2013..9.14(土)
検察が変わった
岡山で目覚めた朝。新幹線に3時間乗って横浜に戻る。帰り来った横浜は、気温32℃。暑い暑い。真夏の暑さが戻ってきた。
大津市のコンビニで万引きをして窃盗罪に問われた知的障害のある男性の公判で、大津地裁は懲役1年執行猶予4年の判決を言い渡した。累犯者であるから、通常なら実刑が相当である。執行猶予つきとなったのは、大津地検がそういう求刑をしたからである。大津地検の判断のもととなったのは、「障がい者審査委員会」からの意見があった。検察が変わった。知的障害や発達障害のある人の司法対応の仕組みが変わった。福祉と司法の連携ができたからこその結果である。そのことに、少し関わったものとして、「罪を犯した障害者」の救済という課題が、一歩一歩前進していることを喜びたい。
台風18号が16日にも首都圏直撃の予報が出ている。しかも、発達した大型台風である。16日には、金沢に講演で行く予定であるが、飛行機が欠航となるおそれ大である。よって、出発を一日早めて、明日の便に変更した。金沢2泊となる予定。明日、明後日の日記は、17日掲載です。
2013..9.13(金)
岡山市へ
日程と天気予報をにらむと、明日以降しばらくは、散歩とラジオ体操は休止になりそうである。そんなことを考えたわけではないが、今日の散歩とラジオ体操は、いつも以上にきっちりとこなした。
10時、宮沢歯科で診療。下の左奥歯2本に仮の被せものをする。「痛かったら言ってください」と先生は言いながら、歯を削ったりするのだが、全然痛くない。先生を信頼しているからというよりも、歯科工具の進歩により、痛くない施術になっているからだろう。こういう工具のない頃は、一体どんな施術だったのだろうか。そんなことを考えているうちに、治療は終了。まだ、2、3回はかかるだろう。私に暇な時間があるので、診療日程は入れやすい。
15:31の「のぞみ」で岡山へ。3時間で着く。岡山プラザホテルでの「熊代昭彦岡山市長選総決起集会」に臨む。熊代昭彦さんは、厚生省で7年先輩だから73歳。援護局長で退官後、衆議院議員を4期12年務める。「郵政選挙」で落選してから2度の選挙で苦杯をなめ、現在は岡山市議会議員。議員を2年務めたところで、今月末の市長選に出馬予定である。
「熊代昭彦全国後援会」の会長として、15分間のミニ講演を頼まれていた。その前に、来賓の方々5人、出席者代表4人の激励のことば(結構長い)が続く。そのあと、熊代さん本人の決意表明15分があり、私の出番となる。応援演説というよりも、「地方自治とは何か」という大学の講義のような内容である。「市民が主人公なんですよ。選挙にも市民が主体的に関わり、選挙後の市政には恊働の一方の担い手として関わって欲しい」、「地方自治は民主主義の学校」(ジェイムズ・ブライス)という持論を述べて13分で終える。「恊働のもう一方の主体は市長です。市民の意見をよく聴き、その意見を市政で実現するのは、熊代さんが適任です」ということも強調したから、応援演説にもなっていただろう。
1時間の予定が2時間となり疲れたので、お誘いをご遠慮して、ホテルに戻らせてもらった。長い一日である。楽天が、田中将大投手の開幕21連勝(新記録)、6対2でオリックスに快勝を確認して、安らかに眠りにつく。
2013..9.12(木)
東京オリンピック開催決定がもたらすもの
日記の読者(姉です)からご意見があった。昨日の日記で、太宰治の「斜陽」を再読して、感動がなかったと書いたことへのご意見である。彼女は、太宰治全集10巻を読んで感動を新たにしたばかりのところらしい。「惜別」、「津軽」、「富嶽八景」、「お伽草子」などが、特に心に残るとのこと。日記で「浅田次郎は太宰が嫌い」ということを引用したのがよくなかった。実際は、「斜陽」が若い頃読んだ印象と違っていたことを言いたかった。この時点で太宰治の作品ベストを選ぶなら、「人間失格」、「惜別」、「津軽」あたりになっただろう。ご意見多謝。
