2013.6.30(日)
6月末日。2013年の前半が終了。明日からは7月である。「月日の流れがこんなに速いことに驚く」というのは、それこそ、月並みな表現である。一日は24時間、速いも遅いもない。実感としても、そのとおり。「もう183日寝るとお正月」の歌でも歌おうか。
今日は、北海道北見市で特別巡回ラジオ体操。岸根公園に集まる100人が、ラジオ放送を通じて、北見市東陵公園の1000人と一緒に体操をする。7月21日から8月31日までは、夏季巡回ラジオ体操で、全国各地を回る。残念ながら、ここ岸根公園にやってくる予定はないらしい。
近所を歩いていると、参議院議員選挙のポスター掲示板が目に付く。7月4日公示(国政選挙以外では「告示」)、7月21日の投票だから、選挙運動期間は知事選挙と同じく17日間である。そういった17日間を4回経験した人間(私のこと)の実感では、17日間は結構長い。体力的にも、精神的にもきついので、「楽しいな、楽しいな」と自分に言い聞かせて走り回らないと、途中で参ってしまう。はるか昔の遠い出来事。
誰に投票していいかわからない、投票したい人が誰もいない。だから棄権だというのは、やめて欲しい。それこそ危険である。国政選挙での低投票率は、日本の政治の危機である。精一杯考え抜いて、投票するべきである。誰もいないのなら、自分の名前でも書いてくる。無効票でも投票率にはカウントされるのだから、一つの意思表示にはなる。棄権するよりは、よほどいい。
2013.6.29(土)
梅雨空で、朝のうちは気温が高くない。「梅雨空」の文字配列を変えると、「空梅雨」になる。雨があまり降らない今年の梅雨は、「からつゆ」に近い。散歩、ラジオ体操と身体を動かすには、丁度いい日和である。この梅雨が明けると、本格的な暑さがやってくるのだから、散歩人間(私のこと)としては、梅雨明けは大歓迎ではない。
午前中は、メールやお手紙への返信だけで、時間が経ってしまう。それではならじと、今朝は、早くから原稿書きに着手した。月刊「ガバナンス」に連載中の「続アサノ・ネクスト」の8月号原稿である。「東京都議会議員選挙」のテーマは、書きやすかったので、早い時間に完了。ノルマを終えて、ほっとする。
TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」を聴きながら、散歩にでかける。6時05分からは、寺島実郎さんが電話出演である。アメリカにとっての日本が、イスラエルと同じようになる危険性について語っていた。
午前中、慶応大学SFC大学院修士課程の森川信宏さんが来宅。小売り業での障害者雇用の可能性について研究している。私としても、関心のあるテーマなので、いくつかアドバイスをし、この方面に明るい大塚由紀子さんを紹介した。森川さんは、自ら会社を経営しながら、大学院で研究している。地に足がついた実戦的、実践的研究になることが期待できる。
政府は、今日の閣議で、参議院議員選挙について、7月4日公示、21日投票の日程を決めた。国会閉会日に、参議院で首相問責決議案が採択されたために、審議が止まり、野党も賛成している重要法案が廃案になった。安倍首相の「参議院でのねじれの解消が必要」という言葉が説得力を持ってしまう。野党の公約は、党内で十分議論した形跡が見られない。野党の足並みが乱れ、このままでは、自民、公明の与党の圧勝、参議院での確保の可能性が高い。佐古玄一郎衆議院議院運営委員長の女性スキャンダルでの辞任ぐらいでは、自民党の優勢は揺らがない。有権者としては、どうやって投票先を決めたらいいのか。ため息が出てしまう。
2013.6.27(木)
3週に1回のがんセンターでの受診の日。血液検査のほかに、胸部レントゲン、ペナンバックスの吸引、肺機能測定と続く。結果は、おおむね順調。「おおむね」というのは、血液検査の結果で、クレアチニン(腎臓機能)が1.12、CRP(炎症反応)が0.12と、いずれも正常値上限をわずかに上回っているから。骨髄移植後の身体なので、私の場合、「のりしろ」が狭い。「わずかに」であっても、気をつけなければならない。というのが、田野崎先生からのメッセージである。光子からも、「そうでしょ、だから気をつけないといけないのよ」と上手に叱られた。
昨日、神奈川大学の私の授業にゲストで来てくれた佐藤宏さんから御礼のメールが届いた。そのメールでは、「今朝の日経新聞の31面に小山薫堂氏のインタビューで、SFCで講義した際に,弁当を食べている学生がいて驚いたとの記事がありました」と教えてくれた。実は、佐藤さんは、昨年、慶応大学SFCの授業にゲスト出演のときに、同じ経験をしたのである。昨日の授業で、佐藤氏が講義している間に、寝ている学生7人を小突いて起こして歩いた。「ゲストに失礼だろ!」というのが殺し文句ならぬ起こし文句。インタビューでの小山氏の言葉は、「上手に叱れる大人がいないのは、社会の問題だ」と続く。上手に叱れる大人(老人)になった私。
朝の散歩の時には、曇り空だったが、昼前には雨降りになり、夕方には、本降りになった。そんな中、神奈川大学の「地方自治論」の授業へ。第12回目の授業は、「自治体職員登場」。宮城県東京事務所の佐藤宏さんに登場いただいた。昨年の慶応大学での授業にもゲストでおいでいただいた。学生の評判がいいので、今回もお願いした次第。
