浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  10月第4週分        

2013.10.25(金)

富山へ

 富山市で富山県民ボランティア・NPO大会にて講演。主催者の希望は「浅野さんの著書にある闘病の話とか、福祉の話をして欲しい」というものである。1時間半では無理かなと思いつつ、第一部「運命を生きる?闘病が開けた人生の扉」、第二部「障害福祉について」の二本立てでの講演を試みた。ともかく、急いで、急いでと先を急ぐ講演になった。聴いているほうは疲れただろうが、しゃべっている私はもっと疲れた。

 今回の講演は、今日富山に来て、日帰りという予定であった。台風26号の接近という情報に、主催者もあわてたのだろう。「前日に来て欲しい」というリクエストが入り、昨晩、光子を伴って富山入りをした。先月、金沢での講演の時も同じような状況で前日入りした。この時は、当日、飛行機が欠航となったので、「前日に来ておいてよかった」となった。今回は、そういうトラブルはなかったので、「当日入りでもよかったのに」と思うのは結果論である。

 富山県、富山県民ボランティア総合支援センターの皆様には、すっかりお世話になってしまった。おかげで、いろいろ学ぶところのある富山という成果をあげることができた。


2013.10.23(水)

番組関連の撮影

 ほぼ半日、NHKの番組(Eテレの《ハートネットTV》「リハビリ・介護を生きる」)に使う映像のための撮影に対応。朝は、散歩とラジオ体操の様子を撮るのだから、撮影クルー(3名)は5時40分に我が家にやってくる。6時発、岸根公園までの散歩にぴったりカメラがつく。ラジオ体操の撮影のカメラを見た体操仲間が「どうしたんだろう。有名人か」と言い合っている声が聞こえる。ラジオ体操仲間には、自分のことを話していなかったのだが、これで素性がばれてしまったかもしれない。

 散歩を終えて、自宅で私と光子、それぞれのインタビューを受けたが、これが結構長い。そうこうするうちに、神奈川大学にでかける時間となる。大学では授業の様子を撮っていた。学生には番組名と放送日を伝えておいた。授業はいつもどおりの調子でこなした。ある学生のコメントに「カメラが回っているのに、いつもの浅野節が全開でした」というのがあった。私のほうは、特にいつもと変わりはないのだが、撮影クルーは大変だったろう。なお、放送日はNHK Eテレで11月21日(木)20:00-20:30《ハートネットTV》「リハビリ・介護を生きる」です。


2013.10.22(火)

山本文夫さんとの再会

 昨夜は、楽天イーグルスがロッテマリーンズを8対5で下して、4勝1敗でCS第2ステージを勝ち抜き、日本シリーズ進出を決めた。ハラハラドキドキの試合に気持ちが入り過ぎ、勝った瞬間には喜びがあふれ過ぎて、日記を書くのを忘れたまま寝てしまった。ジョーンズ、マギーが大事な場面で本塁打、則本昂大と田中将大の先発要員が抑えに回っての快勝。これで田中投手は日本シリーズ初戦に先発できる。心配なのは、当日、台風の影響で大雨中止になるのではないかということ。そんなこと、今から心配してもしょうがない。

 今日のこと。午後、北海道庁の福祉課長時代に一緒の山本文夫さんが来宅。山本さんにいろいろのことがあって、10年ぶりぐらいの再会である。積もる話がいろいろあった。「生きていると、お互いにいろんなことがあるね」というのが結論のようなもの。二人とも、そのいろいろなことにめげずに、前を向いて乗り越えてきたとの感慨がある。ともかくも、お互いに元気でがんばっていることを確認できてよかった。


2013.10.20(日)

田島良昭理事長の退任式

 昨日、長崎へ。昼食は、中華街の江山楼でチャンポン、光子は皿うどん。昼食後は市電に乗って観光。思案橋で降りて、丸山遊郭後、料亭花月のあたりを散策。夜は、田島良昭夫妻と料亭坂本屋で会食。生まれて初めて卓袱(しっぽく)料理をいただいた。テーブル(卓袱)を囲んでの椅子席というのが、卓袱料理のいただき方らしい。味がいいのもさることながら、和食なのに食べ方に異国情緒ありというのがいい。お腹も心も満足した。

 そして、今日は、長崎市平和会館ホールで田島良昭理事長退任式に出席。社会福祉法人南高愛隣会立ち上げの時から理事長としてリーダーシップを発揮してきた田島さんである。36年務めた理事長職を10月末で退任する。私は送る言葉として、26年前の田島さんとの劇的出会いから、その後の関わりを感謝の気持ちを込めて30分の話をさせていただいた。

 その後、田島良昭さんの1時間にわたる挨拶は、法人立ち上げ時の苦労話から始まった。「その3年半の苦労が報いられて法人設立してからは、楽しいことばかりでした」というのに実感がこもっていた。横にいる奥様のツヤ子さんへの感謝の言葉は率直で、かつ感動的。田島さんのこんな話は初めて聞いた。  「内輪の会」の出席者は法人の役職員がほとんど。「内輪」以外での出席は我々夫婦と堂本暁子前千葉県知事ぐらいのもの。利用者から田島さんへの花束贈呈では、古くからの利用者の女性の言葉が涙で途切れてしまう。そのメッセージを代読する職員の方も何度も声を詰まらせていた。

 最後は、新理事長予定者、田島光弘さんの「決意表明」。これも感動的だった。感動が一杯の退任式。その感動に送られて、田島良昭さんの新しい旅立ちである。


以前のジョギング日記はこちらから


TOP][NEWS][日記][メルマガ][記事][連載][プロフィール][著作][夢ネットワーク][リンク

(c)浅野史郎・夢ネットワーク mailto:yumenet@asanoshiro.org