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ジョギング日記 6月第1週分          

2014.6.7(土)

「アジア地域福祉と交流の会」

 午後から、「アジア地域福祉と交流の会」に出席。於南青山会館。厚生省障害福祉課の専門官を辞めて、マレーシアのペナンに行って、現地の障害児の地域福祉に従事している中澤健さん。その中澤健・和代夫妻の活動を支えるのが、「交流の会」である。平成26年度の通常総会では、前年度事業報告・収支決算報告、今年度の事業計画案・収支予算案の審議がなされた。その後、「現地からの報告」として、ペナンから(中澤和代)、サラワクから(中澤健)、トイボートの活動報告(山村健・杉本正三)がパワポイントの写真を使って詳しくなされた。

 最後に、田島良昭氏の講演「刑務所の中から見た日本の福祉」があった。講演前に、私から田島氏の紹介15分。田島さんの話の前半は、中澤健さんと私の思い出話。例によって、「ほめ殺し」ならぬ、「ほめ生かし」である。後半が本題の「刑務所の中から見た日本の福祉」である。50人の参加者にとっては、初めて聴くような衝撃的な話であり、感銘を受けている様子であった。

 「来年は、マレーシアに来てください。まだ居ますから」とのお誘いが中澤さんご夫妻からあった。たくさんの人が訪問済みなので、条件が許せば、中澤さんのいるうちに、一度行ってみたい。それにしても、大変な状況の中で、マレーシアでの活動を続けている中澤さんご夫妻には、頭が下がる。こういう活動が世の中を変えていくのだろう。もう少しだけ、がんばって欲しい。


2014.6.6(金)

梅雨入り直後に

 天気予報では、朝の天気は微妙だったが、散歩を決行。強行という雰囲気もある。傘を持参ででかける。散歩の後のラジオ体操まで、雨はなし。帰宅まで雨に遭わず。今まで、傘持参での散歩行は10回ほどあるが、一度も雨に見舞われたことはない。ひょっとして、傘はテルテル坊主の役割を果たしているのだろうか。帰宅して、少し経ったら、豪雨に近い状況になった。梅雨入りしたからといって、こんなに派手にやらなくてもいいのにと思いながら、雨脚を眺めている。

 その雨の中、日比谷公園内の市政会館での「分権型政策制度研究センター」の研究会に出席。先月29日の研究会とはテーマが違い、今日は「地方分権改革と地域民主主義の発展」という研究課題である。これは、私が主張して研究テーマにしてもらったものなので、欠席するわけにはいかない。1年間かけて、このテーマの研究をすることになる。今日の課題は、「広聴・広報の仕組みと総点検」である。富山県、滋賀県、京都府、広島県、佐賀県、長岡市の職員から、用意してきた資料を使って、県、市での実情を報告してもらう。その後、私を含む有識者を交えてのディスカッション。なかなか面白い議論ができた。雨の中をでかけただけのことはある。  


2014.6.5(木)

今日も特別講義

降りそで降らない朝の時間に散歩とラジオ体操をこなす。暑さも紫外線も気にしないでいいのは、ありがたい。ひょうたん原っぱに置いてある器具を使って、腹筋運動を一昨日からやっている。腹筋よりも、お尻のほうが痛くて、25回が限界。お尻敷きを考えんといかん。

 夕方、雨の中、神奈川大学での柴田直子先生の「地方自治論」の授業に出向く。「知事の仕事」について90分熱弁を振るう。最初に厳しさを見せたこともあり、学生の受講態度は極めて良い。調子に乗り過ぎて、学生からの反応を聞く時間持つ前に授業終了のベルが鳴る。今週は、明治大学での特別講義、本来の授業、柴田先生の授業での講義と、3日連続違った形での講義を手がけた。教授業というのは、変化があって面白い。

 橋下新党37人、石原新党23人とのこと。石原新党にこんなに集結するとは、予想外である。離別の際の記者会見では、お互いを褒め合い、エールを送っていたが、身内のホンネのトークでは、「上から目線、尊敬の念がない」など、こき下ろしの発言である。これじゃあ、最初から一緒にやれるわけがなかったということを、内外ともに確認したようなもの。どちらの党も野党再編の核にはなれそうもない。政権与党の高笑いが聞こえてくる。


2014.6.4(水)

