浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 8月第3週分          

22013..8.17(土)

いろは会

 妻と仙台へ。昼は、仙台時代によく通った「やま鮨」(022-225-0770)で。親方も洋子さんも相変わらず元気。いつもどおり歓迎してくれて、おいしいネタを握ってくれる。大きなヒラメの煮付けを特別に出してくれた。美味美味。二女は、いまだに「やま鮨のお寿司が日本で一番おいしい」と言っている。

 夜は、いろは横丁の「鳥よし」(022-223-5356)での「いろは会」へ。知事時代の男女7人ずつの秘書が集まる。名誉会員の加藤正人秘書課長(当時)を交えて大盛り上がり。昔話に花が咲く。出席は村上和行(初代)、鞠子(旧姓氏家)郁子、北村悦郎(二代目)、井本(4代)、今野順(5代)、山内伸介(6代)、長谷川(照井)恵美。満員御礼である。ほとんどが、私の病気以来、初めて会うことになる。親方の横田良一さんと栗田成子さんは、首を長くして待っていた。「名物」の生ビールと冷や奴が美味。もちろん焼き鳥セットも超美味。話も飲食もおいしい一夜である。


013..8.16(金)

エルヴィスの命日

 私にとっての永遠のヒーローである Elvis Presleyの36年目の命日。1977年8月16日、42歳での早過ぎる逝去である。いつの間にか、私のほうが23年も年長になってしまった。昨年は、この命日を忘れるという失態を演じた。たまたま毎日新聞の高橋咲子記者から「エルヴィスを知る3冊の本」についての書評の依頼があり、その助言をエルヴィス仲間の松井裕香さんに求める電話をしたところで、「ああ、今日が命日だ」と気がついた。お粗末。

 今日は朝からエルヴィスの「The complete 50's masters」5枚組CDをかけながら作業である。作業は、先月実施の定期試験の講評を書くことである。去年、慶応大学で定期試験の採点をしていて気がついた。「学生が試験受けっぱなしでは、試験をした意味がない。自分の答案はどの程度正解に近いのか、どこがまちがっているのかを知る必要がある」ということである。問題の解説と学生の模範答案をつけて「講評」として全受験生に学校のネットシステムを通じて送った。神奈川大学でも同じことをやろうと思っていたが、今日まで手がつかなかった。エルヴィスの命日を期して作業を開始し、エルヴィスの歌に乗って完成した。

 改めて聴く50年代のはじけるようなエルヴィスの歌声にしびれる。しびれて講評を書けなくなったことも何度か。(嘘です) 「50年代」というのは、デビューからエルヴィスの兵役(西ドイツに一兵卒として)除隊までで、この期間の曲が私にとって一番である。先日の「おはよう一直線4000回記念パーティー」でお会いしたファミリーマートの岩崎浩さんも、私と同じく「50年代の徴兵まで」の期間のエルヴィスに惚れ込んでいる。出会いは「ブルームーン・オブ・ケンタッキー」、最も好きなのは「ア・フール・サッチ・アズ・アイ」とのこと。岩崎さんも、命日記念でエルヴィス聴きまくりだろうか。

 楽天の田中将大投手が、今晩の西武戦で勝利し、前人未踏の21連勝を達成した。あの鉄腕稲尾和久を抜いたのである。子どものころは、西鉄ファン、稲尾崇拝だったが、ここで稲尾の記録が破られたのは、めでたいこと。21連勝もすごいが、今シーズン17勝0敗というのは、さらにすごい。田中将大投手、万歳、万歳! 


2013..8.15(木)

終戦記念日

 終戦記念日。68年前の8月15日、日本は戦争に負けた。それから後に生まれた人たち(私も)を戦後世代という。総人口のうち、戦後生まれは4分の3以上である。「戦争を知らない子どもたち」が圧倒的多数である。そして、戦争を体験した人たちは、ごくわずかになっている。今のうちに、話を聞いておかなければならない。

 第二次安倍内閣になって初めての終戦記念日である。靖国神社の参拝はどうなったか。安倍晋三首相は参拝せず、私費で玉串料を奉納した。諸情勢を考えると、これは賢明な判断である。

 これとは別に、3人の閣僚(が参拝した。例年どおり、超党派の国会議員でつくる「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長=尾辻秀久・元参院副議長)の議員約90人が参拝した。ニュースの映像で見ると、90人打ち揃っての参拝である。英霊の御霊をお慰めするのなら、一人一人、心を込めて参拝すればいい。「みんなで」というところに、特別の意図を感じてしまう。すっきりさせるためには、国立の追悼施設の建設が望ましいのだが、永年議論されているが、賛否両論あり実現できないでいる。英霊が安らかに眠られるのが一番であることから、考え直したらどうか。

 その終戦記念日に、甲子園球場では、宮城県代表の仙台育英が1対4で常総学院に敗れた。プロ野球パリーグの首位攻防戦、楽天イーグルス対ロッテ・マリーンズは3対1で楽天の勝利。2位ロッテに5.5ゲーム差。仙台人(私のこと)とすれば、1喜1憂である。  


2013..8.14(水)

駆け込み寺の夏祭り

 「日本駆け込み寺 夏祭り」に飛び入り出演。「歌舞伎町11周年&仙台国分町1周年祈念」、さらに「東北復興支援チャリティイベント」と銘打った夏祭りである。わが友、快男児玄秀盛が裸一貫で始めた活動が、公益社団法人に育った。ボランティア登録は千人を超えた。常勤職員は10人以上である。たった一人(玄さんのこと)の思い(込み)と情熱が、多くの仲間を巻き込んだ。死ぬか生きるかとまで追い込まれた人が相談にくる。それに玄さんが本音で、真剣勝負で立ち向かう。当初は、24時間、365日休み無しである。損得抜きのがむしゃらさが、共感を呼ぶ。

