だな」と口に出しながら聴き入っていた私。

 5時からは、TBSラジオの「おはよう定食」に切り替える。そして、6時過ぎの「おはよう一直線」には、私自身が電話で出演。生島ヒロシさんとのやりとり。教育問題というのは事前に知らされていたが、それが大学教育というのは、予想していなかった。まとまりのない、はなはだ稚拙なコメントしかできなかったのが残念。それでも、ラジオに出るのは楽しい。

 10時過ぎ、浜松町の文化放送のスタジオ入り。「キャンサー・カフェ」という番組二本分の録音である。ATLとの闘病について語る。聞き手は門田守人がん研有明病院院長。司会の石川真紀アナウンサーの進行で、番組収録は無事終了。これも楽しい時間であった。

 帰宅して、来週の授業のレジュメを完成した。メールでは送れない体裁の原稿なので、直接大学に届けに行った。「歩いて10分」というのは、こういう時に、とても具合がいい。


2013.5.8(水)

むずかしい授業 

 神奈川大学で授業。早めに大学に赴き、石積学長にアポイントなしで面談。学内運営について、提案するところがあってのこと。突然のことなのに、対応いただき、趣旨もご理解いただいたのはありがたいことである。昼食は、生協食堂で摂る。昼時なので、学生で一杯。セルフサービスのお魚定食490円也。

 授業は、自治体の財政について。財政力指数、基準財政収入額、基準財政需要額、地方交付税といったことを解説する。学生にとっては、はなはだわかりづらい。面白い話でもない。出席カードの記述を見たら、「まだよくわからない」が多数。とんでもない誤解も多数。来週の授業でも、補足説明をしないとならないだろう。


2013.5.7(火)

風に吹かれて 

 天気晴朗なれども、風の強い朝。すっぽり被った帽子も吹き飛ばされそうになる。風のせいか、ラジオ体操に集まる人が、いつもより少ない。体操が終わって、解散の時の会話。「吹っ飛ばされないようにしないとね」、「そうだわね」という声の主は、少々の風では飛ばされそうもない重量級の女性だった。

 午前中に、「自治日報」の原稿を完成。2本半の原稿ノルマは、これで終了する。「半」というのは、80字コメントのこと。字数は少なくとも、大変さは1600字の原稿(今日の「自治日報」の原稿)と変わりないのだが。

 原稿ノルマは終了し、明日の授業の準備も済ませているので、午後からは読書にとりかかる。取り出したのは、村上春樹の最新作「色彩を持たない多崎つくると、旅の巡礼の年」(文藝春秋)。題名のややこしさはともかく、内容は読みやすくて平易である。これまでに読んだ村上作品の中では、一番面白かった。


2013.5.6(月)

紫外線対策 

 5月の朝、晴れていると紫外線が強い。紫外線対策として、散歩に出るときは、目だけが出る帽子をすっぽり被っている。これにサングラスまでかけたら、相当にあやしい老人のできあがりとなる。ラジオ体操に集まる人たちのいでたちは、それぞれ趣向を凝らしている。「あら、素敵な帽子ね、とてもお似合いよ」というのは、女性陣の会話。毎日服装を替えてきて、そのカラフルないでたちがかっこよく決まっている女性が一人いる。いつも同じダサい格好なのは、私ぐらいのもの。

午後からは、プロ野球の楽天対オリックスをテレビ観戦。8回裏に、一挙7点も取って、楽天の快勝。勝ち投手は、8年ぶりに日本野球に復帰した43歳の斉藤隆投手というのもうれしいこと。斉藤投手は、仙台出身である。楽天は、これで4位に浮上。

 光子がパソコンをやっと買い換えた。元のパソコンからデータを移したり、必要なソフトを組み込むのは、自分ではできない。そこで、SFCの教え子、峯岸宗弘さんに助っ人を頼むことにした。午後から来宅願って、「困った時の峯岸さん」に手伝ってもらい、なんとか動かせるようになったらしい。

 そんな合間を縫って、8日の授業のパワポイントを完成。慶応大学SFCの授業ではパワポを使用しなかったが、神奈川大学に移ってからは、パワポの威力に目覚めてしまった。パワポ作成は時間と労力がかかるが、それだけの価値はある。


2013.5.5(日)

こどもの日 

 こどもの日の祝日。散歩中に膝を擦りむいたのが、先週の月曜日で、それ以来、散歩を休んでいた。今朝は、1週間ぶりに散歩を再開した。「再開記念」にふさわしい、爽やかさを絵に描いたような天気である。子どもの日ではあるが、6時半に岸根公園に集まるのは、大昔に子どもだった人たちばかり。そういった人たちと一緒に、これまた久しぶりのラジオ体操を楽しむ。

 午後からは、「四季劇場 夏」(大井町)で、聡子と一緒に「リトルマーメイド」を観劇。劇団四季のミュージカルを観るのは久しぶりだし、聡子と二人きりの「デート」はもっと久しぶりである。主役の人魚姫アリエルが、空中ブランコを使って、海の中を動き回りながら、歌って踊るのが面白い。出演者たちの達者なダンスと歌は、いつもながら十分楽しませてくれる。カニのセバスチャン役で、飯野おさみが出演していた。アイドル時代と比べて、歌唱力がついた感じ。こどもの日だが、観客は大人ばかりである。

 帰り道、聡子と弁護士事務所での仕事ぶりなど、聞かせてもらった。寝る暇もないほどの忙しさだという。仕事にはやりがいも感じているらしいが、身体が持つのかどうか、親としては心配してしまう。こどもの日に、我が子のことを思う。  


以前のジョギング日記はこちらから

 



TOP][NEWS][日記][メルマガ][記事][連載][プロフィール][著作][夢ネットワーク][リンク

(c)浅野史郎・夢ネットワーク mailto:yumenet@asanoshiro.org