久しぶりに、仙台の母親と電話で話した。昨日は、県立美術館に行ったとのこと。元気であるのは、なによりである。2020年五輪の東京開催が決まり、母も是非見たいという気になったらしい。100歳の母が、東京オリンピックを見る。東京開催決定の効果は、こんなところにも出ている。
東京都の猪瀬直樹知事は、昨日、首相官邸で安倍晋三首相と面会し、国と都、業界団体が協議会を立ち上げ、鉄道や道路の案内板、飲食店のメニューやコンビニなどでの外国語表示を充実するよう提案したとのこと。それは当然のこととして、大歓迎である。国会前の信号についている表示が「KOKKAI」になっているのは、滑稽である。「公園」に「KOUEN」の表示はいらない。見ればわかるだろ。しかも、「park」でなくて、「kouen」とは何のことやら。観光バスの側面に「KOSUMOSU
KANKOU」のロゴが書かれているのを見てがっかり。日本人向けなら「コスモス観光」と書けばいい。外国人が見ても、なんのことやらわからん。こんなおかしな表示が町中にあふれている。この機会に、指摘しまくってやろう。
2013..9.11(水)
近頃の若者は・・・
近頃気になる若者の行動。満員電車の優先席に当然のように坐り、前に老人(私もその一人)が立っていても、寝たふりをしている。ラッシュ時の駅の構内で、スマホを見ながら歩く。岸根公園のひょうたん原っぱで、老人たち(私もその一人)が時計回りで散歩しているのに、反時計回りでランニングをする若者(複数)がいる。
3番目の例は、実害がある。散歩する老人にハイ・スピーードで向かってくるので、恐怖感がある。今朝は、私のすぐ脇を走り去ろうとするので、「あぶねーなー!」と怒鳴ってやった。スピード練習は、ロード(道路のこと)でやれよな。
若者の言動が気に障るのは、老人特有の性癖と言われている。「今どきの若者は・・・・」という愚痴は、古今東西共通のことらしいが、本当にそうだろうか。私の若い頃は、ああいった馬鹿者はあまりいなかった。と言いながら、都合の悪いことには突然記憶がなくなる、自分の若い頃のことは棚に上げるという、老人特有の「病気」のせいなのだろうかという思いが、一瞬頭をかすめる。
「斜陽」太宰治著(新潮文庫)を読了。以前に読んだのは、20代ではなかったか。その時の読後感はとてもよかったという記憶がある。8月号の「新言語学序説」の「私の選ぶ10冊の本」では、「斜陽」をその1冊に選んでいる。今回読んだら、ほとんど感動なし。直前に読んだ浅田次郎の「勇気凛々瑠璃の色」で、浅田が太宰治は大嫌いと2、3カ所で書いている。作品が嫌いなのか、人物が嫌いなのか、両方なのかわからないが、嫌いとはっきりと書いている。それが頭に残っていたのかもしれない。逆に、何故初読の時は感動したのだろうか。「若者らしい浅はかさ」ということが、一瞬頭をかすめる。
2013..9.10(火)
五輪開催決定がもたらすもの
2020オリンピック東京開催が決まってから2日経っても、決定の興奮覚めやらない。今朝の散歩で、ひょうたん原っぱ一周730メートルを歩いている男性2人が話している。「安倍首相のスピーチはなかなか良かったね」、「英語はちゃんと話せるんだな」といった内容である。最終プレゼンテーションを聴いて、国民それぞれが、いろいろな感想を持ったということ。我が家では、3人の女性のスピーチの人気が高い。高円宮妃久子様(格調高いフランス語とクイーンズイングリッシュ)、佐藤真海選手(笑顔と身振りで右足切断と津波被害を話す)、滝川クリステルさん(流暢なフランス語と「お・も・て・な・し」)のスピーチに魅せられた。いずれも深く心に残る。IOC委員の胸にも迫り、これで東京に1票を投じた委員もいたはず。