 夏祭りには、参加費1000円払って、冷房なしの戸外ステージ(新宿区立大久保公園)に、200人超が集まっている。冒頭の玄さんの挨拶のあと、突然私の出番となった。挨拶というよりも、玄さんの魅力を語っただけで、舞台を降りた。その後、ギター演奏、書のライブ、落語など。スペシャルゲストにコロッケさん。そこまで見たかったが、暑さに参ってしまい、途中退場させてもらった。文字通り、暑い、熱いイベントであった。これで、駆け込み寺の活動に弾みがつくだろう。    


2013..8.13(火)

消費税増税先送りの弊害

 今日もとんでもなく暑い。高知県四万十川市では、4日連続の40℃以上を記録した。日本一の最高気温を埼玉県熊谷市、岐阜県多治見市と争っているらしいが、そんな遊び心でもないと、とても乗り越えられない暑さである。横浜市の朝はそれほどでもない。戸外で身体を動かすならこの時間である。朝の6時からの1時間。貴重な運動時間を今日も有効に使った。

 内閣府は国内総生産(GDP)の4ー6月期の速報で、実質成長率が年率換算で2.6%増と発表した。さあ、この数字を得て、安倍晋三首相はどうするか。消費税増税を法律のとおりに実行するかの判断である。決断の締切は10月中旬とのことだが、それまで、有識者の意見を聞くことになるのだろう。

 消費税率を上げれば、消費が抑えられ、景気回復の足を引っ張る。それが心配で増税できないというが、そんな選択肢がとれるだろうか。気にすべきは、海外投資家の見方だろう。ここで増税を先送りすれば、「日本は本気で借金を返すつもりがない」とみなされる。増税は法律による約束事項である。この約束を守らない事態は、「日本はいい加減な国」との見方につながりかねない。

 日本の国債は、外国投資家によって多量に保有されている。ほとんどが投資目的であるから、日本の財政再建は本気でないとみなしたら、海外投資家は国債売りに出る可能性が高い。国債の暴落、金利の急騰は経済危機につながる。景気後退どころの話ではない。

 いずれにしてもむずかしい判断である。進むも地獄、退くも地獄との言い方は、極端に過ぎるかもしれないが、それに近い状況かもしれない。目の前の懸案は、消費税の問題だけではない。安倍首相は、ゆっくり夏休みをとっている場合ではないかもしれない。

 毎日が夏休みの私。夜は、大学時代の仲間、内田晴康、鍋倉真一、平川修、望月邦計と自由が丘の居酒屋「川目」にて談笑。振り返ってみれば、47年前からの仲間である。それから、それぞれの人生を歩み、また昔の無冠に近い状態に戻りつつある。これが愉快でないはずがない。楽しい、楽しい、真夏の夜のひとときであった。


2013..8.12(月)

シンポジウムのお誘い

 3日ぶりに散歩に出る。暑さを恐れて自粛していたのだが、今朝は暑さを さほど感じない。昼の時間に散歩しろと言われたら、絶対お断りだが、朝は格段にしのぎやすい。久しぶりの散歩とラジオ体操で、心も軽く、身体も軽く、快い汗をかいて、気分は爽快。むしろ、これで暑さを乗り越えられるといったところ。

 午前中、9月16日の金沢市文化ホールでの公開シンポジウムの打ち合わせに、金沢から「地方自治創造 輝きネットいしかわ」の桑原豊代表、寺井直則さん、粟森喬さんの3人が車で来訪。朝4時に金沢を立ったとのこと。シンポジウムは「多選を問う」というテーマだが、私の講演では、自分の知事時代のことだけ淡々と語りますよということで了解いただいた。「闘病についてもぜひ話してください」とリクエストがあった。これが「多選を問う」にどう関係するのかわからないながらも、「わかりました、やります」と了解した私。

 夕方、雷がとどろき、雨がたっぷり降ってきた。東京練馬区、世田谷区あたりはゲリラ豪雨で被害も出ているらしい。それほどの降り方ではないが、計画していた企画は「雨のため中止」とあいなった。うらめしい雨よ。 


2013..8.11(日)

暑いなあ

 ゆうまいと思えど今日の暑さかな。元の句(作者不詳)は「寒さかな」(some fish)だが、「暑さかな」のほうがピンとくる。朝の散歩は、昨日に続いて中止。理由は、「暑さかな」である。6時の気温が30℃、これは尋常でない。言うまいと思っても、30分に一度は「暑いな、暑いな」を繰り返している。横浜でも、最高気温37℃を記録したらしい。これでは暑いのはあたりまえ。

 外に出るのがはばかれる一日。家にこもって原稿書き。「明るい選挙推進協会」の依頼で、機関誌「Voters」の巻頭言を執筆した。締切は9月9日だが、「内容はともかく、早いのが取り柄」の私らしく、編集部に送ってしまった。タイトルはそのものずばり「選挙に行こう」。「明るい選挙」は、昔は「公明選挙」と呼ばれていた。同名の政党が出現したので、改名を迫られたのである。こんな古いことを知っている私。それにしても、「明るい選挙」という呼称はどうだろう。「暗い選挙」というのもあるのだろうか。

  暑いので、今日の日記はここまで。


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