 今日の授業、3時限の「障害福祉論」ゼミでは、グループワークのグループ分けをした。出生時検査、罪を負わされた障がい者、障がい者の就労、障がい者差別の4グループに、丁度6人ずつ配置された。早速に第一回のグループワークを各グループごとにやってもらった。ほとんど戸惑いもなく、すぐにディスカッションに入るのには驚くやら、関心するやら。最後に各グループから発表をしてもらったが、これも全員そつなくこなす。期待以上の充実ぶりである。グループワークに使える授業は、あと2回だけで、すぐに発表となる。グループによっては、「課外ワークやります」と宣言している。こんな真面目で熱心な履修生は初めてである。最終発表が楽しみになる。

 4時限の「地方自治論」は、住民と自治体の関わりについての講義。時間に余裕があったので、その後、道州制についても論じた。毎回のことであるが、急ぎ足の講義なので、どれだけ学生の頭に入っているかは、少し不安である。この授業も授業態度はとてもいいので、期待はしている。毎度のことであるが、2時限続けての授業は大変であるが、張り合いがあるので、元気にやっていける。


2014.6.2(月)

明治大学での講義

 早朝の散歩、ラジオ体操の頃は、特別な暑さは感じなかった。いつもどおり、爽快な気分でラジオ体操を終え、帰宅した。暑くなったのはそれからである。横浜でも30℃を超えたらしい。暑さは異常ではないが、こういうふうに、毎日続くのは異常である。身体が暑さに慣れない時期なので、余計大変だ。

 そんな暑さの中、神田駿河台の明治大学での特別講義にでかける。SFCで一緒の金子郁容先生の依頼を受けてのゲスト・レクチャーである。金子先生は、今学期から明治大学で非常勤講師もしている。「公共ガバナンスA」という科目で経営学部(主に公共経営科)の3、4年生が履修しているとのこと。

 リバティタワー10階の教室に入る。ざっと30人ほどの学生が、教室の後ろと両翼に座席を占めている。まずは、「前に坐りなさい。真ん中に移動しなさい」と指示したら、素直に学生が従うのに、やや感動した。講義は「地方自治は民主主義の学校」というもので、住民が大事、地方議会がもっとがんばらなければないということを、手を替え、品を替え、説明するという進め方である。

 15分ほど残した時間は、学生にマイクをつきつけて、「授業を聴いて感じたこと、考えたこと、疑問に思うことを語れ」とやるいつもの方式。「いつもの方式」といっても、明治大学の学生にとっては、初めての体験だろう。4、5人当てたが、みんな立派な発言であったのには、驚くやら、喜ぶやら。授業を終わっての金子先生の感想は、「そうか、ああやってやれば、学生は発言しやすいんだ。浅野さんに教えてもらった」というもの。講義の内容よりも、学生相手のテクニックのほうに感心されたようである。  


2014.6.1(日)

「駆け込み寺」12周年記念イベント

 6月になった。暦の上でも、衣の上でも夏である。暑さの方は、暦を待たずに、早々と夏模様である。そんな中のラジオ体操は、みんなの服装も半袖姿がほとんど。長袖を続けているのは、私ぐらいのもの。紫外線対策だから、暑さの中でも半袖にできない。夏は運動するものには、いい季節ではない。

 午後から、新宿歌舞伎町の「駆け込み寺」の事務所へ。我が友玄秀盛さんが始めた「公益社団法人日本駆け込み寺」が12年を過ぎた。それを祝う12周年記念「?感謝のつどい?」で出番がある。「浅野史郎と玄秀盛のスペシャル対談」ということで、12年を振り返り、未来を語るというトーク。12年前、年収20億円のあれこれ仕事に嫌気がさし、献血でHTLV-1ウイルス陽性がわかったのをきっかけに、歌舞伎町で「駆け込み寺」を始めたという痛快談は何度聴いても面白い。そして未来は、「出所者居酒屋」である。今年中にはオープンできそうである。

 狭い会場には、50人ほどが集まっている。トークしながら会場を眺めると、茶髪の若者、普通のおじいちゃん、おばあちゃん、国会議員、神奈川県会議員、12年前「駆け込み寺」でのボランティアから弁護士になった人、同じくテレビ局に入った人、少年や成人の更正に尽力する保護司であり、作家・DJである大沼えり子さんは宮城県から。いろいろな人が、玄秀盛さんを慕い、活動と考えに心服している。今日集まった人たちはその一部である。玄さんの魅力が、有名、無名の多くの人たちをつかんで離さない。12周年に、私もこういう形で参加できたのが、とてもうれしい。


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