東京開催決定で、関連企業を中心に株価が高騰。文字通り、現金なものである。悪いいことではない。決定したことにより、今後心しておかなければならないことがいくつかある。今朝の朝日新聞に「東京五輪関連ニュース」がまとめてあるが、その中で「これからのこと」がいくつか挙げられている。「汚染水制御、本当か」、「特需期待、沸く自民公明」、「経済効果、見方分かれる」、「復興五輪、どう描く」。一つ一つ論じたいが、今日のところは項目だけ。手放しで喜ぶのは、今週末まで。その後は、深呼吸して、足元をしっかりみつめることが大事なこと。
午後から、藤沢市役所へ。藤沢市議会の脇礼子議員のご紹介で、経済部産業労働課の秋山曜参事、総合市民図書館の山崎秀男館長などと面談。当方からは、内海智子さん、湘南よみうり新聞の諸星千鶴さん。「ぷれジョブ藤沢」のプレイヤーを図書館で受け入れてもらえないかというお願いである。幸い、図書館も労働会館も、受け入れを前提に検討してくださるとの回答をいただいた。お役所らしからぬ柔軟な対応に感激した。こうやって、一歩一歩、ぷれジョブの活動を広げていく。
2013..9.9(月)
二科展へ
涼しい朝、散歩もラジオ体操も身体的にはとても楽。ラジオ体操の前にストレッチをしていたら、仲間のAさんから声がかかる。「先生(私のこと)、大学はいつからですか」、「今月25日からです。長い夏休みですよ」と私。隣にいたSさんが「岸根公園大学は毎朝休みなしだ」と言うのに、「授業料もなしだしね」と応じる私。確かに、授業料がない岸根公園大学体操学科には、毎朝、100人もの受講生が集まってくる。皆勤賞の学生も多いらしい。
同じくラジオ体操仲間の山本悦子さんから、二科展のチケットをいただいていたので、妻と六本木の国立新美術館に見に行く。展示を見る前に、大きくて明るい美術館のデザインに圧倒される。なにしろ、延べ床面積が5万?と我が国最大の美術館である。戦前の陸軍歩兵第三連隊兵舎が、2006年に美術館として甦った。設計は故黒川紀章氏。竣工の翌年2007年には、一緒に東京都知事選挙に出馬して、共に石原慎太郎氏に破れたという記憶がある。
収蔵品が一切なく、二科展のような公募展が主流というだけあって、展示室のスペースがとても広い。絵画、彫刻、デザイン、写真の展示室があるが、まずは絵画の展示室に入る。絵画だけで1000点を超える作品が出展されている。100号を超える大作がほとんど。「開花」と題する山本さんの大作は、展示室に入ってすぐのところにあった。素敵な絵である。絵心のない老人(私のこと)には、それ以上の言葉がみつからない。
作品を見て回るうちに、目が回ってきた。足も疲れてきた。とても全部は見切れない。早々と、満席の賑わいを見せるポール・ボキューズのレストランで昼食を摂る。お上りさん気分の半日は、こうして過ぎていく。疲れた。
2013..9.8(日)
2020年五輪、東京開催に決定!
IOC総会からのテレビ中継を、朝、3時過ぎから見ていた。最初の投票で東京有利という結果だったので、最終結果も悪いはずはない。それでも、一抹の不安があり、これで東京がはずれたら、日本国中えらいことになるなあと、それが心配ではあった。
5時丁度に決まるのかと思ったら、いろいろセレモニーがあり、ロゲ会長が「東京!」と発表したのは20分過ぎ。その瞬間、会場にいた日本人メンバーは、飛び上がり、涙で顔をくしゃくしゃにし、誰かれなく抱き合っている。それを見ているこちらも、感激して涙が出てしまった。喜びと一緒に、ほっとしたという気持ちもある。2020年の開催まで、日本国中が一つにまとまって、準備に力を尽くすだろう。まずは、良かった、よかった。
Kスタ宮城では、楽天が日本ハム相手に3対1で勝利した。この勝利に、日本国中が歓喜の涙を流したわけではないが、我が家では小さい声で「ヤッター」と叫んで、喜びを表した。
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