学生の反応。「県職員が、現場に出て仕事をするとは知らなかった」、「佐藤さんのような職員なら、公務員になるのも悪くない」、「県職員について持っていた悪いイメージとまったく違う」、「住民とこんなに親密に接する県職員がいるとは驚きである」。やはり、自治体職員からの生の話はインパクトが大きい。
こんな尊敬すべき自治体職員と対比するのもどうかと思うが、鳩山由紀夫元首相の尖閣諸島についての「とんでも発言」には、私も開いた口が塞がらない。学者や評論家の発言ではない。国益に関する発言は、誰が、いつ、誰に、どういう状況でなされるのかが極めて重要である。元首相の肩書きは、永久に消えない。肩書きに見合った言動が期待されるのも、ずっと続く。困ったチャンがまたやっちゃった。そんな軽いコメントでは済まない重大事件である。
2013.6.25(火)
久しぶりの東大医科研
午前中、河北新報の久道真一、元柏和幸両記者が来宅。「知事汚職事件から20年(仮称)」という連続記事の取材である。話すことは、限りなくある。話しているうちに思い出すこともあって、次から次へと話が広がる。私にとっては、改めて、考えがまとめられる。なつかしく思い出すこともある。取材される側にとって、有意義な機会だった。さてさて、どんな形で記事になるのか。楽しみではある。
午後からは、白金の東大医科研に出向き、私と光子のHTLV-1ウイルスの検査を受ける。退院後4年間で2度目の訪問である。私にとっては、骨髄移植をした後の体内に、どれだけウイルスが残っているのかを確認するための検査である。結果は、2ヶ月先になる。久しぶりに、内丸薫先生にお会いした。内丸先生が「浅野さんに注射針を立てるのは、初めて」と言いながら採血をしてくださった。入院中、注射は看護師さんか大野伸宏先生の担当だった。その大野先生に、久しぶりにお会いした。お元気そうで何より。
全日本柔道連盟の上村春樹会長が、一連の不祥事で辞意表明。かと思ったら、「改革のめどがついた時点(4、5月先)で辞任する」という期限付き辞任である。改革のメドがついたら、辞任の必要はないだろう。辞めるなら「今でしょ」。会長辞任は、「責任をとって」ということではなくて、辞任することが改革なのだから。自分が頼んだ(事実究明のための)第三者委員会の中間報告に、「それはやめてくれ」、「その書き方は困る」という「要望書」を第三者委員会宛に3回も提出するなんて、常識はずれの挙動に出るような会長に改革などできるとは思えない。柔道連盟の再建には、まだまだ曲折があるだろう。
2013.6.24(月)
東京都知事選挙の結果は、自民、公明の候補者が全員当選、民主の大敗、共産党の躍進、維新の会がたった2議席。東京都民ではないので、選挙権はない。だから、あまり関心もないのだが、朝日新聞の取材に応じてコメントしたものが、今朝の新聞に載っている。そこで言い足りなかったことをここで言うと、都民は都議会が何をやっているのか、ほとんど知らない。だから、誰に投票すればいいのかわからない。だったら、国政で支持する政党の候補に投票するしかない。これは、あまりいいことではない。都議会はもっと存在感を示すべきであるし、都議会の各派も都政のことを選挙において争点にすべきである。それなのに、それができていない。そういう背景のもと、こんな結果が出ている。マスコミが、「国政選挙の前哨戦」と騒ぎ立てるのも、いかがなものか。そんなこんなの思いで、選挙結果を見ている私。
夜は、第二回の「四人会」。寺島実郎、残間里江子、生島ヒロシと私の会食が、青山の中国料理礼華というお店にて。お店は、青山に事務所がある残間さんの紹介である。天下国家を論じるのではないが、談論風発。タイミングよく口を挟まないと、何も話せない。というほど、しゃべりの名人ぞろいである。楽しい会は、時間があっという間に過ぎてしまう。
2013.6.23(日)
コンフェデレーション・カップの対メキシコ戦、2対1で日本代表が敗退したのを確認して、散歩に出る。グループAの4チーム中、全敗で最下位。これでは、「ワールドカップで優勝を狙う」というのは、冗談に聞こえてしまう。大口は叩かず、男は黙って決意は心に秘めておくのがよさそうだ。
日曜日の散歩は、独特の感じ。道路が空いている。岸根公園に集まる老○男女の表情が柔らかい(ように見える)。毎日が日曜日の私だが、日曜日に気持ちのいい散歩を終えると、今週もいい調子で回りそうな気がする。
カンボジアのプノンペンで開催中のユネスコ世界遺産委員会は、富士山を世界文化遺産に登録することを決定した。日本からは、近藤誠一文化庁長官、川勝平太静岡県知事、横内正明山梨県知事などがプノンペンに駆けつけていた。自然遺産ではなく、文化遺産としての登録なのは、信仰の対象であり、芸術の源泉としての性格があるかららしい。
富士山大好き人間(私のこと)としても、今回の世界遺産登録は、とてもうれしい。その一方で、次代に残す遺産として、富士山の景観保全、環境保全は我々世代の責任である。ゴミだらけの富士山は見たくない。登山客がひしめく光景も興ざめである。私にとっては、富士山は登るものではなく、眺めるものである。夏には30万人の登山客が押し寄せる。こんなに来られたのでは、富士山としても、つらいのではないか。この機会に、入山規制を真剣に考えるべきである。「富士山よ、永遠に」を日本国民全体で願いたい。
以前のジョギング日記はこちらから
|